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まこと国立博物館は、1日あっても回り切れないに違いありません。<br />本館だけでも半日以上、そこへ平成館。<br />さらに、ついに東洋館がリニューアル・オープンしたのですから。<br />なので、こういう特別陳列は、時間が限られたときには見学のテーマを絞りやすくて嬉しいです。<br /><br />「博物館に初もうで───巳・蛇・ヘビ」は、常設展のチケット600円で観賞できます。<br />しかも、国立博物館の常設展の展示作品は、一部の撮影禁止のもの以外は、フラッシュさえたかなければ撮影OKです。<br />この特別陳列もその例に漏れず。<br />見るだけでなく撮影散策がしたい私には好都合です。<br /><br />今年2013年の博物館初もうでは、同じ上野公園の東京文化会館でキエフ・バレエ「白鳥の湖」を見に行くついでにできました。<br />バレエの開演は14時だったため、観劇前に2時間くらい博物館を回れるように家を出てきました。<br />まず真っ先に、本館の干支をテーマとした特別陳列を見て回りました。<br /><br />日本だけでなく世界の美術に取り入れられヘビの意匠、そして畏れと共に敬われてきたヘビを、特別陳列作品の中のいろんなバージョンで見るのは非常に面白かったです。<br /><br />でも、たった2室しかなかった特別陳列だけで思った以上に時間をかけてしまいました。<br />そのため、その以外は、根付高円宮コレクションと、2階の日本美術の流れをめぐる常設展の一部しか回れませんでした。<br />リニューアル・オープンした東洋館、ちょっとでも見られればいいな、と思っていたのですが……。<br />まあ、オープンしたのだから、東洋館は逃げません。いずれ訪れるチャンスはまたあるでしょう。<br /><br /><東京国立博物館初もうでの旅行記のシリーズ構成><br />■(前編)今年の干支モチーフの特集陳列───巳・蛇・ヘビ<br />□(後編)リニューアルされた上野公園と本館の新春を感じた作品など<br /><br />東京国立博物館の公式サイト<br />http://www.tnm.jp/<br />東京国立博物館140周年特集陳列「博物館に初もうで−巳・蛇・ヘビ」の情報ページ<br />http://www.tnm.jp/modules/r_free_page/index.php?id=1578<br />開催期間:2013年1月2日(水) 〜 2013年1月27日(日)<br />

観劇前に東京国立博物館に初もうで(前編)今年の干支モチーフの特集陳列───巳・蛇・ヘビ

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2013/01/12 - 2013/01/12

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67

まみ

まみさん

まこと国立博物館は、1日あっても回り切れないに違いありません。
本館だけでも半日以上、そこへ平成館。
さらに、ついに東洋館がリニューアル・オープンしたのですから。
なので、こういう特別陳列は、時間が限られたときには見学のテーマを絞りやすくて嬉しいです。

「博物館に初もうで───巳・蛇・ヘビ」は、常設展のチケット600円で観賞できます。
しかも、国立博物館の常設展の展示作品は、一部の撮影禁止のもの以外は、フラッシュさえたかなければ撮影OKです。
この特別陳列もその例に漏れず。
見るだけでなく撮影散策がしたい私には好都合です。

今年2013年の博物館初もうでは、同じ上野公園の東京文化会館でキエフ・バレエ「白鳥の湖」を見に行くついでにできました。
バレエの開演は14時だったため、観劇前に2時間くらい博物館を回れるように家を出てきました。
まず真っ先に、本館の干支をテーマとした特別陳列を見て回りました。

日本だけでなく世界の美術に取り入れられヘビの意匠、そして畏れと共に敬われてきたヘビを、特別陳列作品の中のいろんなバージョンで見るのは非常に面白かったです。

でも、たった2室しかなかった特別陳列だけで思った以上に時間をかけてしまいました。
そのため、その以外は、根付高円宮コレクションと、2階の日本美術の流れをめぐる常設展の一部しか回れませんでした。
リニューアル・オープンした東洋館、ちょっとでも見られればいいな、と思っていたのですが……。
まあ、オープンしたのだから、東洋館は逃げません。いずれ訪れるチャンスはまたあるでしょう。

<東京国立博物館初もうでの旅行記のシリーズ構成>
■(前編)今年の干支モチーフの特集陳列───巳・蛇・ヘビ
□(後編)リニューアルされた上野公園と本館の新春を感じた作品など

東京国立博物館の公式サイト
http://www.tnm.jp/
東京国立博物館140周年特集陳列「博物館に初もうで−巳・蛇・ヘビ」の情報ページ
http://www.tnm.jp/modules/r_free_page/index.php?id=1578
開催期間:2013年1月2日(水) 〜 2013年1月27日(日)

同行者
一人旅
交通手段
JRローカル 私鉄
  • 10時55分、本館に入館<br /><br />100円ロッカーに荷物を預け、できるだけ身軽になって見学開始!<br />特別陳列がある2階へ向かいます。<br />

    10時55分、本館に入館

    100円ロッカーに荷物を預け、できるだけ身軽になって見学開始!
    特別陳列がある2階へ向かいます。

  • 第1章 ヘビ:日本と異国の立体造形<br /><br />この説明書きには触れられていませんが、ヘビはギリシャ神話で名医アスクレピオスの杖に巻き付いていたため、医療のシンボルとして世界的に使われています。<br />海外旅行先のヨーロッパで、杖に巻き付いたヘビのマークがある店は薬局でした。<br />そして旧約聖書では、ヘビがアダムとイブを誘惑したことはあまりに有名です。<br />でも旧約聖書のヘビは負のイメージが強く、めでたい干支のコンセプトとは合わないため、この展示の対象にされていないのかもしれません。<br />

    第1章 ヘビ:日本と異国の立体造形

    この説明書きには触れられていませんが、ヘビはギリシャ神話で名医アスクレピオスの杖に巻き付いていたため、医療のシンボルとして世界的に使われています。
    海外旅行先のヨーロッパで、杖に巻き付いたヘビのマークがある店は薬局でした。
    そして旧約聖書では、ヘビがアダムとイブを誘惑したことはあまりに有名です。
    でも旧約聖書のヘビは負のイメージが強く、めでたい干支のコンセプトとは合わないため、この展示の対象にされていないのかもしれません。

  • パリッシーの写し 蛇の皿/ドイツ/19世紀<br /><br />皿に乗せられたメインディッシュが、へびぃ〜〜!!<br /><br />「明治9年、英国からの寄贈品。19世紀中頃に仏国で流行したデザインで、16世紀半ばのB・パリッシー(仏)作の皿を写したものと考えられる。皿の中央に這う蛇、周縁のトカゲや昆虫といったモチーフはきわめて写実的で、明治の人たちにも強い印象を与えたことが想像される。」<br />(展示の説明より)<br />

    パリッシーの写し 蛇の皿/ドイツ/19世紀

    皿に乗せられたメインディッシュが、へびぃ〜〜!!

