2011/01/07 - 2011/01/16
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オーストリア~ドイツ・バイエルン州旅行 その4
この旅行の目的の一つであったスキーをするため、ザンクト・アントンに向かい、アールベルク・スキー場へ行きました。
ここは、ザンクト・アントンやザンクト・クリストフ、レッヒなど、複数のスキー場が繋がっており、共通のリフト券で滑ることができます。
オーストリアには、インスブルックやザルツブルクの付近にも有名なスキー場がありますが、あえて1ヶ所を選ぶとしたらどうしてもこのアールベルク・スキー場となりました。
・5日目 ザンクト・アントン(スキー)
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 30万円 - 50万円
- 交通手段
- 鉄道
- 航空会社
- オーストリア航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
旅行5日目。
早起きして6時台に朝食を済ませインスブルック駅に向かいます。 -
チューリッヒ行き7:54発の電車に乗ります。
目的地はザンクト・アントン。 -
車内にはスピードも表示されています。
MAXで時速160Km 結構出てますね。
ザンクト・アントン・アム・アールベアーク(St.Anton am Arlbearg)には、8:58到着予定。 -
アム・アールベルクとは、「アールベルク峠にある」という意味だそうで、普段は略されてザンクト・アントンと表記されることが多いようです。
車外は雪景色が続きます。 -
インスブルックからは約1時間、ザンクト・アントンに到着しました。
麓の標高ですでに1,304mあります。 -
ザンクト・アントン駅と街は小さなロザンナ川で隔てられており、橋を渡って街へ向かいます。
この川は下流でインスブルックを流れるイン川と繋がっているようで、最終的にはドナウ川になります。 -
街の入口には写真のような車止めがあり、一般の車は入れなくなっています。
タクシーやガイドの車は地中にスライドさせる操作ができますので、通ることができます。 -
ゲレンデ近くのショップでスキー板をレンタルしました。
メーカは普段使用しているSALOMON。
レンタルについてですが、英語を余り話せなくてもパソコンで身長やブーツのサイズを入力する事で受付ができますので、何とかなります。
ゴーグルやグローブなどの小物も買う事はできますので、手ぶらで来ても大丈夫だと思います。
ちなみに今回の旅行では、私は防寒用を兼ねたスキーウェアとスキーブーツを持参していました(特に足のフィット感は重要なので)
帰るときにはスキーブーツの中までお土産を詰め込んだため、お土産に匂いが移ってしまったかもしれません・・・ -
まずは1本目のゴンドラに乗ります。
写真では分かりにくいのですが、ここのゴンドラは上に向かう人が乗るフロアと、上から降りてきた人が降りるフロアが異なっています。
そのため、自分の乗るゴンドラが下のフロアから上がってきます。
遊園地の観覧車のようなイメージでしょうか。
日本ではこのようなゴンドラは見たことがなかったので、非常に新鮮に感じました。 -
ゴンドラを1本乗った地点。標高は2,000mくらい。
この時点でもなかなか見晴らしがいいです。 -
ここから更にゴンドラを1本と、ロープウェーを1本乗り継ぎます。
-
ロープウェーは数人しか乗れないため、乗るまでに少し待たされました。
ヴァルーガの展望台に到着。 -
展望台からは周りの山々が見渡せます。
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展望台の標高は2811mあります。
-
日本のスキー場では志賀高原の横手山の標高が約2,300mですが、それより500mくらい高い地点に来る事ができます。
スキーのついでに景色を眺められるのはいいですね。 -
周りには山々が連なっています。
-
Tirol:チロル州・・・ザンクト・アントンやインスブルックも含まれます
Vorarlbearg:フォアアールベルク州・・・オーストリア最西端の州 -
ちなみにチロル地方という場合、北チロルと東チロルはオーストリア領ですが、南チロルは第一次世界大戦の結果により現在でもイタリア領になっています。
-
この展望台からは、オーストリア・ドイツ・スイス・イタリアの4カ国を一望できるそうです。
-
こちらは西側なので、フォアアールベルク州やスイス方面でしょうか。
-
ロープウェーに乗るとき、スキー板を乗り場に置いたまま乗ってきました。
展望台からは通常のコースは無いようなので、ロープウェーの下り線に乗ります。
ただ、展望台の位置からコース外と思われる場所を滑り降りていく人を何人か見かけましたので、自己責任で滑る分には構わないのだろうと思います。 -
レンタルやら景色やらで、だいぶ時間がかかってしまいましたが、11:30頃になってやっと滑走開始です。
-
スキー場の大きさは、日本と比べ物にならないほど雄大です。
とにかくコースの幅が広くて長い。 -
日本ではほとんど見なくなったTバーのリフトがありました。
しかも2人乗りです。 -
オーストリアのスキー場では、あちこちでTバーのリフトが使われているようです。
あの途中で転んだらどうしよう・・・という感じを久しぶりに味わえました。 -
中級コースのちょっと脇から撮影。
日本ではコース脇は、侵入を制限されている所が多いですが、こちらでは余り見かけませんでした。 -
