2013/01/28 - 2013/01/28
39位(同エリア134件中)
captainfutureさん
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2013年1月28日(月)
城門をくぐって古くから交通の要衝、交易で栄えてきた旧市街へ。
パキスタンでも有数の賑やかさを誇るというフセイン・アーガーヒー・バザール等を、点在する歴史ある墓廟やモスクを訪ねながら街歩き。
旧市街はラホールより小さいが、インド亜大陸で最も古い街の一つらしく、より濃くパキスタン特有の風俗が残っている印象だった。
1パキスタンルピー≒1円
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- 高速・路線バス 徒歩 バイク
- 航空会社
- 中国東方航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
今回のルート:
2013年 1/18 成田、上海→ /19 インド・デリー→ /20 アムリトサル、パキスタン・ラホール→ /26 ムルターン→ /29 ラホール→ /30 アムリトサル→ 2/1 デリー → 2/3 上海、成田 -
テレビで懐かしい「トムとジェリー」を見ながら、ミカンと昨晩のビスケットで朝食。
9時にホテルを出発。
ホテル前ではもう姿を隠さず、堂々とM氏がオートバイに乗って待っていた。握手して挨拶。
昨晩は夜9:00〜11:30まで外出していたね、と。交代要員から聞いたとのこと。
昨晩は交代要員はどこで私を監視しているんだろうと、目を凝らして周囲を探してみたが、結局見つけられなかった。やっぱり見ていたようだ。
写真は大通り沿いに出たところのガソリンスタンドにて。 -
M氏は、お先にどうぞ、と促す。 私の後ろを付いて行くから、自由に行動してくれとのことだ。
城壁内旧市街行き3番ミニバスは、昨日と同じところで直ぐに見つかった。
後ろを振り向き、等間隔で付いてくるM氏に手を挙げ、このバスに乗るよと合図。 M氏は黙ってうなずく。
写真は意味不明の中国語が書かれたミニバス(日本車)。 -
3番ミニバスはHotel Firdos近く前→ガンタガル→スタジアム前のフセイン・アーガーヒー・バザール通り(現地ではフサナガイと発音)入口→デリー城門→パーク城門→ハラム城門→ボハリ城門(現地ではボーリー・ゲートと発音)の順に周遊するらしい。
-
今日はバザール巡りをするため、フセイン・アーガーヒー・バザール通り入口まで乗ることに。20R(20円)。
写真は下車場所から坂道を下りてきたところを振り返ったところ。スタジアムが見える。
持参のグーグル地図にはHussain Agahiの文字とともにバス停マーク。
頭上のSUZUKIの看板の店で、バザールへはここからどう行けば良いか聞いてみることに。 -
この道をこのまま下りて突き当たりを右へ行けばいいと、両隣の店主も集まって手振りで親切に教えてくれる。 バイク用品店だった。
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ここでは日本語が上下逆さまに。 それっぽく見えればいいようだ。
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この道を行ったところを右。
キョロキョロ周囲を見渡してみるが、M氏は見当たらず。
ちゃんと付いて来られているか、私が心配することではないが心配。
(後で聞くと、どこからかしっかり監視されていて、ここで私が何をしていてか詳細に聞かされた。 さすがプロ。) -
だんだん賑やかになってきた。 モデルはパキスタン人だろうか。
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DVD屋。 恋愛ものから宗教音楽までさまざま。
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洋装店の看板
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右にフセイン・アーガーヒー・バザール通り入口が見えてきた。
その前に左のスイーツ屋に入ってみる。
Inside of the Walled City -
ここにもムルターン名物ソウハーン・ハルワが並んでいる。
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スイーツの箱詰め(後ろの白いレジ袋)以外にショートケーキを買い、この後その場でペロリと食べてしまった。
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さあ、フセイン・アーガーヒー・バザール通り探索開始。
いつの間にかもう10:30。
地球の歩き方には、
『旧市街の中心部、パキスタンでも有数の賑やかさを見せるバザール。幅3mも満たない細い道の両脇に衣料品、雑貨、食料品などを扱う店がひしめいてる。露店も多いので、自然と歩くスピードがのんびりとなってしまう。』とのこと。
Inside of the Walled City -
ラメやビーズ入りの重厚なドレス。 どんな場面で着るんだろう。
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左右に伸びる路地にもびっしり商店が連なっている。
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まだ早い時間なのか、店開きしていない店も。
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フセイン・アーガーヒー・バザール通り
