2012/09/09 - 2012/09/09
97位(同エリア252件中)
まみさん
今回の中央アジア3ヶ国旅行のカザフスタン部分では、旧都アルマトイに2泊しました。
ホテルは、自分でBooking.comで探して予約しました。
Booking.comで検索すると、これが西欧のメジャーな都市、あるいは東欧でも人気のある都市となると、チェックするのがうんざりするほどたくさん予約可能なホテルがヒットすると思いますが、中央アジアとなると、数えるほどとなるので、チェックがラクです。
ただし、選択肢があんまり少ないと、ホテルサイトのネット予約があまり浸透していない懸念があり、予約サイトに頼ると、逆に良いホテルを逃しそうで心許なくなります。
でも、アルマトイくらいだと、条件に合うホテルはそこそこありました。
40数件ヒットしたので、価格とロケーションで10件ほどに絞りました。
旅の最後なので、少し予算を上げてもいいから、市内のみどころが徒歩圏内のがっつりセントラルで、観光の途中で気軽にホテルに戻れるくらい、そしてそれなりに快適なホテルをねらいました。
というわけで、四つ星のホテル・オトラルにしました。
旧ソ連系で、日本人団体客もよく利用するということで、日本人観光客にとっては、アルマトイではメジャーな方のホテルだろうと思います。
日本人団体客もよく利用するのでは、面白みがないと思うこともありますが、中央アジアなら、アルマトイ観光する日本人観光客はもともと多くないので、逆にホテル選びの基準になります。
というのも、設備やサービスの快適さにおいて、日本の旅行代理店がお客さんを泊まらせるだけのレベルに達しているといえるからです。
コスト・パフォーマンスは、どうでしょう。
石油大国のカザフスタンの中でも観光客がよく行くアルマトイは、ホテルの値段は中央アジアの中では高いようです。
また、中央アジアの旧ソ連圏のホテルのレベルは欧米や日本と比べるわけにはいきません。
Booking.comが総じてお得であることを信じ、予約可能としてヒットしたホテルの中で相対的に比べることで、満足しましょう。
宿泊客によるレビューコメントもきちんとチェックします。
全然ないところは絞り込みの判断材料に不足します。
ホテルの条件のところをチェックするだけだと、どうしても無意識のうちに、自分にとってなじみのある西欧のホテルくらいのレベルを基準に勝手に期待してしまうようだからです。
日本語のコメントはたまぁにありました。英語は半分くらい。
ドイツ語やロシア語はさらっと読んで、分かるところもあり、分からないところもあり。短いレビューだとだいたい分かりますが、長いと1割も分かりませんでした。
ドイツ語やロシア語のレビューはともかく、ホテルによってはチェコ語とかアラビア語とかヘブライ語があったりして、全然読めなかったけれど面白かったです。
レビュー者による評点は、コメントの内容と必ずしも一致していなかったり、違う人がつけるので基準があからさまに違ったりするのですが、最終的にはそれらをひっくるめて絞り込みの判断材料になります。
オトラル・ホテルは、全域で無料WiFiが可能とありましたが、これは確かにそのとおりでした。
少なくとも、日本国内でドコモのスマフォのspモードでネットにアクセスするときくらいには反応が良かったので、今回初めて、海外旅行先からフォートラベルへの書き込みをしてみました。
ただ、海外旅行先では、ネットへのアクセスは、非常時以外、できるだけ自粛したいと思いました。
でないと、ホテルで体を休めたり、観光した内容や情報を旅ノートにメモしたりする時間が足らなくなってしまいますぅ~。
従業員の対応は、せっかちで少々ぶっきらぼうに感じられなくもなかったけれど、それは日本人と似たような顔の相手に、無意識のうちに日本人的な対応を求めていたような気がしなくもありません。
設備面などでは、中央アジアとはいえ(!?)、さすが四つ星ホテルだけのことはあると思いました。
朝食バイキングもメニューの種類が多くて、朝食ルームも、遊牧民のテントを思わせる丸ドーム屋根に、遊牧民の生活を描いた壁画がずらっと並んでいて、食事中にずっと上を見ていたくなるくらいでした。
ロケーションは、町の中心であり、観光ポイントがいくつか集まる28人のパンフィロフ戦士公園の向かいですから、この上なしです。
もっとも、出国日の市内観光を徒歩ですませようと思ったのですが、出国が夜なので丸1日観光に費やすことができて、ホテル近辺の見どころだけでは時間が余ってしまいました。
カザフスタンの民族楽器博物館が修復中で閉まっていたせいもありますが、それでも時間が余ったでしょう。
