2013年秋田一人旅　強首温泉　樅峰苑

2013/06/15 - 2013/06/16

定期的に一人になりたい4泊5日の旅。
夏瀬温泉に2泊する予定で1月にお宿予約。
4月に入り、どうせなら仕事後に角館入りしてしまおう・・・せっかく秋田に行くのならもう1泊しようと考え、土曜日に1人泊を受け入れてくれる強首温泉にも予約。
前半はお天気に恵まれ、とても良い旅ができました。

6/12（水）
東京→角館（こまち47号　18：56発　22：14着）
フォルクローロ角館　宿泊
http://www.folkloro-kakunodate.com/

6/13（木）
早朝散策　武家屋敷etc（5：30〜7：00）
秋田内陸貫縦鉄道　乗車
角館⇔阿仁合（9：00発　13：21着）

13：30送迎車で　夏瀬温泉　都わすれへ
http://www.taenoyu.com/natuse-top.html

6/14（金）
夏瀬温泉　都わすれ　満喫

6/15（土）
11：00送迎車で　角館駅へ
角館→大曲（JR田沢湖線　13：46発　14：05着）
大曲→峰吉川（JR奥羽本線・秋田行　14：33発　14：48着）
14：50送迎車で　強首温泉　樅峰苑へ
http://www.syohoen.net/

6/16（日）
9：45送迎車で　峰吉川駅へ
峰吉川→大曲（JR奥羽本線・湯沢行　10：08発　10：28着）
大曲→東京（こまち32号　11：32発　15：06着）

エリア 大曲・大仙(秋田)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0
• ホテル: 4.0
• 交通: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 新幹線 JRローカル 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

☆旅の続き☆
夏瀬温泉から30分ほどで、再び角館駅に到着。
おとといとは全然違う、どんより天候。
キャリーケースをロッカーに預け、約2時間近く電車の時間まで時間つぶしの散策だな。

もう武家屋敷も見なくてよい気分だったけど、青柳家と石黒家は見学しといた方がいいと思い、再び武家屋敷通りに来てみた。

ここにも「ミヤコワスレ」がいっぱい咲いてた♪

2つのポスト
上が現代で水にうつる下が過去。

都わすれさんで、お茶菓子としてでた、ぐるぐるクッキーを買いに寄り道。

角館駅では、天候はどんよりだけど、熟女たちのウキウキうかれてる楽しげな会話を聞きながら、駅に進む。
天候がこんなで残念だねーと心でつぶやく。

峰吉川駅でお迎えがあるので、まずは大曲駅を目指そう。
花火で有名な所だと、旅の計画で初めて知ったよ。

土曜日なのに、周りは制服やジャージを着た高校生とかの若者多し。

次は秋田行に乗って、3つめの峰吉川駅を目指すぞ。

なんとも小さい駅だ。

降りたのは私1人だけ？行ってしまう電車を、撮り鉄！
なんだか乗ってるみんなに注目された気がした。

この時間は無人駅。

土曜日なのにすごく静か。
こうゆう寂し気な場所は大好き♪
時間通り、送迎車発見。

本日のお宿は、国の有形文化財に登録されていて、日本秘湯を守る会会員の強首温泉（こわくびおんせん）　樅峰苑（しょうほうえん）さんです。
土曜日の一人旅を受け入れてくれる、ありがたいお宿さんですよ。
今回は、じゃらんのポイントがたまっていたので、お安く宿泊させていただきます。

豪農だった小山田家の住居を現在はお宿として使用しています。
建築は大正6年ですから、建物には歴史が刻まれています。
当然、お宿として建てられたわけではないので、周りは普通に民家がいっぱい。
こちらのお宿は、大正3年にあった強首地震で建物が倒壊し、職人を京都に派遣し、宮大工の技術と耐震の強さを研究させて再建築されたので、地震に強い建物です。

「すいせん」という名の景観の良いお部屋に通されました。
このお部屋も建築当初の大正時代からそのままです。

当然ながら網戸などありません。
窓全開ー状態です。

目の前の緑の多さに、わぉ〜と声が漏れた。

建築されてから時はかなり経ってるので、古いは古いですが、お部屋にも宮大工のこだわりがしっかり感じられましたよ。

これが美味しくて、お土産に買って帰りました。
このお宿のオリジナルですよ。

やっぱり和は良いなぁ。

宮大工ならではの技が作り上げた鹿鳴館風の階段。

階段の天井が折り上げ天井となっていて、和と洋の技法が素晴らしい。

私が宿泊するお部屋のすぐ側の階段です。

16.3ｍという長大な1枚通しの天然秋田杉を使用した廊下。

少々外に散策へ。
ちょっと蒸し暑くなってきたなー。

BGMはハーモニカ。
どこから聞こえてくるのか、子供が吹いてるんだろうけど、上手いぞ！

道端に咲いてる花でさえ、気持ちを癒してくれる。

立派なお寺もありました。

お天気が悪いから、せっかくの風景も残念なんだけど非常にのどか。

右側は普通に民家がいっぱい。

敷地内には、見学はしませんでしたが、時代の面影を漂わす品々が残されている小山田家資料館があります。

お宿の裏側に来てみた。

人っ子一人おりません。

ロビーに戻り、少々見学。

2階にあるノスタルジーな空間。
ここには、温泉や旅好きの人が好む雑誌が豊富です。
テレビなんかなくても、雑誌を部屋に持って行って読んでれば時間なんてあっという間に過ぎちゃう。

