2012/08/25 - 2012/08/25
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flatsunさん
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クラフトビール元年とも言われている2012年。
いわゆる地ビールとも称されているその中でもスーパーなどでも比較的よく見かけるでありましょう、[よなよなエール]。
メタリックオレンジをベースに、月が描かれたビール缶を見たこともある方も多いのではないでしょうか。
というわけで!今回はその醸造元である、ヤッホーブルーイングの工場見学に行ってみました。
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 1万円 - 3万円
- 交通手段
- タクシー 新幹線 私鉄
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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-
「大人の工場見学」と題されたこの見学会。基本的に土日は休業という事で特別に開催されるものとの事。
いつ行っても見学できる!というわけではないのでご注意を。
申し込みはWebで。楽天のシステムを使って金額も支払ってしまう仕組みでした。申し込み人数のコントロールも出来るしなかなかいいアイディア。
さてその工場の場所は長野県は佐久市。車を持たない我々は…というかビールを飲みたい我々はいつものように公共機関で移動です。
東京駅からは08時36分発新幹線あさまで軽井沢まで。夏休みの終わりという事もあるのか、レジャーな格好をした方々で車内は満席です。 -
定刻通りに軽井沢へ到着。ホームに降りた瞬間の涼しさに感動。
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軽井沢からは、ここ始発の第三セクター[しなの鉄道]に乗り換えます。
10分ほどの余裕を持って乗り継げるはず…だったんですが、改札前に人だかりでざわついております。
…なんと倒木の影響で電車止まっております! -
ヤッホーブルーイングの最寄り駅はしなの鉄道の御代田駅なんですが、アクセスマップをチェックすると長野新幹線で軽井沢の隣駅である佐久平からタクシーでもOKとのこと。
駅アナウンスからしてしなの鉄道はしばらく動きそうにないので、諦めて佐久平まで向かう事にしました。1駅で1,000円ちょっとかかってしまいますが致し方ありません。 -
最初から佐久平までのきっぷを買っておけば良かったんですが、まぁこんなトラブルも旅の醍醐味の一つ。
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10分もかからずにまずは無事に佐久平駅に到着です。
ここからはタクシー移動となります。駅前ロータリーに停まっていたタクシーの運転手さんに「よなよなエールのヤッホーブルーイングまで」と告げると「ビール工場だね?」というやりとりで理解していただけました。
Googleマップによると距離は5キロほど。タクシー料金は1,900円でした。 -
こちらが工場入口です!思っていたよりも小規模な建物というのが第一印象。あれだけ全国に出荷しているので、もっと大きな工場なのかと思っていました。
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受付で名前を告げ、見学開始までしばらく待機です。魅惑の蛇口が目の前に(笑)
待っている間に続々と参加者が集まってきてます。ご夫婦やグループ、一人参加の方も。ご夫婦の場合、男性の方がドライバーを担っているパターンが多かったようですね。 -
いただきましたのはこのうちわ。うちわ、兼、工場内マップとなっておりまして何とも実用的な逸品です。
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さて時間になりまして始まりました見学ツアー。まずは長靴と簡易的な帽子をお借りして装着します。
最初にビールの原料の説明です。 -
画期的なのは各種原料、麦やホップなどを香りを嗅いでみたり、はたまた食べてみたりと、まさに体感できること。手に持ってみた「カスケードホップ」は確かによなよなの香りがしました。
写真の、焦げるほどに焙煎されているチョコレートモルトも、勿論かじれます。
是非体験していただきたいです、この苦さを…。 -
醸造している工場内へと移動します。コンパクトな敷地内に、ぎっしりと醸造設備が整ってます。
この釜のような設備、ビール工場でよく見かけますが、3つ並んだこれらの釜がそれぞれ違う働きをしているとは知りませんでした。
糖化を進める槽、濾過をする槽、麦汁を澄ませる槽、とそれぞれに重要な役割が。 -
こちら、工場ならではの[一番搾りの麦汁]。まだ醗酵していないので甘いのです。ドライバーさんも飲んでOK。
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続いて発酵を進めるタンクを覗いて(本当にタンクの中身を覗けます)、更に進むは低温で熟成させるエリア。
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室温0度近いこのエリアでただきましたのが、こちらの[無濾過よなよなエール]。
意外な事に、ドライな炭酸の効いた味わい。(まだ炭酸が落ち着く前の状態だからだそうです) -
