2013/01/04 - 2013/01/04
53位(同エリア139件中)
れいろんさん
ローマから1泊旅行で訪れたオルヴィエートは、想像以上に素敵な「丘の上の街」でした。
静かな街の一夜が明けて、2日目。
今日は2重螺旋の階段を持つサン・パトリツィオの井戸に降り、街のシンボルでもあるモーロの塔に登ります。
地元で人気だというトラットリアで、お昼ごはんも食べたいです。
ローマへは予約不要のRVで戻るので、何時になっても大丈夫!
すっかり気に入ってしまったオルヴィエートをじっくり歩きましょう。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 4.0
- グルメ
- 4.5
- 交通
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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-
おはようございます。
ドゥオーモ広場に面した建物上の、鐘突き人形が「カ〜ン、カ〜ン」と鐘を打ちます。
(時計はあっていません。さすがイタリア。) -
泊まったお部屋には2方面に窓があって、
ベッドのある方からはドゥオーモの側面が、
リビングスペース側からはお隣のお庭と、ドゥオーモ広場に面して建つ建物の後ろ側が見えます。
今日はオルヴィエートを訪問した第一の目的、2重螺旋の階段を持つサン・パトリツィオの井戸を見にいきます。 -
サン・パトリツィオの井戸の見学時間は10時から。
(冬のこの時期、観光施設のオープン時間は遅いです。)
幸い今日は良いお天気になりそう。
「井戸の底から、太陽を見上げる」こともできそうです。
それなら、オープン直後ではなく、もう少し日が高くなった頃、入洞することにしましょう。
では、朝食を。 -
いろいろ種類はあるのですが、
昨夜、食べ過ぎてしまったので・・・ -
この程度・・・。
(年をとったなぁと思う瞬間・・・) -
ホテルのチェックアウトは11時半とゆっくりなのですが、
井戸見学でどのくらい時間を費やすかわからないので、
先にチェックアウトをし、荷物を預けることにしました。 -
今日はカヴール通りを東へ、ケーブルカーの駅の方に向かいます。
写真はドゥオーモ通りの突きあたりに、すくっと立っているのがモーロの塔。
ここも、あとで登りに来る予定です。 -
カヴール通りはオルヴィエートのメインストリート。
沢山の商店が並んでいます。
名物のワイン、乾燥ポルチーニやイノシシのサラミなどの食材・・・
サラミ・・・って。この看板、凄いです。(悪い意味で)
機械の上に豚の下半身が出ていて、機械の下からサラミが・・・。
う〜ん。西欧のセンスって、やはり私達とは違うものですね。 -
八百屋さんは、冬なので、少しさびしいです。
-
カヴール通りの終点はCAHEN広場。
パノラマが素晴らしいアルボルノツの城塞(1364年)があります。
ケーブルカーの上の駅もこの広場に面しています。 -
昨日は、駅に着いてすぐに、ドゥオーモ広場行きのミニバスに乗車したので、こちらへは立ち寄っていません。
ここからの、眺めは素晴らしいということですが・・・ -
本当だぁ〜!!
-
アルポルツノ要塞門を潜ってみます。
公園として整備されていて、町の周囲を眺めることができます。 -
何度も同じことを書いていますが、まさに断崖絶壁!