天幕もいい感じだなあ。 夏は40度近くの日が続くらしい。 -
この辺りは衣料品店が並んでいる。 掃除機を掛けて、開店準備中。
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上の写真の階段頭上の看板。 婚礼衣装も取り扱い。
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何屋だろう。
奥には引き出しの沢山ついた箪笥、右棚には髪染剤らしき箱。 ヘナ屋だろうか。 -
フセイン・アーガーヒー・バザール通りを進む。
Inside of the Walled City -
女性用パンジャビ・ドレス店
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こちらは男性用パンジャビ店
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帽子とセットで一着買っておけば良かったなあ。
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いろいろな野菜の酢漬け店。 後日食べる機会があったが、美味しかった。
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歯科医というか歯を抜く専門のようだ。
カメラを構えたら、顔写真入りパキスタン政府公認証を立て掛けてくれた。 -
右下には数々の戦利品
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フセイン・アーガーヒー・バザール通りを進む。
Hussin Aghi Bazaar. Inside of the Walled City. -
祝い事に着て行くような華やかな女性用パンジャビ・ドレス店
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はたきを掛けて開店準備中
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左右に伸びる路地。
まだあちこちに25日「預言者ムハンマド生誕祭」の緑の飾り付けがされている。 -
しばらくすると道沿いに高い塔のプルハタン・マスジット(モスク、1720年)。
来た道を振り返ったところ。
Phulhattan Mosque -
絞りたてのジュースを出す店。 赤カブの上には大きな生姜が見える。
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正面にマスジット・アリワリ・ムハンマドハーン(モスク、1757年)が見えて来た。
Ali Muhammad Khan Mosque -
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モスク前にはシーツのようなものの露店。
この辺りも衣料品店が多い。 このモスクには夕方再訪し、中に入ってみる。
Ali Muhammad Khan Mosque -
上の写真のモスクを右に入り、チョーク・バザール通りへ。
更に道が狭くなり、両脇にびっしりと店が並ぶ。 右は女性用装身具店。
Chowk Bazaar -
身分証明書等をラミネート加工(パウチ加工)してくれる店
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シャンプーや石鹸も扱う化粧品店のようだ。
上の飾りは女性がショールの先につける"お重り"のような役目の物らしい。
http://4travel.jp/photo?trvlgphoto=28374036(写真右下) -
この辺りはキッチン用品店街
Chowk Bazaar -
ちょうど噛みタバコを口に入れるところだった。 既に歯が赤いので2つ目だろうか。
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ここにもバングラデシュ、インド、パキスタン一帯で人気の伝統的なアイスクリーム「クルフィ」。
Pakisutan original Icecream"Kulfi" -
この金物屋の店主から一つ頂いてしまった。 昨日も食べたが、さっぱりした味で美味しい。
Pakisutan original Icecream"Kulfi" -
チョーク・バザール通りを進む。 頭上には生誕祭の緑色の飾り付け。
Chowk Bazaar -
このパンジャビ・ドレス店の店頭にも募金箱。
奥ではちょうど店主がドレスを広げている。 -
祝い事の道具店のようだ。 いろいろな飾りが吊るされている。
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男性用のさまざまな帽子がズラリ。
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帽子の下にあるハート型のものは、祝われる本人が首から掛けるもの。
ラホールでもイスラムの祝いの練り歩きで、祝福される男性達がこれを首から掛けて先頭を歩いていた。 -
店の人があれもこれもと色々と試着させてくれる。
最後に首から掛けているギラギラの飾りを何度も上げる、日本へ持って帰れよと言ってくれたが、バッグにも入らないのでお返ししてしまった。
これを首に掛けて街歩きすれば良かったかな。
表では目立たないようM氏がオートバイに乗って控えている。 -
タバコ道具店
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うん?、この路地の先にチャイ店が見える。
ちょっとここに入ってみます、と後ろのM氏に合図して入ってみる。 -
途中にあった生地屋
