2008/07/24 - 2008/07/24
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sansakoさん
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この年、結婚19年目を20年目だと大勘違いした私たちは、東地中海の船旅をする事に決めた。「東地中海クルーズ①=出発からローマ到着篇」で綴ったように、出発1週間に空いているクルーズを探し、出港は約10日後と言うギリギリの予約を果たした。
何とか滑り込んで予約できたのは、ロイヤルカリビアン社のナビゲーター・オブ・ザ・シーズと言うカジュアル船だ。
クルーズの前後にはローマとフィレンツェに3泊ずつでサンドウィッチすると言う欲張り旅行を決行した。
これまで書いて来た「クルーズ料金海外振込立ち往生事件」「搭乗間近のパソコン紛失事件」「ローマ、ホテルダブルブッキング事件」など相次ぐハプニングを経て無事乗船。
ここではクルーズ5日目、トルコのクサダシ寄港の1日をまとめた。
7月7日 クルーズ空き状況調べ
7月9日 クルーズ費用振込
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7月13日 シドニー出発
7月14日 クルーズ代理店にて最終書類受け取り
7月16日 実家
7月17日 成田出発~ローマ着
7月18日 ローマ
7月19日 ローマ
7月20日 チヴィタヴェキア(ローマ)より乗船
7月21日 シシリー島 メッシーナ
7月22日 終日クルーズ
7月23日 ピレウス アテネ
7月24日 クサダシ トルコ
7月25日 イラクリオン クレタ島
7月26日 終日クルーズ
7月27日 チヴィタヴェキア(ローマ)にて下船~フィレンツエ
7月28日 フィレンツェ
7月29日 フィレンツェ
7月30日 ミラノ出発
7月31日 成田着
8月2日 実家
8月3日 成田出発
8月4日 やれやれ家に到着
メッシーナ出港、アテネへ向けてクルーズ。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ショッピング
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- 観光バス 船 徒歩
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-
7月24日(クルーズ5日目)
クサダシの港に入ったのは朝7:30頃だったか。
ここはエーゲ海有数のリゾートの街なので、午後を街で過ごし、午前を古代都市エフェソスの遺跡まで遠足に行くことにした。
エフェソスをもっと深く見たければ1日コースもある。 -
バスは先ずは「聖母マリアの家」に立ち寄る。
ここエフェソスと言う場所は、聖母マリアが晩年の約9年(だったかな?)をヨハネと過ごしたところで、その地に「聖母マリアの家」と呼ばれるその礼拝堂を建てたと言う訳だ。
乾いた土地なのに、ここは緑が多い。
木漏れ日の中で、初老のシスターが一人静かに仕事をしていた。 -
久しぶりに日本語が現れたので思わずカメラに収めた。
ヨハネは十二使徒でただ一人殉教しなかったお弟子。ヨハネにまつわる物語から彼の持つ小道具は毒入り杯と蛇、執筆道具などがあるけれど、ダヴィンチ以外の最後の晩餐シーンを描いた絵では、一番イエスに可愛がられていた事からか、そのほとんどがイエスにもたれかかって描かれている。
私たちが訪れたちょうど2週間程前に、ローマから500名程の巡礼ツアーがあって、忙しかったのよ、とガイドさんが言っていた。 -
なんだ、なんだ、おみくじみたいだな。
お土産屋には聖母マリアのイコンがたくさんあった。 -
そしてエフェソスに到着。
エフェソスの石畳のメインストリート。
両側には円柱、彫像が建っていた台座が並んでいて、丘の上の高級住宅街、モザイク歩道、宮殿、娼婦館、図書館、公衆トイレ等があり、当時の生活に思いをよせることができますと、ガイドさんは言うので、よせてみました。
メインストリートには首無し彫像も残って言いて、彼らは当時の医者や学者等だそうだ。
その人の任期や時代が終わると首の部分を取り外して、新しい人の首をくっつけいてたそうだ。実に効率的。 -
奥に両手を拡げたメドゥ−サの浮き彫り。なんとなく髪が蛇っぽいな。
マーブルの色が茶けてわかりにくいけど、手前のアーチの正面がは女神ティケと言うそうだ。 -
こちらは劇場が二つあって、こちらは小さい方。
-
このトイレは紀元前から水洗。
それを考えると、ブルボン王朝時代のパリの街は酷いもんだ。
いや古代ローマ文明が素晴らしかったんだな。でもお尻はどうしたんだろう。
それを考えると、ウオッシュレットを開発した日本人だって素晴らしくはないか?
