ミュージアムとアフタヌーンティーの一日＜後編＞　クラシックアフタヌーンティー　ザ・ペニンシュラ東京、ザ・ロビー　

2012/10/19 - 2012/10/19

ミュージアムのはしごをした後はザ・ペニンシュラ東京のアフタヌーンティーへ。

私も妹も、ホテルのアフタヌーンティーは初めてです。

アフタヌーンティーって、昼食と夕食の間に食べるには量が多すぎるし、それに私は甘いものは少しでいい方。同じ大枚はたいて食べるなら、ランチかディナーを食べた方がいいってことで、今まで本格的なアフタヌーンティーへは行く機会がなかったんです。

でも、あの３段トレイはやっぱり憧れです。

今回はお昼ごはん抜きで体験して来ました。

結果的に晩ごはんも抜きになりました〜。(*^_^*)


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【この日のスケジュール】

　１. 東京都美術館「メトロポリタン美術館展」
　２. 国立科学博物館「シアター３６○（さんろくまる）」
　　　　　　　　「地球館３階」
★３．ザ・ペニンシュラ東京のザ・ロビー「クラシックアフタヌーンティー・セット」

この＜後編＞は★印の部分の様子です。

エリア 銀座・有楽町・日比谷(東京)

今やどこのホテルでもやってるアフタヌーンティー。
どのホテルのにしようって、ちょっと迷いました。

せっかくなら外資系ホテルのアフタヌーンティーにしたい。
私たち、ホテルのアフタヌーンティーは初めてなので、オーソドックスな３段トレイ・タイプにしようということになりました。

そこでやって来たのが、ザ・ペニンシュラ東京。

１階「ザ・ロビー」のクラシック・アフタヌーンティーが目当てです。

ザ・ペニンシュラ東京 宿・ホテル

前に家族でお茶を飲みに来た時、きめ細やかで恭しいサービスぶりに感心。優雅な仕草で次々に運ばれて行く３段トレイを見て、いつかはここでアフタヌーンティー・セットを食べてみたいと思っていました。

今回たまたま一休.comでお得に予約できるプランを見つけたので、３時に予約を入れておきました。

ホテル入口では、全身白の制服を着たドア係の女性が回転ドアを回してくれました。
回転ドアに入ったとたん、えも言われぬ爽やかな香りがしました。

さーすが〜、高級ホテルは空気から違うんだ！


ザ・ロビーは名前のとおり１階のロビーにある軽食スペースです。

入り口から奥へ向かう通路をはさんで左右にテーブル席があります。

場所柄、多少ざわざわしてるんですが、不思議に会話の邪魔にはなりません。

天井から下がった照明が豪華です。

ネット予約確認メールを一応プリントアウトして持って来ていましたが、それを出すまでもなく予約の名前を告げただけでＯＫでした。

平日の３時前、テーブルにはまだ空きがあります。
予約の10分前に着いたけど、予約確認後、すぐにテーブルに案内してもらえました。

壁際の２人席になるのかと思ったら、案内されたのは４人掛けのテーブルでした。
２人使いで広々です。

たまたま、格子状の衝立が目隠しになってる席だったので、通る人から直接見えず、落ち着けて良かったです。

お皿はペニンシュラの頭文字Ｐのデザインです。

こんなところからして嬉しい。

ザ・ペニンシュラ東京 宿・ホテル

ロビーのオブジェ。

これ、大きいんですよ。
人の大きさと比べてみてください。


ザ・ロビーのドレスコードは「スマートカジュアル」。
タンクトップ、短パン、サンダルなどの軽装はＮＧですが、堅苦しいものではありません。

とは言え「カジュアル」ではなくて「スマートカジュアル」ですから、男性は、襟の無いＴシャツなどの場合、ジャケットがあった方が良さそうです。
女性は小ぎれいな外出着と考えれば良いのでしょう、ワンピースやブラウスにカーディガン姿の女性客も大勢いました。カットソー（お洒落なＴシャツ）は大丈夫です。

