2012/12/21 - 2012/12/23
75位(同エリア148件中)
とっしぃさん
ナンシーは、美しい都市。それは、18世紀ロレーヌ公だったポーランド王スタニスワフ1世(スタニスラス)の美的センスの下で整備され、19世紀後半に創設された「ロレーヌ工芸会社」、のちの「ナンシー派」を育んだから。11世紀から始まるこの都市は、1871年にドイツに併合されたアルザスやモゼルから多くの人たちが移り住んだところです。理由は簡単。ドイツ市民になりたくなかったから。アルザス同様古くからガラス工芸が盛んで、その後鉄鋼業で栄え、20世紀初頭には急激に人口も増え、発展しました。街を象徴するスタニスラス広場、カリエール広場、アリアンス広場は、ユネスコの世界遺産に登録されています。そして、スタニスラス広場に面して建つのが「ナンシー美術館」。この街を訪れて、このミュゼに入らない人なんていないでしょう。
絵画や彫刻に留まらず、この美術館は現代アートから家具やオブジェなど非常に幅広いコレクションを展示しています。そして地下はこの街が生んだドーム兄弟のガラス工芸を多数展示していて、圧巻。ここと前回紹介した「ナンシー派美術館」は必見です。あと、ナンシーの素晴らしいところは、街の至る所に魅力的な建築が残されていること。アルバムにもあるジャック・グリュベール作の「クレディ・リヨネ(フランスの代表的銀行でしたが、今は別の資本に統合されています)」の天蓋ステンドグラスの美しさといったら…。
アールヌーボー~アールデコ期の雰囲気を満喫するには、このナンシーとベルギーのアントワープがベストではないでしょうか? パリだけではない、フランスの美意識を強く感じることのできる素敵な街です。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 4.5
- グルメ
- 3.5
- ショッピング
- 3.5
- 交通
- 3.5
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 30万円 - 50万円
- 交通手段
- レンタカー
- 航空会社
- JAL
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
スタニスラス広場の一角を占める「ナンシー美術館」。
淡いベージュの石造りは、重厚な中にも気品と華やかさを感じます。 -
この人の価値は、未だ分からず。
-
地下はドームの作品でいっぱい。
これを見て、すぐに思い出したのが2011年12月に閉館となってしまった北海道の石狩美術館でした。あの展示様式は、絶対ここを参考にしたに違いない。
ルイ・イカールやエミール・ガレの好きな方にはとても良い美術館だったので、残念です。 -
光の反射を巧みに生かした展示は、パリの「バカラ・ミュージアム」にも共通します。
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これぞ、フランス!なデザインのガラス器。
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モネが何枚も残したエトルタ海岸の「象の鼻」。
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地元の画家、エミール・フリアン(1863-1932)の代表作
「恋人(秋)」とても良い雰囲気が伝わる作品。 -
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螺旋大好きなので、こう言うところは逃しません!(笑)
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館内2階のカーテン越しに望む世界遺産、スタニスラス広場。
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ドラクロワですよ!
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日本ではほとんど知られていない女流画家、Laura Leroux-Revault(1872-1936)の作品、「アンヌとジェアンヌ」。思わず引き込まれてしまう瞳の魔力に驚きました。1894年作。
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2階への階段も、思いっきりアールヌーボー。
-
市心にあるLCL(クレディ・リヨネ)の天蓋ステンドグラス。
1901年、ジャック・グリュベール作。見事!です。
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この旅行記へのコメント (9)
-
- yumetabiさん 2013/07/10 23:47:11
- LCL(クレディ・リヨネ)の天蓋ステンドグラス
- はじめまして。とっしぃさん。
とっしぃさんの旅行記 素敵ですね!
私は知識はさしてないのですが、アールヌーボーからアールデコにかけての芸術、工芸品、同時期の建築を観るのが大好きで、とっしぃさんの旅行記はお手本の様です。
この度、フランス語ができないのにフリーでフランス旅行を計画中で、二度目のナンシー訪問予定です。
前回のパックツアーでの訪問で行けなかった場所と、ナンシー派美術館の再訪をと考えています。
そこで教えて頂けたら嬉しいのですが、
最後の写真の
「市心にあるLCL(クレディ・リヨネ)の天蓋ステンドグラス。
1901年、ジャック・グリュベール作。見事!です。」
・・・を是非!!観てみたくて、このLCL(クレディ・リヨネ)の場所を教えて下さいませんでしょうか?