あくまで市内でもバスかトラムを使って少し遠出する計画───たとえばコクトベ山に行くのをこの日にするとか───にしておいても良かったと思いました。
<2012年中央アジア3カ国旅行:簡易旅程>
9/09日 成田発~アシアナ航空でソウル仁川経由~タシケント到着
9/10月 ウズベキスタン航空でウルゲンチへ飛び、ヒヴァへ&ヒヴァ観光
9/11火 キジムクル沙漠のカラ回り★
9/12水 ウズベキスタン航空でキルギスの首都ビシュケクへ&ビシュケク市内観光
9/13木 途中でブラナの塔へ寄りながら、イシククル湖へ★
9/14金 野外岩絵博物館&チョン・アクスー渓谷トレッキング★
9/15土 イシククル湖からビシュケクへ戻る&ショッピング★
9/16日 ビシュケクからカザフスタンのアルマトイへ陸路国境越え★&アルマトイ市内観光
9/17月 チャリン・キャニオンへのエクスカーション★
9/18火 アルマトイ市内観光~夜23時10分アシアナ航空で出国
9/19水 ソウル仁川経由 朝11時10分成田着
★印は車とドライバーとガイドあるいは車とドライバーを旅行代理店経由でチャーターした日
※詳細旅程はこちら。
「2012年中央アジア旅行~ウズベキスタン・キルギス・カザフスタン~旅程一覧」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10710426/
もう一つのブログ「まみ’s Travel Diary」(http://mami1.cocolog-nifty.com/)にも、旅行前の立案、詳細旅程一覧、旅行後の感想をひととおりアップしています。
- 同行者
- 一人旅
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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-
ホテル・オトラルの外観
ホテルの前が大通りなので、これ以上後ろに下がって撮れず。
手前に24時間予約可能な航空券予約オフィスがありました。
ホテル内にある旅行会社オトラルの一部のようです。
もっとも24時間有人というわけではなさそうでした。オトラルの営業時間外の予約受付は電話かも。
ちなみに、このホテルのすぐ裏手にシー・ボン・ハーというドゥンガン(回族(中国のイスラム教徒))料理のレストランがあります。「地球の歩き方」にも載っていた情報です。
夕食をとりに行くのが真っ暗になってからだったときは、ホテルから近くて助かりました。 -
9月16日と9月17日に2泊したホテル・オトラルの部屋
赤と茶系統の豪華そうに見える色調で統一された部屋。
さすが四つ星ホテルの部屋というかんじでした。
ちなみに、眺めの良い部屋というリクエストを出したはずですが、チェックイン時に改めてそのことをリクエストしなかったせいか、窓の外の景色はへんな屋根が見える、みばえのしない部屋となりました。
泊まった部屋は2階だったので、見はらしも特に良くなかったです。 -
窓を背にして入口側を撮ったところ
でもまあ、窓の外の景色をそんなに期待していたわけではありませんでした。
それに、2階だと、朝食などを取りに行くときや観光に出かけるとき、エスカレーターがなかなか来なかったり混んでいりした場合には階段でさっさとロビーに下りたりできるのが好都合でした。 -
ベッドに乗って戸棚側を撮影
収納はたっぷりありました。
1番左の戸棚の中に冷蔵庫がありました。 -
入口とバスルームの扉側
左側には大きなタンスもありました。
その中にはセイフティボックスもありました。
使い捨てのスリッパもあって、ありがたく使わせてもらいました。
室内用サンダルは持参していましたが、足を突っ込むだけのスリッパの方が使いやすいので。 -
バスルーム
ここのバスタブには栓があったので、湯をためてゆっくりと浸かることができました。 -
ココナツの香りがするシャンプー
一緒に撮らなかったけれど、使い捨ての歯ブラシセットもありました。
日本のホテルならともかく、私の海外旅行中のホテル経験からすると、海外のホテルに歯ブラシセットもあったのは非常に珍しいです。 -
暖房パイプがある!
洗濯物が早く乾くぞ〜!
荷物を極力減らすために、着替えは、いま着ているのを含めて3着しか持参しませんでした。
1回くらい洗濯できなかったり、洗濯物がよく乾かなかったりしてもなんとか間に合いますが、2回以上はアウト〜。
このくらいのホテルになるとランドリーサービスは当然ありますが、9月の中央アジアはまだ夏の格好ですんだので、ランドリーに頼むほどではなかったですし、下着までいちいちランドリーサービスを利用したくないです。そのくらいは節約したいです。 -
ドライヤーが部屋の中にある!
