2013/07/02 - 2019/09/01
52位(同エリア891件中)
はなだいこさん
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夏の始まりの晴れた日、とある小さな海水浴場に行って来た。
二つの岬に挟まれた海水浴場は、幅が100mくらいしかない可愛らしさ。
砂浜の両端と真ん中に磯があるから、子供だけでなく、大人も、そして砂浜だけの海水浴場にはすぐに飽きてしまう私たち(但しベトナム・ダナンの海岸を除く)でも、充分に楽しむことができる。
波が穏やかでさえあれば水はとても綺麗で、水中メガネを持参すれば、大人の磯遊びが楽しめる海岸。
私達はもちろん、フィン(足ヒレ)・マスク(水中メガネ)・シュノーケルの三点セット持参で、早朝から半日、楽しんできました。
(本旅行記担当は、はなだいこ夫)
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 私鉄
-
日の出前の早朝4時に起きておむすびを作り、相鉄線弥生台駅4時48分発の始発に乗ると、ちょうど7時頃、海水浴場の最寄りのバス停に着く。
バス停の脇はスイカ畑。
その向こうには東京湾、そして千葉の鋸山。 -
三浦海岸駅から剣崎方面行きのバスに乗り、金田漁港の脇にある、
こんな名前の、読めたら偉いバス停の二つ先で降りる。
乗車時間は10数分。
海水浴場は「松輪のサバ」で有名な松輪漁港の隣にあります。
ちなみに、「読めたら偉いバス停」のヒントは、
1.牛めし
2.稲荷町 -
ま、わかる人もいないだろうから、直ちにお答え。
上野は稲荷町の長屋に暮らしていた彦六の林家正蔵師匠宅の得意料理が牛めしで、
気短かな師匠は「とんがり」とあだ名されていた・・・んだけれど、
知らないよな~、普通。
こぶ平の正蔵ではないよ。 -
「松輪」で降りたら来た道を少し戻って右に曲がり、目指すは大浦海岸、
-
大浦海水浴場。
-
松輪のサバ(どうでもいいけれど、「美味しんぼ」第2巻第7話に登場。インターネットで無料試読できます)の、
松輪漁港。
正しくは「松輪間口漁港」と言うらしい。松輪 グルメ・レストラン
-
海岸に向かう道の左手は、青々とした畑に三浦の海、行き交う船、夏の雲に千葉の山々。
畑も海も空も独り占めした気分になれる、大好きな道。 -
途中、とうもろこしの三角地帯(通称とんがりコーン)などもあるけれど、
-
春にはキャベツで埋め尽くされていた一帯が、
この時期は、 -
一面のスイカ畑。
見渡す限り、どこまでも、スイカ畑。 -
収穫期に入っている。
-
が、これはまだ無理。
そんな所に実を付けていると間引かれてしまうよ。 -
さらに進むと、ミニトラックに小振りのスイカが積まれていました。
-
もしかしたら、私達より早く起きての畑仕事だったのかもしれない。
-
一方、こちらは大玉のスイカ。
-
海遊びの帰りの午後、もう一度覗いてみると、ようやく半分くらい箱詰めが終わったかなという感じだった。
一個一個がとても重たいうえに、割れ易くて…。
大変な作業だなあ。 -
漁港と海水浴場は同じ方向。
民宿(もしくは釣り宿)もたくさんあります。 -
空には一筋の飛行機雲。
ユーミン。
泣きな「が!」ら~
ち「ぎ!」った写真を~
ひこうき「ぐ!」も~
と、彼女は、耳に心地よい鼻濁音がまったく使えない。
しかし、かのロングバケーションこと、大瀧泳一さんも言っています。
「鼻濁音は、こと歌に関しては、表現の多様性を作り出す重要なツールのひとつ」
だと。
賛成!