    「明治9年、英国からの寄贈品。19世紀中頃に仏国で流行したデザインで、16世紀半ばのB・パリッシー(仏)作の皿を写したものと考えられる。皿の中央に這う蛇、周縁のトカゲや昆虫といったモチーフはきわめて写実的で、明治の人たちにも強い印象を与えたことが想像される。」
    (展示の説明より)

  • パリッシーの写し 蛇の皿/ドイツ/19世紀<br /><br />非常に強烈な作品でした。

    パリッシーの写し 蛇の皿/ドイツ/19世紀

    非常に強烈な作品でした。

  • 蛇型容器/地中海東部出土/4〜5世紀<br /><br />近代のアールヌーヴォーの作品といわれても納得してしまうくらい、現代にも通じるすばらしい作品です。<br /><br />「吹きガラスの発達の中でさまざまな作品が作られた。融けたガラスを金属の吹き棒にとって息を吹き込み、ピンセットのような道具を使って自由な形の器が作りだされた。この作品では、蛇の体を吹き出し、両眼に別色のガラスを貼り付けて仕上げている。」<br />(展示の説明より)<br />

    蛇型容器/地中海東部出土/4〜5世紀

    近代のアールヌーヴォーの作品といわれても納得してしまうくらい、現代にも通じるすばらしい作品です。

    「吹きガラスの発達の中でさまざまな作品が作られた。融けたガラスを金属の吹き棒にとって息を吹き込み、ピンセットのような道具を使って自由な形の器が作りだされた。この作品では、蛇の体を吹き出し、両眼に別色のガラスを貼り付けて仕上げている。」
    (展示の説明より)

  • ナーガ上の仏坐像と両脇侍像/タイ/12〜13世紀<br /><br />ヘビが神様や同列として尊敬されている宗教は多いです。<br />キリスト教でヘビを悪の象徴にしているのは、そういった宗教や信仰があった地にキリスト教を宣教し、宗教的に征服したことの現れでもあると聞いたことがあります。<br /><br />「カンボジアで精力を誇ったクメール王朝の影響かにあったタイでつくられた像。ナーガ上のブッダと4本腕の観音、胸の豊満な般若菩薩の三尊は、仏教を信じる人が寺院に奉納したもの。ブッダが本人、観音が父、般若菩薩が母をあらわすという。」<br />(展示の説明より)<br />

    ナーガ上の仏坐像と両脇侍像/タイ/12〜13世紀

    ヘビが神様や同列として尊敬されている宗教は多いです。
    キリスト教でヘビを悪の象徴にしているのは、そういった宗教や信仰があった地にキリスト教を宣教し、宗教的に征服したことの現れでもあると聞いたことがあります。

    「カンボジアで精力を誇ったクメール王朝の影響かにあったタイでつくられた像。ナーガ上のブッダと4本腕の観音、胸の豊満な般若菩薩の三尊は、仏教を信じる人が寺院に奉納したもの。ブッダが本人、観音が父、般若菩薩が母をあらわすという。」
    (展示の説明より)

  • 重要文化財:十二神将立像 巳神/鎌倉時代・13世紀<br /><br />頭の上にちょこんと蛇が。<br />

    重要文化財:十二神将立像 巳神/鎌倉時代・13世紀

    頭の上にちょこんと蛇が。

  • 重要文化財:十二神将立像 巳神/鎌倉時代・13世紀<br /><br />「頭上にとぐろを巻いて鎌首を持ち上げる蛇をあらわす。浄瑠璃寺伝来の十二神将像は、像の頭や姿勢などに十二支の動物の特徴を反映させたものがある。この像も下に向き、口を開いて威嚇する姿が蛇を連想させる。髪が複雑にうねる様子も蛇を意識したものか。」<br />(展示の説明より)<br />

    重要文化財:十二神将立像 巳神/鎌倉時代・13世紀

    「頭上にとぐろを巻いて鎌首を持ち上げる蛇をあらわす。浄瑠璃寺伝来の十二神将像は、像の頭や姿勢などに十二支の動物の特徴を反映させたものがある。この像も下に向き、口を開いて威嚇する姿が蛇を連想させる。髪が複雑にうねる様子も蛇を意識したものか。」
    (展示の説明より)

  • 浮世七ツ目合(ななつめあわせ)・巳亥/喜多川歌麿・筆/江戸時代・19世紀<br /><br />江戸時代にもこんな蛇の玩具があったんですね!<br />と思いながら大幅にトリミングするように写真を撮ったので、うちわの猪がちょっと切れかけてしまいました(苦笑)。<br /><br />「ある干支と、それから数えて七つ目の干支の組み合わせは、幸運を招くとされ、それにちなんだアイテムの組み合わせが好まれた。本シリーズは、絵や玩具、動物を組み合わせた6枚揃で、その絵では、巳年にちなんだ蛇の玩具と亥年の猪を描いた団扇が描かれている。」<br />(展示の説明より)

    浮世七ツ目合(ななつめあわせ)・巳亥/喜多川歌麿・筆/江戸時代・19世紀

    江戸時代にもこんな蛇の玩具があったんですね!
    と思いながら大幅にトリミングするように写真を撮ったので、うちわの猪がちょっと切れかけてしまいました(苦笑)。

    「ある干支と、それから数えて七つ目の干支の組み合わせは、幸運を招くとされ、それにちなんだアイテムの組み合わせが好まれた。本シリーズは、絵や玩具、動物を組み合わせた6枚揃で、その絵では、巳年にちなんだ蛇の玩具と亥年の猪を描いた団扇が描かれている。」
    (展示の説明より)

  • 自在置物 蛇/宗義・柵/昭和時代・20世紀<br /><br />渋くてかっこいい蛇です。<br />これはただの置物ではなく、本物の蛇のように自由自在に動くように作られたものだそうです。<br />確かに蛇の体はしなやかに円を描いていました。<br /><br />自在置物とは、江戸時代以降、戦がなくなってニーズが減った、甲冑作りの工人たちが、甲冑造りのときの技術を活かし、小さな部品を金属で作って順番に鋲でつなぎ留めることで、自由な動きが可能となるように細工された置物だそうです。<br />気の遠くなるような時間と手間が必要とされたことでしょう。<br /><br />「ギザギザのウロコをあらわした鉄の筒を、少しずつ径の大きさを変えながら作り、それを鋲で留めて、1メートル近い蛇を作っている。そのパーツは全部で150個近くにもなる。実際の蛇のように体をくねらせたり、とぐろを巻いたりすることもできる。」<br />(展示の説明より)<br />