飲み物は紅茶、ハーブティー、コーヒーの中から好きなものを選びます。
後で別のも頼めるので、最初のティーは、私はアールグレイ、妹はマスカットにしました。

温かいお茶はポットで持って来てくれます。
最初の一杯はサーブしてくれ、２杯目は好きな時に自分で注ぎます。
（厳密に言うと、１つのポットで２杯半飲めます）＾＾

銀のポットは本家のペニンシュラ香港と同じ物を使っているそうです。
ずしりと重い。

ティーポットの持ち手が熱くなるので、１杯目を注いでくれた後、紙製の持ち手カバーをかけておいてくれます。
六角形でペニンシュラの名前が入った素敵な持ち手カバーです。

ザ・ペニンシュラ東京 宿・ホテル

ジャズの生演奏が始まりました。

電子ピアノ（たぶん）とベース。
中２階のバルコニーで演奏しています。

生演奏ってやっぱりいいなぁ。

どうも３時・４時・５時など区切りの良い時間に生演奏が始まるようです。
私たち、アフタヌーンティーの間に３回聞きました。

憧れの３段トレイが運ばれて来ました。
ムフフ、前に来た時、これが羨ましかったんです。

１段目にスイーツ、２段目にスコーン、３段目にサンドイッチなど。
これで２人分。すべて２個ずつ盛ってあります。

フロアスタッフから各品の説明があって、「スコーンは温かいうちにお召し上がりください」と。

１段目のスイーツ盛り合わせ

チョコレートとカラメルのムース
アプリコットのタルト
洋ナシのショートケーキ
ピスタチオのケーキ

３段目のセイボリー盛合わせ

ミニクロワッサン スモークサーモンとチャイブ ケッパー入りのクリームチーズ
ベーコンとエッグサラダのホールウィートサンド
冷たいカボチャのクリームスープ
きのことほうれん草のキッシュ

家にロンドンのアフタヌーンティー特集の本を持っている私。
３段トレイのアフタヌーンティーは憧れでした。

サンドイッチ→スコーン→スイーツの順に食べるのがマナーという話も聞くけれど、何と言ってもおいしく食べるのが一番。
ここはスタッフの勧めどおり、温かいうちに２段目のスコーンからいただきます。

自家製オーガニックスコーン 。
これはレーズン入り。
割ってみると、サクッとした感触。

ザ・ペニンシュラ オリジナル クロテッドクリームとアプリコットのジャムをつけて。

イギリスへ行った時食べたスコーンとクリームティーを思い出します。
クロテッドクリームって、クリームそのものには味が無いのに、つけるとコクが出るのが不思議です。
でも、カロリー高いんだろうな・・・。

紅茶を飲みながら、ゆっくりスコーンを味わいました。

気がつくと、ザ・ロビーのテーブルは一杯になっていました。

ザ・ペニンシュラ東京 宿・ホテル

２種類目のお茶は、私がザ・ペニンシュラ東京アフタヌーンティー。
妹は飲みやすいハーブティーをスタッフに聞いて、いろいろなハーブをミックスしたカウンセリング・ティーにしました。

では、サンドイッチのお皿にいきまーす。

これはベーコンとエッグサラダのホールウィートサンド。

とても美味しい。
エッグサラダはふわふわで、やっぱりホテルのは味が違います。
卵の味が生きていて何かスパイスも入ってる。
パン屋さんや家で作る卵サンドとは全然違うんです。
ハム（ベーコンらしい）とホールウィート（小麦の全粒粉）のパンも美味しい。

ザ・ペニンシュラ東京 宿・ホテル

ミニクロワッサン スモークサーモンとチャイブ ケッパー入りのクリームチーズ

形は四角いけれど、生地はクロワッサンです。

スモークサーモン入りのサンドイッチはアフタヌーンティーの原点ですよね。

冷たいカボチャのクリームスープときのことほうれん草のキッシュ。

キッシュにはきのこがたっぷり入っていて、グキッグキッ、歯ごたえが楽しい。
味もとても良かったです。

３段トレイの２段が空になったところで、フロアスタッフの男性が一番上のスイーツのお皿だけスタンドから外して下に降ろしてくれました。

しばらく食べる手を休めておしゃべりに花を咲かせます。
女同士、姉妹というのは尽きることなく話が続くんです。


そしていよいよ最後のスイーツのお皿へ。

まずはアプリコットのタルトと洋ナシのショートケーキ。

３種類目、アイスティーを頼んだら、こんな楽しいのが出て来ました。

すごく豪華に見えます。
このアイデア、もらおうっと。


この辺りでお腹が一杯になって来ました。

食べる手を止め、しばし飲み物とおしゃべりタイム。

それとなく周りの観察もしてみました。

ザ・ロビーでは、ホテルへやって来るいろいろな人の様子が見られます。

外国人宿泊客や着飾った女性。

中には親子連れもいます。
小学６年生ぐらいの男の子とお母さんの２人連れ。
２人の身長が同じくらいです。
私にもああいう時期がありました。
自分と変わらぬ背丈になった息子を連れて出歩いた日々。
受験シーズンにはよく見られる組み合わせですが、今は受験の季節でもないのに何の用があってこんな高級ホテルへ来てるんだろうと、ちょっと関心持って見ちゃいました。

