あこがれのグランド・キャニオン ドライブ旅行　【３】モニュメント・バレーへ

2002/07/19 - 2002/07/27

グランド・キャニオン、それはかねてからあこがれの地でした。　　　　　　　　　　　　　
２００２年、突然思い立ってここを訪れました。
海外旅行３回目にして初めての海外レンタカーという冒険。　　　　　　　　　　　　　
目の前に広がるグランド・キャニオンの壮大さは想像をはるかに超えていました。この目で見なければ絶対に実感できません。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
＞【１】対面　　　　　　　　　　　　　　　
　【２】グランド・キャニオン　にし・ひがし
　【３】モニュメント・バレーへ　　　　　　
　【４】グランド・キャニオン　ノース・リム
　　　　を経てラスベガスへ　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
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【３】グランド・キャニオンとお別れの日、最後にちょっとだけ見ておこうと展望台に寄ってみたら、さらに一段と広く大きく見えました。
どうもまだ本当の大きさは実感しきれていないようです。
そしてはるか東のモニュメント・バレーに向かいます。
あの風景が本当に目の前にありました。　　　　　　　　　　　　　　　
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　【１】7/14　成田＝ラスベガス（泊）　　　
　　　　7/15　ラスベガス　　　　　　　　　
　　　　　　　＝グランド・キャニオン（泊）
　【２】7/16　日の出　　　　　　　　　　　
　　　　　　　ハーミッツ・ロード　　　　　
　　　　7/17　イーストリム　　　　　　　　
＞【３】7/18　グランド・キャニオン　　　　
　　　　　　　＝モニュメント・バレー（泊）
　【４】7/19　モニュメント・バレー　　　　
　　　　＝グランド・キャニオン・ノースリム
　　　　　　　＝ラスベガス（泊）　　　　　
　　　　7/20　ラスベガス＝　　　　　　　　
　　　　7/21　＝成田

エリア グランドキャニオン周辺(アメリカ)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• ホテル: 4.5
• グルメ: 2.5

• 交通手段: レンタカー
• 航空会社: JAL
• 旅行の手配内容: 個別手配

グランド・キャニオンの観光の中心であるビレッジはインフォメーションやスーパーがあるマーケット・プラザと、そこから西に１．５ｋｍほど離れたホテルやロッジの多くが立ち並ぶエリアの大きく２つに分かれています。
宿泊したのは西のエリアにあるマスウィク・ロッジ（Maswik lodge）。
入り口の建物にフロント、おみやげ屋やセルフサービスの食堂があり、ロッジやバンガローが周辺に散在しています。

予約はXanterraという、国立公園の宿泊施設の専用サイトでしてきました。一般のホテル予約サイトでは扱っていません。

旅行パンフレットで「グランド・キャニオンに宿泊」と謳っていても、国立公園ゲートの外のツサヤンのホテルの場合が多く、ここは展望台から１０ｋｍも離れています。歩いてグランド・キャニオンを見に行くことができる国立公園内の宿泊が、値段は少し張りますが、絶対にお勧めです。

泊まったのは北側の区画Ｍａｓｗｉｋ Ｎｏｒｔｈの１１番の建物で、２階の角の６９３５号室です。
フロントの建物まではほんの１００ｍほど。
一階にはコカコーラの自動販売機と製氷機があります。

ロッジ形式なので建物の前に駐車場があります。でも観光シーズンで駐車場も混んでいるので、遅い時間だと建物のすぐそばは空いていなかったこともありました。といっても区画内の何処かは空いていました。

朝、窓から鹿の姿を見かけました。
同じ階に日本人がいるらしく、廊下から日本語が聞こえました。

部屋は広く、天井でファンが回っています。
冷房はありません。ここは標高２１００ｍほどで、夏の一番暑いこの時期でも朝晩は寒いくらいです。
バスルームもバスタブもかなり広くお湯もたっぷり出て、ゆったりくつろぐことができました。

ロッジ周辺をぶらぶら歩いてみます。

ミュールという動物の背に乗って谷を下るツアーが出発して行きました。
ミュールは馬とロバの混血で、そばで見ると想像より大きく馬に近いようです。これに乗って崖っぷちの道を行くのはかなり怖そう。参加するには乗馬経験と英会話は必須でしょう。

このトレイルを歩いてコロラド川まで下ることができます。しかしなにしろ１５００ｍの高低差なので１日で往復は無理。谷底にあるファントム・ランチという宿泊施設で泊まる１泊コースです。
途中から分岐して、プラトーポイントというコロラド川を見下ろす地点に行くのは１日で往復できるコースです。
しかしどうせ行くなら谷底まで下ってみたいものです。帰りが上りというのがつらそうですが、ぜひいつか挑戦したいと思います。

車での移動が多かったので、バスに乗ってマーケット・プラザまで行ってみることにしました。

のんびり走るバスでゆったりと回りの林を眺めながら移動するのもいいものです。
マーケット・プラザまで２０分ほどかかります。
マーケット・プラザには大きなスーパーがあります。食べ物やおみやげはもちろん、衣類やキャンプ用品も売っています。

