2013/06/26 - 2013/06/27
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norijiroさん
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「ドゥブロヴニクを見ずして天国を語ることなかれ」とまで言われ、アドリア海の真珠と絶賛されるドゥブロヴニク旧市街。
たっぷり2日間かけて散策した。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 5.0
- グルメ
- 5.0
- 同行者
- 乳幼児連れ家族旅行
- 一人あたり費用
- 20万円 - 25万円
- 交通手段
- 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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スプリトからのバスは、旧市街からやや離れたターミナルに到着した。ここからはまだ旧市街を見ることはできない。
はやる気持ちを抑え、まずはホテルにチェックインした。今回の宿は「ヒルトン・インペリアル・ドゥブロヴニク」。ドゥブロヴニクは国内随一の観光地だけあって、ヒルトンに限らずとにかく宿泊代が高い。民宿のような「sobe」という貸部屋が安価だというが、子連れで泊まるという感じではなさそう。
ヒルトンは旧市街の門のすぐ脇という絶好の立地。 -
この旅行の少し前、GWに我々は北海道を旅行した。その際、ニセコで泊まったヒルトンホテルで勧められ、ヒルトンの会員カードに登録したのだった。その会員カードを見せたところ、カードの威力なのか、それともフロントの気まぐれか、部屋が大幅にアップグレードされた。最上階のエグゼクティブルームへ案内され、広いベランダからは旧市街がばっちりと見える。素晴らしい眺め!
このホテルは税サ込みで1泊4万円以上と高かったので躊躇したのだが、大満足の結果だった。そういえば、スプリトで幸運のシンボル、グルグール司教の親指に触れていた。かつて、プラハのカレル橋で幸運をもたらすというレリーフに触れたところ、ウイーンのホテルがスイートルームにアップグレードされたが、それと同じ現象なのだろうか。とりあえず、幸運をもたらすと喧伝されているものには触るに限る(妻は財布をなくしたが、差額を考えればお釣りがくる)。 -
ホテルの部屋から旧市街を一望し、早く旧市街の中へ入っていきたいのはやまやまだが、まずはその前にお昼ご飯。迷路のような小道を海沿いにちょっと入った「オルハン」へ。
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魚のパテに、酢漬けの小魚を乗せた前菜がきた。オーダーしたわけではないので、お通しのようなものなのかもしれない。濃厚でアイスクリームのようなパテと小魚のバランスがよかった。
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妻が頼んだムール貝のトマト煮。日本にいると、ムール貝を食べる機会はあまりない。パエリアやシーフードのパスタなどにちょびっと入っていて、そんなにおいしいものでもないし、入っていてもいなくてもどちらでもよい。そんな扱いだ。
が、本場のムール貝は違った。身は若干小ぶりだが、ぷりぷりの身に旨味が濃縮されていて、十分主役を張れる。山盛りの量でもガンガン食べられた。 -
牛肉のステーキ。薄く伸ばされており、ウィーナーシュニッツェルのような感じ。
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オープンテラスの席から、町の城壁がよく見える。かなり堅牢な造りのようだ。
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高い城壁に囲まれた旧市街の入り口は3か所しかない。まさに「城」だ。
一番大きな入り口である西側のピレ門から中へ入る。 -
立派な門をくぐると、メインストリートのプラツァ通りへとつながる。ドゥブロヴニク旧市街あたりの地形は元々2つにわかれていて、山から続く傾斜地と、沖合の岩礁で構成されていた。プラツァ通りは陸地と岩礁の間にあった水路を埋め立てられた跡で、すり鉢状の旧市街地では一番低い場所になっている。
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門のすぐ脇にはオノフリオ大噴水があり、わき水が四方八方から出ている。飲用に適すらしく、結構冷たい。
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プラツァ通りを横切るように、細い路地がたくさんつくられている。
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街灯がアイスクリーム屋の看板を兼ねていて、なかなか小じゃれている。アイスに目がない息子はすかさずアイスを要望。「アイスは1日2回」というマイルールを定めたようだ。多くないか?