銀行の店舗なのかと思いますが、日本同様、平日の14時までで閉店とかでしょうか。
ご面倒なお願いで申し訳ありません。m(_ _)m
yumetabi
- とっしぃさん からの返信 2013/07/11 00:57:22
- RE: LCL(クレディ・リヨネ)の天蓋ステンドグラス
- yumetabiさん
初めまして。
お褒めのコメント、嬉しく拝見しました。
フランス=ルーブル、オルセーと言う方が未だに多いので、地方にもこんなに素敵な美術館や建物があるんですよ、と言う事実を身をもって体験しています・・(笑)。
Nouveau-Deco、19世紀末から20世紀初頭のフランスは大戦間にあって束の間の輝ける時代でした。万博やデコ博の影響も大きかったですね。
ナンシーとベルギーのアントワープがこの時期の遺産を数多く残しています。
具体的な住所など、調べてから再度リコメ致します。
少々お時間ください。
今月14日からの「練馬区立美術館」、絶対のオススメです!
- yumetabiさん からの返信 2013/07/13 00:07:54
- RE: LCL(クレディ・リヨネ)の天蓋ステンドグラス
- とっしぃさん
早々に返信ありがとうございます。
ご面倒なお願いで、恐縮しています。
「練馬区立美術館」情報ありがとうございます。
田舎住まいにて、東京は日帰りだと弾丸旅行になってしまうため、なかなか足が向かず・・・。
でも、数年前の世田谷美術館での「パリのアール・ヌーヴォー」展に行った時は感動しました。
とっしぃさんは海外でも車を運転なさる行動力をお持ちで尊敬します。
私は今回も公共交通機関のみを使っての旅で、荷物を持っての大移動に疲れそうです(笑)。
目下、ランスにある「ヴィラ・ドモワゼル」を観に行けるか調べつつ、パリのホテルをいまだ予約してなくて焦っています。
とっしいさんもお好きなラリック、私も大好きでシャンゼリゼ近くののパッサージュへ灯具を見に行ったことがあります。
夜に行ったので、既に入口の門が閉まり、遠目に見れただけでしたが。
お返事心待ちにいたしております。
- とっしぃさん からの返信 2013/07/13 01:12:34
- LCL(クレディ・リヨネ)の天蓋ステンドグラス
- yumetabiさん
こんばんは。
ご丁寧なコメントに感謝致します。
>数年前の世田谷美術館での「パリのアール・ヌーヴォー」展に行った時は感動しました。
確か、4年ほど前でしたね。
オルセーからの展示でしたので内容は限られましたが、ああいう切り口の展示はほとんど見あたらないのでとても貴重なものでした。
名古屋のマザック、行かれたことございますか?
もし未体験でしたら、そして名古屋に行かれるときは是非!
あと、群馬県の渋川と秋田の角館にも人知れずひっそり佇むヌーヴォー〜デコの個人美術館があります。
東京は、都立庭園美術館が再開されたときにぜひお越しください。
Nancyは必ず行くべきところがいくつかありますが、とりあえずLCLの住所を。スタニスラス広場からゆっくり歩いても10分とかかりません。
クレディ・リヨネはM&Aで別の会社になりましたが、建物は健在です。
Crédit Lyonnais
7 BIS RUE SAINT GEORGES(サン・ジョルジュ通り)
> とっしぃさんは海外でも車を運転なさる行動力をお持ちで尊敬します。
あー、長距離は別ですが、クルマ以外での移動はほとんどしません。
昨年末はフランス横断でした。3000km以上走ったかな?
> 目下、ランスにある「ヴィラ・ドモワゼル」を観に行けるか調べつつ、パリのホテルをいまだ予約してなくて焦っています。
シャンパンで儲けた会社の自慢の館。
オススメです。ただ、自由見学はできなくて、一定時間ごとのツアーに参加という方法です。少し時間のゆとりを持ってお出かけください。
そのうち旅行記でupしようと思っていました。本家のシャンパン館はパスでした・・(笑)。大聖堂より、良いかも!
>シャンゼリゼ近くののパッサージュへ灯具を見に行ったことがあります。
あのガラスグローブは、ちょっと物足りない・・・私感ですが。
次回はLaliqueの旧自宅へも足を運ばれてください。
玄関ドアのガラス装飾が、素晴らしいです。
では、また。
- yumetabiさん からの返信 2013/07/13 16:51:15
- RE: LCL(クレディ・リヨネ)の天蓋ステンドグラス
- とっしぃさん
ご親切に感謝致しております。
走破3000km以上のフランス横断旅行、さぞや素敵だった事と♪
「ヴィラ・ドモワゼル」の旅行記も楽しみに致しております。
<名古屋のマザック、行かれたことございますか?
