テオティワカン遺跡＆世界遺産「歴史地区」探訪 ～「世界一周堂 航空券を手に」

2002/08/17 - 2002/08/21

古代遺跡とコルニアル（植民地）時代の風景が共存
するメキシコの首都メキシコシティーにやって来ました。

ラテンアメリカ表玄関で人口８８５万人の大都市である。
私はそれまでのイメージとして暑い国である。
と、思い込んでいました。
ところが、海抜２２４０mの高地にあってか
乾季（１１月～４月）雨季（５月～１０月）はあるものの、
年間を通して気温の上下はあまりなく温帯気候に属しています。
（ただし、雨季とはいっても時折スコールがある程度ですが
一日の温度差は、１０℃前後とややあります。）
私が訪ねた８月は
最高気温２２．３℃で最低気温が１１．６℃と
過ごしやすい温暖な気候でした。

8月17日ナイアガラのホテルを後にバッファロー発７：５０の
ＡＡ（アメリカン航空）でダラス９：５８着およそ1時間の
トランジェット１１：０５発→１３：４１メキシコシティー着。
機内ではこの時の為にと持参したMDで
「ハーブアルパート&ティファナブラス」の「蜜の味」や
「メキシカンロードレース」等のアメリアッチを聴き
初めて踏む中南米の地に思いを馳せ心ワクワクしていました。
（正確には、それ以前アメリカのサンディエゴから
日帰りで、ティファナへ行ったことはありましたっけ。）

着陸体制に入った機内からメキシコシティーを見たところ
排気ガス等と思われる光化学スモッグで霞がかかっていました。

ホテルにチェックイン後、
早速楽しみにしていた『テオティワカン遺跡』
ツアーを探しに街へ出かけて行きました。

☆アステカ人が６００余りの神殿ピラミッドの廃墟を見た時
驚き「テオ（神々）ティ（変わる）ワカン（場所）」
と名付けました。

ホテルのツアーディスクに日本語ツアーもありましたが、
街で見たミニバァンツアーは英語のガイドツアーでしたが、
かなり格安だったので
英語のガイド「一日ミニバァンツアー」を申込みました。

また、世界遺産『歴史地区 』にほど近くにホテルが在り
歴史的建造物やソカロ（Zocalo 中央広場）の市場に何度となく
通うことができました。

エリア テオティワカン遺跡周辺(メキシコ)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• ホテル: 5.0
• 交通: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 旅行の手配内容: 個別手配

当日朝８時半ぴったりに
ホテルでピックアップになりました。
参加者は、
私の他にチリのサンティアゴから来た男性と
ドイツから来た女性2人と男性1人の三人組の５名
そこに、ドライバーさんと
別にガイドのおじさんが付きました。
オール英語でのガイドと思っていたら、
スペイン語６：英語３．５：日本語０．５位で
ガイドをしてくれ
ラテン気質の明るい話っぷりと
その自然な言葉の切り替え
が楽しく、挨拶はもちろん、
「タノシンデマスカ」「ワカリマスカ」
「オイシデスカ」等々時折日本語も交え
たガイドをしてくれました。

☆画像は、
翌日ホテルからソカロに向かう路線バスです。（汗）

『テオティワカンの遺跡』は
メキシコシティーの市街地から北へ５０Km。
車で１時間程の所に在ります。

ビデオ撮影用の別途料金を払って
いよいよ入園しました。
遠ーくの方にピラミッドが見え
ワクワク感が高まりました。

『テオティワカン遺跡』は
紀元前頃から栄えたメキシコ最大の
宗教都市国家である。
この巨大なピラミッド都市を建造したのは
テオティワカン人と呼ばれる人々であるとされる。
しかし、彼らは、何処から来たのか？
やがて紀元６００年頃には人口の急増に加えて
干ばつや外敵の侵略、王制に対する内乱が重なった
結果滅んだものとされているが、文字記録がほとんど
発掘されておらず、詳細は謎のままとなっています。

「月のピラミッド」
神が宿るたされる山に最も近いピラミッド。
高さ45m×底辺が168m×149mあり
テオティワカンで2番目に大きなピラミッド。

「月のピラミッド」発掘調査がメキシコ政府と
愛知県立大そしてアリゾナ州立大の
国際プロジェクトチームによって行われ
その結果、
2世紀から数回にわたって増改築されていた
ことが明らかになった。
さらにピラミッドの中から
生贄の埋葬後が見つかり
大きな宗教儀式が行われる
場所であることが判明しました。

『テオティワカン遺跡』
繁栄の頂点の頃には
人口２０万人程の都市を形成していたと
推定されていますが
これを、当時の世界の都市と並べてみると
コンスタンチノープル（現在のイスタンブール）
以外には人口２万人以上の都市は無かったことからも
その大きさを知ることができきます。

