2012/09/15 - 2012/09/15
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たびたびさん
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山陰の最後は鳥取。鳥取砂丘と浦富海岸は、天気に恵まれて、すばらしい絶景が堪能できました。基本的には、これで、ほぼ当初の目的は達成していたのですが、鳥取池田藩の歴史を感じられる場所も豊富。これを回らない手はありません。
さて、鳥取城は天守閣はないのですが、山に張り付いた石垣がしっかり残っていて、とても美しい。これだけ美しい姿が眺められれば、地元の人は、そこにお城があるということを常に意識しながら、生活ができるでしょう。自ずと、郷土の誇りも育まれることと思います。
一方の仁風閣に久松公園など、松江と違って、ちょっと近代的でバタ臭い印象。博物館の地元の画家の作品も優雅です。明るい文化的な街の印象を持ちました。
ちなみに、鳥取藩は、因幡国と伯耆国の2国を有して、石高は32万5千石。松平の松江藩が18万6千石なので、実はこっちの方がはるかに大きかったんですね。そして、池田家は岡山藩が本家であって、鳥取藩の方は池田輝政の三男、忠雄の系統なので分家の関係なのですが、忠雄の母は徳川家康の次女督姫。これによって、鳥取藩は家康の血が入っていることで親藩の扱いを受けることになりますし、岡山藩よりも1万石多くなっている。意外に格つけが高い藩だったことにも触れておきたいと思います。
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今日は、米子が出発点。
ちなみに、米子は岡山からだと備線で2時間強。ここで山陰本線に接続して、松江方面に向かいます。 -
そういう意味では山陰の玄関口という位置づけなのですが、歴史的にはあまり表舞台には登場したことがありません。一般的には、大山や弓ヶ浜半島、皆生といった自然の観光しか思い浮かばないでしょう。
駅の改札口のデザインも、このとおり、大山です。 -
さて、鳥取駅に到着。これは駅の構内に展示された「しゃんしゃん傘」。鳥取の夏のお祭り、「鳥取しゃんしゃん傘踊り」で使われたものです。しゃんしゃん傘踊りは、雨乞いを起因とした「因幡の傘踊」が元になっているようですが、名前は、鳥取の市街地の温泉で「湯がしゃんしゃん沸く」と「鈴の音がしゃんしゃん鳴る」という意味。4000人の踊り手で、熱く盛り上がるんだそうです。
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さて、これは駅前。バスセンターは、すぐ目の前です。
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鳥取市内から、市街はもちろん、鳥取砂丘、鳥取港などを一日掛けて主要な観光スポットをまわるなら、このループバスが一番便利。
周遊ルートは砂丘を中心とするルートと鳥取港を中心とするルートの二種類あるのですが、残念ながら、浦富海岸までは行ってません。こちらは路線バスか、季節限定のボンネットバスになります。 -
鳥取砂丘に行くバスで、一つ手前のバス停です。バスの車内の案内で、砂丘を眺める展望台があると聞いて降りてみました。砂丘に向かって建つこのビルの屋上が展望台。松林の向こうに広がる砂丘とその先に青く日本海が一望できます。
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砂丘に行く前に砂の美術館へ。ここからは歩いてすぐ。
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イチオシ
屋外にもいくつか作品。このモチーフはアーサー王だそうです。
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母子像。
雨に打たれても大丈夫なのでしょうか。形は、崩れていません。 -
こちらが屋内の展示室。
これは、体育館のような場所ですね。 -
鳥取砂丘の砂を固めて作ったと言う作品は、
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規模も大きいし、
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表面をつるつるにしたり、
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ざらざらにしたり。
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リアルな表現にこだわったという、
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まさに芸術作品です。
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イチオシ
評判は聞いていたのですが、実際に目の当たりにすると、そのすばらしさに圧倒されてしまいます。
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なお、今年は、オリンピックイヤーだからでしょう。
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イギリスがテーマになっていました。
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皆さん、ガイドの説明を熱心に聞いています。
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これが、メインの作品。若い人、年配の人。肌の感じもよくわかります。
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砂丘センターに戻って。
ここから砂丘へはリフトで向かいます。 -
このリフトは、背景に海の見える砂丘に向かって、緩やかに下りながら進みます。途中国道を越えたり、変化もあって、とても楽しいリフトです。
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砂丘センターの展望台から見ていたはいたのですが、近づいてみると。
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イチオシ
鳥取砂丘って、こんなにきれいだったかなあ。
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子供の時の記憶しかなかったのですが、
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改めてきて見ると、細かな砂はさらさらだし。
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白く輝く砂丘の向こうに
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日本海の青い海も見えて、まさに絶景。
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イチオシ
丘の頂上に向かって歩く人たちも
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ありんこのように点々と、
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これがまたいいアクセントになっています。
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ただし、
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丘はけっこう急で、
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お年寄りにはちょっときついかもしれません。