-
崖の下には耕作地とオリーブ畑。
-
-
崖の上の低い円筒形の建物がサン・パトリツィオの井戸です。
この位置から見ると、井戸の深さの予想がつきますね。
-
駅が見えますよ。
まっすぐ樹木が立っている所が、ケーブルカーの通る「道」です。 -
鉄道も良くわかります。
昨日、乗ってきた、ローマ〜フィレンチェ行きの、ICやRVの列車が走る通常の線路。
その奥には、ユーロスターと、「フェラーリ新幹線」と呼ばれるItalo(イタロ)が走る高速列車の線路。 -
冬の低い太陽も、だんだん高くなってきたので、満を持して井戸に向かいます。
-
入洞料は5ユーロ。
私達は昨日の入洞した、カーヴァの井戸のチケットを提示し、3.5ユーロの割引料金で入りました。
(オルヴィエートの観光施設は、いろいろな割引料金が用意されています。ツーリストインフォメーションに置いてある「オルヴィエートとその周辺マップ(日本語)」に、詳しく書いてあります。) -
「サン・パトリツィオの井戸 (pozzo di San Patrizio)」とは
1527年の「ローマ略奪」から逃れ、オルヴィエートに避難していた、法王クレメンテ7世が、攻城に備えて水を確保するためにこの井戸を掘らせたといわれています。 -
設計はフィレンツェの建築家アントニオ・ダ・サンガッロ・イル・ジョーヴァネ。
井戸が完成したのは工事開始から10年後の1537年だということで、古いものが山盛りあるイタリアにしては、新しい・・というか、ついこの前の建造物という感じです。 -
この台地を構成する凝灰岩をくり抜いて造られた井戸で、
深さが62メートル、
直径は13〜14メートルと大きいものです。 -
何より、その特色(私的には)は2重の螺旋階段!
248段の階段で井戸の底に降りていくのですが、水を汲んで登るのは別の階段。
「下って〜登る」が「一筆書き」になっているのですよっ!! -
深い井戸の周りに、下りと登りの交わることのない通路が、くるくると螺旋型に配されているのです。
井戸に降りる通路は螺旋型を持つことが多いのですが、2重螺旋は珍しい! -
イタリアでは、底なしの浪費家のことをこの深い井戸の名前から「サン・パトリツィオの井戸のような懐をもっている」と言うそうです。
深い所に水面が光っています。 -
階段は非常に低く、傾斜は緩やかなものでした。
水桶を背負ったロバが登り降りするために、低い段差にしたとのこと。
だいぶ下りてきました。
空が遠いです。 -
井戸の底まで降りると、想像をしてもいなかった澄んだ水が満ちていました。
十分飲めそうです。
でも、見学者がトレビの泉を真似て(?)、小銭を投げ込んでいるので、実際は飲めないでしょうね。 -
下りとは異なる通路を登って・・・・
-
入口の反対側にある、出口から地上に戻りました。
-
こちらは入口です。
-
サン・パトリツィオの井戸のそばに、エトルリアの神殿跡が残っています。
エルトリアとは、紀元前8世紀から、古代ローマの一部となる紀元前1世紀までの間、中部イタリアを中心に栄えた古い文明です。
東方から移動してきた謎の民族が興した文明とする学説もあったのですが、今日では先住民がオリエントやギリシャの文化を吸収し発展した文明と忍識されています。
オルヴィエートはペルージャ、アレッツォ等の都市とともに「エルトリアの12の都市」といわれる都市同盟の構成都市の一つ。
いわばエルトリアの中核だったのですね。
↑
(以上のコメントを書くのにあたって、ちょっと調べちゃいました。) -
神殿の敷地へ入ることはできません。
柵の間からの見学です。
残念です〜。 -
今度は、ローマ通りを登って、町の中心に戻ります。
13世紀のサン・ドミニコ教会。
さて、ここで作戦会議を開催。
お昼ごはんにするか、モーロの塔に登るか、どうしますか?
メッザ・ルーナで【Doしよう】なら、昨夜の繁盛ぶりから推測するに、開店直後に行く必要があるんじゃないかなぁ〜。
お腹はあまり空いていないので、ローマに戻ってから夕食をがっちり食べるのでもいいけど、Doしようか? -
「せっかく、オルヴィエートにいるのだから、メッザ・ルーナでお昼を食べよう!」
ということで、メッザ・ルーナへ。
2番目のお客として入店しました。 -
あの〜、予約はしていないのだけど。
「ここへ、どうぞ!」
なんと、このテーブル以外、すべて「予約済み」の札が置かれていました。
小さなお店なので、7テーブル+お食事会用にセッティングされた8人用のテーブル。
たった1席のフリー席GETだっ!! -
新年、お食事会のおば様方のテーブルにも、皆さん、おそろいになってきて、にぎやかになってきました。
Mezza Luna Trattoria (メッザ・ルーナ トラットリア)
「観光客も少なめで味に定評があります。」
・・・との紹介ですが、日本人3組。(私たち含む)
他のお客さんは、イタリア人のみ!