１９０cmはあるでかい奴が（ツアー同行者）
振り返りパシャ。

都市国家『テオティワカン』の、その高度な文明の
あり様は、翌日訪れた
「国立人類学博物館」の展示品を見て
一層理解することができました。

リレーフ「ケッァルコアトル」（羽毛の蛇）
水と豊作の神ともいわれている。

ケツァルは、緑の羽の鳥
コアルは、蛇の意。

リレーフ「トラロック」（雨の神）

こんなふうにリレーフは壁面一体にあります。

見所の各スポットでは、
それぞれのツアーガイドによる説明がありました。

太陽のピラミッドへの２４８段の階段

一段一段が高く

しかも、かなり急勾配の階段です。

『太陽のピラミッド』
高さ64m×底辺が２２４m
メキシコ盆地で最大のピラミッド。
ここでも宗教儀式が行われていた
という説と地上から６.３m下には
全長１０２.８mもある地下洞窟が掘られていて
王の墓であった可能性もあるといわれている。

年に２回太陽がこのピラミッドの真上に来る日
には、後光が射しているかの様に輝いて見える
よう計算されていたと考えられています。

ピラミッドから降りてきた広場に
路上販売の土産屋さんが沢山出ていました。
ほとんどが素朴な木細工や紙細工の民芸品で
欲しいなぁ~と思う品も何点かありましたが
この先の行程を思うと荷物は極力抑えなければ
と、あきらめました。

中には蛇使いのおじさんもいました。

☆画像は、蛇使いのおじさんの蛇ではありません。
足もとにニョロニョロとチィちゃな蛇が。

パフォーマーもいたり楽しい広場でした。

この後、ここから車で数分した所でツアーには
付きもののお土産屋さんに連れて行かれました。
そこでやや遅いランチタイムとなりました。
そこは、土産屋の建ち並ぶ一角にあり
予想外の楽しい所でもありました。

レストラン兼お土産屋さんの前には
広い庭があり片言の日本語を話し、
ソンブレロにポンチョをまといちょび髭
を生やしたおじさんがいて、
日本人は私1人でしたが
楽しいパフォーマンス付きで
色々と説明してくれました。

大きなサボテンの樹の前に立ち止まり
サボテンの葉を一枚切って一枚づつ薄い皮を剥ぎ
「コレ、一枚イチネンカカル。 ダカラ
コノ、オオキサデ トシワカルネ。」
「サボテン捨てるトコロナイ。 テキーラ 、ジュース
繊維トレル。このセンイでポンチョツクル。」
その場でジュース、テキーラの順で
試飲させてくれました。
テキーラの側にはライムと塩が用意されていました。

あぁ ここでもお土産は買えませんでした。
この店のレストランでランチをしたので
勘弁してもらいました。（汗）

ポンチョがサボテンからできているなンて
考えもつきませんでした。

その後皆んなでアウトサイドにある
テーブルを囲んで楽しいランチタイムとなりました。
サイエンスの学生と言っていた
ドイツからやって来た彼に
「ドイツ人なのに、スペイン語も話せていいねぇ〜」と聞いたら
（彼らは、ドイツ語特有の歯の隙間から息が
　漏れるような発音に聞こえる
　ドイツ語なまりの英語で）
「だって、学校で習ったから」「どれ位習ったの？」
「二年間習いました。」とサラリと答えました。
え〜。チリの人との会話はスペイン語で
ペラペラなんですょ。
もちろん、ガイドさんや私との共通語の
英語は普通に話していました。
私は、中学から８年間も習いましたが・・・（汗）
ラテン語を基調とした言語を話して？？？
いるからマスターが速いの？　いやいや
個人の勉強の賜物ですよね。

『テオティワカン』を後に次に

メキシコシティー郊外にある
「グァダルーペ寺院」
国内最大の聖地の一つ。

通りに面していろいろな
出店が並んでいました。

帰りは、スヤスヤと微かな寝息をたてていました。
テキーラを三杯もお代わりしたせい？かな。
一日 楽しかったよネ。
メアドを交換したけれど
ドイツ語やスペイン語で返ってきたらどうしょう。
なんてことはその時は考えていませんでした。

私は、
この後もビデオで車窓の風景を録画していたのでした。

さて、翌日は
前日ビデオを撮ることが出来るものかと
下見をしながら散策をした
世界遺産「歴史地区」にやって来ました。
前日歩き周って
日中ならさほど治安も悪くなさそうなので
ビデオをデニムのトートバックに
入れて持ってきました。

ソカロ（Zocalo）
アステカ帝国時代の神殿が
１６世紀スペイン軍によって
壊され跡地が広場に作りかえられた。
およそ２００m四方でその広さは
ロシアの赤の広場,
中国の天安門広場に次ぐ広さであるとのこと。

