
2013/02/11 - 2013/02/11
115位(同エリア198件中)
ぬいぬいさん
皆さんは「日本のガウディ」と呼ばれる梵寿綱(ボンジュコウ)という人物がいるのをご存じでしょうか。
自らの「伝統と文化の統合を志して、二十人程の芸術家 工芸家 職人、同志達と協働して、ビルを「美瑠」と住いを「寿舞」と呼称して、豊かな生命の輝き溢れる建築を、現代に創生しようと苦闘する異端の建築家」と紹介していますが、彼の作品がすごいんです。何がすごいかは言葉で説明するよりも、まずは写真を見ていただく方が早い。
そして写真を見た方は、必ず現物をこの目で見てみたくなる。
そんな、怖いもの見たさ的な好奇心を煽る、妖艶な雰囲気の建物です。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 徒歩 バイク
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この梵寿綱が手掛けた風変わりな賃貸マンション「ドラード早稲田」は、早稲田大学のキャンパスのすぐそばに建っています。
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私が初めてこの建物を見たのは、5年前の今日2月11日のことでした。
実はこの旅行記をアップするにあたり、初めて見た時の旅行記を見てみると、なんと同じ2月11日だったことがわかり、何やら運命的なものを感じてしまいました。 -
細いS字のエントランスホールまでの通路を抜けると、いきなり現れるのがこれ。天井から手がぶら下がっています。
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写真はとりあえず見ていただくとして、ウィキペディアから引用した彼のプロフィールから紹介します。
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梵 寿綱(ぼん じゅこう Von Jour Caux 本名:田中 俊郎 1934年1月27日 〜 )は、日本の建築家、芸術家、思想家。
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東京都浅草出身。早稲田大学理工学部建築学科卒業後、シカゴ美術館附属美術大学で学ぶ。
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1974年6月より梵寿綱を名乗り「梵寿綱と仲間たち」を結成。以来、近代工業製品化している建築技術、様式に疑問を投げかける。
「日本のガウディ」の異名を持つ。 -
すぐそばの早稲田大学のOBなんですね。
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このドラード早稲田が誕生したのは、今から30年も前の1983年のこと。
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30年たった今でも奇抜なこの建物、当時の人たちからみると、賃貸マンションの常識を逸した、きっと度肝を抜くような印象を与える、周りの街並みからは浮き上がった建物だったことがうかがえますね。
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何がすごいかと言えば、建物の壁面や天井、壁にいろんな意味不明な装飾が施されていて、それぞれがばらばらな印象ながら、妙にまとまってアピールしてくるものがある。
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そんな不思議な建物です。
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その中にあって一番意味がわからないのが、このぶら下がる手。
いったい何を意味するのか、どう考えてもわかりませんねえ。 -
郵便受けは十二支の干支の動物
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30年前に新築されたときに、近所の住民たちはこの建物を見てどう思ったのでしょうか?
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さぞかしビックリしたことでしょうね。
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こちらのモザイク画は魔女ランダでしょうか?
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30年も経過した今見ても驚きの連続なので、その存在感と言うか違和感は半端でなかったでしょうね。
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こちらは巻貝可かたつむりのようなオブジェ
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同じものが全くない、既製品も全くない全てオリジナル
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こんなオブジェがいたるところにある
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ゼネコンに勤務する私から見ると、監督泣かせの建物です。
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2方向道路の角地に建つこの建物、角の部分はアールを超えて円形になっています。
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こうして引いてみると随所にアールの入った柔らかなイメージがあるのですが・・・
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ズームアップしてみると魚のうろこに覆われたような外壁に、いろんなものが付いていて・・・
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このあたりの仕上げは足場からコンクリートの躯体に人力でコテで仕上げていったのでしょうか。
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バルコニーの避難ハッチも円形 当然のことながらオーダーメイド
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このアイアンのオブジェは鉄筋棒を加工したような感じ
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壁面に並ぶ顔はタイルのようです
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赤鬼と
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青鬼?
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てんとう虫のような赤のドット柄は何?
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こちらのイラストは大判のタイルのようです。
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各階の廊下側の天井にも装飾が施されています。
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このマンションを見て住みたいと思う人、絶対に住みたくないと思う人どっちが多いでしょうね?
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たまに見るから面白いのであって、これを毎日見て住むとなると、どうなんでしょうかね。
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この建物を元祖デザイナーズマンションとか紹介してるものもありますが、ここまでくると、その範疇を超えていますね。
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建物そのものが芸術作品といった感じです。
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それにしても、どの面を見ても2つと同じ仕上げがないのは見事
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この壁面のモザイクタイルには、WASEDA EL DORADOの文字が
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ゼネコンの社員の立場でこの建物をみると、仕上の行程での苦労がどれだけのものだったかが窺えます。
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これだけ手間のかかった装飾が、建物のいたるところにあると、ホント監督泣かせの現場だったのでしょうね。
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40年もの間この状態で維持しているのはすごいと思いますね。
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5年ぶりに見ましたが最初に見たときと、ほとんど変らないくらいの衝撃的な印象 すごいです。
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このオブジェはまるでエイリアンのよう。
映画のエイリアンがヒットしたのが1979年のことですから、かなり影響されていることは間違いなさそうです。 -
このバルコニーの手摺だけを見ているとガウディのカサ・ミラのイメージに近いものがありますね。
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といってもカサ・ミラは写真でしか見たことがないのでなんともいえませんが。
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最上階の丸い展望台のような中はどうなっているのか見てみたいものですね。
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外観は奇抜ですが、入居者募集の会社のウェブサイトを見ると意外にシンプルなつくりになっていました。
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部屋の中に興味のある方、はこちらをご覧ください。
http://www.axel-home.com/000416.html
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この旅行記へのコメント (2)
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- ぬいぬいさん 2021/03/02 17:20:45
- 唐辛子さん お久しぶりです
- 先週日曜日、暇なので三密を避けて我が家から自転車で1時間かけて早稲田まで行って久しぶりにドラード和世陀見てきました。
この旅行記から10年以上経っていますので築38年経過していましたが、相変わらずなんじゃこれ・・・でした。
いつになったら花見の宴ができるのか秋のコスモスあたりには復活したいですね。
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- 唐辛子婆さん 2021/03/02 17:00:59
- 面白怖いもの見たさ~~!
- ぬいぬいさん
お久しぶりですね。
コロナのおかげで今年も春の昭和記念公園ファン倶楽部のピクニックもできなくて
つまんないと思っていたらなんとなんと伊東忠太も真っ青けの建築物!
とっても恐ろしくて一人ではエントランスに踏み入ることもできません。
コロナが収束したらば(みんながワクチンを打ち終わったらば?)
ファン倶楽部のみなさんを引き連れてツアーやってくださいまし♪
唐辛子婆
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