    自在置物 蛇/宗義・柵/昭和時代・20世紀

    渋くてかっこいい蛇です。
    これはただの置物ではなく、本物の蛇のように自由自在に動くように作られたものだそうです。
    確かに蛇の体はしなやかに円を描いていました。

    自在置物とは、江戸時代以降、戦がなくなってニーズが減った、甲冑作りの工人たちが、甲冑造りのときの技術を活かし、小さな部品を金属で作って順番に鋲でつなぎ留めることで、自由な動きが可能となるように細工された置物だそうです。
    気の遠くなるような時間と手間が必要とされたことでしょう。

    「ギザギザのウロコをあらわした鉄の筒を、少しずつ径の大きさを変えながら作り、それを鋲で留めて、1メートル近い蛇を作っている。そのパーツは全部で150個近くにもなる。実際の蛇のように体をくねらせたり、とぐろを巻いたりすることもできる。」
    (展示の説明より)

  • 第2章 描かれたへび<br /><br />ヨーロッパ中世美術などでは、神話などによく出てくる想像上のドラゴンが、ほとんどヘビにしか見えないデザインで描かれているのをよく見ます。<br />有名な図柄としては、聖ジョージがヘビを退治する図や、生贄に捧げられそうになったアンドロメダのギリシャ神話など。<br />

    第2章 描かれたへび

    ヨーロッパ中世美術などでは、神話などによく出てくる想像上のドラゴンが、ほとんどヘビにしか見えないデザインで描かれているのをよく見ます。
    有名な図柄としては、聖ジョージがヘビを退治する図や、生贄に捧げられそうになったアンドロメダのギリシャ神話など。

  • 椿説弓張月 為朝の大蛇退治/三田北鷲・筆/江戸時代・19世紀<br /><br />断末魔のヘビが非常にユニークな絵です。<br /><br />「従者須藤重季、狼の山雄と山中で眠ってしまった弓の名手・源為朝。突然の山雄の咆哮に驚いた重季が山雄の首を切り落としてしまうが、そこに現われたのが大蛇だった。首だけになった山雄は大蛇に噛み付き、為朝を守ったという滝沢馬琴作「椿説弓張月」の一節。」<br />(展示の説明より)

    椿説弓張月 為朝の大蛇退治/三田北鷲・筆/江戸時代・19世紀

    断末魔のヘビが非常にユニークな絵です。

    「従者須藤重季、狼の山雄と山中で眠ってしまった弓の名手・源為朝。突然の山雄の咆哮に驚いた重季が山雄の首を切り落としてしまうが、そこに現われたのが大蛇だった。首だけになった山雄は大蛇に噛み付き、為朝を守ったという滝沢馬琴作「椿説弓張月」の一節。」
    (展示の説明より)

  • 椿説弓張月 為朝の大蛇退治/三田北鷲・筆/江戸時代・19世紀<br /><br />ミスで殺されたのに、そんな人間のために首だけの姿になっても大蛇の首にかみついたけなげな山雄と、カエルみたいなギョロ目の大蛇を中心に。<br />

    椿説弓張月 為朝の大蛇退治/三田北鷲・筆/江戸時代・19世紀

    ミスで殺されたのに、そんな人間のために首だけの姿になっても大蛇の首にかみついたけなげな山雄と、カエルみたいなギョロ目の大蛇を中心に。

  • 鳥獣人物戯画 丙巻(模本)/江戸時代・19世紀(原本:鎌倉時代・13世紀)<br /><br />蹴鞠を楽しむ蛙たち。<br />お猿さんが判定人かしら。<br /><br />「数ある絵巻作品の中でも最も著名で魅力ある作品の一つだろう。兎、猿、蛙などが相撲や法会、蹴鞠などを打ち興じている。巻末、突然のヘビの登場により、楽しい遊戯もお開きに。「蛇に睨まれた蛙ならぬ、慌ててヘビから逃げだす蛙たち。」<br />(展示の説明より)

    鳥獣人物戯画 丙巻(模本)/江戸時代・19世紀(原本:鎌倉時代・13世紀)

    蹴鞠を楽しむ蛙たち。
    お猿さんが判定人かしら。

    「数ある絵巻作品の中でも最も著名で魅力ある作品の一つだろう。兎、猿、蛙などが相撲や法会、蹴鞠などを打ち興じている。巻末、突然のヘビの登場により、楽しい遊戯もお開きに。「蛇に睨まれた蛙ならぬ、慌ててヘビから逃げだす蛙たち。」
    (展示の説明より)

  • 鳥獣人物戯画 丙巻(模本)/江戸時代・19世紀(原本:鎌倉時代・13世紀)<br /><br />えんや、えんやと応援しましょう。

    鳥獣人物戯画 丙巻(模本)/江戸時代・19世紀(原本:鎌倉時代・13世紀)

    えんや、えんやと応援しましょう。

  • 鳥獣人物戯画 丙巻(模本)/江戸時代・19世紀(原本:鎌倉時代・13世紀)<br /><br />葉っぱの頭巾をかぶった姿が可愛いかも。

    鳥獣人物戯画 丙巻(模本)/江戸時代・19世紀(原本:鎌倉時代・13世紀)

    葉っぱの頭巾をかぶった姿が可愛いかも。

  • 鳥獣人物戯画 丙巻(模本)/江戸時代・19世紀(原本:鎌倉時代・13世紀)<br /><br />ヘビが出た〜! きゃー!<br />ただし、展示された絵巻を順番に見ていると、ヘビの出現に慌てている蛙たちの姿は見られませんでした。<br />というか、ヘビが進む方向とカエルが逃げる方向が反対?<br />

    鳥獣人物戯画 丙巻(模本)/江戸時代・19世紀(原本:鎌倉時代・13世紀)

    ヘビが出た〜! きゃー!
    ただし、展示された絵巻を順番に見ていると、ヘビの出現に慌てている蛙たちの姿は見られませんでした。
    というか、ヘビが進む方向とカエルが逃げる方向が反対?