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アイスでご機嫌。
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プラツァ通りの1階はすべて店舗になっている。多種多様な土産物店やカフェなどが立ち並ぶ。
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プラツァ通りの一番奥に位置するのがルジャ広場。鐘楼に設置された大きな時計塔が印象的だ。30分ごとに鐘が鳴るようになっていた。
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ルジャ広場を海側へ曲がると、旧総督邸がある。総督は12人の議員が1か月交代で務めており、その間許可なくしてはこの建物から出られなかったという。かなり大きな屋敷とはいえ、1か月の監禁生活はつらい。出すと何か不都合があったのだろうか。
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彫刻はかなり細かい。柱の上には人の像があった。
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総督邸を見学するには、1人70クーナが必要。ガイドブックのいう40クーナから大幅に値上げされている。高い。この町は、国内最高の物価水準を誇るらしい。天国というのは、かくもお金のかかるところであったのか。
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手すりを支える手。
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時計の下には、かつてこの地で繁栄をきわめたラグーサ共和国の紋章が残されている。
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総督邸には地下牢もあった。
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町中から見上げるスルジ山。
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ルジャ広場の南端に建つ大聖堂。1713年に再建されたものらしい。
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大聖堂の内部。祭壇に掲げられた「聖母被昇天」の絵画も見どころの一つ。
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ぶらぶらと町を散策する。スプリトやトロギールよりも歴史が浅い分、洗練されている感じを受ける。
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ピレ門脇のフランシスコ会修道院まで戻ってきた。中にはクロアチア最古という歴史のある薬局なども併設されている。さらにその奥を見るには、またしても多額の入場料が必要だったので、今回はパス。
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アイスクリーム屋がたくさんあり、息子にとってはパラダイスのような町。が、この看板は化け物にしか見えない。
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一旦ホテルに戻って休憩をとる。アップグレードのおかげで専用ラウンジが使え、飲み物や食べ物がタダで楽しめる。アルコール類も飲み放題。
ラウンジのベランダからはロヴリイェナツ要塞がよく見える。 -
ラウンジで供されるおつまみの一例。日本風にいえば印籠詰めといったところか。凝っている。
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夜になり、再び旧市街へ。フランシスコ会修道院の鐘楼もライトアップされる。
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人通りは夜中まで絶えることがない。
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夕食はラウンジで済ませたつもりだったが、息子が空腹を訴えたので、プラツァ通りから少し階段をあがったとろこにある「ラグーサ2」に入る。
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エビのグリル(120クーナ)。プリっとした身がたまらない。
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トマト風味のシーフードリゾット(80クーナ)はとろけるような舌触りで、魚介のうま味たっぷりに仕上げてあった。永遠に食べ続けたい気分になる。
帰国後、インターネットで調べると、この店はいわゆる「ぼったくり店」との評があった。ガイドブックにも掲載されている店なのだが。とりあえず、今回は料理の味も十分に満足でき、トラブルもなかった。帰国後のカードの請求も問題なし。少し昔の情報だったので、店主が改心したのかもしれない。 -
翌朝。ホテルの部屋のベランダに出て、旧市街を眺めながら至福の時を過ごす。
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まずはロープウェイでスルジ山に登るべく、乗り場を目指す。乗り場は旧市街の北側にあり、結構勾配がきつい。
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一休みして、海のほうを望む。城壁のボリュームが際立っている。
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町の北西端に当たる巨大なミンチェタ要塞裏から、北側の城壁方向を眺める。この城壁を突破するのは至難の業だ。
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ロープウェイの乗り場へ到着。いよいよ山頂へ。
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山頂から眺める旧市街は息をのむ美しさだ。アドリア海の深い青とオレンジ色の屋根のコントラストが目を引き、まさにアドリア海の真珠の称号に値する。
世界遺産を丸ごと眼下におさめる至福。 -
南東方面は崖が続いている。
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少し角度を変えて。
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ロープウェイとともに。
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山頂から海とは反対方向を望む。意外と平原っぽくなっている。
山の向こうはボスニア・ヘルツェゴビナだろうか。このあたりは、沿岸部のおいしいところをすべてクロアチアがもっていった感じ。 -
上空からの景色を堪能したところで下山。ロープウェイ乗り場横の消防署はの壁には、銃弾の跡が残っている。この辺りもクロアチア紛争時はかなりの激戦地で、旧市街も一度はかなり損傷したらしい。
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北側のプジャ門から旧市街へ入る。ピレ門に比べると小さく、勝手口という感じ。
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門の横には紛争時の被害状況が示されていた。右の看板の黒い点が、着弾による損傷箇所を示している。
