2013/07/01 - 2013/07/07
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hidamari09さん
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表紙の写真は、武侯祠に飾られている諸葛亮の像です。
7月の成都は、うだる暑さでした。湿気が多く、日中に路を歩くと、全身汗だくになります。洗濯物は乾かず、湿ったシャツが匂いを発します。
夏の成都の旅行は快適ではありませんでした。
当初は、カシュガルに行くつもりでした、ところがウルムチ行きの火車の切符がどうしても入手出来ないのです。飛行機で行くには手元が不用意です。
旅行には、何かしらここに言ってみたいという、心を動かすものが必要です。地図を眺めてうん、うん、唸っていると、「蜀漢」の地というイメージが出て来ました。
良し、諸葛亮の活躍した地を尋ねてみようということで、ちょっと暑そうだなと思いつつも、太原から成都までの夜行の切符を購入しました。
1485次の列車は、太原を15:00に出発、1,493kmを27時間13分掛け、翌日の18:15に成都に到着します。
成都は大きな都市でした、結構清掃が行き届ききれいで、外国企業も進出しているのか欧米人を多く見かけました。ここで、個人的には中国の都市そのものにはあまり興味はありません。
四川省の人々との交流と、劉備や諸葛亮が活躍した地に来たというだけで満足でした。
そこそこの貧乏旅行記です。
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 高速・路線バス タクシー 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
太原を出発して二日目の朝の車内、大分乱れてきています。
寝台列車内は各車両の車掌が定期的に掃除にくるので、大きなゴミが散らかることはありません。
購入出来たのは、二等寝台の中段の切符です。
27時間を超える長旅で、下段の客がなかなか起きなかったり、日中も横になっていたりで座れない場合は、窓際の折りたたみ椅子に腰掛けることになります。
持参した雑誌を読んだりで過ごします。
中段の切符の値段は、294.5元(15円換算で4,417.5円)でした。 -
朝起きると、火車は西安と漢中を隔てる、秦嶺(山脈)を走っていました。夜半から降りだした雨が続いています。
川の対岸までは、目見当で200m程でしょうか。
切り立った山の裾を削った細い道が続いています。諸葛亮に率いられた蜀軍はこの路を通って宝鶏から天水に進んだのでしょうか。大変な苦労だったろうと推測します。
火車は連続するトンネルを走り抜けていきます。太原から西安を通り、一旦西の宝鶏に向かい、そこから南下します。
夜間、途中駅に停車する時間が長いので、降りてタバコを10元で購入したところ、車掌が偽物だよと言います。普段と違う銘柄なので、笑っている脇の中国人に分けて試して貰いましたが、本物か偽物か良くわかりませんでした。 -
車内販売の弁当も売りに来ますが、値段が高い割に美味しくないのか、大方は、持ち込んだカップラーメンを啜っています。。各車両に給湯器が設置されていて、常時熱投が使えます。
私は、持ち込んだ桃2個とクッキー1袋、カップラーメン1個、パックのコーヒー2袋で、済ませました。
車内を歩いても10m程度なので、お腹も空きません。 -
窓外を眺めていると、がけ崩れの跡が多く見受けられます。
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太原での一日目の行動記録です。
①が成都北駅。ピンクの線は、③の天府広場で交差する、南北に走る1号線と東西に走る二号線です。
③は宿泊地。
④が武侯祠、⑤が青羊宮、⑥が杜甫草堂になります。
内側の円が、一環路になります。 -
1485次列車は予定より50分程遅れて、成都北駅に到着しました。
出口を出ると、客引きと地図を売るおばさんが群がってきます。
ここで、成都市内の地図を購入(5元)しておきます。
列車を降りた瞬間から、湿気が高い蒸し暑さが襲ってきます。
額に汗が玉になって吹き出して来ます。 -
駅前に地下鉄の入り口を見つけました。
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切符の自動販売機もありましたが、切符売場で購入しました。ネットの「旅行ネット」で予約しておいた、「快捷」というホテルのある、人民公園まで2元です。
地下鉄構内に入るには手荷物検査を受けなければなりません。持っていた飲みかけの水のボトルは、一口飲めと指示されました。そして、金属探知機で全身を検査されます。
地下鉄ではないですが、生活困窮者が抗議のため、揮発油をかぶり火をつけて満員のバス内に乗り込んで死傷者を出した事件がありました、その影響でしょうか? -
ホームに転落しないように、ガラスドアが設置されています。
比較的空いているにもカカワラズ、地下鉄の列車が到着すると、降りる客を待たず、乗り込んでくる習慣は相変わらずです。これがまた、若い女の子が多いのです。こんな娘が子供を育てるのですから、後々何世代かに、この習慣が受け継がれていくのでしょう。 -
2010年9月27日に開通したとのことで、設備は光り輝いています。
天府広場で2号線に乗り換え、西に向かい人民公園駅で下車、予約しておいた「快捷」ホテルを探します。
おーと!