最後に食べたのは、チョコレートとカラメルのムースとピスタチオのケーキ。

チョコとカラメルのムースがとびきり美味しかったです。
何かのエッセンスか洋酒が入ってる？
お腹一杯で味覚も鈍っているはずなのに、２人とも「これ、おいし〜い！」

もう十分にいただきました。
でも最後にコーヒーが飲んでみたい。
これ以上オーダーするのはちょっと図々しいかなと思ったけど、ペニンシュラはそうそう来られる所ではありません。

思い切って４種類目、コーヒーを頼んじゃいました。(*^^)

スタッフ、にこやかに受けてくれました。

ザ・ペニンシュラ東京 宿・ホテル

締めのコーヒー。

なんとコーヒーもポットで出て来ました。
豪勢です〜。

夕方５時半になり、キャンドルが運ばれて来ました。

時間制限が無かったので、私たちは２時間半以上いたことになります。

私たちより後に来てさっと引き上げて行ったグループ、私たちより前から来ていてまだ残っているグループ。カップルもいれば６人のマダムグループも。お客さんはいろいろ。アフタヌーンティーじゃない人もいます。

通路をはさんで反対側の席では、日本人と外国人のビジネスマンらしい一団が名刺を渡して何やら商談中。
ホテルは客層の観察もおもしろい。


さ、そろそろ帰りますか。

帰りにホテルの地下をのぞいてみました。

香港系のホテルとは言え、階段の下に石の坪庭がこしらえられていて、和の雰囲気を出しています。

地下にはお菓子作りの工房があって大きなガラス窓から作業の様子が見られます。

中ではスタッフたちがきびきびと脇目もふらずに作業しています。

優雅に見えるホテルですが、真剣に仕事をするスタッフに支えられているんだなと思いました。

ザ・ロビーのクラシック・アフタヌーンティーを最大限に利用させてもらって、お腹はこれ以上ないぐらいに満腹。

サンドイッチやケーキは１つ１つが丁寧に作られていて、どれも美味しかったです。

心地良いサービスも受けられて、ペニンシュラのアフタヌーンティーの人気が高いのがわかります。

ザ・ペニンシュラ東京 宿・ホテル

夕暮れのロビーを最後に振り返って。

フロントは左奥。

「ザ・ロビー」は通路をはさんで左右にテーブルがあります。

優雅なひと時が過ごせました。

優雅な気分とは裏腹に、お腹の方はく、苦しい〜。

反省：アフタヌーンティーは優雅に楽しみたいもの。お茶のお代わりはほどほどに。

外に出ると、丸の内仲通りのライトアップがきれいでした。

丸の内仲通り 名所・史跡

ミュージアムとアフタヌーンティーの一日。
こんな秋の日の過ごし方もいいものです。

妹と別れてそれぞれの家路につきます。


満腹、満腹です。
お昼ごはんを抜いてアフタヌーンティーに臨んだ私たちでしたが、この日、晩ごはんも抜きになったことは言うまでもありません。

おわり

この旅行記へのコメント （2）

• 白い華さん 2012/11/16 20:17:08

  「銀製・・・の　重み」が　また、本格的。

  今晩は。
  午前中の　上野公園・・・の　「美術館　＆　博物館」巡り。に　続き、
  午後は、有楽町　「ペニンシュラ・ホテル」に　移動〜。
  
  ついつい、「ホテルの　ランチ・コースも　食べられるだろう〜」と　なり、
  憧れ！は　ある・・・もの。の、　なかなか、手を出せず・・・に　いる。
  「アフタヌーン・ティ・・・の　三段トレー」。
  今日は、　そんな・・・「三段の　おやつ」が　ピッタリ！な　姉妹。で
  素敵！な　ティ・タイム。。。
  「ホント、　至福・・・の　ホテルの　贅沢〜！な　ひと時」。
  ーーー大人の　女性！らしい〜。　幸せ！な　時間。でしたね。
  