日本秘湯を守る会の会員宿たちのパンフレット等がたくさん置いてありました。

さて風呂だ風呂！
泉質はナトリウム-塩化物強塩泉で泉温は49度。
このお色の泉質は初体験ですわ。
舐めてみると、すごくしょっぱい！！
温度は42度ぐらいかな？私にはとてもちょうど良し。

客室数は7室なので、大浴場としては十分だと思う。

窓際の蛙ちゃんたちが、なんとも可愛い♪

お食事場所は4つのお部屋の大広間。
匠の技がいたるところにいっぱい♪
建築に興味がある人には、たまらないのではなかろうか････。
既にご夫婦が仲睦まじくお食事していたので、目で見ただけだけど、ここの中央柱は着脱可能で、その技法がまた素晴らしい。
けど、息子さんに聞くと、彼はまだ取り外したところを
1度も見たことがないそう。
現に、昔柱を取り外して、40畳の広間として婚礼をした女性（健在）がいるそうです。

障子に埋め込まれているすりガラスは、もう割れたら同じものは手に入らないほど貴重だそう。

この曲線も匠の技！

自然な風が建物に入ってきて、なんとも心地よい。
まぁ、季節的に虫さんもやってきますがね。

夕食は、女将さん自ら作る秋田の郷土料理。
見た目、華やかさはないけど、味のメリハリがあり、美味しい♪
山菜プランにしたので、当然白ワインを注文。

これは、あけび味噌　はさみ焼。
白ワインに合うと言われたが、ほんと合う〜。

根曲がり竹は、しっかり焼かれてました。
辛子マヨネーズをつけて、パクパクパク。

玉子豆腐　ずんだあん。
夏だねー美味しい♪

山菜の時期だから、山菜の天麩羅が食べたかったんだよねー。
お菓子みたいにサクサクで、すごく美味しい♪

じゅんさい汁。
明日もお通じが良さそうだわ。

米は美味し！！！
当然おかわりしようとしていたが、息子さんのお兄ちゃんの方と温泉の泉質について盛り上がってしまい、おかわりが出来なかった。
ずっと立ったままでお話してくださり、申し訳なく思ったが奥の深い泉質の話は聞いててためになったよ。

デザートのアイスクリームは、話をきいてたせいか、全て溶けてしまい、新しいのを又持ってきてくれました。
お食事は、とても美味しかったです。
ご馳走様でした。

今度は息子さんの弟ちゃんに、色々説明してもらいました。
忙しいのに、ほんと申し訳ないわ。
こちらは、茶の間の暖炉裏。
このお部屋にも、貴重な切り絵とかいっぱい。
売っちゃおうかとか思わないの？と聞くと、先代から生活が苦しくなったら売っても良いと言われてるらしい････。

この掛時計は、明治の初期に日本に輸入されたアメリカ製（サス・トーマス）で、現在、日本国内に残ってる数少ない1つだそう。
全く狂いもなく、百数十年もの時を刻み続けてるバリバリ現役。
今、200万か300万の価値があるそうよ。
ふぅ〜目で見ながら説明を聞き、大変勉強になりました。

部屋で雑誌を見ていたら、また寝ちまったらしく気がつくと22時40分。
ぎょえ〜またやっちまったよ。
貸切風呂（大樹の湯）の予約は22時。
ダメもとで、ロビーに行くと、女将さんが優しく時間を気にせず入ってよろしいと・・・・ありがたやぁ。
ゆっくりお風呂を堪能しました。

貸切風呂を終了し、外でしばしの間一服。
普段聞けない蛙の声が聞こえてくる・・・。
しかし、蛙の大合唱みたいな可愛らしい声じゃなくて、後ろから迫ってくる気がしてビクビクしたよ。
なんか、ぴょーんと頭の上に乗られたらどうしようみたいな。
ちょっと怖かった。

お部屋に戻り、じゃらんの雑誌を読んで、おやすみなさい。

6/16（日）
お天気は回復だな。
7時に貸切風呂（こもれびの湯）を予約しているんだった。

あれっ？
どうも昨日の夜に、虫さんたちの大運動会でも行われたのか？
風呂の中で息絶えている虫さんたちが多い＆毛虫さんもいる。
しかし、こんなことで驚いていたら、自然がいっぱいの場所なんかにこれないわよね。
桶でバンバン外に流し、綺麗になった湯船にどっぷりつかる。
ふぅ〜。
私もすっかり慣れたもんだ。