  • 両頭の蛇/魚屋北渓・筆/江戸時代・19世紀<br /><br />子供の無邪気とさ、それに応えて鎌首を持ち上げたような蛇が、なんとなく可愛らしいです。<br /><br />「葛飾北斎の弟子魚屋北渓の春興摺物。蛇は縁起がよいとされるが、珍しい双頭の蛇は、縁起も「相当によい」ものとして喜ばれた。子孫繁栄の吉祥画題である唐子が、双頭の蛇と遊ぶ背景には、文人が愛した奇石でやはり吉祥性に富んだ太湖石を組み合わせている。」<br />(展示の説明より)<br />

    両頭の蛇/魚屋北渓・筆/江戸時代・19世紀

    子供の無邪気とさ、それに応えて鎌首を持ち上げたような蛇が、なんとなく可愛らしいです。

    「葛飾北斎の弟子魚屋北渓の春興摺物。蛇は縁起がよいとされるが、珍しい双頭の蛇は、縁起も「相当によい」ものとして喜ばれた。子孫繁栄の吉祥画題である唐子が、双頭の蛇と遊ぶ背景には、文人が愛した奇石でやはり吉祥性に富んだ太湖石を組み合わせている。」
    (展示の説明より)

  • 和漢三才図会 巻45・46より/江戸時代成立<br /><br />こちらにも双頭の蛇が。<br />反対側に進もうとして、一歩も動けず、となりそうです(笑)。<br /><br />「『和漢三才図会』は江戸時代中期に刊行された図入りの百科事典で、全105巻。自然・人文の広範な内容を収める。生物の項目は明の『本草網目』を基礎にしており、日本に生息するヘビについては和名を載せている。」<br />(展示の説明より)

    和漢三才図会 巻45・46より/江戸時代成立

    こちらにも双頭の蛇が。
    反対側に進もうとして、一歩も動けず、となりそうです(笑)。

    「『和漢三才図会』は江戸時代中期に刊行された図入りの百科事典で、全105巻。自然・人文の広範な内容を収める。生物の項目は明の『本草網目』を基礎にしており、日本に生息するヘビについては和名を載せている。」
    (展示の説明より)

  • 胆松に白蛇/渓斎英泉・筆/江戸時代・19世紀<br /><br />蛇が主役なのに、こんなにめでたいかんじの絵になるとは@<br /><br />「販売目的ではなく配り物として制作された版画を摺物と呼んでいる。新春を寿ぐ絵と狂い歌を合わせた春興摺物を制作して交換することが江戸後期の趣味人に流行した。弁天様の使いとされるめでたい白蛇が松の木に絡み、朝日が昇っている。巳年元旦にふさわしい摺物。」<br />(展示の説明より)<br />

    胆松に白蛇/渓斎英泉・筆/江戸時代・19世紀

    蛇が主役なのに、こんなにめでたいかんじの絵になるとは@

    「販売目的ではなく配り物として制作された版画を摺物と呼んでいる。新春を寿ぐ絵と狂い歌を合わせた春興摺物を制作して交換することが江戸後期の趣味人に流行した。弁天様の使いとされるめでたい白蛇が松の木に絡み、朝日が昇っている。巳年元旦にふさわしい摺物。」
    (展示の説明より)

  • 博物館虫譜/江戸〜明治時代写・明治11年編<br /><br />あまりにも写実的で本物みたいで、今にも動き出しそうです。<br /><br />「『博物館虫譜』は江戸時代後期から明治時代前期にかけて描かれた生物の写生図を博物館で編纂した資料。「蛇類」の中には日本本土に生息するアオダイショウ、マムシ、ヤマカガシといったものから、琉球諸島のハブ、外国のヘビの図の模写などまでがある。」<br />(展示の説明より)<br />

    博物館虫譜/江戸〜明治時代写・明治11年編

    あまりにも写実的で本物みたいで、今にも動き出しそうです。

    「『博物館虫譜』は江戸時代後期から明治時代前期にかけて描かれた生物の写生図を博物館で編纂した資料。「蛇類」の中には日本本土に生息するアオダイショウ、マムシ、ヤマカガシといったものから、琉球諸島のハブ、外国のヘビの図の模写などまでがある。」
    (展示の説明より)

  • 蛇木彫根付/江戸時代・19世紀<br /><br />根付は、いまどきでいえばストラップかも@<br />でも、主に男性の装身具だったというので、ちょっと違うかな。<br /><br />「根付は男性の装身具の一つであり、蛇など十二支の中の動物は着用者の干支を表わすためか、根付によく見られる主題である。蛇の根付にはとぐろを巻く姿のほか、野菜や器物と蛇を組み合わせたものや、なめくじ・蛙と合わせて三竦みを表現したものなどがある。」<br />(展示の説明より)<br />

    蛇木彫根付/江戸時代・19世紀

    根付は、いまどきでいえばストラップかも@
    でも、主に男性の装身具だったというので、ちょっと違うかな。

    「根付は男性の装身具の一つであり、蛇など十二支の中の動物は着用者の干支を表わすためか、根付によく見られる主題である。蛇の根付にはとぐろを巻く姿のほか、野菜や器物と蛇を組み合わせたものや、なめくじ・蛙と合わせて三竦みを表現したものなどがある。」
    (展示の説明より)

  • 岩山に坐す蛇使いの女(アサヴァリ・ラーギニー)/インド・北デカン/18世紀後半<br /><br />蛇さんに言い聞かせているの図@<br />おー、スカートがクジャクの羽根です。

    岩山に坐す蛇使いの女(アサヴァリ・ラーギニー)/インド・北デカン/18世紀後半

    蛇さんに言い聞かせているの図@
    おー、スカートがクジャクの羽根です。

  • 岩山に坐す蛇使いの女(アサヴァリ・ラーギニー)/インド・北デカン/18世紀後半<br /><br />もっと広げて周辺の景色も一緒にファインダーの中に入れました。<br /><br />「音楽を表すラーガマーラ絵画の一つ。アサヴァリ・ラーギニーでは、孔雀の羽をつけた女がビャクダンの木の下に坐り、周りに蛇たちが集まってくるという図像が一般的である。アサヴァリという名は、蛇使いの部族であるサヴァラに由来するという。」<br />(展示の説明より)

    岩山に坐す蛇使いの女(アサヴァリ・ラーギニー)/インド・北デカン/18世紀後半

    もっと広げて周辺の景色も一緒にファインダーの中に入れました。

    「音楽を表すラーガマーラ絵画の一つ。アサヴァリ・ラーギニーでは、孔雀の羽をつけた女がビャクダンの木の下に坐り、周りに蛇たちが集まってくるという図像が一般的である。アサヴァリという名は、蛇使いの部族であるサヴァラに由来するという。」
    (展示の説明より)

