学生さんカップルが世界遺産の「リラの僧院」に行って帰ってきました。<br />夕べのディナー・タイムにその成果を聞きました。<br /><br />彼らはホステル・モステル主催のツアー（２０レヴァ=1800円）があるにも関わらず、自力でローカルバスに乗って、行って帰ってきました。<br /><br />西バス・ターミナルからリラの僧院行きバス（１０：２０ａｍ発）に乗って僧院まで行って見学して、あちら１５時発のバスで帰ってきた、と云う。<br />ホステルのツアーならば、僧院の先にある僧院創設者のお墓まで見学できるのだが、彼らはリラの僧院を見学するだけでお墓まで行ってる時間はなかった、とのことだった。<br /><br />ﾜﾀｸｼたちも自力で行きたい。<br />日帰りなど、若者のようには出来ません。<br /><br />それで、こう考えました。<br />まず、リラ僧院の近くのリラ村に行く。<br />そこで何泊かしてゆっくりブルガリアの田舎を味わい、ある日の早朝に僧院に出かけて、一日かけてゆっくり見学しよう。<br /><br />ブルガリアの山ン中の小さな村に滞在するのも悪くないだろう。<br />悪くないどころか、すばらしい田舎体験が出来るカモ？

ユーラシア　西へ９２：　リラの僧院のベース・キャンプ　「リラ村」

7いいね！

2012/08/22 - 2012/08/22

106位(同エリア171件中)

エリア

リラの僧院周辺(ブルガリア)

旅行の満足度: 5.0

同行者: カップル・夫婦（シニア）

交通手段: 鉄道高速・路線バス徒歩

旅行の手配内容: 個別手配

５泊したソフィアのホステル・モステルを早朝にチェックアウト。
大きな荷物を預けて、小さなリュックだけという身軽さでホステルを後にした。

ホステルの朝食はしっかり食べて、５番トラムに乗って西バスターミナルへ向かった。
リラ村に行くバスは１０：２０ａｍ発、７番ホームだ。
これはリラ村経由で僧院まで行くバスだ。
拡大版⇒http://outdoor.geocities.jp/ariyan9906/SANY4252R.jpg

リラ村まで１人９レヴァ（４５０円）。
（リラの僧院までは１１レヴァ）
バスを待つ間に日本語を上手にしゃべるインド人（シーク教徒）出会った。
神戸に３０年間住んでいて有名な鉄鋼会社に勤めていた、とのこと。
彼もまたリラ村で下りるらしい。

彼はすでにブルガリアをアチコチ旅行していて、ソフィアにはヴェリコ・タルノヴォという所からやって来た、とのこと。
彼の話では、ヴェリコ・タルノヴォは古都で日本で言えば京都のようなトコロだと云う。

本当かどうかは分からないが、そこには是非とも行ってみたい、と思った。
２時間ほどでリラ村に到着。

人影がほとんどないバス・ターミナル。
ここで降りたのはほんの数人だけだった。
ソフィア行きバスは６：２０と１５：３０の２本のみ。
ソフィアから到着バスは１２：２０と２０：２０の２本のみ。

リラの僧院行きバスは７：４０、１２：００、１５：５０の３本ある。

ﾜﾚﾜﾚが僧院に行くときはこの７：４０のバスに乗れば良いだろう。

拡大版⇒http://outdoor.geocities.jp/ariyan9906/SANY4260.JPG
バスターミナルから通りを見通すと、人っ子一人見えない。

静かです。
ターミナルの横にはミネラル・ウオーターの泉があり、小さなお店が１軒あるのみ。

ﾜﾀｸｼたちは寂しいが、自然に囲まれ、夏の日を浴びた通りを歩いていきました。
途中に「Ｉｎｆｏｒｍａｔｉｏｎ」と書かれた小さな小屋があった。
とりあえずそこでリラ村のホテル探しだ。

（写真はインフォメーションのある建物。インフォのパンフレットより抜粋）
英語の分かるおネエﾁｬﾝが教えてくれました。

このリラ村には２軒のホテルがある。
１軒はすぐ近くの大きなホテル。
もう１軒はもう少し進んだところにある、とのこと。

インフォにはリラ村案内パンフレットが置いてあった。
ちょうど村地図が欲しかったので頂いた。

地図といっても簡単なものだ。
村自体がシンプルだからこれで十分だ。

拡大版⇒http://outdoor.geocities.jp/ariyan9906/infoRila.jpg
ここはリラ・コチャニ郡というらしい。

拡大版⇒http://outdoor.geocities.jp/ariyan9906/infoRila2.jpg
周辺のみどころ紹介ページ。
拡大版⇒http://outdoor.geocities.jp/ariyan9906/infoRila4.jpg

リラの僧院はここから更に２０ｋｍはあるというので、この地図には載っていない。
リラ村周辺にはスキー場があるらしい。
どうも冬シーズンがハイシ−ズンなところなのかも知れない。

どうりで夏である今は、観光客の姿も見えないわけだ。
拡大版⇒http://outdoor.geocities.jp/ariyan9906/infoRila3.jpg
インフォメーションから５分ほどのメインストリート沿いに大きなホテルがあった。

ＨＯＴＥＬ　ＯＲＢＩＴＡ

入ってみると、まさに「魔法使いのお婆さん」然としたオバﾁｬﾝが出てきた。
１泊４０レヴァ（約２０００円）

大きな建物なのに、宿泊客はゼ～ロッ！という感じです。
あまりに寂しいのでﾊﾟｰﾄﾅｰは気味悪がった。
もうひとつのホテル・アレキサンダーはオルビタより設備は良くなくて５０レヴァだった。

ホテル・オルビタの利点は村の中心地であることと、バスターミナルに近いことだ。
ここに泊まることにした。

ソフィアのＢＴで出会ったインド人もあとで、このホテルに宿泊したようだ。

そうそう、朝食を頼むと３レヴァ・プラスだ。（150円)

それにしてもこのホテルは従業員があの「魔法使いのオバアﾁｬﾝ」だけなのだ。
彼女はガランとしたロビーにどこからともなしに突然すがたを現すのです。
見れば見るほど、「魔法使い」なのだから、少々気味が悪い。

それにホテルは本当にガラ～ンとしているのだ。
ﾜﾀｸｼたちは２階に案内された。

バルコニーから見えるのどかな山間の村。
とにかく静かである。
それに人の姿がほとんど無い。
イチオシ

これ、メイン・ストリートです。

村人はどこに消えたのか？と聞きたいくらいに人影が無い。

そして静かです。
秋を目前にして、ぶどう棚には葡萄が熟れ始めている。
ホテルの裏側に川が流れていて、それを伝ってバスターミナル方面に行ってみると、古い家屋材が展示されていた。

古い家屋を取り壊したときに出た太い柱や太い梁の木材だ。
魔法使いのオバアﾁｬﾝの話では、水道の水は飲める、ということだ。

部屋の水道をひねると、炭酸水が出てくる。
シャワーを浴びると、お肌がツルツルになる。
一帯に鉱泉水が噴出すようだ。

そういえば、バスターミナルそばの水のみ場でも炭酸水だった。
魔法使いと炭酸水か、、、、

今後が楽しみな静かなリラ村でした。