大瀧さんの名を借りて、つい、威張ってしまった。
話を戻して・・・ -
一方、地上ではクワガタが道路横断中。
と思いきや、すでにお亡くなりで、干からびていました。 -
大きな羽も発見。
茶色いのでおそらくは、 -
トンビのものかと。
-
畑越しに頭を覗かせるのは、剱崎の灯台。
松輪 グルメ・レストラン
-
バス停から、気持ちの良い畑の中をのんびり歩いて10数分。
最後の坂を下ってそのまま、まっすぐ行けば、 -
松輪の漁港だけれど、
松輪 グルメ・レストラン
-
左に折れて、崖沿いの、細く怪しい道を進むと、
-
本日の目的地に到着。
-
海辺にはマイカー客のための駐車場も完備されています。
と言うより、私達のように電車とバスを乗り継いではるばるやってくる客はほとんどいなそう。
駐車料金は通常1日1000円のところ、7月8月だけは2000円に値が上がる。 -
裏から海の家を覗きこむと客はだれもおらず、一番乗りの模様。
-
毎年海開きは7月1日だけれど、その日は神主を呼んでのお祓いやら何やらで厨房に立てないため、正式な営業は2日からとのこと。
-
私達が「この夏の、この海の」一番乗りだった。
-
レンタルの浮輪類は、まだ屋内に待機中。
-
海の家は、6月の10日頃から何人もの職人が2週間以上かかって建てるそうだけれど、
-
解体には2日もかからないとか。
8月31日まで、わずか2ヶ月間の命です。 -
定番のカレーライス・ラーメンを始めとする様々な食べ物、ビールにジュースにかき氷と、なかなか豊富なメニュー。
鯵の干物で御飯が戴ける人気の「朝定食」も有るけれど、小さなおむすび十個におかずもいくらか持ってきたので、今日はパス。 -
海の家を利用しない客が、ここで食事を受け取り、自分のテントに運んで食べる姿を見ることもしばしば。
なんせ小さな海岸なので、出来上がりまで時間のかかる料理は、配達もしてくれます。 -
「大浦丸」の前から海に向かって一枚。
海岸中央の岩場は、7時過ぎには一番手前の部分がホンの少し顔を覗かせているだけだった。 -
が、少しづつ潮が引いていく。
波しぶきの向こうに霞んで見えるのは、対岸、千葉の鋸山。 -
さらに潮が引くと、30mくらい沖の岩場でも背が立つほどになる。
-
こちらは砂浜の中央に立つ監視塔兼放送塔。
しかし監視員のお出ましは、子供たちが夏休みに入って以降の、客が立て込んでくる時期だけらしく、平素は海の家の者が監視役も兼ねているとのこと。
大人の海水浴客へ、しつこく・うるさく注意を促す放送などは、一度も聞いたことがない。
波の音と風のそよぎだけの静かな海岸。 -
「遊泳区域」でシュノーケリングをしていると、海底の砂地のあちこちに、シタビラメやエイの姿が見られます。
-
そしてこちらが2013年7月2日の、
「大浦丸」のご主人と奥様。
利男くんと芳江ちゃん。
ものすごく暖かで優しく、気持ちのいいTさん御夫婦。 -
海岸の右手はこんな様子で、岬のあちら側は松輪間口漁港。
松輪 グルメ・レストラン
-
左手はこんな按配。
岬の向こうのずっと向こうが、広々として、お客さんが多くて、騒々しくて、砂浜しか無い三浦海岸です。 -
右手の岩場に接近。
この辺の磯なら子供でもで遊ぶことができる。 -
この春来た時には、一人のおばあさんが、岩場に据えた湯気の上がる釜を何度も覗き込んでいました。
-
こんな釜で茹でられていたのは、
-
ひじき。
そう言えば、ヒデキの鼻濁音は綺麗だった。 -
春はひじきだったが、夏になると、5ミリほどのフナムシの寄り合いがあちこちに、た~くさん。
煮て干して食べられないものかと・・・。
サイバラリエコ親子なら、たぶん食べられる。 -
そこから左にカメラを向ければ、これが小さな海水浴場の全容。
砂浜には私の足跡だけ。 -
遠くには、悪名高きT電力の煙突が見える。
「かつてはボイラーマンだった」という、海の家の当主・利男くんのかつての職場だそう。 -
中央の岩場でしばらく遊んで海の家に戻り、持参のおむすびを出すと、
-
お茶と枝豆をサービスしてくれました。
ビール抜きで枝豆ってのは初めてだな~。
1年365日、10年3650日(2月29日を除く)、夜は毎日毎晩ビール無しではいられない私も、ここには海を楽しみに来ているのでアルコールは口にしない。 -
持参のフィンとマスクとシュノーケルの三点セットに、軍手など。
我々夫婦はスキューバダイビングもやるので、道具は一応ちゃんとした物を持ってます。 -