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チャイ店到着
ラホールで食べて美味しかったクルクレの袋菓子もある。
手前の鍋に入ったピンク色のは何だろう。 -
ここで1杯飲んで休憩。20R(20円)。
一緒にこの細い路地をオートバイで入って来たM氏にもと思い、2杯注文したら、私は要らないと頑として受け取らない。 -
お茶受けの菓子が並ぶ。
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隣に座ったM氏がカステラのようなものを「お茶受けに」と、一つおごってくれた。(写真はM氏でなく、店員)。 ハンドメイドとのこと。
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スイーツの行商さん。 段に載せて良く落とさないなあ。
この先も少し行ってみたかったが、オートバイで細い道は大変だからか、この先は行かないほうがいいとM氏が手振り。 -
再びフセイン・アーガーヒー・バザール通りへ。
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フセイン・アーガーヒー・バザール通り
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ラッシーの量り売り
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ちょうどいいところに食堂が。 もう13時なので昼食に入ってみる。
M氏に一緒にどうですか、と誘ってみるがここでも頑として入らない。 -
縦にして撮ってみる。
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店頭のチキンビリヤーニ(写真店主に向かって左)と、春巻きの様なもの(写真手前左端)と、
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それにレバーカレー(写真右)を少しもらう。
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手前の色つきご飯は甘く味付けしたもの。
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ヨーグルト(サービス)、春巻き、レバーカレーを少し掛けたチキンビリヤーニ、合計60R(60円)。
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カーテンの向こうは女性客席。
相席の客(写真右)はサモサ3つに豆カレー(ダール)を掛けて食べていた。
左端はこれから揚げるサモサや春巻き。 美味しく食べて、後にする。 -
13:40、チョーク・バザール通り終点のハラム城門に到着
(写真は影になって暗かったのでコントラスト処理しました。)
Haram Gate -
上の写真の八百屋が移動してきた。
大きなカリフラワーに、いんげん、ジャガイモ、人参。 それに量りが見える。
奥に見えるのは、祝い事に首から掛ける飾り店。 -
城外から見たところ。
M氏が、オレはここにいるから、回りを見るなら見てこいとのこと。
M氏はこちらを気にしつつ、商店主と話しだし時々手帳に何かを書き留めている。
商店主は神妙な顔で時々遠慮がちな笑顔で応対していた。
Haram Gate -
ハラム城門前広場の様子(城外側)。 3階に独特のバルコニーがある木造建物。
Around Haram Gate -
上の写真右端には、パンジャーブ・ドレスだろうか、女性がミシンを持った古い看板。
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路地挟んで、こちらも古そうな建物。
正面に2個スピーカーが取り付けられてあるが、アザーン(礼拝の呼び掛け)の呼び掛け用だろう。
Around Haram Gate -
入口が賑やかにデコレートされたミニバス。 呼び込み中の運転手と。
Around Haram Gate -
同じバスを正面から。
屋根には買い物帰りの乗客のだろうか、荷物が積まれている。
滞在中、とうとうこのタイプのデコミニバスに乗る機会がなかった。 -
馬車の乗客。
はたき売りだろうか(右手には客呼び込み用の鐘が)、一緒に入ってもらった。
右後ろのパキスタン国旗の建物は警察署。 -
城門隣では会場が作られていた。
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演台まで。 後ろのポスターの政党?の演説会だろうか。
上の写真手前の旗が、ポスターに描かれたものと同じだった。 -
城壁内に戻り、再度パシャリ。 (写真は影になって暗かったのでコントラスト処理。)
M氏に、もう済んだよと合図。 今度は北西にあるシャー・ユースフ・ガルディーのダルガー(墓廟)へ向かって城壁沿いの道を出発。
Haram Gate -
祝い事に使う道具屋。
カメラを構えると右の人が素早く売り物を身に付けて、ポーズを取ってくれた。
回りの人は手を叩いて爆笑。 -
ここは何を扱っている店だろう。 真剣なやり取り。
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この通りは、グーグル地図によるとアラン・ハラム・ゲート通り(Alang Haram Gate)というらしい。
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宝くじだろうか。
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この用紙は1枚750R(750円)のものの賞金と当選番号のようだ。(上の写真の右端を拡大)。
