2013/06/21 - 2013/06/22
218位(同エリア561件中)
クッキーさん
インスブルックカードを有効利用するべく、宮廷教会とチロル博物館へ。
教会というので、それらしきものを想像していたのですが、内部は予想を覆す、衝撃的なものでした。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 徒歩
- 航空会社
- ANA
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
美しいつたのからまる中庭が素敵。
かつての修道院だったそう。 -
ここには、チロル地方を治め、ハプスブルグ家がヨーロッパ中に版図を広げるきっかけとなった「中世の最後の騎士」マクシミリアン1世のお墓がある。
が、マクシミリアンの遺体は安置されておらず、空なのだとか。チロルに大きな富をもたらし、大帝国の基礎づくりをした功績にもかかわらず、いろいろな事情によるものらしい。 -
マクシミリアン1世の柩となるはずだった空の棺は 鎧鉄細工の格子に囲まれ、彼のエピソードが刻み込まれた大理石で飾られ、教会ホールの中央に置かれている。
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棺を防護する鉄細工の格子も芸術的。
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棺の上には神に祈る皇帝マクシミリアン1世の像が載っている。
また16世紀に造られたこの教会のパイプオルガンがバックに見守るように設置されている。
このパイプオルガンは1558年に作られたルネッサンス・オルガンで、現在も定期的に演奏されているらしい。
現在も演奏可能なルネッサンスオルガンとしてはオーストリア最大。世界5大オルガンのひとつとされているそう。
この棺と、それを取り巻く彫像に度肝を抜かれて、パイプオルガンを撮り忘れてしまった。
こんなことは初めて。 -
「棺」の両側には、等身大以上の28体のブロンズ像が並んでいる。彫像が台の上にのっているので、ちょっと見上げるようになり、かなりの迫力。
陽光煌めく昼間だからいいようなものの、夜ここを訪れたら、思わず悲鳴を上げるかも・・・
皇帝マクシミリアン1世に参列するという設定で棺の周りに並べられたらしい。
中国の兵馬俑と同じ考えなのか。 -
大体は、マクシミリアンの親類縁者といったところだが、中にはアーサー王もいる。
アーサー王といえば、イギリスの物語というイメージしかないのだが、実は黒海付近にいた民族の伝説が下書きにされているという説があるらしい。 -
たぶんこれがアーサー王だと思う。
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間違えているかもしれないが・・・
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まるで美術館のようだが、これだけ並ぶと、ちょっと不気味でもある。
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とにかく精巧なつくり。
衣服の柄、甲冑のパーツひとつひとつ、そして重そうな王冠と、ブロンズ製とは思えない位に作り込まれている。 -
これらが白い大理石で造られていたとしたら、これほどのインパクトはないかもしれない。
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マクシミリアンの夫人たちももちろん像が飾られている。
衣装の流れるような襞の一つ一つが、細かく表現されている。 -
このアングルでは、さほど圧迫感は感じないのだが、一歩足を踏み入れるとかなりの威圧感。
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宮廷教会を出てチロル民族博物館へ。といっても中でつながっているので、中庭を横に見ながら歩くだけ。
家具、工具、料理道具、食器、衣服、楽器、子供のための人形、道化や踊り、祭りに使った仮面の数々、馬具のいろいろなど、チロル地方の人々が日常生活で使っていたさまざまな物が展示されている。 -
これらの道具には、細かで凝った彫り物や絵付けがされている。
雪深く長い冬の間の手仕事だろうか。 -
道具として使うなら、機能性だけを追求すればいいのだろうが、こういうものを造り、美を楽しむのが文化なのだろうか。
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チロル地方の生活の様子や衣装なども展示されている。
鮮やかな羽根飾りに彩られたチロルの民族衣装の帽子。
でも、顔つきはチロルやアルプスというより南米系かな。 -
おもしろい造形だが、何に使われたものなのか想像がつかない。
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これは明らかに宗教関連だろう。
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お菓子作りだろうな。
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説明文に seed とあったから農業関連かな。
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こんな感じの十字架は、北欧の博物館でも見たような気がする。
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『チロルにも秋田のナマハゲに似た行事があるそうだ。12月初旬の聖ニコラスの日にクランプスという鬼が家々を回って悪霊を祓うという。
民族博物館にはクランプスのマスクがたくさん展示されている。いかにも悪魔らしい形のものから、天狗のように鼻の長いもの、普通の親父のようなものといろいろある。チロルの谷ごとに伝統に違いがあるようだ。』
と、引用させていただいた説明がこのお面のことかな? -
キリストの生誕の場面をあらわしたこれは、クリッペと云うらしい。
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豪華で細工が細かい。
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ガラス越しなので、うまく写らない。
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これもクランプスの一種か。
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村の祭りにでも使われたのだろうか。
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南米かアメリカインディアンを思わせるよう。
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こちらは東欧系を思わせる。
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暖炉のタイルが見事。
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家具にも手仕事の彫り物。
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こちらは、チロル地方で使われていた絵付け家具。
こうした物が移民によってアメリカに運ばれて、アメリカントールペイントの原点になったのだとか。 -
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こんなにも美しい文様がほどこされている。
こうなるとまさに芸術品。
鑑定団に出してみたい。 -
こちらの大工道具も芸術的。
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クッキーに模様をつける道具として使いたい。
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これも絵付け家具。
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ケーキやクッキーの焼き型?
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ガラス容器の意匠も美しい。
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チロルの村の模型?
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窓から見える王宮。
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丁寧な手仕事。
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一針一針縫い進めていったんだろうな。
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こんな展示もある。
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子供のために心をこめて編んだ作品。
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十字架。
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歩を進めると突然 こことつながっている宮廷教会の二階部分へ。
先程の教会を上から眺める。 -
丁寧に観ていきたいのだが、この頃になると集中力が途切れて、とりあえず見ておこう的な気持ちになり、記憶が曖昧。
足の疲れも考慮すると、しっかり観られるのは1時間位かな。 -
天井の漆喰装飾がまじかに迫ってくる。
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ブロンズ像の黒に比して、白がより鮮やかに感じられる。
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このように、昔の民家の内部を復元したものも。
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2時過ぎ。
歩き疲れて博物館の一階にあるレストランでビールをオーダー。
取り損ねたランチ代わりに、バッグに入れていた菓子パンと野菜チップスで昼食。
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