  • 第3章 十二支の中のヘビ<br /><br />ここから第二室目の展示です。<br />ここも面白い展示がたくさんありました。

    第3章 十二支の中のヘビ

    ここから第二室目の展示です。
    ここも面白い展示がたくさんありました。

  • 金庾信墓護石十二支拓本のうち巳/明治時代・19世紀<br /><br />首が長いけれど、かっこいいです@<br /><br />「金庾信(595〜673)は百済、高句麗を滅ぼして三国を統一した新羅の将軍である。その墓所は現在も慶州にあり、土壌の周囲は十二支のレリーフに囲まれているが、そのうち蛇の拓本である。同様の十二支図像は中国にもあり、日本では奈良の隼人石にその影響が表れている。」<br />(展示の説明より)<br />

    金庾信墓護石十二支拓本のうち巳/明治時代・19世紀

    首が長いけれど、かっこいいです@

    「金庾信(595〜673)は百済、高句麗を滅ぼして三国を統一した新羅の将軍である。その墓所は現在も慶州にあり、土壌の周囲は十二支のレリーフに囲まれているが、そのうち蛇の拓本である。同様の十二支図像は中国にもあり、日本では奈良の隼人石にその影響が表れている。」
    (展示の説明より)

  • 【5202】<br />十二支図/渡辺南岳・筆/江戸時代・18世紀<br /><br />まずは十二支が揃った全体図です。<br /><br />「南岳は写生を重視した京都画壇の重鎮・円山応挙の高弟。よどみなく引かれる線で、十二支を描いている。蛇の形態や肌触りなどにみられるように、筆数を抑えた描写でありながら、それぞれの生き物の特徴を的確にとらえた南岳の高い技量を示す作品である。」<br />(展示の説明より)<br />

    【5202】
    十二支図/渡辺南岳・筆/江戸時代・18世紀

    まずは十二支が揃った全体図です。

    「南岳は写生を重視した京都画壇の重鎮・円山応挙の高弟。よどみなく引かれる線で、十二支を描いている。蛇の形態や肌触りなどにみられるように、筆数を抑えた描写でありながら、それぞれの生き物の特徴を的確にとらえた南岳の高い技量を示す作品である。」
    (展示の説明より)

  • 十二支図/渡辺南岳・筆/江戸時代・18世紀<br /><br />今年の主役の蛇は、鋭い目つきで、舌がシャーッ!

    十二支図/渡辺南岳・筆/江戸時代・18世紀

    今年の主役の蛇は、鋭い目つきで、舌がシャーッ!

  • 牛の背に乗って蛇に興味津々のお猿さん<br />

    牛の背に乗って蛇に興味津々のお猿さん

  • 蛇を見て舌なめずりする虎さんが可愛いかも<br />

    蛇を見て舌なめずりする虎さんが可愛いかも

  • よきことを菊の十二支/歌川国芳・筆/江戸時代・19世紀<br /><br />まずは十二支分をできるだけファインダーの中に入れて。<br />まさに十二支の菊人形のイラストです。<br /><br />「歌川国芳は、器物の集合絵を得意とした。幕末に流行した菊人形に倣い十二支を描き、斧(よき)・琴(こと)・菊(きく)の模様を染め出した尾上菊五郎の役者柄で知られる「よきことを菊」をタイトルに入れ、それぞれの干支に「……聞くの地口」を添える。蛇には「巳なる事をきく」。」<br />(展示の説明より)<br />

    よきことを菊の十二支/歌川国芳・筆/江戸時代・19世紀

    まずは十二支分をできるだけファインダーの中に入れて。
    まさに十二支の菊人形のイラストです。

    「歌川国芳は、器物の集合絵を得意とした。幕末に流行した菊人形に倣い十二支を描き、斧(よき)・琴(こと)・菊(きく)の模様を染め出した尾上菊五郎の役者柄で知られる「よきことを菊」をタイトルに入れ、それぞれの干支に「……聞くの地口」を添える。蛇には「巳なる事をきく」。」
    (展示の説明より)

  • よきことを菊の十二支/歌川国芳・筆/江戸時代・19世紀<br /><br />菊模様のついた蛇は、なんだかとても自然です。<br />

    よきことを菊の十二支/歌川国芳・筆/江戸時代・19世紀

    菊模様のついた蛇は、なんだかとても自然です。

  • 十二類合戦絵巻 上巻(模本)/江戸時代・19世紀(原本:室町時代・15世紀)<br /><br />美しい着物を着たヘビの絵に釘付け。<br /><br />「十二支主催の歌合で狸が判者になろうと申し出るが反対され、恨んだ狸が十二支以外の動物たちと合戦を挑むという物語。破れた狸は妻子と別れ、法然上人のもとで出家し、歌道に専念する。男性として擬人化される動物たちの中でヘビのみが女性の姿で描かれる。」<br />(展示の説明より)

    十二類合戦絵巻 上巻(模本)/江戸時代・19世紀(原本:室町時代・15世紀)

    美しい着物を着たヘビの絵に釘付け。

    「十二支主催の歌合で狸が判者になろうと申し出るが反対され、恨んだ狸が十二支以外の動物たちと合戦を挑むという物語。破れた狸は妻子と別れ、法然上人のもとで出家し、歌道に専念する。男性として擬人化される動物たちの中でヘビのみが女性の姿で描かれる。」
    (展示の説明より)

  • 十二類合戦絵巻 上巻(模本)/江戸時代・19世紀(原本:室町時代・15世紀)<br /><br />確かにヘビだけ女性。<br />辰がとってもえらそう。

    十二類合戦絵巻 上巻(模本)/江戸時代・19世紀(原本:室町時代・15世紀)

    確かにヘビだけ女性。
    辰がとってもえらそう。

  • 十二類合戦絵巻 上巻(模本)/江戸時代・19世紀(原本:室町時代・15世紀)<br /><br />他の十二支たち。<br />ネズミが服に着られている状態で可愛らしいです。<br />ヤギはすんなり似合っています。

    十二類合戦絵巻 上巻(模本)/江戸時代・19世紀(原本:室町時代・15世紀)

    他の十二支たち。
    ネズミが服に着られている状態で可愛らしいです。
    ヤギはすんなり似合っています。

  • 十二類合戦絵巻 上巻(模本)/江戸時代・19世紀(原本:室町時代・15世紀)<br /><br />兎と調度品など。

    十二類合戦絵巻 上巻(模本)/江戸時代・19世紀(原本:室町時代・15世紀)

    兎と調度品など。

  • 十二類合戦絵巻 上巻(模本)/江戸時代・19世紀(原本:室町時代・15世紀)<br /><br />続きの絵巻です。<br />ヘビの打ち掛けは、いわゆる鱗模様です。<br /><br />「数日後、十二類は再び歌合を催そうとするが、鹿は判者を事態する。そこで狸が判者の役を申し出るが、十二類に反対され、さんざんに打ちすえられた。」<br />(展示の説明より)