1等1人150万R(150万円)・・・714654番、
2等3人 50万R(50万円)・・・
3等1696人 9,300R(9,300円)・・・ -
証書にはStudent Welfare Prize Bonds(学生福祉賞債?)と書かれてあり、100、200、750、1,500R(1,500円)のものが見える。 掛け捨てなんだろうか。
M氏によると45歳のセキュリティーポリスは月給7万5千R(7万5千円)くらいと言っていたから、それを考えると物価としてはどうなんだろう。 -
ここにもお祝い用の大きな首飾。 この辺りは多いなあ。
M氏がによると「セラ」といって、結婚式で友人が新郎に渡すものとのこと。
自分も昔、首から掛けたことがあるとのことだ。 -
午前中に見た男性モデルに対して、こちらは女性モデル。
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行者のようだ。
ムルターンは南アジアの最も古い街の一つで、古い墓廟やモスクがひしめいているという。
手には「バラの花びら」と「教えの絵」、なぜか手に持っていたレンガを頭に載せてポーズを取ってくれた。 寄付を募っていたようだった。
後ろはナン屋。 -
きっとムスリムなら誰でも知っている有難い話の場面なのかもしれない。
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食堂にて。 14:20、昼食の客入りも一息ついて、片付けの時間だろうか。
中央のここの壁にも募金箱。 -
だんだん細い道になってきた。
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タバコのバラ売り。 店主が右手の箱から3本渡している。
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ミシン修理店。 ちょうど分解している最中。
横に掛けてあるのは部品のゴム製の輪。 棚には修理を終えたのであろうミシンが並ぶ。
ミシン修理店は時々見る。 大事に使っているんだなあ。 -
来た道を振り返ったところ。 右上にはここにも特大の首飾りが並ぶ。
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ナン屋にて。 少年が手に持った生地をこれから正面の釜に張り付けるところ。
奥に積まれてあるのは燃料用の木材だろうか。 -
工事現場からの帰りかな。 絞ったズボンに、手には弁当箱。
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揚げ物の店。 サモサにコロッケのようなもの、スナックのようなもの等など。
まだ14:30。これから夕飯時にかけて買い物客で賑わうのだろう。 -
女子学生の下校時間のようだ。 向こうからどんどんやって来る。
右はパパイヤ売り。 切り売りもしている。 -
ここにもミシン修理店。
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商店の間に小さな墓廟が。 どんな聖人だったのだろう。
手前には賽銭箱。 -
壁が取り払われた建物で、敷物を敷いて寛いでいた。
後ろに立て掛けてあるのは反物のようだ。 -
自転車にも生誕祭を祝う緑の旗
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英語教育を行う学校の看板のようだ。 この道をしばらく行った先にあった。
ロナルド・ダックにドラえもん、ミッキーマウス。 -
ドラえもんも良く描けている。
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アラン・ハラム・ゲート通り
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学校が近くにあるためか、子供向けカバン店
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街並みの様子
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ボハリ城門(地元ではボーリー・ゲートと発音)が左側に見えてきた。
再び通りも賑わい出す。 男の子が何か手伝いをしている。 -
上の写真の子とは兄弟のようだ。 中はミルクか何かだろうか。
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その近くにあった祝い事道具店。 中に入れよと、作っているところを見せてくれた。
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どういう意味があるものか分からないが、一つ一つに意味があるんだろうな。
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ナンと豆カレーで食事中
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ボハリ城門。
写真右は母の手を引く娘さんだろうか。 (写真は影になって暗かったのでコントラスト処理。)
Bohar Gate -
余すところなく食べるようだ。 左端の壁は城門。
別の旅行者の同じ写真 http://www.drivingoz2uk2.com/page72.htm -
城門から城門外を見たところ。
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城門から更に城壁に沿って出発。 この通りの雰囲気、タマラナイ。