ベッドに腰掛けながら髪を乾かすことができたのでラクでしたけどネ。 -
カーテンの後ろにあるエアコン
部屋は密室になるので、外の気温はあまり高くないわりには室内暑かったです。
冷たい風はカーテンに邪魔されて室内に回りにくかったので、カーテンを少し開けておくしかありませんでした。 -
ホテル・オトラルのレセプション
ひと昔前の中国人かいな、と思ったくらい、せっかちでぶっきらぼうなしゃべり方をするお姉さん方でしたが、決して無愛想とかサービスが悪いというわけではありませんでした。 -
レセプションのカウンターのユルタ(遊牧民のテント)
フェルトでできています。
カザフスタンもキルギス同様、お土産にはフェルト製品がおすすめです。
こんな立派なものでなくても、小物はいろいろあり。 -
レセプションのカウンターのラクダ
可愛いラクダさんです@
金色の飾りに、産油国のイメージが感じられました。
ぶっちゃけていうと、石油成金(笑)。 -
ロビーに併設された旅行会社オトラル
アルマトイ2日目は1日エクスカーションに当てることができる日でしたが、自力でどこかに出かけようと思って、旅行前から特に予定を入れたり手配したりせず、空白の日としていました。
でも、ウズベキスタンとキルギスで、代理店経由で現地ガイドと車をチャーターした郊外旅行があまりに充実していたため、アルマトイでも同じように自力で公共交通機関を使ってだとなかなか行けないところに行くことにしました。
中央アジアはどうしてもそういう観光インフラがまだまだなので。
それにオトラル・ホテルは、ロビーに旅行代理店があるから、スタッフと対面で相談ができて好都合!
と思ったのですが、チェックインした日は日曜日。
エクスカーションに行きたい候補は丸1日めいいっぱいかかるため、少なくとも前日には代理店と相談して車やガイドを確保しておかなくてはなりません。
でも、オトラルは日曜日はお休み。残念!
(結局、Lonely Planetに掲載されていたSTANTOURに電話して手配しました。) -
ロビーに掲げられたワールドサッカーの試合結果
どんだけサッカー好きなんでしょ、カザフスタン(笑)。 -
豪華な朝食ダイニングルーム
ここで食事をとれるだけでも、オトラルにして良かったと思ってしまったくらいでした@
というのは、少々大げさかな。 -
朝食バイキング・テーブルとダイニングルーム
-
さすが四つ星ホテル、朝食バイキングの種類は豊富!
-
温かい料理もこんなにある@
ゆで卵もここで保温されていましたし、スープかと思ったら私の好みでないおかゆみたいなポリッジもあったりして、フタを開けたら拍子抜けなものもありましたけどネ。 -
天井のシャンデリア
旧ソ連チックなデザインのシャンデリアです。 -
9月17日の朝食・その1
とろとろの半熟の目玉焼きは、大好物!
あれば必ずいただきます。
英語ではScrambled Eggって書かれてありました。ええっ? -
9月17日の朝食・その2
主食はロシアン・パンケーキを頂きました。
ナイフで2つに割ったところ。 -
団体用のテーブル
座席はたっぷりあったので、団体さんとかちあっても大丈夫!? -
ステージもあり
-
遊牧民の生活を描いたと思われる天井画・その1
女性たちは赤ちゃんをお風呂にいれたり、あやしたりしています。
ひょっとしたら、子供が1才になったお祝いの場面かもしれません。
手前で赤い服装の男性が楽器をもって歌を歌っているようです。
中央アジアの文学は近代まで口承文学が中心で、叙事詩が盛んでした。
カザフスタンの叙事詩の歌い手は、叙事詩「ジュル」の派生語の「ジュルシュ」とか、歌うという意味の「アイトゥス」の派生語「アクン」と呼ばれるようです。
ジュルシュはジュルを歌うプロの歌い手で、アクンの方はもっと生活に根ざした歌の歌い手のようです。
手前の赤い服の男性はアクンかもしれません。
背景のラクダとテントにも注目@
ジュルシュとかアクンについてはこちらのサイトからの情報の受け売りです@
「カザフの英雄叙事詩」
http://homepage2.nifty.com/batyr/qazaqjyr.html
「カザフの英雄叙事詩にひそむ歴史〜「エル=タルグン」の歴史背景に関する─考察〜
http://homepage2.nifty.com/batyr/targhyn.html
http://homepage2.nifty.com/batyr/targhyn2.html -
遊牧民の生活を描いたと思われる天井画・その2
恋の語らいの場かな。
あるいは結婚式でしょうか。
ここにもアクンと思われる歌い手がいます。 -
遊牧民の生活を描いたと思われる天井画・その3
狩猟シーン。
彼方にはモスクのある町が見えます。 -
遊牧民の生活を描いたと思われる天井画・その4
鍛冶屋や散髪屋や農夫や薪売りなど、さまざまな仕事についている庶民の様子。
手前の鳥かごの中にいるのはキジかしら。 -
遊牧民の生活を描いたと思われる天井画・その5
旅の途中の休憩場面かな。 -
遊牧民の生活を描いたと思われる天井画・その6
3組の恋人たち。
というよりは、くどくシーン、というか、プロポーズ中?