    十二類合戦絵巻 上巻(模本)/江戸時代・19世紀(原本:室町時代・15世紀)

    続きの絵巻です。
    ヘビの打ち掛けは、いわゆる鱗模様です。

    「数日後、十二類は再び歌合を催そうとするが、鹿は判者を事態する。そこで狸が判者の役を申し出るが、十二類に反対され、さんざんに打ちすえられた。」
    (展示の説明より)

  • 十二類合戦絵巻 上巻(模本)/江戸時代・19世紀(原本:室町時代・15世紀)<br /><br />美しいモミジのある景色と。

    十二類合戦絵巻 上巻(模本)/江戸時代・19世紀(原本:室町時代・15世紀)

    美しいモミジのある景色と。

  • 十二類合戦絵巻 上巻(模本)/江戸時代・19世紀(原本:室町時代・15世紀)<br /><br />打ちすえられる狸。

    十二類合戦絵巻 上巻(模本)/江戸時代・19世紀(原本:室町時代・15世紀)

    打ちすえられる狸。

  • 沃懸地鳳凰蒔絵小脇指拵(いかけじほうおうまきえのこわきざしこしらえ)/江戸時代・19世紀<br /><br />「拵(こしらえ)とは、刀剣の柄(つか)(にぎり手)や鍔(つば)、鞘(さや)など、刀剣を納める外側の部分のことで、いろいろな装飾をほどこしたものが多い。この作品では、柄と鞘の合い口、鍔、小柄のところに、12の干支の動物が表わされている。蛇はどこにいるか、さがしてみよう。」<br />(展示の説明より)

    沃懸地鳳凰蒔絵小脇指拵(いかけじほうおうまきえのこわきざしこしらえ)/江戸時代・19世紀

    「拵(こしらえ)とは、刀剣の柄(つか)(にぎり手)や鍔(つば)、鞘(さや)など、刀剣を納める外側の部分のことで、いろいろな装飾をほどこしたものが多い。この作品では、柄と鞘の合い口、鍔、小柄のところに、12の干支の動物が表わされている。蛇はどこにいるか、さがしてみよう。」
    (展示の説明より)

  • 沃懸地鳳凰蒔絵小脇指拵/江戸時代・19世紀<br /><br />蛇がいました!<br />と思ったら辰でした。<br />ネズミもいます。

    沃懸地鳳凰蒔絵小脇指拵/江戸時代・19世紀

    蛇がいました!
    と思ったら辰でした。
    ネズミもいます。

  • 沃懸地鳳凰蒔絵小脇指拵/江戸時代・19世紀<br /><br />反対側にいました、蛇が。<br />

    沃懸地鳳凰蒔絵小脇指拵/江戸時代・19世紀

    反対側にいました、蛇が。

  • 飛天十二支八花鏡/随〜唐時代・7世紀<br /><br />中心のつまみが亀で、その右下に確かに蛇がいました@<br /><br />「むかしの鏡は銅製で、銅をとかして型に流し込み、形やもようを作った。表の面はみがいてツルツルにし、顔などを映したが、裏面にはもようを表わすことが多かった。これは12の干支の動物を、中央の四角い枠の中に表わした鏡で、蛇は下の右端にいる。」<br />(展示の説明より)<br />

    飛天十二支八花鏡/随〜唐時代・7世紀

    中心のつまみが亀で、その右下に確かに蛇がいました@

    「むかしの鏡は銅製で、銅をとかして型に流し込み、形やもようを作った。表の面はみがいてツルツルにし、顔などを映したが、裏面にはもようを表わすことが多かった。これは12の干支の動物を、中央の四角い枠の中に表わした鏡で、蛇は下の右端にいる。」
    (展示の説明より)

  • 第4章 芸能の中のヘビ<br /><br />舞楽のことはほとんど知らなかってので勉強になりました@<br />「道成寺」は歌舞伎や能で見てみたいです。<br />

    第4章 芸能の中のヘビ

    舞楽のことはほとんど知らなかってので勉強になりました@
    「道成寺」は歌舞伎や能で見てみたいです。

  • 日高川草紙(模本)/江戸時代・18世紀<br /><br />僧に捨てられて女性が入水した場面。<br />捨てられたのは長者の娘です。<br /><br />「女と契りを結んだ僧が自らの業を悔い、女のもとを去るが、日高川を舟で逃げた僧を追って女は入水。やがて大蛇に変じ、鐘の中に隠れた僧を連れ去ったという、道成寺説話に基づく絵巻。ヘビとなった女の顔は能「道成寺」で用いられる面の影響が認められる。」<br />(展示の説明より)<br />

    日高川草紙(模本)/江戸時代・18世紀

    僧に捨てられて女性が入水した場面。
    捨てられたのは長者の娘です。

    「女と契りを結んだ僧が自らの業を悔い、女のもとを去るが、日高川を舟で逃げた僧を追って女は入水。やがて大蛇に変じ、鐘の中に隠れた僧を連れ去ったという、道成寺説話に基づく絵巻。ヘビとなった女の顔は能「道成寺」で用いられる面の影響が認められる。」
    (展示の説明より)

  • 日高川草紙(模本)/江戸時代・18世紀<br /><br />女を捨てて、ゆうゆうと舟で逃げる男の姿。<br />反対側には船頭の姿もありました。<br />

    日高川草紙(模本)/江戸時代・18世紀

    女を捨てて、ゆうゆうと舟で逃げる男の姿。
    反対側には船頭の姿もありました。

  • 日高川草紙(模本)/江戸時代・18世紀<br /><br />入水した女が恨みの念から大蛇に生まれ変わってしまいました。

    日高川草紙(模本)/江戸時代・18世紀

    入水した女が恨みの念から大蛇に生まれ変わってしまいました。

  • 日高川草紙(模本)/江戸時代・18世紀<br /><br />自分の罪を棚にあげて、数珠を掲げて仏の加護を念じる男。<br />賢覚というのは男の名。完全に名前負けしてます。<br /><br />「女はやがて蛇身に変じ、賢覚のあとを追う。賢覚は「南無大聖不動明王、三所権現」と唱え、大蛇を追い払おうとする。」<br />(展示の説明より)<br />

    日高川草紙(模本)/江戸時代・18世紀

    自分の罪を棚にあげて、数珠を掲げて仏の加護を念じる男。
    賢覚というのは男の名。完全に名前負けしてます。

    「女はやがて蛇身に変じ、賢覚のあとを追う。賢覚は「南無大聖不動明王、三所権現」と唱え、大蛇を追い払おうとする。」
    (展示の説明より)

