３週間北欧周遊一人旅１８日目④・ヘルシンオアにて

2012/07/10 - 2012/07/10

ヘルシンオアは、コペンハーゲンのあるシェラン島の北部に位置し、対岸のヘルシンボリからの距離はわずか５ｋｍ。

堅牢な城壁を持つ「クロンボー城」はシェイクスピアの『ハムレット』の舞台となった城で、ユネスコの世界遺産にも登録されています。

エリア ヘルシンオア(デンマーク)

• 旅行の満足度: 4.5

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 鉄道 船 徒歩
• 航空会社: スカンジナビア航空
• 旅行の手配内容: 個別手配

２時前にフェリーターミナル着。
港のすぐ近くにある、ヘルシンオアの風格漂う駅舎。

今日、４都市めの訪問。

観光客がそぞろ歩き。一緒にその流れについていきます。

見ていると、海岸通りと街中方面の二手に分かれているような気が・・・

まだ時間に余裕があるので、街の方へ歩くことにします。

この建物の屋根の部分はとげとげになっています。

たぶん市庁舎。

なんの建物かわからないまま、建物ウォッチング。

なかなか重厚な建物が多い通りです。

重厚な建物の中の方に、隠れるようにある聖オーライ教会。
でも近づいて見ると、そびえたっています。

大通りを離れると、こんなメルヘンチックな建物が。

海岸の方向に歩いてきて、すぐ目の前に見えるクロンボー城。
受付があるようなそれらしき建物もすぐそこにあり、近づいて行ったものの、どうもそこはカフェなどがあるだけで受付ではない様子。
しかも、城はすぐ目の前に見えているというのに、工事中のためか、ぐるっと左に迂回しなければいけないみたい。

ようやく城にたどり着きます。

ここにも大砲が置かれています。

対岸にスウェーデンを望む岬の先に建つクロンボー城は、１６世紀のデンマーク国王フレゼリク２世によって完成された北欧ルネサンスを代表する傑作だそうです。

ここから入場。

門をアップで。

門の内部。

門をくぐると城が近づいてきます。

堀の中の城壁。
こうして見ると、本当に戦いのための城だと実感します。

この橋を渡っていよいよ入城。

チケットは、一部見学から、全部見るものまで、３種類位に分かれていたような気が・・・

どこが見応えがあるか分からないので全部コースを選んで９５クローネです。

中庭から。

トランペットの塔。

まずは城内の見学。

シンプルな大広間。

城にはつきもののタペストリー。

城の内部から撮った？大砲。

すっきりとしたシンプルな部屋。

ここからは教会の見学部分です。
パイプオルガン。

こんな色遣いは初めて見ました。

天井も重厚かつ緻密です。

再び中庭に出て。

ここからは地下牢の見学。

いかにも、という暗さ。

暗がりに座るこの人は、剣と楯を手にして眠る、デンマークの伝説の英雄、ホルダー・ダンスク。

デンマークの危機の際には、数百年の眠りから立ち上がり、祖国を救うのだそうです。
日本の神風伝説みたいなもの？

キリスト教関連じゃなくてよかった。

暗闇の中に浮かび上がるのは観光客。

天井部分から明かりが。

こんな暗さ。

三たびの中庭。

教会で見た色遣いと似ているような・・・

建物の入り口

たぶん、別の入り口のアップ。

塔の先端。

この向こうに見えるのは、ほんの３時間前に訪れたスウェーデン、ヘルシンボリの街。
わずか５ｋｍの距離です。
車でなら、ゆっくり走っても１０分とかからない距離。

二つの町をつなぐフェリー。

北海とバルト海を結ぶヨーロッパ海運の大動脈です。
城は、ここを通る船から通行税を徴収するために建てられたそうです。

バルト海から北海に出るには、この海峡を通るしかないのだから通行税の徴収は、いい収入源だったのでしょうね。

１８５７年通行税が廃止されるまでの数百年間、通行税はデンマーク王国に財政の３分の１にも当たる莫大な富を与えたそうです。

この距離感を自分の目で確かめたくて、今日の周遊旅行を計画したものの、こんなに近くだなんて思いもしませんでした。

この距離を目の当たりにすると、この大砲がかつて活躍したであろう時代を思ってしまいます。

シェークスピアの胸像のレリーフ。下の文中に、ＡＭＬＥＴＨとありますが、シェークスピアは最後のＨを頭にもってきてＨＡＭLＥＴとしたのだとか。

というか、これは、なんの説明になるわけ？

そろそろお城を出ます。
１時間半の滞在。

こうして見ると、要塞そのものです。フィンランドのスオメリンナを思い出します。

振り返って、遠景をもう一度。

街の中を通って、

聖オーライ教会の尖塔。

おいしそうなお惣菜がたくさん並んでいます。とても流行っているお店のようで、お客が引きも切らずに訪れています。
ホテルに夕食が付いていなければ、買って帰りたかった位。

このお店です。

駅の近くのお店ではたくさんのお酒を取り扱っています。
スウェーデンよりデンマークの方がアルコール類が安いため、わざわざ、それらを目当てにフェリーに乗ってデンマークまで買いにくる人が多いそうです。

ヘルシンキからタリンまででも人は行くのだから、フェリーで１０分かそこらの距離ならば当然でしょうね。

１６：５０の電車に乗り、コペンハーゲンへ向かいます。
１７：４８着。

まだ６時過ぎですが、ホテルでのイヴニング・ビュッフェ。
小さなガラスの器はもうすでに盛られている物。
スープは自分でよそいます。

お味は可もなく不可もなく。ワインは別料金。

この後はコペンハーゲンの街を散策します。