  ホテルは、　本格的な　銀製品！の　カトラリー・・・も　おウチ！とは　違い、　「高い！お金・・・を　出す。だけ」の　価値。が　ありますよね。（笑）
  
  ズシリ！と　重そう〜・・・な、　銀製の　ポット。も、　取っ手が、「PENINSURA]の　文字入り！の　ナプキンで　くるんでて、　違いますね〜。
  そうゆう・・・「付加価値」が、　非日常。であり、　いい〜ンでしょうね。
  
  一休レストラン！は、　私も　時々・・・遣いますよ。
  お得な　プラン！を　見つける。と、　行きたくなりますが、　２４時間　ご一緒！の　主人・・・を　考える。と、　躊躇したり、　主人と　出掛けたり。。。と、　なります。
  
  そして、いよいよ・・・、　東京の街中！も　紅葉が　始まりますね。
  また、オシャレな　ランチ！を　姉妹や　息子さん。そして、旦那様・・・と　楽しみながら、　紅葉の　美！も　ご堪能　下さいませ。
  
  　　　　それでは　また

  ニッキーさん からの返信 2012/11/17 21:17:14

  RE: 「銀製・・・の　重み」が　また、本格的。

  白い華さん、こんばんは。
  
  雨、ザーザー降りでしたね。
  我が家の庭は小さな庭なんですが、ハクモクレンとハナミズキの２本が落葉樹。毎年この時期は、朝掃いても夕方にはまたどっさり葉っぱが落ちてる状態。この雨がやんだら、どんな状態になっているか、恐ろしくて見に行けません（笑）。
  
  4000円も出してアフタヌーンティー食べに行くぐらいなら、ランチをって思いますよね。私もいつもそうで、今まで本格的なアフタヌーンティーへは行ったことがありませんでした。
  
  でも、以前ペニンシュラ東京でケーキ（1500円）とコーヒー（1200円）を注文した時、アフタヌーンティーが次々に他のテーブルへ運ばれて行くのを見て、個別にオーダーするより、アフタヌーンティーセットにした方がお得だな、次は絶対あっちにしようって思ってたんです。
  
  ペニンシュラはカトラリーも銀製みたいでした。お絞り入れもずっしり重いので、銀かすずか。そういうところからして、高級ホテルはやっぱり違うって嬉しくなりますよね。入り口の回転ドアに入ったとたんにいい匂いがして、席へ着いて上着を脱いだら、テーブル担当のスタッフがさっと受け取ってこれ以上ないぐらい優しい手つきでふんわりと椅子の上に置いてくれました。そんなに丁寧に扱ってくれなくても、使いまくってるタフな上着なんですけどね。
  
  私たち、実は税サービス料込みで3000円のプランだったんです。行ってみたら、紅茶１ポットだけで、1200円だか1400円だかそれぐらいしてました。初めてだったので張り切っちゃって、３段トレイ以外に飲み物を４種類も頼んでしまった私たち。かなり厚かましいことしちゃいました。次からはもう少しスマートにオーダーしたいと思います。
  
  白い華さんもうちと同じ二人姉妹。子供の頃はお兄ちゃんが欲しかったなって思ったりもしてたけど、大人になってみると、姉妹で良かったなって思うこと、多いですよね。一緒に美術館やアフタヌーンティーへ行ったり旅行したり、尽きることなくおしゃべりしたりもできますものね。
  
  私たち姉妹は、姉の私が徹底派、妹がほどほど派なんです。姉妹って、しっかり者で責任感の強い姉と甘えん坊で要領のいい妹っていう図式が思い浮かぶんですが、うちの妹は甘えん坊ではありませんけど、どちらかと言うと私たち姉妹はそのタイプに近いでしょうか。白い華さんのところはどうでしょうね？
  
  今週上野の国立博物館へ行ったら、もう紅葉が始まっていてなかなかきれいでした。今旅行記書いてます。
  
  いよいよ紅葉の季節ですね。
  白い華さんもお嬢さまのお引っ越しの手伝いでお忙しいかもしれませんが、またお出かけください。
  
  ニッキー