水の綺麗な岩場には、サザエやウニ、アワビなどの他に、たくさんの蛸も潜んでいるけれど、採ってはいけません。
写真はアカニシ貝。
これは採集可。 -
そしてこちらはアカニシ貝の赤ちゃん。
-
涼しく吹き抜ける風の中でくつろいでいると、今度はお茶のお誘いを戴きました。
コーヒーにお煎餅にパウンドケーキに、 -
美味しいメロン。
女性4人のおやつの時間に交ぜてもらった。 -
さんざん遊んでくつろいで、2時前には帰途に着く。
帰りのバス停の目印は、陸に揚げられた小さな船。
私達は三浦海岸駅に戻るけれど、三浦半島1DAYフリー切符を使えば、ここから三崎港・城ヶ島方面(さらには葉山・逗子)に向かうも自由。
その場合は、京急の終点と言うか始発駅と言うか、三崎口駅から帰ることになると思うけれど、その時は、一本遅らせてでも先頭車両の一番前の二人席を確保してみて下さい。
運転手目線での京急旅。
楽しいよ~。 -
春に来た時には海辺の岩場を進む「三浦岩礁のみち」(素晴らしい!)を、城ヶ島方面に向かってのんびりと2時間ほど散策し、途中からバスで三崎港、そして葉山へと乗り継いだんだった。
葉山には、蕎麦通にしてピアノも弾ける山下洋輔激賞の日本蕎麦の名店、
「如雪庵一色」がある。
(追記 2017年春、蕎麦屋は消滅していました。悲しい)
美味しい蕎麦と日本酒を楽しんだら、再びバスで京浜急行「逗子駅」へ、そして横浜へ。
これだけ乗っても1400円というのが嬉しい。
(2020年現在は1440円。写真は三浦海岸駅にある大きな観光案内図の一部です) -
東南アジアへの長旅からの帰国後、真っ先に訪れたかった「大浦丸」へ、私一人で再訪。
-
やはり学校が夏休みに入ってからは、監視員が就いていた。
が、「ブイから出るな、遠くへ行くな」等のうるさく不快な注意放送は一切無し。 -
お客さんの数もいくらかは増え、
-
働き手も増員されていた。
細身の可愛らしいお嬢さんと、
美しくてちょっぴり丸っこいお姉さん。 -
左から
気っ風が良くて明るくて、もつ煮込のように味わい深い美人、
さざえみたいに堅実で、地蛸の様に滋味のある奥さん、
おでんのようにホッコリと温かい笑顔のお嬢さん。
(お気付きとは思いますが、後ろのメニューに合わせた見立てですよ)
誰もが働き者で明るくて気配りが良くて美人揃いで(ヨイショっと)、こんなに居心地の良い空間は、そう有るもんじゃありません。 -
砂浜に綺麗に揃えられたサンダルは、
-
団体でやって来た幼稚園児たちのモノ。
-
泳ぎ終わって、シャワーを浴びて服を着て、
何が始まるのかと思ったら、 -
あら懐かしや、スイカ割り!
波の音と風のそよぎだけの静かな海岸に、こども達の歓声が、心地よく響き渡ります。 -
この日の海遊びは1時に終了。
なんせ朝早くからだから、1時まで遊べば充分。
三浦海岸駅前の野菜直売場で、朝採りの枝豆を買って帰り、
夜はほかほかの美味しい茹でたてでビール(!!!)
至福のひと時。 -
最後に…。
爪楊枝でほじくり出した(このチマチマした作業が楽しい!)赤ちゃんアカニシ貝。
水から茹でて、湧いたらほぼ出来上がりです。
静かで可愛い隠れ海水浴場での海遊び。
我が家の夏の最高の楽しみ。
気持ちいいよ~。 -
2019年、7月のある日
「大浦丸」の店じまいを知らされた。
新しい年が春を迎えるころ、毎年必ず、大浦丸ご夫婦の自宅に電話して、
「この夏も海の家を開く」
という言葉を聞くのが嬉しく待ち遠しい習慣になっていた。
けれどもここ数年は、もしかしたら、
「今年はもう・・・」
とか
「この夏が最後」
と言われそうな気がして、連絡を取るのがちょっぴり怖かった。
5月には幸い、
「おかげさまで今年も開けることになりました」
という返事を聞く事が出来たけれど、その時には既に、
この夏限りでの店じまいを決めていたのだろう。
訳あって公開を停止していた旅行記を、今一度、書き足した上で、
再公開することにした。 -
この年も、我が家は早くから、夏の長旅の予定を組んでいたため、
7月下旬から8月の半ばまで、大浦海水浴場に行くことは出来なかった。
その旅の間、繰り返し、幾度も、
遠くアンコ-ルワットから、 -
ベトナム・ダナンの海から、
-
クアラルンプールのモスクから、
松輪の海と青空を想っていた。 -
帰国後
8月30日
店じまいの2日前。
松輪でバスを降りた途端の土砂降りの雨で、全く身動きが取れなくなり、
ずぶ濡れで途方に暮れていた所に駆けつけてくれた救助隊の利男くん。
この頃は私の専属運転手に昇格していた(・・・?)。