１０：５０、３泊したマスウィク・ロッジを出発し、東に約２８０ｋｍ離れたモニュメント・バレーに向かいます。

最後にもう一度ヤバパイ・ポイントに行ってみました。
そのとき、何度も見たはずなのにドキッとしました。これまで見ていたよりも更に一段と広く大きく見えたからです。
まだまだグランドキャニオンの広さ、大きさは実感として捉えられていないのではないかと感じた一瞬でした。

先が長いので、国立公園のゲートを一旦出てツサヤンにあるスタンドでガソリンを満タンにし、再度ゲートを入り東に向かいます。
昨日行ったデザート・ビューを過ぎて更に東に向かい、１３時、グランド・キャニオンを後にします。

アリゾナ州道６４号線を東に向かいます。
グランド・キャニオンは標高２２００ｍほどの高地で、しばらく下り坂が続きます。
今日のモニュメント・バレー方面の天気予報は「Thunderstorm」。どういう気象状況なのでしょうか？わからないのでちょっと不安です。

しばらく林の中を下った後は、乾燥して潅木がまばらに散らばる荒涼とした大地の中を緩やかに下る一本道をひたすら走ります。

道っぷちにナバホの人のおみやげ屋がありました。
アクセサリーなどを売っています。なんとクレジットカードが使えます。

時計は１３：３０ですが、ここから時間が１時間進んで１４：３０になります。
このあたりから東側、モニュメント・バレーを含む広大な地域はナバホ族の自治区で、州政府と独自の法律を持っています。ここアリゾナ州はサマータイムを導入していませんが、ナバホ自治区の法律ではこれを導入しているので、ここから先は時間が１時間進むことになるのです。
訪れるときは要注意です。

ビレッジから東に８５ｋｍほどでＵＳ−８９に突き当たります。
左折してこれを２５ｋｍほど北上し、右折してＵＳ−１６０に入り東に向かいます。
でこぼこした小山の間を縫うように走ります。

その後は再びだだっ広い荒涼とした景色の中を行きます。

ＵＳ−１６０を１３０ｋｍ程行くとカエンタの街に入ります。
荒涼とした砂漠の中に忽然と現れるという感じです。今日グランド・キャニオンを出発して以来２４０ｋｍで初めて見る街です。

ホテルやファーストフードの店が道沿いにまばらに建っています。
時刻は１５時半。マクドナルドで遅い昼食をとります。チキンのサンドイッチという日本にはないメニューにしてみました。アメリカにしては珍しく薄い味付けでおいしいのですが、パンに拒否反応が出ていてあまり食べられませんでした。

カエンタで左折し、ＵＳ−１６５に入ります。
モニュメントバレーまではあと４０ｋｍ程です。
空が薄茶色に霞んでいます。砂嵐のようです。この先はどうなっているのでしょうか。

強い風が吹いて辺りはぼんやり霞んでいて、外に出ると砂が体に当たって痛いくらいですが、幸い運転に支障があるほどではありません。
しばらく走ると砂で煙る中に何やら塔のようなものが浮かび上がってきました。
いよいよモニュメント・バレーが近づいてきたようです。

途中道路工事で１車線になっていましたが、ちょうど東行きが通れるときにさしかかりました。
片側通行がかなりの距離続きます。

砂嵐がおさまり視界が利くようになりました。
平原に岩の塊がいくつもそびえています。
モニュメント・バレーはもうすぐです。

１８時少し前、モニュメント・バレーの駐車場に到着です。
アリゾナ州からほんの５００ｍだけユタ州に入ったところで交差点を右折して再びアリゾナ州に戻り、６ｋｍほど行ったところです。

よく写真で見る光景が目の前にあります。
本当にこの風景が存在するのだ、という不思議な現実感があります。
想像していたよりかなり巨大です。
岩はこれだけではなく、辺りを見渡すと一帯に同じような岩のかたまりがいくつもあります。

前の写真で真ん中に見える白い筋は道で、ここを自分の車で走ることができます。
未舗装ででこぼこもありますが、少し気をつけて運転すれば大丈夫です。

巨大な岩の塊の間を自分の車で走ると気持ちが昂ってきます。
こんなところを自分の運転で走ることができるなんて信じられない気持ちです。

ジョン・フォードポイントという少し高くなった場所があります。
ここはジョン・フォードが映画の撮影によく使った場所です。
いつか西部劇で幌馬車が走り抜けて行くのを見たことがある光景が、実際に今目の前に広がっています。
しかも幌馬車が走ったその道を今、自分の運転で通ってきたのです。

今日泊まるのはモニュメント・バレーのすぐそば、ＵＳ−１６５を挟んで反対側にあるグールディングス・ロッジです。州境を越えてユタ州側にあります。
ロッジは部屋が全てモニュメント・バレーに面しています。
テラスからモニュメント・バレーの姿を望むことができる夢のようなところです。
夕陽を浴びたモニュメント・バレーの岩の塊がデンと構えている姿を遠く望みます。

日の入りは２０時半。
ここもナバホ自治区内なのでグランド・キャニオンより１時間進んでいます。

グールディングス ロッジ ホテル

日が暮れて空が紺色に染まっていきます。
夕陽を浴びた姿や、シルエットになったモニュメント・バレーを見ていると、先住民がこれを聖地として崇めていることが理解できる気がしてきます。