2013/03/23 - 2013/03/26
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ゆっくりOm Koiさん
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メーチャンからTha Tonを繋ぐ幹線道1089号線とメーコック川に
挟まれた広大な山岳地帯。
少数民族エリアです。
その最大にしてほぼ中央に位置するのが [ Ban Lo Bu ] 。
どの方面から入るにせよ、数十キロのダートを走らねば辿り着けな
い秘境の村です。
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-
「チェンライのダートは全滅だよ」
「長いのは残ってないよ」
そう言われて来てみましたが、このエリアにはまだま
だ残っているとおもいます。 -
三月二十三日 土曜日
まずは北東方面から進入します。
1089号線をメーチャンから西へ約15km。
この簡易検問所が目印。 -
青い看板に[ Ban Cha Phue ]とありますがそれは
約2km南の集落、この分岐を南へ。
「『ヤオ』へようこそ」とあります。
ヤオ族の集落のようです。 -
1089号線の分岐から南へ約2km。
ここが[ Ban Cha Phue ] -
この集落をぐるっと南へ回り込んだ辺りからダートが
始まります。 -
しばらくは川沿いののどかなダートです。
-
アップダウンを繰り返すと山が近づいてきます。
-
[ Ban Cha Phue ]から約2km。
[ Ban A Mae (Ban Huai Tong) ]
そこそこ大きな村です。 -
[ Ban A Mae (Ban Huai Tong) ]を過ぎた辺りから川
渡りが増えてきます。 -
大小十箇所ほどの川渡りを終えると…。
-
河原がそのまま道になってしまった感じ。
しかしCRFだと問題無し。
さすがはフルサイズの足回と250ccの馬力。
思った通りのラインをぐいぐいと進んでくれます。
良い道具は拙い使い手をフォローしてくれます。 -
徐々に道は険しくなります。
既に四輪は通行不可。 -
やはり気がつけば「カブ道」…。
この先、短いですが急勾配のアップダウンが数十回と
続きます。 -
坂の下に何かヤバいのが…。
気がついたのは急勾配の下りの途中。
既に転回不可、進むしかありません。 -
割と頑丈でした。
-
ますます狭く険しくなります。
ダートの始まりから約8kmの辺り…。 -
「カブ道」
日本だとこのような道をバイクで走ると大顰蹙です。
「ハイキングコース」「人の道」ですから。
しかしタイの山間部では「バイクの走る道」です。
四輪が走れる普通のダートを作る需要や予算が無い場
合、地元住民はバイクでこの道を往来します。
つまり道の先には必ず集落や広い場所があるのです。
さらに日本のハイキングコースのような急峻な葛折れ
や大きな段差はありません。
「バイクが走れる」ように作ってあります。
CRFのような大きなバイクで躊躇無くこんな狭い道に
踏み込めるのはそのためです。 -
もちろん「例外」もあります…。
まだ「その2」ですが、おそらく今年のダート探索で
最大の難所です。
「急カーブのある激坂」。
超強烈な登り勾配と何より道幅の狭さ。
中途リスタート絶対無理。
本来ならソロツーリングでこんな場所は控えるべきですが…。 -
約20m手前の私。
既に転回不能な場所まで入り込んでいたのです。
イヤな予感で徒歩で確認しに行くも遅し。
もう行くしか…。
下り→沢渡り→登りの繰り返し。
さらに沢を渡る度に反対側の斜面に張り付くかなり厳
しいルート。 -
何とか一発クリアー。
でもこんな道が更に続きます。
谷側にこけたらアウト。 -
まだまだ急勾配のアップダウンが待ち構えています。
登りよりも下りの方が神経を使います。
しかし、狭いですが道はしっかりと踏み固められてい
ます。
地元住民のバイクの往来がしっかりある証拠。 -
「ぽんっ」と、こんな開けた場所に出てきました。
「隠れ田畠」みたいな感じ。
休耕地のようです。 -
[ Ban Cha Phue ]のダートの始まりから約10km。
この盆地の外れ、ここでバリケード。
殺意に似た「拒絶感」が漂っています。
どう説明してよいか、この僻地に佇んで「ゾッ」とす
る何かを感じました。
「オマエ、カエレヨ…」と。 -
こういう「しるし」には敬意を払いたい私です。
[ Ban Cha Phue ]から南へのルートはここで断念。
「完抜」してるかも知れませんが、ここで撤収。 -
[ Ban A Mae (Ban Huai Tong) ]から数km南にこの
分岐がありました。
さっきは左へ進みましたがこんどは右へ。 -
最初はそれっぽい道ですが…。
-
道が怪しくなってきたので、道端の新築中の大工さん
にヘタクソなタイ語で問いかけると奥の方から日本語が…。
「アナタ日本人デショ、ドコイクノ?」
ええっ! こんな僻地の山奥で!?