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しかし、若い人や子供にはそれが楽しくて
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イチオシ
みんなキャーキャー言いながら登ってます。
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イチオシ
再び、青い海が見えてきました。
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イチオシ
これはまた素晴らしい。
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みなさん、うっとりと
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青い海を眺めています。
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こんな風に見えるのは、
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ここが、山のように高いから。
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海岸ははるか下の方です。
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見れば、やっぱり降りてみたくなるのが人情。
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元気な人は、平気でどんどん降りていきます。
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崖のような急斜面なんですが、気をつけてくださ〜い。
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しばらく、景色を楽しんで、
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私はここから帰ります。
まだまだ、やってくる人はいるのですが、お先に。 -
手前の斜面です。振りかえりながら、帰ります。
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国道に出てきました。浦富海岸行きのバス停に移動します。
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途中のなし販売店。
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今が旬ということで、一個買って、ここで皮をむいていただきました。ジューシーです。元気が出ました。
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砂丘から30分。浦富海岸の船乗り場に到着です。
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干物を乾かす機械。すごい勢いで回転していました。
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このあたりは、山陰海岸ジオパーク。これは、鳥取県、兵庫県、京都府にまたがる山陰海岸国立公園を中心とした一帯を指すようですが、中でも最も人気があるのが、この浦富海岸だと思います。
なお、遊覧船は所要時間30分くらいだそうです。 -
聞くと、海岸沿いには約3.5kmにわたる遊歩道が整備され、そこからでも眺めれるのだそうですが、やはり遊覧船からの眺めがベストでしょう。
港を出て、海岸に向かいます。 -
心配していた天気も上々。
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港を出てすぐ。
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変化のある岩場が見えてきます。
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侵食された
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岩場の風景。
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近づくと、その大きさがやっと分かってきました。
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最初のハイライトは、
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枝を伸ばした岩つき松が立つ「千貫松島」。
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イチオシ
殿様がこれをわが庭に移したものには、褒美として千貫をやるといったというのが名前になっています。
近くで見ると美しさはひとしおです。 -
島崎藤村もこの地を訪れ、
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「松島は松島、浦富は浦富」と絶賛したとのことです。
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船は、海岸ぎりぎりを
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イチオシ
進みます。
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打ち寄せる白い波と
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これを受ける岩場。
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荒々しい
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日本海に
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育まれた、海岸線です。
で、この辺りは海が澄んでいるのも、見所だったのですが、台風の関係で、砂が舞い上がってしまい、この日は、ちょっと濁っていて、残念でした。 -
さらに進んで。
こちらは、転々と連なる -
島の先にある
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大きな島。これが菜種島です。季節には菜の花が咲く島なのだそうですが、
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この島を回った辺りが
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絶景ポイントだったはずなのですが、ちょっと光の加減で、ここはイマイチ。
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いずれにしても、変化のあるダイナミックな海岸線を近くから、遠くから。丁寧に説明しながら、回ってくれました。
あっという間の30分でした。 -
鳥取市内に帰ってきました。お堀端もきれいです。
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ここからは、久松公園(きゅうしょう)。
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よく整備されています。
入り口の脇には、小さな観光案内所もありました。 -
お堀を渡って、鳥取城へと向かいます。
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お堀では、魚に餌をやったりする家族連れがいたり。
また、お堀端にはけっこうりっぱな桜の木が植えられて。ここは桜の名所でもあるようですね。 -
