2013/06/07 - 2013/06/07
621位(同エリア826件中)
WT信さん
宿泊した燧小屋の一帯の正式地名は”尾瀬ヶ原見晴十字路地区”。
余り広いとは言えないこの地区に4軒の山小屋が有り、燧小屋の2階からその密集ぶりが伺える。
燧小屋で朝食を済ませ、6時20分集合の桧枝岐小屋の前へ。
桧枝岐小屋の奥さんが用意してくれた弁当を受け取り、桧枝岐小屋の”ひげクマ”さんご夫妻に見送られ、今回のコース最大の難関の段子屋坂に向かう。
最初はブナの大木の新緑も味方し、さっそうと木道を辿っていた。
雪の重みに耐えきれず、根こそぎ倒れ伏した古木や色とりどりの花にも目を移す。
少し下った、勢いよく流れ落ちる清流の橋を渡った辺りから事態は一変。
雨で濡れた木道の上り坂が延々が続き、横棒で出っ張りを造り、滑り止めを施してはあるものの、常に神経を使い、次第に息切れが激しくなる。
後ろから追ってきた、元気な一団を追い越させる為に足を止めることで、ヤット一息できる。
私と同じように青息吐息の義妹の様子を見ていた高木さんが、義妹の荷物の一部を己のザックに移し替え、さらに我々二人に、自分のストックを貸してくれた。
このストックのお蔭で、その先に現れた、雪渓状のアップダウンの山坂道の段子屋坂を何とか乗り切ることが出来た。
ヤット視界が開け、遠くの緑の山には、白樺が梢の先だけやっと薄茶の芽を出しかけているものの、まだ葉がない、白っぽい変化にとんだ枝ぶりが鮮やかに見え、背景の緑とのコントラストが美しい。
近くの木々の、雪の重さに押し潰されそうに成りながらも、必死で枝を持ち上げている様に感動する。
この辺りはまだ温度が低いとみえ、漸く雪が溶けた湿地には水芭蕉がやっと芽を出し懸けている。
咲きかけのピンクのショウジョウバカマにも出会う。
平地だから許せるものの、沼尻の休憩所までは木道を更に30分以上歩くことになる。
尾瀬沼に面して、休憩所は立っており、高木さんの勧めによる沼尻の休憩所の名物”豆大福”と優しい尾瀬沼の景観で何とか元気を取り戻す。
その一方で彼女は「終着の沼山峠までにはまだまだ難所も有りますから頑張って!」とハッパを掛けることもことも忘れない。
- 同行者
- 家族旅行
- 交通手段
- 観光バス 私鉄
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行あり)
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