でも、かつて日本がトランジスタラジオやウオークマンで、音楽を外に持ち出す文化を広めたのに、ウオシュレットはなかなか世界に普及しないのはなぜだ。
それにしてもこの公衆トイレ、ローマ浴場のように社交の場だったりしたんだろうか。お天気や子供の話し、政治の話しをしながら用を足していたのかしら。それともそういうのはここでははしたない行為だったりして。ひゃあ。
このトイレの遺跡を見たあと、夢見ちゃった。誰か教えて! -
公衆トイレ付近にいたワンコとニャンコは人気者。
カメラのシャッターを浴びまくり。 -
トイレから出てエフェソスの石畳のメインストリートに戻る。
なぜかワンコが付いて来た。 -
野生と孤独とを感じさせるやせっぴい猫。蚤がいそうだけど、何処か美しい。
-
こちらが図書館だったところ。
-
付いて来ちゃったワンコ。
お水が欲しかったのかな。 -
この辺まで来て、アイスボックスからおしぼりならぬ、冷え冷えのタオル地のおしぼり帽子を配ってくれた。かぶると脳天からひゃ〜っと気持ちいい。
暑い日には嬉しいサービスだった。 -
大劇場は25000人ほど収容できるそうで、(Wikipedia氏に聞くと50000人のようだ)
舞台裏が増築されたのはローマ時代に入ってから。 -
このエフェソス遺跡は当時は海がもっと近くにあって、ヘレニズム都市として栄え、紀元前2世紀にローマ時代になってから東地中海交易の中心となり益々栄え、ローマ帝国内の5大都市のうちの一つだったそうだ。ここにはアレキサンダー王やクレオパトラも訪れたそうですヨ。人口何万人とかガイドさんが言っていたけど、すっかり忘れました。
ガイドさんによると、この地域で現在発掘された遺跡はまだ全体の10%くらいなんだそうだ。
なので考古学者達は、観光客をあまり歓迎していないような事を言ってた。
この写真の道は港へと続く通り。
向こうの人だかりは,頭に赤いモヒカン飾り付きの兜と衣装を付けた、古代ローマの兵士と記念撮影する人々。 -
この地図のANTIK LIMAN(古代の港)がその港なんだろう。
この地図を見ると、半日観光では半分も見れないようだ。
1日かけて見たかった。 -
エフェソスの出口付近でお昼寝中の犬。
-
さて、バスはクサダシの街へ戻り、解散かなあと思ったら、絨毯屋さんへ案内された。
中庭の繭を煮るお釜の前でシルクのお話の後、絨毯を紡ぐ実演だ。何歳迄だったか忘れたが、確か25歳くらい迄の目の良い若い女性の仕事らしい。
そのあと、絨毯が次々に広げられて行くのをトルココーヒーを頂きながら見ることに。
次から次へと70〜80枚くらい拡げられたのではないか?
自宅へ送ってくれるそうだが、遠足仲間には購入した人はいなかった。
遠足は絨毯屋を出て終了した。 -
お昼を挟んで、クサダシの港町をあちこち歩き回る。
露店のある路地をぶらぶら。
繁華街では、フェルトで作った可愛い帽子やバッグ、ランタンやカップ、お皿等を置く雑貨土産やトルコの織物などの土産物屋が立ち並び目を奪われる。
こういうのは、日本の雑貨屋さんでもたまに見かけるものだが、本場はエキゾチック。
「日本人ですか〜?」「こんにちは」なんて言葉を知っている人が意外に多い。 -
ヨーロッパからの観光客も多く、ちょっと歩けばヨットの停泊するマリーナもある。庶民的な魚市場もあって面白そう。
エーゲ海有数のリゾートとガイドさんが言っていたのも納得。
おお、見つけた、ターキッシュ・デライトのお店!
トルコ語で「ロクム」と言うそうだ。
私の住んでいる都市ではこのお菓子はそう珍しくないが、日本ではあまり馴染みはないだろう。個人的には進んでは食べないけど、この旅行の前に美味しいのを頂いたのだ。なので、おみやげに小さい箱を2つ程持ち帰った。 -
荷物を置きに一度船室へ戻った。
バルコニーから、それぞれに船に戻って来る人々を眺める。 -
この船はどこに行くのかな。気持ち良さそう。
考えてみればこれ迄の寄港地、私たちの部屋は岸側だったので、街や人、車の動く景色を観れて良かった。
進行方向、前方右側だったかな。 -
午後は船室から見えたピジョン島まで出かけることにした。
ここには要塞がある。
港沿いに歩く気持ちの良い散歩だ。もう少し先迄歩けば行けばビーチもある。
この桟橋は11世紀頃には地続きになったらしい。桟橋から釣りをする人、側を離れないやせっぴい猫、ここからは近隣の島へ行くボートが出ているようだ。
島にはビーチパラソルが見える。 -
要塞の城壁から乗って来た船を眺める。
クサダシは美しいところだ。 -
港に戻って、外国船の港内のカフェバーで、地元で人気だと言うビールを一杯。
空港で言うと出国手続き後のターミナルにあるカフェと言ったもので、バーの向かいには免税店街もある。
街を歩いていて、トルコは親日的と思った。 -
ディナーから戻ると、今夜はこんな子が待っていてくれた。
船はクレタ島のイラクリオンへ向けて航行中だ。
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