  • 日高川草紙(模本)/江戸時代・18世紀<br /><br />迫力のある蛇身の女性。<br />鋭い爪のある足を持つ姿は、蛇というより竜のようです。<br /><br />「岸に着いた賢覚、今度は「南無三宝」と唱えて必死に逃げるが、雷鳴のような声をとどろかせ、鋭い爪をたてた大蛇がそのあとを追う。」<br />(展示の説明より)<br />

    日高川草紙(模本)/江戸時代・18世紀

    迫力のある蛇身の女性。
    鋭い爪のある足を持つ姿は、蛇というより竜のようです。

    「岸に着いた賢覚、今度は「南無三宝」と唱えて必死に逃げるが、雷鳴のような声をとどろかせ、鋭い爪をたてた大蛇がそのあとを追う。」
    (展示の説明より)

  • 日高川草紙(模本)/江戸時代・18世紀<br /><br />こっけいなほどあわてふためいて逃げる男@<br />笠は飛ばされてしまいました。

    日高川草紙(模本)/江戸時代・18世紀

    こっけいなほどあわてふためいて逃げる男@
    笠は飛ばされてしまいました。

  • 日高川草紙(模本)/江戸時代・18世紀<br /><br />鐘に巻き付く女の蛇身。<br />まさしく道成寺のクライマックスです。<br /><br />「賢覚はとある古寺にたどり着き、釣り鐘の中に隠れたところ、大蛇がその鐘に巻き付いた。」<br />(展示の説明より)<br /><br />ネットでもう少し詳しくあらすじを調べてみたら、このようなサイトにヒットしました。<br />http://kenpakunews.blog120.fc2.com/blog-entry-506.html<br /><br />僧の方は、女の私からみると、しょーもないです。<br />仏教修行のために幼女を殺そうとしたり、長じてその娘と知らずに結ばれたのに、やっぱり修行のためと言いながら娘を捨てたり。<br />そんな男が仏教修行を何のためにするのでしょうか。<br />いや、当時の仏道というのは、表の世で出世できない男にとっての別の出世の道だったのかしら。

    日高川草紙(模本)/江戸時代・18世紀

    鐘に巻き付く女の蛇身。
    まさしく道成寺のクライマックスです。

    「賢覚はとある古寺にたどり着き、釣り鐘の中に隠れたところ、大蛇がその鐘に巻き付いた。」
    (展示の説明より)

    ネットでもう少し詳しくあらすじを調べてみたら、このようなサイトにヒットしました。
    http://kenpakunews.blog120.fc2.com/blog-entry-506.html

    僧の方は、女の私からみると、しょーもないです。
    仏教修行のために幼女を殺そうとしたり、長じてその娘と知らずに結ばれたのに、やっぱり修行のためと言いながら娘を捨てたり。
    そんな男が仏教修行を何のためにするのでしょうか。
    いや、当時の仏道というのは、表の世で出世できない男にとっての別の出世の道だったのかしら。

  • 能「道成寺」の説明

    能「道成寺」の説明

  • 能面 近江女/江戸時代・17〜18世紀<br /><br />「能で演者が顔につける面。若い女性を表わす面はいくつかの種類があるが、この「近江女」もそのひとつ。能の「道成寺」で、最初に登場する女性(前シテ)を表わす面として使われることがある。」<br />(展示の説明より)

    能面 近江女/江戸時代・17〜18世紀

    「能で演者が顔につける面。若い女性を表わす面はいくつかの種類があるが、この「近江女」もそのひとつ。能の「道成寺」で、最初に登場する女性(前シテ)を表わす面として使われることがある。」
    (展示の説明より)

  • 能面 近江女/江戸時代・17〜18世紀<br /><br />下から覗いてみると、幽霊のよう……。<br />しかしその整った顔立ちの美しさには変わりありません。

    能面 近江女/江戸時代・17〜18世紀

    下から覗いてみると、幽霊のよう……。
    しかしその整った顔立ちの美しさには変わりありません。

  • 能面 蛇(じゃ)/江戸時代・17世紀<br /><br />「能で演者が顔につける面。「蛇」の面は「般若」などと同じく、女の怨霊を表わす面である。能の「道成寺」で、最初に登場する女性(前シテ)は、やさしい表情をしているが、鐘の中から再び登場する(後シテ)時は、このような恐ろしい表情に変化する。」<br />(展示の説明より)

    能面 蛇(じゃ)/江戸時代・17世紀

    「能で演者が顔につける面。「蛇」の面は「般若」などと同じく、女の怨霊を表わす面である。能の「道成寺」で、最初に登場する女性(前シテ)は、やさしい表情をしているが、鐘の中から再び登場する(後シテ)時は、このような恐ろしい表情に変化する。」
    (展示の説明より)

  • 摺箔/白地鱗模様/江戸時代・18世紀<br /><br />この模様を鱗模様というのは、初めて知りました。<br /><br />「型紙で糊を置き金箔を貼り付けた能装束を摺箔という。正三角形を繋げた模様は龍や蛇の鱗を象徴し鱗形と称した。能舞台においては、例えば「道成寺」という演目において、僧に恋しその執着のあまりに大蛇となった娘が貴女の姿で登場する際に着用する。」<br />(展示の説明より)

    摺箔/白地鱗模様/江戸時代・18世紀

    この模様を鱗模様というのは、初めて知りました。

    「型紙で糊を置き金箔を貼り付けた能装束を摺箔という。正三角形を繋げた模様は龍や蛇の鱗を象徴し鱗形と称した。能舞台においては、例えば「道成寺」という演目において、僧に恋しその執着のあまりに大蛇となった娘が貴女の姿で登場する際に着用する。」
    (展示の説明より)

  • 舞楽「環城楽」の説明<br /><br />舞楽は見たことがないので、機会があったら見てみたいです。

    舞楽「環城楽」の説明

    舞楽は見たことがないので、機会があったら見てみたいです。

  • 舞楽「還城楽」で使われる華やかな冠

    舞楽「還城楽」で使われる華やかな冠

  • 舞楽「還城楽」で使われる当帯<br /><br />模様は葵でしょうか。

    舞楽「還城楽」で使われる当帯

    模様は葵でしょうか。

  • 舞楽「還城楽」で使われる桴(ばち)<br />

    舞楽「還城楽」で使われる桴(ばち)

