盛りだくさん鹿児島道行　＊②＊　知覧⇒指宿

2013/05/11 - 2013/05/13

2013年５月11日土曜日から13日月曜日迄の２泊３日、鹿児島に夫と二人連れの旅です。
いつもの如く、夫は登山が目的。えびの高原の韓国岳と開聞岳を目指す計画。
私は韓国岳登山は付き合うことにして、夫が開門岳登山の日は、知覧を巡る事にしました。

フライトは11日の6：20amの羽田発、13日は鹿児島発最終便のため、たっぷり３日の旅。
足は、レンタカー。

一日目は、鹿児島の天気予報は雨なので山登りは先に延ばし、宮崎のアートの森美術館、鹿児島市内の奄美の里、かごしま水族館を見学。

二日目は、夫は開門岳、私は知覧武家屋敷、ホタル館、知覧特攻平和館を巡る計画。
４時に指宿駅前で落ち合う事にして、知覧武家屋敷近くで、落としてもらいました。
公共交通を利用した私は、予期せぬ出会いに遭遇。
今回の旅の、素敵なスパイスになりました。

三日目は、いよいよ私も韓国岳登山に挑戦。久し振りの登山でしたが、好天に恵まれたし、痛めている踵も何とか持ちこたえてくれて、楽しいトレッキングとなりました。
韓国岳って｢からくにだけ」と読むのですね、知らなかった。。。
何でも、韓国が見えるからだと言いますが、今回は、気温も高かったせいか、霞が濃くて、見えなかった。
それでも、高千穂の峯や、桜島の雄姿が望め、カルデラ湖も神秘的な姿を見せてくれました。
下山後は、生駒高原のフラワーパーク、温泉等々車の旅ならではの、わがまま旅をしてきました。

それでは、二日目の知覧の旅行記です。

エリア 知覧・南さつま・日置(鹿児島)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• ホテル: 4.0
• グルメ: 5.0
• 交通: 5.0

• 同行者: カップル・夫婦
• 一人あたり費用: 3万円 - 5万円
• 交通手段: 高速・路線バス レンタカー JALグループ JRローカル
• 旅行の手配内容: ツアー（添乗員同行なし）

知覧武家屋敷の駐車場で落としてもらいました。
夫はそのまま、開門岳登山へ。

公開している7つの武家屋敷の庭園を見学できる券を500円で購入。
券と一緒に、お麩をひと袋下さって、「側溝や、池に鯉がいるから、餌やりながら歩いてね」とおっしゃった。

表通りを、鯉に餌をやりながら、武家屋敷の西の入口まで歩いた。
ここから武家屋敷群のある通りを歩きます。

見学可能な武家屋敷は７軒ですが、現在も住民が居住しているため公開していない屋敷も沢山残っているようです。

１番の庭園は西郷慶一郎宅
門構えも素晴らしい

門を潜ってから、石壁に突き当たり左に折れ、右に折れそして、右に折れると、この風景。
枯山水の庭園が広がる。

西郷宅は、座敷も公開されていた。

子供達の元気な声が通りを行く。

武家屋敷には、今でも生き生きとした生活が息づく。

生垣の盛り上がりが、不思議な道路の風景を作り出している。
中に何があるか見てみたいよね！

２番の平山克己邸の庭
大刈込式蓮菜石組枯山水と言うそうだ。

門を潜ると階段があり、イヌマキの生垣が行く手を阻むようにある。
庭や屋敷にたどり着くまで、生垣や、石塀によって、何度か折曲る事になる。
これは城郭の舛方に習ったものと言われているそうだ。

３番目の平山亮一邸

庭園に入る手前に、絵になる手水場。
向こうの細長いのは、馬用かしら？

ちょうど半分位来た所で三叉路にいき当たった。
石敢当(せっかんとう）と言う石
屋敷内に魔物が入って来るのを防ぐ、魔除け。

三叉路を左に曲がると、クネった道が続く。

各庭園が、借景としている母ヶ岳の稜線が見えている。
そして、生垣がそそり立つ、特徴的な景色も。

４番の佐多美舟庭園

５番の佐多民子庭園

６番の佐多直忠邸
門から中を覗くと、屏風岩と呼ばれる石壁が見える。

庭園への入口。

佐多直忠庭園

母ヶ岳の借景が生かされた庭の作り。
島津家の別邸、仙巌園の庭師も関わった庭園だそうだ。

庭の皐月も数百年の歴史があるそうだ。

団体の観光客も増えてきた。
団体ツアーは一つ一つの庭園には、入らず、本馬場通りを団体で散策していました。
近畿ツーリストの方は、解散して、個々に歩かれていました。
ツアーを選ぶ時は、注意しないといけませんね。

高城家住宅
こちらの住宅は、実は、お食事処ろらしいです。
私が行ったのはまだ午前も早い時間で営業していなかったのですが。。。

建物は、知覧型二ツ家と言う独特の建築様式だそうです。
二つの屋根が連なって、昔話のお家みたいです。

高城家の門では、可愛い子がお出迎え。

７番の森重堅邸
ここは唯一、池泉鑑賞式庭園になっている。
池に水が引いてある分けです。

なんか、この古ぼけ方、大好き

これから、知覧特攻平和会館迄、徒歩で向かいます。
方向は武家屋敷の一番へ戻った先になるので、本番馬通りを戻ります。

石垣を見ていると、丸い石の石垣と、

知覧特攻平和会館 美術館・博物館

切石の石垣があります。
団体ツアーのバスガイドさんの話が、漏れ聞こえました。
「経済状況によって、違ってきます。お金持ちは切石を、貧乏だと丸石を使ったそうです。」