壮観だったのが充填前の缶が積み上げられたら倉庫。凄まじい数です。
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ひと通り工場内見学が終わったらお待ちかね試飲タイム。8種類のビールを順番にいただけます。
どの写真がどのビールかは、飲み過ぎて余り覚えておりません…(笑)
こちらは最初に配布されました、一番"軽い"「軽井沢高原ビール/ワイルドフォレスト」。 -
続いて「軽井沢高原ビール/ベルジャンホワイト」。コリアンダーやオレンジピールが入っている、ベルギー風ホワイトエール。「ヒューガルデンホワイト」に近い味わいでしょうか。
ハーブが含まれているため[ビール]と表示できずに[発泡酒]表示になっているそうですが、別に酒税的には安くなっているわけではないそうです! -
ここからは飲んだビールのメモに沿って…。
「軽井沢高原ビール/2012シーズナルビール」。イングランドの国旗が描かれたこちらは、麦のコクのあるコッテリした飲み口。
真打ちの「よなよなエール」。このブリュワリーを代表する逸品、樽生でいただきます。ホップの香り高い、安定の美味さ。
この試飲会のために特別に用意して下さったという「よなよなリアルエール」。先ほどの無濾過のビールが落ち着いた、甘みが感じられる一品。炭酸が殆どないので"ビールの炭酸"が嫌いな方もいけるのではないでしょうか。
そして、「インドの青鬼」。IPA(インディアペールエール)と呼ばれる苦さ抜群のビール。最初はこの苦さにびっくりするのですが、中毒性のある味わいです。
ワインのようなボトルに入った「ハレの日仙人」。[バーレーワイン]と呼ばれる、長期熟成でまさにその"ワインのような"濃さを醸しだした一品。 -
そして最後は、「軽井沢高原ビール/ナショナルトラスト」。真っ黒なビール!でも飲みやすい味わいです。
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全ての試飲が終わった後は、缶1本分のオミヤゲ、もしくはその場でハーフパイントのお代わりがチョイスできます。一番印象的だったビールをもう一度味わえるという、嬉しい配慮。
どれも美味しかったので悩みましたが…結局一番ノーマルで、かつ一番やっぱり飲みたくなる、「よなよなエール」いただきました。 -
一通り試飲を終えて大変満足。
…していたところ、無濾過のよなよなエールが残っているので飲みたい方!というお申し出にありがたくお代わりを頂く我々なのでした。 -
受付は売店も兼ねておりまして、そして直売価格でちょっとお得。
家の近くだとなかなか売っている店のないインドの青鬼24缶(6,000円)と、この夏限定の軽井沢高原ビール(1本320円)を購入し、自宅配送してもらう事にしました。
さて、楽しかった見学会もこれにて終了。iPhoneで調べてみると、しなの鉄道も無事復旧していたようなので、工場の方に呼んでいただいたタクシーで御代田駅へと向かいます。 -
しなの鉄道御代田駅。
ちなみによなよな工場から御代田駅までのタクシー代は、運賃1,200円+迎車代180円。 -
駅窓口で「軽井沢・別所温泉フリーきっぷ」1,800円を購入します。
http://www.shinanorailway.co.jp/#kippu
しなの鉄道の軽井沢-上田、更に上田電鉄上田-別所温泉の区間を1日乗り降り自由となるこのきっぷ。本当は朝に買って、軽井沢から御代田までもこいつの力を借りて移動する予定だったのですが…まぁ仕方ないですね。
印刷面をよく見ると、半分ずつそれぞれの会社のロゴになっているのが分かります。 -
御代田駅ホームにて上田方面行き列車を待ちます。
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14時03分御代田発の、長野行き列車はいわゆる"ラッピングトレイン"でした。これを目的に乗っていると思われる方もちらりほらり。集客アイディアとしては功を奏していそうです。
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…でも車内から見るとちょっと怖い。
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そんなしなの鉄道線に乗車すること40分ほど(途中小諸駅での10分ほどの停車含む)、上田駅まで行きましたらば乗り換えで、今度は上田電鉄別所線に乗車します。
先ほどのフリーきっぷ範囲内のこの別所線。通常、終点まで乗ると片道570円です。 -
2両編成で各駅に停車しながらのんびり進みます。陽を浴びる田んぼが広がる景色を眺めながら、終点の別所温泉駅。
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折角の温泉街です、ひとっ風呂浴びるべくいくつか調べた中でお湯と雰囲気の良さそうな[柏屋別荘]という宿へ向かってみます。
http://www.rinsenro.com/ -
ギラリと強い日差しの中、緩やかな上り坂を頑張って歩いて10分弱。到着です。
写真左手から入って、細い廊下を抜けた場所にあるフロントで日帰り入浴をお願いします。
貸切の浴室が3種類ほどあるそうで、そしてタイミングよく空いてましたのでそちらをチョイス。一人1,050円の入浴料と、貸切料金が別途45分2,100円。 -
こちらがその貸切風呂。建物の雰囲気ともマッチする丸い浴槽がクラシック。
