1993/08/03 - 1993/08/10
8974位(同エリア10403件中)
梅干し純さん
鳥肌!というのはこういうことだ。
この旅行の中でのハイライトと言ってもいい。
『キャッツ』は言わずと知れた日本もおなじみのミュージカル。
その元祖はイギリスはロンドンで生まれた。
日本では今でも上演され続けているが
残念ながらロンドンの『キャッツ』は2002年にロングランに終わりを告げた。
日本版キャッツも観には行ったが迫力に欠けるように感じてしまったのは
見比べたことのある人々の中でわたしだけではないと思う。
こういうのそれぞれの上演地での個性が出るものであって、
比べてどう、と言ってはいけないのかもしれないけれど
ロンドンのキャッツには他には代えられない魅力があったのは確かなことだ。
一言で言えば、観客がキャッツになれる、ということだろうか。
キャッツの一員として迎えられたかのような錯覚に陥ってしまうほど
パフォーマーと観客の距離が物理的にも、精神的にも、近いのだ。
ロンドンの劇場は観客席を含めて円形。
そしてボロ布など色々な大道具小道具によって
場末の街角のような空間が造られている。
私たちにとっては非日常的な空間に囲まれ、
この時から観客は既にキャッツの一員になっているといっていいのかもしれない。
また、ステージが始まるまで気が付かないが実は客席のあちこちに穴が開いている。
ここから猫のようにニュニュッとすごい勢いでダンサーが飛び出してくるのだ!
初めて脇から出て来たときには思わずビックリして「お〜!」と言ってしまった。
ステージに駆け上がるダンサーの姿、
そしてステージから客席に再び飛び出してくるその迫力。
パフォーマーたちの体の大きさやみなぎるパワー、圧倒的な身体能力に息をのんだ。
一緒になって歌って踊りたくなるような心憎い演出がそこかしこにある。
陶酔してしまうと言ったら言い過ぎかもしれないが、夢の2時間弱。
日本版キャッツは帰国後数年して観に行った。
一言で言うと、洗練されたパフォーマンスを拝観する感じだ。
ダンサーは皆とても美しく、素晴らしい踊りと演技だった。
ただ、体の大きさの違いに依るものなのだろうか。どうしても迫力不足に思えてしまう。
また、観客と一緒に劇場の空気を作り上げるという
泥臭さを残しながらも観客の心に訴えてくるような何か、がないように感じられた。
わたしが行ったとき、舞台は円形であったが観客席と一体型ではなかった。(今はわからない)
ステージがきっちりしつらえてあり、おなじみの舞台という安心感があった。
この舞台造りにも依るものなのだろうか。
答えは出ないし、私自身の個人的な感想なので、
日本版キャッツのファンの方々でこの記事を読んでくださった方が
気分を害されることがあったら申し訳ないと思う。
あくまでも、私の中の比較ということでお許しください。
いずれにしても、ロンドン滞在中、夜はちょこちょこと劇場に訪れたが
リア王より、オーケストラコンサートより、
一番印象に残っているのはこのキャッツなのである。
ロンドンで再演してくれないかな…と密かに願っている。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 同行者
- 家族旅行
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
この旅行記のタグ
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
0
0