背景の町の絵もステキです。 -
朝食ダイニングルームの隣にあったショップ
中を覗き損ねました。
今回はたった11日間に3ヶ国もまわり、それぞれの国で通貨が違うし、再両替は不利なので、どの国でも残りの現金を気にしてしまい、買い物はあまり楽しめませんでした。
カードを使って買い物はほとんどできなかったので、両替しに行くくらいなら買うのを我慢する、というパターンが多かったです。 -
レセプションの隣にあったポストカードや切手売り場
-
私が泊まった2階の廊下のエレベーター前
-
2階のフロアにあった休憩エリア
こういうのが整っているのは、さすが四つ星ホテルです。
といっても、すべての階にあるのかどうか不明。未確認。
バーが2階にあるから、こういうエリアも2階に設けられたのかもしれないです。 -
休憩エリアを、窓を背に撮ったところ
-
ホテルのバーは2階フロアにあり
はじめは、こんなのが各フロアにあるなんて、すごーい!
と思ったのですが、どうもレセプション・フロアにあるはずのバーが単に2階のエスカレーター・エリアの前に設けられていただけのようでした。
このバーの写真は一眼レフで撮影しました。
クロスフィルターをつけっぱなしにしていたので、現実以上にキラキラ〜。 -
2階のホテルのバーのそばのエレベーターの前
バーがあるせいか、2階のエレベーター・エリアはとてもお洒落でした。 -
エレベーターの前のバーの席
エレベーターの前から撮ったところ。
2階なので窓の外の景色はたいしたことはありませんでした。 -
バーには無料のミネラルサービスあり
これがあったおかげで、カザフスタン滞在中の正味2日半も、ミネラルウォーターを買わずにすんでしまいました。 -
バーの壁に飾られた絨毯
ここまでのバーの写真は一眼レフで撮りました。 -
9月18日の朝食
ロシアン・パンケーキと半熟目玉焼きがメイン@
ミートハンバーグもなかなか。 -
スイーツもチョイスしてみた@
やや甘すぎでしたけど。 -
メレンゲのスイーツをパカッと割ってみた@
中にはプチッと苺ジャムが@ -
ロビーの様子
出国日の9月18日の夜、タクシーを待っている間に撮り足しました@ -
ロビー奥の方はさらに豪華
-
壁の浮彫の1つ───三つ足の釜?
-
カザフスタンはチューリップの発祥地
トルコのターバンがチューリップの名前の由来ですが、発祥地はカザフスタンなのだそうです。
トルコ石がトルコで採れるのではなく、トルコを経由して有名になったからトルコ石と呼ばれるようになった、というエピソードと、なんだか似ている気がします。 -
きっとカザフスタンの伝統楽器のドンブラやコブズ
もしカザフスタン民族楽器博物館に入れていたら実物を見られたにちがいありません。 -
遊牧民のテント「ユルト」
こういうテントを「ユルタ」と呼ぶのはキルギス風かな。
カザフスタンのお隣のモンゴルだと「ゲル」でしたっけ?
私になじんでしまった言葉は「ユルタ」なので、ごっちゃに使っていますが。 -
いろいろ
左上はりんごかな。アルマトイは「りんごの里」という意味だそうです。
昔はりんごの山地として有名だったようです。
でも、これはむしろ……?
右上は紋章かな。
左下の記念碑のようなものは、どこかに実物がありそうです。
右下の動物はヤギ科の動物のアイベックスかな。世界遺産のタムガリの岩絵などに描かれていそうです。 -
ロビーに飾られた絨毯
カザフスタンの代表的な英雄叙事詩「エル=タルグン(勇士タルグン)」かもしれません。
参考にしたサイトの記事
「カザフの英雄叙事詩」
http://homepage2.nifty.com/batyr/qazaqjyr.html
「カザフの英雄叙事詩にひそむ歴史〜「エル=タルグン」の歴史背景に関する─考察〜
http://homepage2.nifty.com/batyr/targhyn.html
http://homepage2.nifty.com/batyr/targhyn2.html -
廊下にあった絵
ワシ使いとテント「ユルト」があります。
背景にうっすら山脈の影が見えます。
大半がカザフステップ(草原)や砂漠だらけのカザフスタンですが、例えばキルギスや中国の国境近いアルマトイ近辺エリアは、山あり森林あり川あり湖ありで、豊かでバラエティな自然が展開しているようです。
なのでキルギス同様、エコツーリズムが盛んだそうです。
というか、まだまだエコツーリズムしか発達していないようです(苦笑)。
中央アジア旅行のホテル編ハイライト旅行記おわり。
ホテルの朝食以外の食べ物とレストラン編へとつづく。
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