以前にも何度か、帰りのバス停まで送ってくれた事はあったけれど、迎えに来てもらったのはこれが初めて。
そして、
最後。 -
海の家に着くと、強い風雨を避けるため、厚いブラインドが下げられていた。
こんな様子の大浦丸も初めて。 -
強い風雨は1時間ほどで収まったものの、その風雨のせいもあってか、水の状態が悪く、この日はほとんどの時間を、大浦丸の中でゴロゴロ過ごした。
-
そして
2019年9月1日
大浦丸最後の朝 -
最後の日と言えども、
おじいちゃんは変わる事無く、日課の砂浜掃除。 -
毎日掃除しても、毎日これだけのゴミ。
-
そしておばあちゃんは厨房へ。
-
中に入って、
-
左手の、海側はこんな様子。
流しからはみ出しているのは、谷中の葉っぱ。 -
年代物のかき氷製造機。
-
たくさんの業務用ガスコンロに
-
大きな冷蔵庫
-
食器と
-
鍋と
-
醤油と箸と
-
昔懐かしい黒電話の出番も、今日が最後。
-
天気は快晴。
監視塔の旗は青空の元、ヘンポンと翻り、 -
浮き輪も
ボートも -
ベッドも
椅子も
パラソルも -
タライも
-
空気入れも
-
カゴも
-
お手伝いの可愛らしいお嬢さんも、
今でもいくらか可愛い、元・お嬢さんも、
準備万端。 -
砂浜への、大浦丸への階段を降りてくるお客さんを待ち受けています。
-
ここで履物を脱ぎ、好きな席に荷物を置いたら、カゴを持って奥の更衣室へ。
-
手前が男で奥が女。
-
いつも利用する男の方はこんな感じ。
-
そして、利用したことがない女の扉の前での、
しばしのためらいの後、 -
エイヤっと開けてみた。
誰も居るわけは無いのに、「犯罪者」の気分。
カーテンの奥の、魅惑の花園の様子をカメラに収めることは出来なかった。 -
だけど、他の場所はどこもかしこも記録しておこう、ってんで、
こちらは更衣室の奥のトイレ。 -
着替え終わったら、貴重品のお預けはこちら。
-
ここにもこの日、初めて入った。
-
時刻は7時45分。
気温は28度。
それが判るのも、佐藤日出男薬局さんのおかげ。 -
こちらは従業員用入口。
-
そこの下駄箱の裏側は、
-
倉庫になっていて、私は夏の2か月間、奥の棚に海遊び道具一式を預けたままにしておくのが習慣だった。
-
この日、早い時間から、大浦丸は、
いつものように、
大勢の客で埋まった。
そして・・・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ -
9月の半ば
夏の終わりの、大浦海水浴場に向かう道。 -
どこまでも青く、美しく、穏やかな海
空にはふんわりと白い雲
澄んだ空気の向こうには鋸山
いつまでも変わることは無いだろう松輪の海
松輪の夏 -
ここにはかつて、一軒の海の家があった。
-
「大浦丸」という
飛びっきりの幸せな空間があった。
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この旅行記へのコメント (2)
-
- pedaruさん 2013/09/18 05:39:44
- 大浦海水浴場
- はなだいこんさん お早うございます。
なんとものんびりした旅行記ですね〜 ・・・の中に、驚くべき事実がたくさん存在する・・・こんな旅行記です。
のっけから、謎のバス停名、辞書で調べると、ほこさき、とあります。読み進むと、答えが・・・とがり、 なるほど、意味は同じですね。
「とんがりコーン」うまい! はなだいこんさんの命名ですね? キャベツ畑、スイカ畑、乾燥クワガタムシ、とんびの羽・・・・いつ海に着くのじゃ〜
着きました、一番乗り!驚きました、こんな経験! 平家の落人部落のような海水浴場ですね〜
密漁?の結果、たくさんの獲物をゲットしましたね〜 こういうのって、凄くたのしいですね〜 フナムシの干物のおつまみは勘弁してください・・・
pedaru
- はなだいこさん からの返信 2013/09/21 18:15:57
- こんにちは
- pedaruさま
「平家の落人部落のような海水浴場」って!
広大な領地内に縄文遺跡までお抱えのpedaruさんであってこその、素晴らしいお見立て。
「大浦丸」のご夫婦に聞かせてあげたかったな〜。
(来年必ず伝えます)
あまりにも見事で楽しい命名に、夫はしばらく笑い転げていました。
とても楽しい書き込み、ありがとうございました!
はなだいこ
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