あちこちに自由に滑っている跡があります。
-
視界に見える範囲のほとんどを滑ることができます。
ここにはパウダースノーも期待してやってきたのですが、残念ながらこの数日は雪が降っていなかったようで、バーン状況は固めでした。
1週間くらい滞在していれば、パウダースノーに巡りあえるチャンスもありそうですが、こればかりはタイミングと運ですね。 -
レストハウスでランチ。
食事のオーダの仕方は、日本でのやり方と同様でした。
ヴァイスビア(白ビール)を、ちゃんとグラスに入れてくれる所は良いですね。
ビールも含めて10ユーロ程度で食べられたので、やや安く食べられる印象でした。 -
昼食後、ザンクト・クリストフ方面に一度滑っていきました。
-
ザンクト・クリストフの麓近く。
ここにもTバーのリフトがありました。
また、ここには世界で唯一ではないでしょうか、国立のスキー学校があります。 -
オーストリア国立スキー学校。
建物自体は数年前にリニューアルされたようで、なかなか近代的です。
でもこの地こそが、近代スキー術の発祥の地であり、我々が滑っているスキーの原点とも言える場所です。
現在の日本のスキー教程は、基本的にオーストリアのスキー教程をもとに作成されています。
ブルークボーゲンとか、シュテムターンとか、ウェーデルンといったスキー用語は、ここから来ています。
ここに来るために、ザンクト・アントン及びアールベルク・スキー場まで来たとも言えます。 -
日本にスキーを伝えたのは、今では新潟県のゆるキャラとして有名になってしまいましたが、オーストリアの軍人レルヒ少佐でした。
1911年に新潟県高田(上越市)でスキー指導をした事がその始まりです。
その後、日本のみならず世界のスキー界に大きな影響を果たしたのが、この村の出身であり「アルペンスキーの父」とも言われるハンネス・シュナイダーです。 -
シュナイダーは、映画「スキーの驚異」でスキーを世界中に広めるとともに、日本にも来て長野県野沢温泉村など各地でスキーの指導を行いました。
-
その縁から、ザンクト・アントンは野沢温泉村と姉妹都市になっています。
また野沢温泉スキー場には、シュナイダーの名を冠したコースもあります。 -
16時近くになり、日もだいぶ傾いてきたので下山方向に向かいました。
冬のヨーロッパは日が短いため、コースの大部分が日影になって見えづらくなっています。 -
上級者コースの入口。
とにかく広いスキー場のため、特にリフトが止まる前の時間帯では、コースを間違うと戻れない可能性があります。
そのためコースマップと、こういった看板は非常に頼りになります。 -
1日だけの滑走でしたが、アールベルク・スキー場の1/4位しか滑れていないと思います。
全部を満喫するには、1週間くらいあった方がよさそうです。
なお、特に禁止されている訳ではなさそうですが、スノーボードはこのスキー場ではほとんど見かけませんでした。
オーストリアでは、今でもスキーが主流ということでしょうかね。 -
レンタルショップでスキーを返却し、少しだけ街を散策。
お洒落な建物もあります。
ここは17世紀創業のホテルです。 -
リゾート地のため、特に冬のシーズンは1週間くらい連泊する位でないと、なかなかホテルが確保できないそうです。
私みたいに1日でいいから滑りたいという人は、他の街から移動してくるしかないかもしれません。 -
人口は約2,600人ですが、この村のホテルには10,000人以上が宿泊できるそうです。
メイン通りでは、多くのスキー客が歩いています。 -
通りには、幾つかのショップやカフェ・レストランがありました。
建物の雰囲気もいいので、ゆっくり歩いてみたいところですが、電車の時間もあったため早々に切り上げました。 -
17時過ぎにザンクト・アントン発の電車に乗車。
インスブルックに戻りました。 -
これはインスブルックの街中ですが、普通の靴とスキーブーツが並んで売られている店がありました。
珍しい光景でした。 -
同じくインスブルックには、オーストリアのスキーメーカーであるクナイスル(Kneissl)の専門ショップもありました。
インスブルック付近にもスキー場はたくさんあります。
ゴンドラやロープウェーで山の上までいけますので、冬にオーストリアを訪れるのであれば、景色を見に行くだけでも価値は充分にあると思います。
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この旅行記へのコメント (3)
-
- toyonakayamadaさん 2017/12/28 22:55:30
- サンアントン 旅行記参考になります。
- インスブルクから荷物はどうされましたか。
スキーの服装で列車で移動されたのですか。
- skomuroさん からの返信 2017/12/29 15:49:19
- Re: サンアントン 旅行記参考になります。
- toyonakayamada さん
こんにちは。
スーツケースなどの荷物はインスブルックのホテルに置いたまま、ブーツと小物類のリュックを持って移動しました。
スキーウェアは着たままです。
電車の中には地元の方なのかスキー板ごと乗ってくる人もいましたし、ウェア姿の人も結構いたと思います。
- toyonakayamadaさん からの返信 2017/12/29 20:51:49
- Re: サンアントン 旅行記参考になります。
- 早々のご返事ありがとうございます。
参考にして行ってきまーす。
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