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ここにもムルターン名物ソウハーン・ハルワ。
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「おじいちゃん、どうしよう。」
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「あのカメラの方に顔を向けてご覧。」
ありがとう〜! -
右は何を扱っているんだろう。 たくさん引き出しがあるから、薬屋だろうか。
ここでM氏が、シャー・ユースフ・ガルディーのダルガー(墓廟)への路地は通り過ぎたぞ、と教えてくれる。 戻ることに。 -
戻る途中で、さっきの一家に再会。
お爺さんに可愛いサンダルを買ってもらったようだ。 -
この路地を入ったところらしい。
城門から城壁に沿って北に進み、直ぐに右に曲がり、また直ぐに右に曲がったところ。 少し分かりにくいところにあった。
全身すっぽり被った女性率はラホールより少し高い感じ。 -
シャー・ユースフ・ガルディーのダルガー(墓廟、1152年)入口に到着。
Shrine-Shah Yousaf Gardez -
門をくぐって直ぐのところにあった標識
刀がシンボルの、ここはシーア派の墓廟。
スンニ派が大多数のパキスタンでは、南部カラチ等でよく標的にされている。
ライフル銃を持った警官が警備。
Shrine-Shah Yousaf Gardez -
シャー・ユースフ・ガルディジーのダルガー(墓廟)
この墓廟にはドームが無く、他の墓廟とは違う印象を受ける。
墓廟の周囲にも「あやかりの墓」だろうか、たくさん墓が並んでいる。
手前の方は色あせて、原型をほとんど留めていない。
地球の歩き方より
『ユースフ・ガルディジーはシーア派の伝教師として、アフガニスタンからムルターンにやって来た最も初期のスーフィー指導者。
ムルターンで最も古い平屋根のダルガーで、濃い青色のタイルをあしらった四角形の立ち上がりが美しい。
この様式は、八角形や四角形の立ち上がりの上にドームをかける建築様式の始まる前のもので、1152年建築である。
外壁はペルシャンブルーと黄色の釉薬タイルで覆われ、細部の窓には透かし彫り「ジャーリー」の施された、亜大陸で最も古い精度の高い墓廟建築である。』
Shrine-Shah Yousaf Gardez -
足袋に履き替え中へ入ると、壁一面は銀色でキラキラ光輝いている。
写真の彼は神に奉げる言葉を唱えながら、墓に何度も額を付け、接吻をしている。
M氏もいつの間にか私の横にやって来ていて、同様に何度も接吻していた。
M氏はシーア派とのことだ。 -
彼女も神に奉げる言葉を唱えながら、建物の回りを反時計回りに歩き続けていた。
-
M氏が珍しく案内してくれるので付いて行くと、裏手に祠のようなものが現れた。
うやうやしく正面の小さな金網を開けてくれると、 -
中には足型が鎮座。
約1500年前の聖者ハズラト・アリーのオリジナルの足型とのことだ。
くれぐれも、この墓廟の主シャー・ユースフ・ガルディジーのものではないと念押しされる。
最後にM氏は自分の指先に接吻し、その指先をこの足型にうやうやしくそっと触れ、扉を閉めた。 -
聖者ハズラト・アリーの小さな祠を後ろから。
日も少し陰ってきて、優しい色になってきた。写真手前も全部墓。
知らずにそこを歩いたら、M氏に注意される。
ここも色あせ、積んだレンガでかろうじてそれと分かる。 -
ライフル銃を持った警官が見送ってくれた。
-
再びボハリ城門前広場(城外側)へ。 もう16時だ。
Around Bohar Gate -
ここにもミニバス。 乗ってみたかったなあ。
-
正面から。 ミニバスは個人営業とのこと。
だから装飾にも愛情がこもっているのか。 -
向こうから顔じゅう汗だらけになって、大荷物を運んでくる人が。
Around Bohar Gate -
5箱とも食器皿のようだ。
カメラを構えると、この大変な中にも関わらずわざわざ止まってくれた。
この後、オート三輪で待っていた客に渡し去って行った。 -
男女揃った看板
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色とりどりの八百屋の右隣は何屋だろう。
-
さとうきびの皮を剥ぎ、輪切りにして並べているようだ。
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口に含んでかじるのだろうか。
-
ここにも名物スイーツ「ソウハーン・ハルワ」
少し味見をさせてもらった。 キャラメルのような味。
左の箱詰めは1kg300R(300円)とのこと。 -
色どりが綺麗な料理。
生野菜がのっているので手が出せず。 左はカレー、真ん中はビニールに入ったナン。 -
ちょっと広場(写真奥)から路地に入ってしまった。 ボハリ城門へ帰ることに。
今度は東南にあるムサ・パック・シャヒードの墓廟へ。
M氏は、歩いて行くと日が暮れるのでオレの後ろに乗れと言い、近くまで乗せて行ってくれることに。
後から地図をみると、城壁内を城壁に沿ってハラム城門、パーク城門まで一気に行ったようだ。 パーク城門を通ったことに気づかず、撮り損ねてしまった。 -
パーク城門正面から伸びる通りを少し北上したところで下ろしてもらったようだ。
写真は装身具店。 -
酢の漬物屋
-
スイーツ屋。
手前はフルーツ・ヨーグルト、真ん中がラッシー、一番奥にはソウハーン・ハルワが見える。 -
大きな電圧機がある三叉路を左に入って、サラファ・バザール通り(Sarafa Bazar Rd.)へ。
-
装身具店の看板。
ボディー・ペインティング 「メヘンディ」を施した女性がこちらを見て微笑んでいる。 -
しばらく賑やかな通りが続く。
-
ムサ・パック・シャヒードの墓廟入口到着。
商店街の中にあり、中が伺えないので、ここが入口だとはM氏に教えてもらわないと分からなかった。