鳥取城は、戦国大名の山名氏が築き、江戸時代には池田藩32万5千石の居城でした。
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ただ、有名なのは、毛利方の名将、吉川経家と対峙した秀吉の城攻め。
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兵糧攻めによる攻撃で、餓死者が続出し、人肉を食らう者まで現れたと言われます。
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吉川経家の自決と引き換えに開城しますが、壮絶な戦い。
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しかし、逆に、力攻めでは落ちない堅牢な城であったことが覗われます。
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城は、山の中腹に展開する部分は平山城のようですが、その奥山頂に向けては、今でも険しい山城のエリアがあって、全体を踏破するのはそれなりの覚悟が必要です。
これは珍しい巻き石垣。まあるい形はどういう意味があるんでしょうか。 -
イチオシ
天守閣は残っていませんが、一角に立つ大きな松の木でも十分にかつての威容を想像することができました。
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とにかく、これだけ立派な石垣が残っていれば、十分でしょう。
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ふもとにある仁風閣。これは、「じんぷうかく」と読みます。
白亜の建物で、大正天皇の山陰行啓時に、宿泊施設として建てられたもの。旧鳥取藩主池田仲博侯爵の別邸でもあります。 -
こちらは、反対から見たところ。フレンチルネッサンス様式というのだそうですが、遠くから見ても輝くような美しさです。
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この庭に面しています。
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表に戻って。
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館内は、一階と二階。
鳥取藩池田家の歴史が詳しく解説されています。まずは、二階から。 -
団欒の小部屋。
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庭に面したサンルーフ。開放感いっぱいです。
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一階は、資料展示。
池田家の起源から説明。織田信長の乳母を母に持つ池田恒興は、これを足がかりに清洲会議における四宿老の一人となっていますが、小牧・長久手の戦いで討ち死に。次男が輝政が家督を引き継ぎます。 -
その後、輝政は家康の娘を娶り、家格を引き上げます。
弟が治めていた鳥取の池田藩と息子の岡山藩の国替えなど、細かな資料もありました。 -
食器もいい感じ。気品が漂います。
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同じ久松公園の中にある博物館へも。
池田藩の歴史だけでなく、後醍醐天皇を助けた名和長年から、名和長年は、湊川の戦で楠正成らとともに討ち死にしていますが、応仁の乱でも有名な山名氏の時代へ。戦国期は、毛利と秀吉の攻防など。めまぐるしい時代の変遷を解説しています。
また、地元出身者の絵画なども展示。これも見ごたえがありました -
今夜は城崎温泉。
鳥取の「元祖かに寿司」の駅弁。なんとも昔懐かしい駅弁です。この駅弁を作っているアベ鳥取堂は、創業が明治43年とのこと。 -
この駅弁はいつからなのか分かりませんが、季節のあるかにを一年中食べられるようにした、発売当初の衝撃は大きかったことと思います。
改めて食べてみると、かにとは名ばかりなような気がしないでもないですが、それは北海道の弁当とかと比べるからで、無意味なこと。懐かしいことだけでも価値があったのかなと思います。 -
浜坂駅で待ち合わせのため、途中下車。
降りて気づきましたが、ここは夢千代日記で知られた湯村温泉の玄関口なんですね。
私も城崎温泉か、湯村温泉かで迷ったのですが、城崎温泉にしたんですよね。また、機会があれば、次回は湯村温泉ですね。 -
駅の隣りにあった足湯。
かに君が迎えてくれました。
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この旅行記へのコメント (2)
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- ねんきん老人さん 2019/10/17 12:31:39
- もう少し長生きしたくなりました
- たびたびさん、すばらしい旅行記を拝読しました。
鳥取には多分5~6回行っていると思いますが、いったい何を見てきたんだろうと、我ながら薄っぺらな旅行を反省しています。
砂丘だけは広範囲に歩き回ったつもりですが、ただ自然の力に感嘆するばかりで、梨を食べたりラッキョウを買ったりするだけの観光客でしかありませんでした。
たびたびさんのように歴史的視点を持って回れば、もっと深い知見を得られたのにと、いまさらながら後悔するばかりです。
また、砂の美術館というのは行ったことがなく、その写真には目を奪われました。私には物理的に無理だとしか思えませんが、その道その道、卓越した人というのはいるものですね。
もう一度、歴史の下調べをした上で鳥取に行き、石垣もじっくり見たいという気になりましたし、砂像も見たいと思います。
そのためにはもう少し生きている必要がありますので、頑張ってその機会を得たいと思います
刺激的な旅行記をありがとうございました。
ねんきん老人
- たびたびさん からの返信 2019/10/18 06:09:58
- RE: もう少し長生きしたくなりました
- 丁寧なコメントありがとうございます。
池田恒興とかの池田家や吉川家は、主役ではないけど、これも戦国時代を彩る大事な華といったところでしょうか。
ただ、池田家の物語だと一番面白いのは小牧長久手の戦いの舞台、犬山。小牧長久手の戦いの緒戦では、池田恒興の父が犬山城を奪取し、秀吉軍を犬山城に向かえ、ここで徳川家康と対峙する。池田家の得意満面の姿が想像されますが、さらに図に乗ったのがたまにきず、家康の巧みな戦術で恒興の父、兄は討ち取られる。散々なめにあいます。
ただ、ドラマはこれだけではない。秀吉と家康の和解にかこつけて、秀吉の提案で恒興は家康の娘をめとることとなり、これが逆に池田家を家康と接近させ、池田家の運を開かせることになる。巡り合わせは、どこまでも奇想天外。なお、小牧長久手の戦いでやられた時、総大将は、豊臣秀次。この戦いの顛末も、後の秀次の悲劇の遠因となっています。
力で家康を屈服させようとした戦いは、その後の蟹江城の戦いも。この辺りは、家康の戦い上手の真骨頂かなと思います。
対して、吉川家の方だとやっぱり岩国。関ヶ原の戦いで毛利軍を足止めしたのは吉川吉家。吉川家は、これで毛利家を救ったはずだったのですが、領地を大幅に削られ、毛利の内部では不満が充満。江戸期を悶々と過ごしたのは想像にかたくない。吉川家が面目をほどこすのは、幕末。第二次長州征伐の時。高杉晋作の活躍が知られますが、晋作が戦ったのは小倉方面。幕府軍の主力は安芸路から進軍し、これを向かえ撃ったのが岩国藩。幕府の主力は、彦根の井伊家や高田藩。いずれも徳川四天王です。しかし、岩国藩ほか長州勢は、これをこてんぱんにやっつける。まあ、広島に入っていた西郷隆盛は長州藩と結んでいて、戦いに加わらなかったのも大きいんですが、とにかく、ここがハイライトですね。
私の旅のスタイルだと、鳥取市からは、犬山、蟹江へ。そして、岩国、下関が繋がります。ワクワク、ドキドキ。旅のタネは、尽きませんね。
たびたび
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