写真小さいですが左から二番目の青いシャツの女性。
日本人男性と結婚して十年、日本在住。
子供の学校が休みの時、お子さんを連れて里帰りだそうです。
しかも民宿「FUJI」の奥様のお知り合い。
なんという巡り合わせ、まさに「縁」これぞ「旅」。 -
「[ Ban Lo Bu ]へ行きたいのです。」
「ソレナラ、ムコウダヨ。」
[ Ban Cha Phue ]から少し北へ戻ったこの分岐。
ここが[ Ban Lo Bu ]への東からの進入ルートです。
「何デ[ Ban Lo Bu ]ナンカ行キタイノ?」
「えへへ、ダートだからです。」 -
このルート、「分岐即ダート」と嬉しい限りですが
いきなりの激坂です。 -
しかし間もなくフラットな「尾根伝い」に。
-
[ Ban Cha Phue ]は道路沿いの「平地の集落」とすぐ
裏手の「山の集落」があります。
こちらが「山の集落」。 -
そこからほんの数百m登った所で…。
-
運悪く「野焼き」に遭遇。
燃え終わった直後らしくすごい熱。
潜れそうにありません。 -
振り返れば延焼中、風に煽られて炎が唸っています。
慌てて撤収です。 -
急遽、南からのアプローチに変更。
コック川北岸の4044号線、「エレファントキャンプ」
のある所。
標識の[ Ban Doi Bo ]方面へ。
写真は東に向かって撮ったもの。
右奥がエレファントキャンプ。 -
観光施設「エレファントキャンプ」
-
象さんお仕事中。
-
ここが分岐。
-
このルートも「分岐即ダート」。
-
最初の5km前後までは非常に良く整備されたフラット
ダートです。 -
4044号線の入り口から約7kmで[ Ban To Boe ]への
分岐。
本線は右。 -
分岐左で[ Ban To Boe ]
結構大きな村です。 -
分岐を超えた辺りから急に険しくなります。
-
4044号線の分岐から約11km。
-
[ Ban Lo Bu ]への南からのルートに限り分岐毎に標識
が、しかもアルファベット併記。 -
このルートは[ Ban Lo Bu ]へ最後の峠を越えてからが
ハードな行程になります。 -
下りはとにかく慎重に。
-
ようやくチェンライ県の秘境[ Ban Lo Bu ] が見えてきました。
このエリア最大の集落です。
4044号線の分岐から約22kmのフルダート。 -
集落の南側の入り口。
-
集落内部。
この豚の親子、バイクが近くを通っても全然怖がりま
せん。 -
かなり大きな集落です。
しかし、そのわりには人影は疎ら。 -
簡易スタンドはありませんが商店は数件。
ペットボトル入りのガソリンはありましたので補給は
OKです。 -
集落から東への出口。
-
今日午前、野焼きで阻まれた[ Ban Cha Phue ]へと続
いているのを村人に確認します。
このルートはまた後日。 -
午後五時過ぎ、夕闇が迫って来たので今日はこれにて
撤収します。 -
三月二十六日 火曜日
先週土曜日、「野焼き」で断念した地点からリベンジ
します。
[ Ban Cha Phue ]の少し北の分岐から数km。
[ Ban Lo Bu ]への東からのアプローチです。 -
地元住民の農作物のための下準備となれば、致し方無
しと言ったところです。
さすがに、すっかり鎮火しておりました。 -
「野焼き」の区間はほんの少し。
一旦、なだらかな尾根伝いに出ますが…。 -
急勾配のアップダウンが続きます。
道はややガレ模様です。
このルートの交通量は少ないようです。
地元住民のカブと数台すれ違っただけでした。 -
東の入り口から約6km辺り。
小さな集落が見えてきました。 -
おそらくは[ Ban Chiao Yi ]
-
東の入り口から約12kmの分岐。
おそらくこのルートで最も判断に迷う分岐。
左へ。 -
森の中に迷い込んだかのようで少し不安になります。
-
開けた場所に出るとホッとします。
「道を間違えていない」という根拠にはなりません
が…。 -
「迷いの分岐」から約2km、轍が徐々に一つになってきました。
-
かつて集落を閉め切っていた「ゲート」の痕跡。
取り払われたのは最近なのでしょうか。 -
やはり「カブ道」に…。
東のルートは四輪での進入を拒絶しているようです。 -
しかし、すぐに道は平野に下りてきました。
[ Ban Lo Bu ]は近いようです。 -
何度か川渡りを繰り返して…。
-
三日前に来た[ Ban Lo Bu ]が見えてきました。