Musa Pak Shahid -
門の中にあった軽食屋。 親子でやっているようだった。
Musa Pak Shahid -
M氏は、オレはここで待っているから見ておいで、とのこと。
左の入口を入ってみる。 入口横(写真右)にも墓が並んでいる。
Musa Pak Shahid -
カメラを構えると、イスラムの祈りを奉げる時の、お椀を持ったようなポーズを取ってくれた。 (写真は影になって暗かったのでコントラスト処理。)
右は蝋燭売り。 聖人に奉げたい人はここで買うようだ。 -
奥に進んで、聖人ムサ・パック・シャヒードの墓
-
さっきのお爺さんが私の腕を引くので一緒に行ってみると、ここで自分が祈るので撮ってくれとのことだ。
写真は、「これからここでワシが祈るから、撮るんじゃぞ」と目で合図しているところ(笑)。 -
隣にあった、同じ聖人の名前を冠したムサ・パック・シャヒード・モスク。
右の入口から入ってみる。
Musa Pak Shahid -
ここもペルシャン・ブルーというのだろうか、綺麗な青色タイルでびっしりと覆われている。
M氏は入口でいろいろな人と話をしている。
ムサ・パック・シャヒードの墓廟とモスクを後にする。
Musa Pak Shahid -
この後はサラファ・バザール通りを北上し、午前中に表を通ったアリー・ムハンマド・ハーン・モスクへ。
もう17時、ぽつぽつ電気が点き始めた。 この界隈も装身具店が並ぶ。 -
後ろの男の子の胸には生誕祭を祝うバッジ。
手には真新しいクリケットのバットが。 買ってもらったのかな。 -
左右に伸びる細い路地の向こうから、ちょうどココナッツ売りがやって来た。
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長持ち店
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サラファ・バザール通りを更に北上
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この辺りからは敷物屋が多くなってきた。 帳簿を付けているようだ。
-
こちらも左右とも敷物や礼拝用絨毯を扱う店。 黄昏時。
-
商店主同士で景気の話しだろうか。
右の男性の額には礼拝コブができている。 イスラム圏では敬虔なムスリムの証らしい。 -
女性買い物客も意外と多かった。
目だけ出して、あとはばっちり隠している人も多いので、なかなか撮らせて下さいとは言いづらい。 -
アリー・ムハンマド・ハーン・モスク(1757年)に到着。
モスクの左側から入って来た。
ちなみに午前中はここの右側に入り、チョーク・バザール通りを通ってハラム城門へ向かった。
Ali Muhammad Khan Mosque -
正面の階段を上がり、中へ。
Ali Muhammad Khan Mosque -
階段を上がると直ぐに手足を清める洗い場。
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改装中のようだ。 部分的にタイルが綺麗に剥がされている。
-
階段上から見た、午前中通って来たフセイン・アーガーヒー・バザール。
昼間見た景色とはまた違った印象。
左手には高い塔のプルハタン・モスクも見える。
Phulhattan Mosque -
このモスク前の店でも丁々発止のやり取り。
もう17:30。 日が暮れて来たのでM氏の後ろに乗せてもらい、ホテルへ帰ることにする。 -
先月ムルタンを訪れた新婚ご夫妻が、ムルタンに行ったら是非行ってみてと勧めてくれていたババ・アイスクリーム店(Baba Ice Cream)。
M氏の後ろに乗っていて偶然見つけ、停まってもらった。
先程も昨晩もここに行きたいと行ったら、遠い、3km先だと言っていたのに。
2007年版(最後の版)地球の歩き方の地図とは違う場所にあり、それによるとここから確かに遠い。 ここに新しく移転して来たのだろうか。
M氏は移転した場所を知らなかったのか、知ってて早く帰りたいからああ言ったのか。 -
この街で一番有名なアイス店
ムシャラフ元大統領もムルタン滞在中は、特別注文したという。
戒律で禁酒のムスリムにとって甘味処は社交の場。 -
撮っていると、1つどうぞと頂いてしまった。
1956年創業。
カップを差し出してくれているのは3代目、その右の男性は息子で4代目。
後ろの写真の右のターバン男性が創業者、その左が2代目だそうだ。 -
旧市街で頂いた(何だか頂いてばかり)棒状のクルフィや日本のアイスとも違い、粘りがあり、味はムルタン名物スイーツのソウハーン・ハルワに少し似ていた。
ナプキンに記された住所を見ると、ここの場所のChowk Nawan Shahr(歩き方の地図にはNawan Shahr Chowk)と、歩き方で紹介されているムルターン・キャントメント駅方面の2つの住所が載っている。
やはりこっちは2号店なのだろうか。 ホテルから歩いていける距離。
店主に確認し損なってしまった。 -
メニュー表。 店の奥に広いテーブル席あり。
-
18時にホテル前に到着。
これから夕食に行きたいと言うと、M氏は、オレはもう警察署に戻るから、次の交代者が来る20時までホテルにいろと言う。 私が今日訪れたところは全て手帳に記録していて、今から署に戻って報告書を作るとのこと。
写真はホテル前の路地にあったジム。 -
日本と同じ光景。 別室では腹に何か装置を付けて寝ている人もいた。
乗りつけたオートバイが表に並んでいる。 -
夕食は21:30に昨晩と同じ近くのプンジャーブ・グリルにて。
チキンビリヤーニ130、野菜カレー60、サービスチャージ10で合計200R(200円)。
後列のライタ(グリーンペッパーヨーグルト)とサラダはサービス。
