2013/02/09 - 2013/02/09
196位(同エリア93件中)
滝山氏照さん
東急大井町線九品仏(くほんぶつ)駅下車、駅前の交差点を渡りますと浄真寺(じょうしんじ)がありここがかつての足利将軍家一族の吉良氏が支配する奥沢城(おくさわじょう、東京都世田谷区奥沢)の跡地となっています。
14世紀中期から世田谷城を本拠とした足利将軍家の一族である吉良氏が世田谷郷とその周辺の開拓を行います。奥沢城は世田谷城の南5Kmにあり吉良氏の開拓事業の拠点とその地域の実効支配を主張するため16世紀初期ごろに築城されたようです。
築城したのは吉良頼康(きら・よりやす、生誕不詳~1561)で、頼康の世田谷開発の進行に伴いその最前線である奥沢城には城代として重臣の大平出羽守(おおひら・でわのかみ,生没不詳)を配置して開拓の拡大と維持を図ります。
その頃小田原に本拠を置く北条氏の武蔵への勢力拡大の最中、頼康は北条氏綱(ほうじょう・うじつな、1487~1541)娘を迎え入れ北条方に組み込まれますが、天正18年(1590)の豊臣秀吉による小田原討伐にて北条氏が滅亡すると同時に後ろ盾を失った吉良氏は世田谷城と共に当城の廃城に追い込まれることになります。
- 交通手段
- 私鉄 徒歩
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浄真寺参道
かつての寺域は道路と住宅となり中央部に参道が残されているだけです。 -
参道石標
「浄真寺参道」と刻された大型石標は立派です。 -
参道
松並木の中を長い参道が走っています。 -
九品仏(浄真寺)参道界隈案内図
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九品仏(浄真寺)参道界隈案内拡大図
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九品仏(浄真寺)総門
長い参道の果ては総門が控えています。 -
九品仏道石標
総門の右横には「九品佛道」と彫られた石標がたくましく建っています。 -
九品仏(浄真寺)参道
総門を振り返り参道に眼をやりますと、松並木に囲まれた長い参道を捉えます。 -
奥澤九品仏石碑
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総門
右手に「九品仏浄真寺総門」と揮毫された案内板が見えます。 -
九品仏浄真寺総門案内板
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創建の由来
正式には「九品山唯在念仏院浄真寺」という浄土宗のお寺で開山は江戸時代初期の高僧「珂碩(かせき)上人」で、徳川将軍家綱の延宝6年(1678)に奥沢城跡であったこの地を賜ったといいます。 -
扁額
「般舟場(はんじゅじょう)」 -
扁額「般舟場」説明板
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境内風景
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九品仏浄真寺東門
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仁王門
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仁王門近景
この仁王門は別名「紫雲楼」とも呼ばれる重厚荘重な山門で寛政5年(1793)の建立となっています。 -
扁額
仁王門の楼上には「紫雲楼」と揮毫された扁額が置かれています。 -
仁王門(山門)案内板
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紫雲楼上の25菩薩案内板
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仁王門(山門)付近
忘れ去られたかのように仏像が並んでいます。 -
東門
仁王門(山門)から東門を展望します。 -
仁王門(山門)付近
「奥沢城跡」石標が建っています。 -
奥沢城跡石標近景
真新しい石標のためか周囲の雰囲気にそぐわない印象です。 -
鐘楼
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土塁
境内に残る土塁が確認できます。城跡を蘇らせます。 -
境内説明板
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鐘楼
鐘楼は宝永5年(1708)の建立で、梵鐘は深沢の名家である谷岡氏の先祖の寄進とのことです。 -
鐘楼説明板
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本堂
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本堂庭園
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本堂庭園
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境内風景
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三仏堂(さんぶつどう)
三仏堂と言って手前から下品堂、上品堂そして中品堂が並んでおり、それぞれのお堂には3体の阿弥陀如来像が安置されています。 -
下品堂(げぼんどう)
下品阿弥陀如来像が三体安置されています。 -
扁額
「下品上生」と描かれています。 -
上品堂(じょうぼんどう)
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上品阿弥陀如来像
幸運にも扉が開かれており阿弥陀如来像を拝む機会を得ました。 -
三仏堂修覆説明板
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九品仏と三仏堂説明板
上品堂(中央)、中品堂(右)、下品堂(左)の三つのお堂(三仏堂)にそれぞれ三体の阿弥陀如来像が安置され、それぞれを上生仏・中生仏・下生仏と称されています。
彫刻家としても著名な珂碩上人が18歳で発願、51歳で完成した九体の阿弥陀如来像となります。 -
阿育王塔(あしょかおうとう)
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阿育王塔説明板
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中品堂(ちゅうぼんどう)
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扁額
「中品上生」と描かれています。 -
本堂
本尊として珂碩上人自作の釈迦牟尼如来像が安置されています。 -
本堂説明板
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仏足石
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仏足石説明板
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本殿遠景
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イチョウ
境内にはイチョウの木が在ります。 -
石碑
このイチョウは天然記念物に指定されています。 -
境内風景
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土塁
境内の周囲には土塁らしき姿が見られます。 -
境内土塁
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鷺草石碑
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鷺草説明板
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九品山社務所入門
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九品山社務所
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開山堂全景
当寺開山した珂碩上人像が安置されているお堂で、御本尊は上人自作の像で42歳の時の上人が合掌する姿だそうです。 -
開山堂説明板
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参道
東門から続く参道を捉えます。 -
東門
開山堂を離れ総門に向かいます。 -
九品山浄真寺総門外壁
外壁に沿って走る道路はかつては奥沢城の空堀だったのかもしれません。 -
参道
総門から参道を捉えます。広々とした参道で、静寂な雰囲気を漂わせています。 -
九品仏駅方面
広い境内を歩いて疲れましたがさわやかな充実感がありました。
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