  • 舞楽「還城楽」で使われる木蛇

    舞楽「還城楽」で使われる木蛇

  • 還城楽図額/海野勝眠・作/明治25年<br /><br />蛇と見つめ合う……。<br />

    還城楽図額/海野勝眠・作/明治25年

    蛇と見つめ合う……。

  • 還城楽図額/海野勝眠・作/明治25年<br /><br />その全体。<br /><br />「金・銀・銅やそれらの合金を使用し、多彩な色合いで、舞楽「還城楽」を表現した額である。蛇と向かいあう舞人が、きわめて写実的に表わされている。海野勝眠は明治時代を代表する金工家で、このように舞楽をテーマにとった作品も数多く制作している。」<br />(展示の説明より)<br />

    還城楽図額/海野勝眠・作/明治25年

    その全体。

    「金・銀・銅やそれらの合金を使用し、多彩な色合いで、舞楽「還城楽」を表現した額である。蛇と向かいあう舞人が、きわめて写実的に表わされている。海野勝眠は明治時代を代表する金工家で、このように舞楽をテーマにとった作品も数多く制作している。」
    (展示の説明より)

  • 舞楽図/田中訥言・筆/江戸時代・18世紀<br /><br />戦いのシーンかな。<br /><br />「異なる二つの舞楽を描く。画面左手、右手を振り上げ、左足を踏み上げているのが蘭陵王。画面右手、右手の撥を差し伸ばし、左手にヘビを持つのが還城楽。田中訥言は復古大和絵派の祖とされ、平安・鎌倉時代の古典に回帰することを目指した画家である。」<br />(展示の説明より)

    舞楽図/田中訥言・筆/江戸時代・18世紀

    戦いのシーンかな。

    「異なる二つの舞楽を描く。画面左手、右手を振り上げ、左足を踏み上げているのが蘭陵王。画面右手、右手の撥を差し伸ばし、左手にヘビを持つのが還城楽。田中訥言は復古大和絵派の祖とされ、平安・鎌倉時代の古典に回帰することを目指した画家である。」
    (展示の説明より)

  • 舞楽図/田中訥言・筆/江戸時代・18世紀<br /><br />ここにヘビ@

    舞楽図/田中訥言・筆/江戸時代・18世紀

    ここにヘビ@

  • 大坂新町 還城楽/柳川重信・筆/江戸時代・文政5年(1822)<br /><br />こちらも手に持つものは……。<br /><br />「柳川重信は、北斎の娘と結婚し養子となったが、後に離縁した。大坂で活躍したことが知られ、文政5年(1822)6月に行われた大坂新町の芸妓らによる仮装の練物に取材したシリーズが有名。本図はその中の1枚で、中扇屋の初花太夫が「還城楽」を演じる図である。」<br />(展示の説明より)<br />

    大坂新町 還城楽/柳川重信・筆/江戸時代・文政5年(1822)

    こちらも手に持つものは……。

    「柳川重信は、北斎の娘と結婚し養子となったが、後に離縁した。大坂で活躍したことが知られ、文政5年(1822)6月に行われた大坂新町の芸妓らによる仮装の練物に取材したシリーズが有名。本図はその中の1枚で、中扇屋の初花太夫が「還城楽」を演じる図である。」
    (展示の説明より)

  • 大坂新町 還城楽/柳川重信・筆/江戸時代・文政5年(1822)<br /><br />左手に、とぐろを巻いたヘビ@<br /><br />蛇をテーマにした特別陳列はここまで。<br />後編「観劇前に東京国立博物館に初もうで(後編)リニューアルされた上野公園と本館の新春を感じた作品など」へと続く。<br />http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10742215<br /><br /><これまでの東京国立博物館の展示メインの旅行記><br />2011年4月9日<br />「東京国立博物館「博物館でお花見を」(4)桜テーマの作品を追いかけてリベンジ」<br />http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10558662<br />2011年4月2日<br />「東京国立博物館「博物館でお花見を」(2)漆器にみる桜とパンダ・桜景気!?」<br />http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10557213<br />2011年1月15日<br />「観劇ついでに新春の上野公園(3)東京国立博物館に初もうで───美術の中の陽気なウサギたち」<br />http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10538000<br />「観劇ついでに新春の上野公園(4)東京国立博物館で日本の美の源流をふり返る」<br />http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10538004<br />2010年3月6日<br />「雨の週末の上野公園は東京国立博物館へ(1)長谷川等伯にうなった後、縄文と埴輪のエナジーに触れる」<br />http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10436635/<br />「雨の週末の上野公園は東京国立博物館へ(2)おひなさまと人形の魂に触れた後、神韻SHEN YUN公演にしびれる」<br />http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10436640/<br />2008年4月1日<br />「念願の桜の季節の上野公園(1)提灯桜通りの桜トンネルと東京国立博物館・常設展「博物館でお花見を」」<br />http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10230308/<br />

    大坂新町 還城楽/柳川重信・筆/江戸時代・文政5年(1822)

    左手に、とぐろを巻いたヘビ@

    蛇をテーマにした特別陳列はここまで。
    後編「観劇前に東京国立博物館に初もうで(後編)リニューアルされた上野公園と本館の新春を感じた作品など」へと続く。
    http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10742215

    <これまでの東京国立博物館の展示メインの旅行記>
    2011年4月9日
    「東京国立博物館「博物館でお花見を」(4)桜テーマの作品を追いかけてリベンジ」
    http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10558662
    2011年4月2日
    「東京国立博物館「博物館でお花見を」(2)漆器にみる桜とパンダ・桜景気!?」
    http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10557213
    2011年1月15日
    「観劇ついでに新春の上野公園(3)東京国立博物館に初もうで───美術の中の陽気なウサギたち」
    http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10538000
    「観劇ついでに新春の上野公園(4)東京国立博物館で日本の美の源流をふり返る」
    http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10538004
    2010年3月6日
    「雨の週末の上野公園は東京国立博物館へ(1)長谷川等伯にうなった後、縄文と埴輪のエナジーに触れる」
    http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10436635/
    「雨の週末の上野公園は東京国立博物館へ(2)おひなさまと人形の魂に触れた後、神韻SHEN YUN公演にしびれる」
    http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10436640/
    2008年4月1日
    「念願の桜の季節の上野公園(1)提灯桜通りの桜トンネルと東京国立博物館・常設展「博物館でお花見を」」
    http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10230308/

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この旅行記へのコメント (2)

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  • 大目付さん 2013/01/15 10:08:14
    まみさん、お早うございます。
    とてもリアルな作品ですね。見ていて少し気持ち悪くなりました。


                                〜大目付〜

    まみ

    まみさん からの返信 2013/01/15 18:20:26
    RE: まみさん、お早うございます。
    大目付さん、こんにちは。コメントありがとうございます。

    さすがドイツの作品ってかんじですよね、すごいリアルで、私も恐いもの見たさでぱちり@

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