実は最初、他に食堂はないかと表の大通りを歩いていると小さなホテル付属の食堂を発見。
英語はオーナーが話せるよと奥の中庭に案内されると、テーブルを出して一家でお茶の時間のよう。
長老級のお爺さんが、良く来た!と歓迎してくれる。
隣に座るよう手招きされ、中国人か、日本人かと聞かれ、日本人と答えると、喜んでくれたのか、「おお、そうかそうか」と握手した手をなかなか離してくれない。
他の家族に聞くと、ここはケバブとナンしかないとのこと。ご飯ものが食べたかったので、昨晩のところに戻るかと思っても、まだ手を離してくれず、手の甲にキスをしてくれる。周りの家族もニコニコしながら見守っている。私もハグして応えて、ようやく解放。お礼を言って後にしてしまった。
今から思えばあんなに歓迎してくれたのだから、あそこで食べてくれば良かったかなあ。 -
夕食後、気になっていた隣の劇場へ。
入る前に、監視(護衛)の交代者を探して周囲に目を凝らして見るが、見つけることができなかった。 -
柵越しに覗いていると、警備員が入れ入れという感じで中に入れてくれる。
-
観客席。 上はボックス席かな。
-
左から警備員、表の看板にも顔が出ていた俳優・作家も兼ねているという男性、ここで働いている人。
俳優・作家も兼ねている人はここのオーナーでもあり、市内に他に何軒か劇場を持っているという。 -
ホテルに戻ったのは22:40。
ところどころでM氏のオートバイに乗せてもらったこともあり、旧市街街歩きはいくらやっても楽しいがそれは別として、昨日今日でムルターンの見たい名所旧跡は一応全部訪れることができた。
今日の万歩計:7,400歩。
明後日インド側に戻るため、明日はラホールへバスで移動する。
Hotel Continental Inn
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
この旅行記へのコメント (10)
-
- 川岸 町子さん 2013/07/06 22:02:21
- 仕切りの向こう側
- captainfutureさん
よくこの街へ行かれましたね。
監視付なんて、ドキドキ、びっくりです!!
行きのバスで、乗客を一人一人ビデオ撮影など、そこまでする必要があるのですね。
どれだけ危険を警戒しているのか・・・。
私一人だったら、ビビッてここまでは来られませんよ。
食堂の仕切りの向こう側、気になりませんかぁ(笑)?
私が入ってみますから、次回パキスタンへ行かれるときは、是非是非お声がけ下さいませんか(笑)。
川岸 町子
- captainfutureさん からの返信 2013/07/07 10:48:28
- RE: 仕切りの向こう側
- 川岸さん、おはようございます。
監視と書いてしまったので、そう思われてしまったのかも。(^_^;)
護衛と考えれば、いいかもしれないですね。
他の小さな街では、最初からボディーガードのようにどこに行くにもピタっと横に付くところもあるようです。
僕の場合は、M氏に最初戸惑った表情を見せてしまったので、彼は僕の心情を察してくれて、少し後ろから後を付いて来てくれたようです。
女性にはかえって安心かもしれません。
女性にちょっかいを出してくる良からぬ輩(どこの国にもいますよね)からも護ってくれると思います。
>どれだけ危険を警戒しているのか・・・。
事前にこのバス会社はビデオ撮影するなど、安全に徹底していることを知っていたので、ここを選びました。
これもかえって安心して乗っていることができました。(^_^)
この街はラホールより大きな街でない分、より昔のパキスタン固有の風俗が残っている感じで、とても良かったです。
>私が入ってみますから、次回パキスタンへ行かれるときは、是非是非お声がけ下さいませんか(笑)。
おおお、その時は是非、ヨロシクお願いします♪(^_^)
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- Halonさん 2013/05/02 09:34:29
- 第9話は特に入り込めました
- captainfutureさん こんにちは
この写真のような建物がある街は歩くのにワクワクしそうですね。
食堂の席が男女で仕切られているのは残念というか、
イスラム圏はこういうものなんでしょうけど。
監視されるのもちょっと嫌だけど、
観光地の見落としがあると注意してくれるのはガイド代わりにもなっていいですね。
情勢によって行き難い街のようですが、
それだけに現地の人は熱烈歓迎してくれるようですね。
- captainfutureさん からの返信 2013/05/02 22:32:47
- RE: 第9話は特に入り込めました
- Halonさん、こんにちは。
ムルターンにはハベリ程のかつての豪邸のような建物はなくても、こういう生活感を感じる古く趣のある建物がたくさんありました。
特に旧市街はどこを向いても絵になる景色ばかりで、ず〜と興奮しながら歩いていました(笑)。
食堂の仕切りは、もしかしたらムルターンは特に旧い習慣が残っている地域だったからかもしれません。
監視というか、護衛というか、最初はちょっとやりずらかったですけど、時にはガイドもしてくれるし、バイクの後ろに乗せてくれたりして、助かった面の方が大きかったです。
>情勢によって行き難い街のようですが、それだけに現地の人は熱烈歓迎してくれるようですね。
なるほど!きっとそういうこともあったのだと思います。
イスラムでは旅人に親切にという教えがあるそうですが、それだけではないような気がしていました。
外国人が極端に少ない地域らしいので、今考えるとそういう気持ちで接してくれていたのかなあと思います。
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- こまちゃんさん 2013/04/15 16:48:06
- 外国品のすてーたす?