本当かな。。。

麓川を渡って、江戸時代から、昭和の混乱期にワープ。

特攻の母、鳥浜とめさんの富屋食堂、ホタル館。

とめさんの所に集った若い特攻隊員達の小さな資料館。
見学の皆さんは、鼻水をズルズルすすりながら、じっと見入っていました。
悲しいし、可愛そうだし、たまらないです。
私は、今思い出しても、怒りで苦しくなります、手汗がびっしょり出てきました。

富屋食堂 グルメ・レストラン

ひたすら願います。世の中から戦争を無くして下さい、と。

お国の為にと信じて、自分の命を差し出した特攻隊員も、無駄死にと分かって特攻機に乗って出撃していった隊員も、一つ一致して夢見ていた事があったと言うのです。
それは、未来の日本の姿。自分は居なくとも、輝かしい日本の未来を夢に描いて、未来の日本人にそれを託して死んでいったと。。。

平和記念通り
ホタル館の前の道を道なりに進むと、石灯籠が見えてきました。

一つ一つの石灯籠には、特攻隊員の姿が浮き彫りされていました。

道を教えてくれた方によると、特攻で命を落とされた方の人数分の石灯籠が立っているそうです。

鳥浜とめさんの石灯籠を見つけました。

観音堂に続く参道に立っていました。

観音堂横に、特攻に出撃していった方々の名前が記されている。
１０００余名と言う。

特攻平和館は、停電の為入場無料でした。

特攻平和館から指宿までバスで行く予定です。
予定のバスより早めのバスに乗ることができました。

指宿行だったのですが、思いつきで、喜入で下車してしまった。

地方の駅って楽しいですね。切符買ってなくてもホームに入れるし。
駅員さんが一人だけど、親切で、一生懸命で

喜入は指宿枕崎線の駅で、鹿児島のICカード使用可能なのはここまで。

この電車は、快速「なのはな」
鹿児島中央とここ喜入間を行き来する。

そして、大人気な電車、特急「いぶたま」　指宿の玉手箱
白黒、半分に塗り分けられています。

喜入の下り線は白い方なんだね。

実は、時間的に、この電車に乗れたら良いなと思って、駅員さんに頼んで見ましたが、案の定、全席売り切れでした。

行ってらっしゃい！

私は後二十分待つ事にします。

「いぶたま」と「なのはな」

ご近所の親子が電車を見にホームまで来ていました。
一歳半の男の子。可愛いな〜！
駅員さんのお孫さんが同じくらいと言っていました。

羨ましい。。。

喜入の駅のキャラクター、キイレンダーの手作りっぽいポスター。

私、喜入駅ファンになってしまった！

喜入駅 駅

指宿に到着。
夫に迎えに来てもらい、何故か夫が行きたいと言った「知林ヶ島」へ

知林ヶ島 自然・景勝地

向こうに見えるのが知林ヶ島。
潮が満ちると、この砂の道は水没してしまうそうです。

モンサンミッシェルみたい！

知林ヶ島 自然・景勝地

おっ、タンカーが航行中

皆さん頑張って島まで歩いていらっしゃいましたが、私達は断念。
結構遠いよ〜。。。

二人で歩いて知林ヶ島へ渡り、「チリンズベル」を二人で鳴らすと幸せになれると言うパワースポットだそうです。
http://www.city.ibusuki.lg.jp/chirin/main.htm

知林ヶ島 自然・景勝地

この後、ちょっと走ってもらって、開門岳の見える所まで行ってもらいました。

やっぱり、霞んでるな。。。

指宿に来たんだから、砂風呂で温まるかい。

なんだか期待した程面白くもなかったな。。。
観光化され過ぎててね。。。

上がってきたら、綺麗な空。
明日の天気は良さそうだね！

鹿児島に帰って、美味しいお酒飲みましょう！

昨日酔っ払って歩いていて見つけた、屋台村。
鹿児島中央駅前にありました。
東急インのご近所。

赤提灯に誘われちゃうわ〜
25件の店舗が軒を連ねる。

名物さつま揚げ入りおでん。
これ美味しい！

スペインバル、セゴバル

和風居酒屋ばかりではありませんよ！
ここは、すごく盛り上がってた。
私達も、カヴァで盛り上がりましたよ！

また、酔っ払っちゃって、いい気持ち！

二日目はこれでお仕舞い。明日は霧島の韓国岳を登ります。
またよろしく！

この旅行記へのコメント （2）

• わんぱく大将さん 2013/06/24 20:28:45

  いい歩きされてきましたね

  menchiさん
  
  雄大な自然、悲しい歴史、質実剛健の建築物、いい歩きをされてきましたね。
  
  屋台村、ここイイですね。　　　大将

  menchiさん からの返信 2013/06/25 22:05:45

  RE: いい歩きされてきましたね

  大将さん、コメントありがとうございました。
  
  鹿児島良い所です。大好き。
  悲しい歴史を忘れない事、これも大事だと考えました。
  
  いつも、コメントありがとうございます。