なんか、すごいな・・・・。
ではメニューをゆっくり検討。 -
後ろのお二人=娘さんとお母さんの2人連れは、昨夜、トラットリア・ラ・パロンバでも、顔を合わせました。
娘さんの方がイタリア語をお話しになるようです。
ハウスワインの白(500ml)をとって、私はパスタ・フレスカ(手打ちパスタ)のFettuccine al ragu(ミートソース・フィトッチーネ)6.5ユーロ。 -
このトラットリアの人気の一皿は「カルボナーラ(Spaghetti al carbonara)」!! 7ユーロ。
メニューにもカルボナーラの所が蛍光ペン(?)でマークしてありました。
盛りつけはやや雑ですが、味はばつぐん!
また、量もすごい(大盛り)です。 -
そして、メインは1皿を2人で。
Bistecca di manzo(ビーフステーキ)10ユーロ
コントルノ(付合せ)にトマトサラダ・・・。2.5ユーロ。
トマトのみ。(これは、居酒屋さんでは冷やしトマトと言いますね〜。)
・・・昨日の「緑の葉っぱサラダ」も葉っぱだけだったけれど、イタリアのサラダって「潔い」です。 -
デザートの白いタルトゥーフォ(アイスクリーム)。
カフェ×2。 -
あっ、白いタルトゥーフォ、中は茶色いのね。
・・・やっぱり、これは頼まなくても良かったなぁ〜。
しめて37ユーロなり。今日もお腹いっぱい、大満足です。
お店を出ると、入店を待っている人達が大勢いました。
やはり、安くて美味しいとなると、洋の東西を問わず「行列のできる店」になるんですね。 -
食事の後は、再び街の西端まで行って、最後にこの眺めを楽しみます。
-
立派な門があります。
ケーブルカーが架かるまで、こちらが街の正面入り口だったのでしょうね。 -
今も車が通ります。
-
門の上には鷲の石像。
・・・右側は竜(ドラゴン)なのかもしれません。 -
綺麗だなぁ
-
木工工房のある通り。
-
今日は観光客の姿も目立ちます。
やはり皆さん写真が撮りたいのです。 -
いきなりですが、モーロの塔からの眺めです。
モーロの塔はこの時期、10時半から13時、14時半から16時半のオープンなのですが、チケット売り場になっているブックショップが開いていたので、時間前ですが、尋ねてみました。
「大丈夫、登れますよ。」
2.80ユーロを支払って登ります。 -
一番下から階段で行くのかと思っていましたが、3階相当(建物のある部分)までは、エレベーターがありました。
塔の部分はらせん階段を登っていきます。
高さは42メートル。 -
登りきって外に出たとたん、頂上の鐘が鳴り響きました。
(嘘のようですが、本当の話。びっくりしちゃいました。)
レプッブリカ広場が、あんなに下に見えます。
四角いモーロの塔。
その4面は、きちんと東西南北を向いているそうです。 -
建設された当時、高さ42mの塔の上からは、西のティレニア海まで臨めたとか。
少し早めに登らせてもらったので、周囲の眺めを楽しむ時間が十分ありました。
ドゥオーモをズーム・・・。 -
モーロの塔を降りて、ドゥオーモ広場へ。
最後にドゥオーモの姿を目に焼き付けて・・・
広場の隅からミニバスに乗りましょう。 -
薔薇窓の上の12使徒にもさようなら。
-
上のケーブル駅に到着し、
止っていた車両に乗車。 -
あっという間に下に降りてきちゃいました。
丘の上の素敵な街・・・・。
機会があれば、また来たいな。 -
あっという間に下に降りてきちゃいました。
丘の上の素敵な街・・・・。
機会があれば、また来たいな。 -
さて、国鉄駅から、
-
往路と同じくRVに乗り込み
車窓からの眺めを楽しみながら、およそ1時間半で、 -
ローマ・テルミニ駅に到着です。
到着ホームはWst.ではなく、メインのホームでした。
これなら、移動も短くてすみます。 -
私達が下りた列車に乗りこむ人達。
この列車は折り返し、どこかへ向かうようです。 -
夕闇せまるテルミ二駅。
駅構内(地下)のスーパーでお水を購入。
歩いて1ブロックでホテルです。
一昨日のお部屋は広くて素敵だったのですが、 -
今日の202号室は、狭く(まあ、予約のカテゴリーどおりなのですが、)て、コネクティング・ルーム。
しかも、隣の宿泊者(カップル)が、本当に一寸も休まずしゃべり続けていて・・・、うるさ〜い!