- 中国では日本語表記が流行ってたりしますが、ここでは中国語表記なんでしょうかね?
牛、癸(みずのと:西暦で末尾が「3」の年)、戌(犬年)、寅年と辰年。
下の数字のようなモノは、三十八一となって読めないです・・・(@灬@;
こま
- captainfutureさん からの返信 2013/04/15 19:12:18
- RE: 外国品のすてーたす?
- やっぱり干支なんですね。
う〜ん、パキスタン人にとっては、中国語も日本語も多分区別は付いていないと思います(笑)
他にひらがなの混じった怪しい日本語が印字された車をあちこちで見ました。
なんとなく、日本語っぽくみえれば何でもいいのかもしれないですね(^○^)。
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- 皐月さん 2013/04/06 10:14:15
- はじめまして
- 新着お知らせメールで目に止まり、訪問させていただきました。
パキスタンなんてめったにお目にかかる国ではないのでものすごく興味深く、私の知らない世界が広がっていて、世界は広いんだな―と改めて感じました。
でも、そんな国にもドラえもんが浸透しているのはスゴイ!w
これからも素敵な旅行記、拝見させていただきます!
- captainfutureさん からの返信 2013/04/06 18:30:33
- RE: はじめまして
- こんにちは。
コメント頂きありがとうございます。
僕もパキスタンでまで、ドラえもんが知られていることに驚きました。
昨秋行ったバングラデシュでも人気のようで、ドラえもんTシャツを着た子供たちも街角で見かけましたよ。
そんなふうに仰って頂き、ありがとうございます。
これからも宜しくお願いします。
-
- icyfireさん 2013/04/05 19:40:48
- 監視つき凄すぎ
- captainfutureさん、いつも写真いっぱいで雰囲気+迫力満点です。
あまり大きな町でないのだとは思いますが、これだけ詳細だと旅行記だけでほとんど実際に行ったような感じがします。
M氏&もう一人の監視、まさにこの土地ならではの体験でしょう。
なかなか体験できないというか、これは体験したくないかもしれないですが。
こういう情報、実は旅行者にとって相当有益だと思います。
私にとっては、やはり今の情勢ではちょっと敷居が高い感じがしました。
- captainfutureさん からの返信 2013/04/06 00:21:31
- RE: 監視つき凄すぎ
- Icyfireさん、こんばんは!
こうしてコメントを頂けると、作ったかいがありました。
ありがとうございます。
いえいえ、実際行ってみると私の旅行記なんかで見るより、ずっと雰囲気も迫力もありますよ。
M氏&もう一人の監視、というか護衛というか、実際はお互い持ちつ持たれつのような関係でした。僕としては万が一の時に助かるし、ところどころで必要な時に乗せてもらったりした一方、M氏側も後ろに乗せて早く観光し終わらせることで、早く署に戻れるという感じでした。
前月に行って来た複数の旅行者、現地駐在の方、現地日本大使館HPの情報で、今のタイミングでこの都市なら行けるかもと、思い切って行ってきました。本当に情勢が流動的なので今後オススメと言えないところが本当にツライです。早くいい方向に変わればいいのですが・・・。
ところでicyfireさんのプロフィール、拝見しました。
・・・実は僕も、最初は可憐な感じの少女を勝手にイメージしておりました(爆)スミマセン。
また「行ってみたい場所」の多さに圧倒されてしまいました。これから楽しみですね!
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