ようやくたどり着いた「快捷」ホテルですが、パスポートを出した時点で、うちは外国人は止められないと断られてしまいました。 -
念のためにメモをしておいた内の一つ、成都茶花国際青年旅舎に行ってみることにしました。地図を見ると東に移動するのが近そうです、時間も9時を回ったので、タクシーを使いました。目的地の「猛追街」に来ると、タクシー運転手が住所が見つからないと、距離稼ぎをしようと走ろうとします。油断がなりません、その場で停車させ下車します。旅舎は市民プールの裏手にあるとメモにあったので、まずは市民プールを探しました。そう遠くないところに電波塔が見えます。
遊泳帰りの人々が通り過ぎます。探して歩いていて隣の公園を通りぬけ、裏の通りにで手しまったようです、市民プールの敷地を抜けて裏門に向かいます。 -
市民プール脇を流れる川の橋をわたると、左手に成都茶花国際青年旅舎の看板を見つけました。一般の住宅の1階部分を改造して旅館として営業しているようです。
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部屋はありました。受付の女の子は山東省出身で、日本人とわかると日本語を学んだと言います。
部屋代は45元から。50元というのでOKすると、本日は客がすくないのか開いている6人部屋を一人用に割り振ってくれました。
無線LANが無料で使えます。また、客用の卓上パソコンも1台用意されています。シャワーと食事を済ませたら、明日の行き先をさらに調べてみることにします。
あとで、聞きましたが、従業員の多くはアルバイトとのことでした。
姉御肌の娘で、男の子のアルバイトにテキパキと指示していました。みんな若いので、客なのか従業員なのか見分けが困難です。 -
これがその部屋です。6人部屋なので本来は45元のはずですが、+5元で一人部屋にしてくれたということでしょうか。
歯ブラシ2本セットとバスタオル、シーツ枕カバーが提供されました。
部屋の中に、ロッカーが備えられていて、入り口とロッカーの鍵が渡されます。
こことは、別の奥の入口の方には、普通のベッドの部屋もありました。値段は160元と高めです。二段ベッドを選ばないなら、普通のホテルを探したほうがよいでしょう。 -
汗だくの身体をシャワーで流そうと、案内されたシャワー室を見てびっくり。
トイレの便座に、すのこで蓋をして、シャワールームにしているのです。1.2x1.5メートルの狭い空間でシャワーを使います。
中国で良く見かける、トイレとシャワーが一体となった形式ですが、ここまでの物を見たのは初めてです。 -
外に出て、ホテルの近くの店で遅い夕食を取ります。
焼肉が主流でしょうか。野菜もなにもかも、串に刺して焼いて来ました。
というか、串に刺した食材を自分で選ぶのですが。暑いので、道端のテーブルにお客は座っています。 -
7月3日、三日目、陽の光の下に昨夜はよく見えなかった部分が見えてきました。
食事の出来る場所と、お茶を飲む場所があります。
ここは、食事もお茶を注文しなくとの自由に使えました。
ポットのお湯も自由に使え、洗濯機も使わせてくれました。ドラム式の洗濯機で、快速にしても1時間程掛かりました。昨夜、洗濯して奥の高い値段の部屋の廊下に置かれた物干しに一晩干して起きましたが、朝確認するとまだ湿ったままでした。 -
朝9時、本日の第一目標、武侯祠に向かいます。一環路東三段バス停に出て34号線のバスの乗り、高升橋バス停に向かいます。バスは空調車で運賃は2元です。
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高升橋バス停で下車し、武侯祠に向かうと、僧服を着た者と多くスレ違います。
ここは、チベット族が多くすむ場所のようです。
朝食を摂った店で隣のテーブルに座った若者4人の顔つき、皮膚の色は、アメリカの西部劇映画に出てくるアメリカン・インディアンそっくりです。 -
通りの両側は、チベット族の衣服、日曜品、飾り物、お香の店が続きます。
チベットの品物が欲しければ、ここでほとんど手にいれられそうです。
チベット族と普通の中国人の見分けは、その容貌と服装から用意に見分けが付けられます。 -
チベット自治区の出先機関がありました。
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街角に、公安の車が駐車し、公安が眼を光らせています。
チベット自治区の政情を反映しています。 -
武侯祠の案内図です。結構広そうです。日本人客が多いのか、日本語の説明が併記されています。
①唐と明時代の石碑の場所です。
②漢昭烈廟(漢昭烈皇帝は三国時代の劉備玄徳の死後に与えられた呼び名ですかね)
③武侯祠(三国時代の蜀漢の承相諸葛亮孔明の祠)
④三義廟、結義楼
⑤恵陵(劉備玄徳のお墓)
⑥錦里古街
この順番で見て回りました。 -
武侯祠大街と体院路の交わる場所に黒い壁が立っています。この向かいが武侯祠になります。
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参観料は60元です。学生、60才以上は証明書(パスポート提示)で半額になります。
諸葛亮は人気があるようです。 -
②漢昭烈廟の中に劉備の像が鎮座しています。