(コネクティング・ルームとして使用する時に使用するドアのノブを、凄い勢いで回すということもしてくれました。・・子供かぁ?)
夢のようなオルヴィエートから、良くも悪くも「大都会ローマ」へ戻ったことを、身にしみて実感!
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この旅行記へのコメント (4)
-
- めておら☆さん 2015/05/13 14:06:56
- はじめまして!
- れいろんさん、こんにちは。めておら☆と申します。
私のつたない旅行記にいいねしていただき、ありがとう
ございました。
れいろんさんもイタリアをたくさん旅行されてて、
旅行記参考にさせていただいておりました。
実はあさってからイタリア行くので。今回はオルヴィ
エートにも行くので大変参考になりました。特に
La PalombaとMezza Lunaは狙ってたとこなので、
ますます食べる気まんまんになりました♪
またこれからもお邪魔させていただきますので、
よろしくお願い致します。
めておら☆
- れいろんさん からの返信 2015/05/14 21:22:51
- こちらこそ、よろしく!
- めておら☆さん、はじめまして。
メッセージありがとうございます。
イタリアの達人、めておら☆さんに、私の旅行記が参考になるとも思えませんが、読んでくださってありがとうございます。
オルヴィエートは本当に良かったです。
La PalombaとMezza Lunaとも、庶民的で味が良く、食事を楽しめました。
めておら☆さんのご感想、楽しみにしています。
今頃は飛行機の中でしょうか? 今回も素敵な旅行になると良いですね。
「めておら☆」さんですから、ギリシャのファンでもあるのかな思いますが・・・。
れいろん
-
- zzr-cさん 2013/03/05 17:50:31
- そう云う事ですか
- ねえさん こんにちは!
下りる階段と昇る階段の2種類があるなんて、
しかも段差が少なく作ってあるんですもんね。
しかし何処にでも居るんですね、水があるところにコイン投入…
こうして見ると相当掘ったんだと思いますが、
この方法が一番だったんですかね?
当時の技術がどの程度だったのか想像もつかないので何とも言えませんが…
しかしリーズナブルな所をピンポイントで見つける?
嗅ぎ別けますよねぇ〜たった一つのフリー席をゲットするなんて^^;
そしてお値段も本当にお安い!
お肉なんて本当に美味しそう!
スパゲティーで一番好きなのはカルボナーラですから食べてみたいです!
じぃ〜
- れいろんさん からの返信 2013/03/06 22:36:04
- どう・いうことかな?
- じぃ〜さま、こんばんは!
この井戸の2重螺旋の通路、本当に低い階段、緩い傾斜なので、
クーたんもばっちり歩けそう。(でも登り+下りで120m。)
昔は動力で水が汲めなかったので、人間が水の側まで降りて行く必要があったのですね。
日本の離島にある深い井戸も、くるくる螺旋階段で下りていきますよ。
(今はほとんど使われていないそうですが。)
ところで、カルボナーラ。
イタリア(ローマエリア)のカルボナーラは、生クリームが入らないのです。
卵黄+チーズのみで、これが実に美味でした。パンチェッタが味の決め手!!
アーリオ・オーリオ・エ・ペペロンチーノ=「ぶっかけうどんOR生醤油うどん」だとすれば、カルボナーラは、まさに「釜玉うどん」。
(アマトリチャーナは「きつねORたぬきうどん」かな?)
イタリアのパスタ、食べに行きましょうよ!
れいろん
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