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細い路地を下っていく。
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プラツァ通りへと戻ってきた。
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大聖堂横では青空市場が開かれている。規模はあまり大きくなく、地元の農産加工品が多い。
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本日一つ目のアイス。
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アイスでご機嫌をとったところで、フランシスコ会修道院脇から城壁上の遊歩道を散策することにした。
全長は1940m、高低差も結構あり、3歳半の息子が完歩するのは困難かもしれない。 -
炎天下、連日の疲労もあって、大人でもさすがに1周はつらい。少し北側にあるミンチェタ要塞に行き、それだけで済まそうかと思った。が、何とこの遊歩道は一方通行で、遊歩道最大のビューポイントであるミンチェタ要塞に行くには、ほぼ1周しなければたどり着けない。
…覚悟を決めて、1周しましょう。 -
ピレ門上から望むプラツァ通り。行き交う人々がミニチュアのように見える。
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オレンジ色の屋根がどこまでも続く。
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海側の一部は家が建てられていない。何か理由があるのだろうか。
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海側は岩礁の上に建物が建てられているのが分かる。城壁も階段を上がりながらどんどん高度を上げる。
海側の階段を上りきったところに、売店があった。冷たい水が買えるのはありがたい(市価よりちょっと高いけど)。 -
細い通路を進んでいく。プリト同様、この遊歩道もトップシーズンには数珠繋ぎになるらしいが、幸いなことにまだ人は多くない。
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観光地とは思えないような生活感がある。
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海側の最高地点より城外のロヴリイェナツ要塞方面を望む。
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遊歩道にはところどころに小屋のようなものがある。見張り台として使われたものだろう。入って喜ぶ息子。
息子はこの小屋にこもるのが楽しいのか、次の小屋を目指して一人で先へ先へと歩いてくれる。この分なら1周できそうだ。 -
海に向かって備え付けられた大砲。
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城壁の下の断崖でくつろぐ人たちもいる。
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旧市街の沖合に浮かぶロクルム島。ビーチや動物園などがあり、ボートで気軽に渡れるらしい。地元の子どもたちの遠足コースだとか。
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城壁をほぼ半周し、ピレ門の反対側の旧港までやってきた。
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北西端のレヴェリン要塞より。ドミニコ会修道院の鐘楼の向こうに建物が連なる。
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ミンチェタ要塞が見えてきた。あともう少し、ラストスパート!
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高度はどんどん上がり、見える町の景色も立体的になってきた。
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上から見ると、建物の上がバスケットボールのコートになっているのがわかる。土地が限られた旧市街ならではの工夫だろう。
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ミンチェタ要塞についに到着。要塞の窓から市街をのぞく。
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市街とロクロム島をまとめて一望。
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後は入り口へ戻るだけ。さすがに疲れたが、海、山、街と歩くほどに変わる景色にまったく飽きなかった。
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昼食は「プロト」にて。ここはちょっとお高い。
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妻はこのトリュフのパスタ(168クーナ)に感動。ザグレブのヴィノドルと同様、トリュフの風味がほとばしっている。
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こちらはタラのリゾット(150クーナ)。細かくちりばめられた塩気のあるタラの身は、噛みしめるほどにうま味が広がった。
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フランシスコ会修道院の壁から何かが突きだしている。息子がすかさずにらめっこ。
ガイドブックには、「この上にのぼってTシャツを脱ぐと願いがかなう」などとあったが、そんなことをしている人は一人もいない。本当なのか? -
一旦ホテルに戻って休憩。喫茶店などは結構混んでいるので、旧市街に近いホテルは何かと便利だった。
山をバックにポーズ。 -
沖合を海賊船風の船が横切っていく。
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再び旧市街へ。街が夕焼けに染まり始めた。
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たまに音楽隊が通り過ぎていく。
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夕飯はルジャ広場近くの「ドゥンド・マロイェ」にて。
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魚のスープ(39クーナ)。疲れた体に染みる優しい味。少し米が入っているのが珍しい。
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いわしの唐揚げ(69クーナ)は、塩気があってビールのつまみにぴったり。
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アドリア海産のいかの炭火焼き(118クーナ)。店員に「日本人はこればかり頼む」と言われた典型的日本人の我々。オリーブオイルがきいていて、さっぱりとした味に仕上がっている。
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日が暮れて、さらににぎわいを見せるプラツァ通り。
翌日はドゥブロヴニクから離れ、モンテネグロのコトルを目指す。
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