独立後、大統領官邸となり
現在は大統領執務室と大蔵省に。

カテドラルの裏側には
アステカ王国の中央神殿があつた
「テンプロ・マヨール」があり
遺跡内の一部が見学通路となっている。

沢山の出店が並んでいて、
凄い活気あふれている楽しい広場でした。

なにやら怪しげに
煙りをあげた蛇使いの占い師が
ここでも人気を集めていました。

「写真写して良いかい」と聞くと
微笑みながら小さくうなずいて
その後すぐに、はにかんでうつ向いてしまいます。
自然なその仕草がとても可愛らしかったンです。

☆小さなプラスチックのおもちゃを買いました。

ちいちゃなかわいい子達が
トウモロコシのお菓子や
お花を売ったり一生懸命働いていました。

☆うつむいた彼女の売っていた
トウモロコシの粉で作ったお菓子
　うまかったです。

色鮮やかな鉢植えも
売られていました。

周り一帯が土産屋さんと
食堂街となっていました。

メキシコシティーで
フォルクスワーゲンの旧ビートルの
中古車とみられるタクシーが沢山走っていました。
後で調べてみると
なるほど、メキシコにはフォルクスワーゲン社の
工場がありました。

家族や友人からのメールで
「何を食べているの？」かと
良く質問がきたので
安心用にこんな写真を送信していました。

スープに野菜不足をおぎなってもらいました。

「ラテンアメリカタワー」
１９５６年に建てられた１８２mで
４２階建てビル。

展望ルームからの眺め。

メキシコ盆地に広がる大都市。

海抜２２４０mの高地にあるため
酸素が薄いとのことで軽い運動で
すぐ息が切れたりアルコールが
回りやすかったりとのことでありましたが
幸いのも意識せずに過ごすことができました。

メキシコで最も格式の高い大劇場。
「ベジャス.アルテス宮殿」
総大理石の石造りで
内部の装飾はアールデコ調であるという。
クラシックのコンサート,オペラ
メキシコ伝統舞踊ショーが上演されています。

左側の建物が「国立美術館」

☆「ベジャス・アルテス宮殿」と「国立美術館」
の見学は外から眺めて満足しました。　

ソカロを囲む道路

ビートルがここにもそこにも
走っていました。

市内の幹線道路は道幅が広いせいか
一部の場所以外さほどの交通渋滞は
見られなかったし、空港上空から見たスモックも
思ったほどひどいものではありませんでした。

黄金の天使が舞い降りた
「独立記念塔」

☆友人宛のメールを載せておきます。
「今のところネットの交信状態は概ね順調。
ホテルの部屋に着くとまず、電話器を探します。
次にジャックがどこに着いているのか。
続いて市内電話する方法
（ほとんどはダイヤル９又は８
を回すようです。）
次に、電流の状態を測ります。持ってきた
電流測定器で計器のランプの点滅の色を見ます。
赤なら逆行に電流が流れていてPCにダメージを
及ぼしますから計器をいじり緑の点滅にします。
そこでやっとPCを接続し更には
アイパス（滞在都市のプロバイダーのグループ）
を立ち上げ地元でアイパス加入の
プロバイダーの番号を探します。
あればこれでやっと一息
つながらない時にはこれから設定にかかってきます。
受話器の発信がプルルという音　ツッーという音で
トーンとパルスの設定等
ダイヤルのプロパティを設定します。

ここまで余裕でつないだらパソコンから
長距離電話をかけた時に聞くオペレーターの
声が聞こえてきました。
カルガリーでも経験していたので
あれかと、市内局番の後にカンマを入れてみました。
オペレーターの声が消え発信音が聞こえてきました。
ところが、普段は４０秒位で接続されるのに
（発信音はPCの画面に表示される）６０秒が過ぎて
からパスワード確認の表示がでその後すぐに
「電話回線はビジーです」の表示が（ガクッ）
ムムム...これまでに無い状態に。
アイパスの電話帳を再度確認したところ
市内局番が（５５）の××××とあるのですが
ホテルの市内へかける表示は
９+５××××となっています。
ダイヤルのプロパティにレ点を加え
たところ市内局番が（５５）の５が一つ取れ
なんとうれしや接続になりました。」

☆今から思うとおかしいのですが
毎回こんなことをしながらPCを
つないでいたのです。
I Padの出現には驚きましたが
世の中　どんどん進化して一体どこまで
ゆくのでしょうか。

☆メールの送信が終るとベットに置いた
「地球の歩き方」と自家製の行程表で
翌日行く場所の確認（汗）です。
荷物を少しでも減らそうと日本を出発する時に
今回の旅で明らかに回る予定の無い場所はバラして
ホッチキスでとめてあります。
夏山で北アルプスを歩く際にはよくこんな風にして
荷物を減らしていた（汗）ことをヒントにしました。

長いこと読んでいだだきまして
ありがとうございます。

心弾む楽しい旅を。