大正ロマンを漂わせる豪農の宿。

樹齢380年以上と推定される樅の木群。
かつての庄屋のシンボルでもあったそうだ。

ようやく青空が見えてきた。

16代当主がおっしゃってたけど、人工的な手を加えていないお庭。
自然を大切にそのまま生かしたいんだって。
なるほどねー。

朝食です。
味噌汁の上にある、女将さん手作りのお豆腐なんだけど、
ひんやりしていてデザート？とも思えるような絶妙な美味しさ。
美味し！！！
米は美味しすぎて、当然おかわり。
女将さんと、色々なお話をしながら、美味しく朝食を頂きました。
御馳走様でした♪

今は、2階の7室のみが宿泊可能なお部屋です。
私が泊まった「すいせん」のお部屋は非常に景観良しでした。

この本も興味深く読んでしまった。
温泉て奥が深いなぁ。

あっという間の滞在だったけど、お世話になりましたー。
結局、私が一番最後のチェックアウトになってしまったよ。

ロビーには、結構お土産が揃っています。
お部屋に冷蔵庫はないけど、自販機も通常値段であるし不便はないと私は思う。

たった1人のみなのに、来た時と同じ送迎車で駅に向かいます。
田舎のおばちゃん家に遊びにきた感覚で、なんとも家族の一員のようなずうずしい馴れ馴れしい滞在だったけど楽しかったな。
女将さんと素晴らしい息子さん2人にお見送りされ、さよならー。
ここのすっばらしい息子さん2人は、うちの娘とさほど歳が変わらん。

この時間は有人駅になってました。
女性から切符を購入し駅に入ります。

写真撮影をしていると、ふと|ﾟДﾟ)))手荷物の黒いカバンがないー！！！
車に忘れた･････。
たいしたものは入っていないが、ないと困るー。
速攻電話をかけて、持ってきてもらうことに。
あー最後の最後に超迷惑なカッコ悪い女だよ。

ホームには私1人のみ。
黒いカバンは電車の2分前に届きました。
ほんと迷惑女！！！
電車が来たー！

大曲駅で、約1時間ほど本を読んで時間つぶし。

こまちの乗車付近には、私と同じ1人のみの人が多くて、
なんかちょっと嬉しかった。
一人旅万歳！

お天気の回復してきた車窓を眺める。
秋田良いとこだったなぁ。

車から降りた女性が、こちらの小町のお写真を撮ってた。

定刻通り、東京駅に到着。
とっても満足な秋田の旅だった。

おしまい

この旅行記へのコメント （4）

• yuririnさん 2013/07/01 22:25:23

  豪農の宿

  moonさん　こんばんわ〜
  
  強首温泉　樅峰苑　泊まると素敵な宿ですね。
  以前ランチと日帰入浴で利用した事がありますが、すごい酔っぱらいの
  おじさんが絡んできて大変でした。
  その後ランチはなくなってしまいました。
  
  温泉はすごく良かったのですが、ゆっくり出来なかったのが残念でした。
  
  新しく露天風呂が出来たことは雑誌で見たことがあります。
  虫さんがいっぱいなのですね。
  私は、虫さんが苦手で　でも朝の露天風呂は最高ですよね。
  
  いつか機会があれば行ってみたいです。
  
  yuririn
  

  moonさん からの返信 2013/07/04 22:44:24

  RE: 豪農の宿

  yuririnさん
  こんばんわ。
  虫さんが苦手な人には、夏はおすすめできないお宿ですが、
  本当に息子さんたちがすっばらしかったです。
  お風呂は、客室が7室のわりには充実してましたし、確かに泉質は良かったです。
  秋田って、良いなぁと思えた旅でした。
  そうそう、 yuririnさんの都電荒川線と薔薇の旅行記拝見しましたが、とっても素敵でした。
  最近、少々撮り鉄さんのブログを見て喜んでる私です。
  いつも見ていただきありがとうございます。
  今後とも、宜しくお願い致します。
  
  moonより

• norisaさん 2013/07/01 06:50:49

  優雅な旅

  moonさん
  
  おはようございます。
  
  優雅な一人旅ですね！
  
  特にひなびた宿の古時計、お食事、お部屋ーー。
  そして女将の気遣いで遅く入った貸切風呂！
  その広さと味のあることーー。
  
  norisa

  moonさん からの返信 2013/07/04 22:36:02

  RE: 優雅な旅

  norisaさん
  こんばんわ。
  ひなびた感じが大好きなので、とても満足ゆく秋田の旅ができました。
  norisaさんの沖縄の旅はほんと素敵♪
  宮古島と石垣島は生きてるうちに行きたい場所です。
  
  通常の毎日はしんどい････。
  9月は九州の方へ一人旅にでるので、それまで仕事頑張ります。
  みなさんの旅行記読んで、行った気になろうと思います。
  いつも、面白みのない旅行記を読んで頂きまして本当にありがとうございます。
  今後とも宜しくお願い致します。
  
  moonより