東ルートで約18km。
こちらからのアプローチもフルダート。
道は険しく四輪不可。 -
[ Ban Lo Bu ]の東の入り口。
-
三日前に通ったのでスルーしようかと思っていたら集
落の西側で何やら集会が…。
呼び止められたので「写真いいですか」。
「OK」でした、パチリと一枚。
さてこれから「西へ抜けるルート」へ向かいます。 -
集落内を北に進むと道なりに西の出口となり、暫くは
なだらかなダート。 -
[ Ban Lo Bu ]から西へ抜けるルートは険しい区間はほ
んの少しです。 -
最後の坂をゆっくりと登ります。
-
[ Ban Lo Bu ]から約5km。
[ Ban Huai Sak Kong ]です。 -
そこから少し下った所に小さな集落がありましたがこ
の集落の名は解りませんでした。 -
[ Ban Lo Bu ]から約6km。
平野に下りてきました。 -
[ Ban Lo Bu ]から約7kmで大きな集落が見えてきまし
た。 -
集落内を抜けると丁字路に出ます。
-
4044号線です。
「コック川北岸ダート」です。 -
ここは Ban Pa Na Sawn ]です。
「コック川北岸ダート」の東の起点から約8kmの集落。 -
[ Ban Lo Bu ]を東西に横断するルート。
[ Ban Cha Phue ]の分岐から約25kmでした。
このまま「コック川北岸ダート」を北へ走れば1089号
線の分岐まで合計約42kmのダート。
その3へ続く…。
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この旅行記へのコメント (3)
-
- シノカさん 2013/07/09 22:47:45
- はじめまして。
- OmKoiさま
はじめまして。タイの旅行記を見ていて辿り着きました。
OmKoiさんは「タイのオフロードを走る」というテーマでの旅
をされていると思うのですが、私にはOmKoiさんの旅行記のそ
の写真写真が新鮮なものばかりで、目を引かれました。
なかなか普通の旅行者では行かない奥地ばかりを訪問されてい
て、本当に興味深く読ませて頂きました。
どこまでも続く赤土の道や、少数民族の集落など…そんなタイ
の光景にとても魅かれてしまいます。
私はツーリング経験はないのですが、もしそういう旅が出来たら、
観光地とは無縁の少数民族の村々を訪ねてみたいな、なんて思い
ました。
引き続き読ませて頂きますね。
投票ありがとうございましたm(__)m
ぽーるきゃっと
- ゆっくりOm Koiさん からの返信 2013/07/10 19:36:43
- RE: はじめまして。
- ぽーるきゃっと 様。
メッセージありがとうございます。
初めまして、Om Koiと申します。HNの由来はタイ国の地名です。
「道の写真ばっかりだね。」とよく言われます。
「地図」と「道程の数字」も並記してあるのは、いつか誰かに辿ってもらいたい
願望からです。
治安の良いタイの田舎は十分に人にお勧め出来ると思っています。
タイの辺境をバイクで巡るのが私の最高の時間なのです。
アバターの写真から察するに女性の方でしょうか。
インドもお好きなのが伺えます。
私の世代で「インド旅行」「旅好きの日本人女性」とくれば
「インドのみどりさん」が脳内をよぎります。
ネットの無い時代に「ウワサ」がアジア中を駆け巡っていました。
実際、数名の「みどりさん」が存在したらしく私もそのうちの一人の
「みどりさん」と中国で会いました。
二十年も前の話です。
九月に旅を再会します。
ブログをUPした際には、お暇なときにでも覗いてやって下さい。
Om Koi
- シノカさん からの返信 2013/07/12 22:56:54
- RE: はじめまして。
- OmKoiさま。
タイに限らずですが、東南アジアの田舎、それも観光客が絶対行かないような‘ド田舎’、とても気になります(笑)
9月の旅行記(?)ツーリング記(?)も楽しみにしていますね。どんな秘境を巡るのか。
バイクには詳しくないので普通の旅行者としての目線でしかコメントできませんが…フォローさせて下さいm(__)m
インドのみどりさん、ぐぐってみました。そういう方もいるんですね(汗)
私は会ったことはないけれど、今でもアジア辺りにはリアルにいそうな気がします。
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