<東京は、都立庭園美術館が再開されたときにぜひお越しください。
どちらも二度参りました。庭園美術館は夢の館ですよね〜♪
<群馬県の渋川と秋田の角館にも人知れずひっそり佇むヌーヴォー〜デコの個人美術館があります。
存じませんでした。情報ありがとうございます。
「ヴィラ・ドモワゼル」も「Laliqueの旧自宅」も次回と言わず、今回の旅行に是非組み込みたいと思います!!
下調べ頑張ります!
本当にありがとうございます。
-
- 旅するうさぎさん 2013/05/09 21:19:41
- こんばんは。
- とっしぃさん、こんばんは。
この女流画家の絵、とても美しいですね。
John William Waterhouseの描く女性に
どこか似ていると思いました。
旅するうさぎ
- とっしぃさん からの返信 2013/05/09 22:03:26
- RE: こんばんは。
- 旅するうさぎさん
J.W.Waterhouseの名前が出てくるとは、旅うさぎさん、相当な‘英国通’ですね。Arthur RackhamとかWilliam Morrisもお好きですか?
今秋、ついにTURNER回顧展が東京都美術館にやってきます。
ご一緒したいくらいです(笑)。
Laura Leroux-Revaultって、実は私も現地で作品見るまで知りませんでした。ネットで見ても、詳細な情報がないくらい埋もれた画家のようです。
でも、upした絵に思わず引き戻されてしまいました。すごく不思議な魅力を秘めた作品です。結構大きな画で、ナンシー美術館の2階端のパーティションに隠れるように飾られていました。
Rockの話題のご返事は、時間かかりそう…(汗)
昨日は60人限定のクラコレ特別展覧会、今日は国立新美術館のタピスリーを見てきました。ああいう手の込んだ芸術的なタピスリーって、いったいどうやって織るのか、男としてもっとも不得手な分野ゆえ福山ガリレオ風に言えば「さっぱり分からん」!
- 旅するうさぎさん からの返信 2013/05/10 00:39:38
- RE: RE: こんばんは。
- とっしぃさん
William Morrisは好きですが、Arthur Rackhamは知りませんでした。
私はラファエル前派の絵が好きで、特に、Rossettiが好きなんです。
学生時代はKandinskyやMondrian、KleeやMatisseなんかが好きだったんですが
(もちろん、今でも好きですが)、
社会人になってからは、ラファエル前派が好きになりました。
たぶん、疲れていたんだと思います(笑)
ラファエル前派の画集を開いてうっとり眺めるのは
今でも至福のひと時です。
TURNERは、海がボワボワ煙っている絵を描く人、という印象があります(^^;)
素敵な作品が多いですよね。
クラコレ特別展覧会は印象派の展覧会なんですね。
SisleyやDegasは好きなんですが、
Renoirがすーごく苦手で、あのボワ〜っとして、ボケっとした感じが
大嫌いなんです。私自身はボケッとした人間なんですが(笑)
タピスリーはクリュニー中世美術館から来た美術品なのですね。
パリに行った時に、あの美術館の前は通ったのですが
中には入りませんでした。素晴らしい作品が来ているのですね。
旅するうさぎ
-
- rinnmamaさん 2013/05/07 09:57:52
- いつも素敵なアングルを、ありがとうございます。
- とっしぃ様、おはようございます。
メールありがとうございました。館林市美術館の
素晴らしさをみながら、バルビエXラブルールを
みに行きたいと思いますが、行けそうもないです。
ぜひ、美術館のみでも、UPをお願いいたしますね。
私も螺旋が好きです。このアングルは最高ですね。
今回のブログでも、コメントしたい写真ばかりでした
エミール フリアンの恋人。初めて知りましたが
素敵ですし、ドラクロワもいいですね。
あと、2階への階段は絶対に登ってみたい。
オシャレして、優雅に鑑賞したくなりますね。
本当にミスで見れなかった事を、後悔しております。
2年後に、フランス、イタリアに長期に行く予定です
ので、予定に入れたいです。又、お勧めの美術館を
教えて下さい。行けなくても、いつか行きたいと思う
だけで、励みになりますから。来春はスペイン予定です
少しずつ、資料収集中です。休館日はミスしませんよ。
私は毎日が日曜日ですので、購入した絵画本をみながら
のんびりしたり、庭の花の手入れ、刺繍をする毎日です。
でも、お出かけしますと、止まる事無く動き回るので、
次の日はぐったりです。未だ未だ季節が不安定ですので
お身体ご自愛下さいませ。rinnmama
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