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更に進むと、諸葛亮の出師表を刻んだ石版がありました。
脇で説明している、ガイドに五丈原の諸葛亮廟にも同じ物があるが、どちらが本物と聞いたところ、どちらも本物です(複製だから)との答えが帰ってきました。 -
ここが武侯祠の入り口です。
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武侯祠の全景です。
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諸葛亮孔明が鎮座しています。
五丈原の金ピカ諸葛亮を思い起こしてみると、こちらは大分ふくよかです。 -
三義廟です。
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劉備玄徳が真ん中で左に張飛、右に関羽が鎮座しています。
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劉備玄徳の墓に来てみました。回りを塀で囲まれています。
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三国時代の像を見ると、現在の中国人とは大分違って見えます。
どこかで、打ち続く戦乱で人口が激減したと書いていました。現在の中国人は古の中国に居住した民族とは違っているのかもしれません。 -
もう一度、祠ないを戻って、奥の錦里を尋ねてみました。
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食べ物を売る店、土産物店が並びます。ざっと、見て回りました。
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面白く感じたのは、屋根に飾られた像です。日本にもあるのでしょうか?
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一環路二段路まで歩いて出て、青羊宮行きのバスに乗ります。
空調車なので運賃は2元です。 -
青羊宮は道教の廟です。創建は西周の時代で、現在の建物は清康熙(1667−1671)に再建されたものをベースにしているようです。
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ひっそりとしています。
参観料は10元です。60才の優待の表示がなかったので、学生割引を使わせてもらい半額を支払いました。 -
廟内はひっそりとしています。
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混元殿。清光?(1875−1908)に再建されたもののようです。
祀られているのは混元祖師(太上老君)です。 -
八卦亭です。こちらは清同治(1873−1882)の再建のようです。
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三清殿の登り段に刻まれた、陰陽を囲む12支です。
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三清殿の入り口の両側に添えられた像です。どんな動物でしょう、あごひげを生やしています。
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青羊宮を出たころから雨が降り始めました。
次の詩人 杜甫の草堂に向かいます。新聞見開きほどの成都の地図でみると、青羊宮のすぐとなりに有るように見えますが、成都は大きいのでとても歩いていける距離では無さそうです。バスにのり移動です。
案内図の下側が正門になります。
今回は上側の裏口から入りました。 -
参観料は60元です。60才以上半額の優待券を買いました。
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ここが、杜甫が住んだといわれる場所です。240坪ほどの敷地でしょうか。
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唐代の遺跡を発掘中に偶然に見つけたようです。杜甫の詩の中の情景と一致するので、杜甫の草堂と断定したようです。
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中の建物に、杜甫が住んだ時代の草葺建物の模型にならべて、後代の建物の模型が並べられていました。
庭内はきれいです。 -
少陵草堂と刻まれた碑のある亭です。
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結構楽しめました。雨さえ降っていなければ、更に気持ちがよかったのですが。
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明日は、楽山に行く予定なので、「成都旅遊集散中心」(新南門車站)の場所を確認しておきました。成都中心の天府広場から南東の川を超えた場所にあります。交通が不便です。
午後7時、本日はこれで終了です。
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