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熱めでほのかに硫黄臭、湯の花が舞う透明なお湯にゆったり…。すっかりと堪能させていただきました。従業員の方がサービスで置いていってくれた保冷ポットの水を飲み干すと、湯上りの体に染み渡りました。
木を活かした建物は古さも確かに感じるのですがどことなく品のある造り。ここはちょっと泊まってみたい。 -
先ほど登ってきた坂を、今度はゆっくりと下っていきます。だいぶ日も沈んでまいりまして随分と歩きやすくなりました。
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駅までの途中にある豆腐屋で…
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豆乳プリン100円をいただきつつ…
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再び別所温泉駅へ到着です。
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上田駅へ戻る電車の時刻まで、少々ありました。駅の近くに保存されている、Wikipediaによれば1928年に新造されたらしいこの車両を見学。この特徴的な窓の形から[丸窓電車]と呼ばれて親しまれていたそう。今はこの形に模した、その名も「まるまどりーむ号」が走っているそうです。
残念ながら我々は行きも帰りも乗る事ができませんでしたが、狙って乗ってみるもの面白そうです。 -
懐かしい雰囲気のある別所温泉駅ホーム。
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ここから再び各駅停車に揺られて上田駅を目指します。
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30分ほどで再び、今回の宿泊地上田に到着です。
ここ上田市は映画「サマーウォーズ」の舞台。ちょうど数週間前にテレビ放映していたのをたまたま見ておりまして、街中に点在するこの[どんぐりTシャツのリス]を見かけるたびにほくそ笑んでしまいました。 -
さて本日の宿にいったんチェックイン。上田で唯一温泉があるということでチョイスしたこちら「ホテル祥園」(写真は翌朝撮ったものです)。
http://www.ueda.ne.jp/~shoen/
上田駅からは徒歩5分ほど。宿泊専業というわけではないようで、この日も併設のホールで結婚式などが行われておりました。 -
入口にあった木彫りアバターがいい感じです。ちょっとリスの目つきが怖いけど…!
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ちょっとここから写真が飛んでしまうのですが…
ホテルチェックインを済ませ、部屋に荷物を置いてから再び上田駅へ行き、フリーきっぷを活かしてしなの鉄道でふた駅の大屋駅へ向かいます。
駅前からタクシーでぐんぐんと山を登りまして、到着したのは[OH!LA!HOビール]のレストラン。
http://www.yurarikan.com/ohlaho-beer.html
こちらのビールはクラフトビール祭などで時折り見かける事がある位でなかなかのレアと言えるかもしれません。こんな山の上にあったとは!
ちょうどバイキングを行っている週末ということで少々待ちました(夕飯時は電話確認してみた方が良いかもしれません)が、無事に入店。
ビールは、ゴールデンエール、アンバーエール、ケルシュ、ペールエール。季節メニューとしてヴァイツェンとIPAがありました。それぞれ、ジョッキ530円。
こちらはアンバーエール、ジョッキです。 -
こちらは飲み比べセット、500円。自分の好きなビールを3種類チョイスできます。季節限定のものもOKということで、ケルシュ、ペールエール、IPAを。
好みだったのはジョッキで頼んだゴールデンエール。爽やかな飲み口にややコクのある味わい。
夏野菜が多く使われたご飯も美味しく、よい時間を過ごせました。 -
難点はアクセス…帰りもタクシーで駅まで戻るしかありませんので、電話でお願いした車が到着するまでしばらく外でぼんやり。
(1-2時間に1本でも、シャトルバスなどが出てると嬉しいですね)
信州のひんやりとした空気を感じながら見る夜景が大変綺麗でした。 -
思ったよりもタクシー到着に時間がかかってしまいましたが、何とか予定していた電車に間に合いそう。
ちなみに、大屋駅-レストランオラホのタクシー代は1,600円でした。 -
やってきたのは懐かしいこの色合いの列車(写真は上田駅到着時)。
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1車両に2つしかドアがなかったり、座席に「ライナー券入れ」が付いていたりとなかなか珍しい?車両でした。
どうやら169系という、今はしなの鉄道でしか走ってないヤツだったようです。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%BD%E9%89%84165%E7%B3%BB%E9%9B%BB%E8%BB%8A#169.E7.B3.BB.E6.A6.82.E8.A6.81 -
ホテルに帰着すると、無料で利用できる貸切風呂が程よく空いているとの事。
さらりとしたお湯にゆっくりと浸からせていただき、長い一日の終わりです。
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