2012/04/29 - 2012/05/05
3405位(同エリア16385件中)
ばねおさん
5月1日を中心としたわずか1週間だけのパリ滞在のため、行動はおのずと制限され、限られた時間のなかで数ヶ所だけをピンポイント訪問した。
その内、写真記録のある2箇所をここにご紹介する。
いわゆる観光名所ではまったくないが、自身の備忘のためと興味のある方への参考資料として記す次第である。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- 鉄道 徒歩
- 航空会社
- エールフランス
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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-
4月28日夜、ニースから着いたパリは冷たく暗い雨の中であったが、
翌朝は部屋に朝日が差し込む良い天気になった。
帰国前日に再び雨天となったが、滞在中は比較的天候に恵まれて幸いであった。 -
間もなく満開を迎えるであろう街のマロニエ。
-
こちらは白色
-
バスティーユからヴィラージュ・サンポールへ徒歩で向かう。
サンポールの最寄り駅はメトロ1号線サンポールであるが
バスティーユあるいはオテル・ドゥ・ヴィユから一駅で徒歩で無理なく行ける。
中央に見えるのがサンポール=サンルイ教会。 -
こちらは後日(帰国前日)にサン・タントワーヌ通りからみたサンポール教会の正面
現在改修工事のため工事シートで覆われている。 -
サンポール教会の裏手。
右側がヴィラージュ・サンポール
ジャルダン・サンポール通りをはさんで
左側がリセの運動場
この運動場に沿ってパリで最も古いフイリップ・オーギュストの城壁が残っている。 -
もともとヴィラージュ・サンポールに過去何度も訪れていたのだが、そのすぐ横にこのような驚くべき歴史的建造物があったとは最近まで気づかなかった。
建物の意匠を凝らした壁面ぐらいで見過ごしていたのだが、何とこれが800年以上前の12世紀のパリの城壁であったとは!
いやいや、知ると知らぬとでは天地の差がある。 -
そもそもだいぶ以前に接する建物を解体したところ、この城壁が姿を現し、パリ中を驚かせたとの由。
この城壁はあまりに頑丈なため壊すにこわせず、昔から取り込むか壁面として利用する形で結果として綿々と続き、今日まで残ってきたようだ。
おかげで21世紀のわれわれがこうして直接眼にすることができる。
フィリップ・オーギュストさん、丈夫に造ってくれてありがとう。 -
この城壁の断片的な遺構はパリにいくつかあるようだが
ここが最大規模といわれている。
とくに半円形の物見塔の形が残されているので、歴史的な価値が高いとのこと。 -
普段に生活するこの街なかに普通に中世の壁が存在する不思議さ
それにしてもボール投げの標的にならぬか心配するが...
壊せないほど頑丈なのだから、その程度では影響はないか
と独り納得。 -
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この道を少し先に進むと
-
美しく保存されている中世のお城のようなサンス館がみえる。
近年、人気急上昇のマレ地区だが、この近辺は意外と観光客が少なく、ヴォージュ広場周辺の喧騒とはまったく異なっている。 -
そして左に折れるとセーヌに出て、
マリー橋を渡ればサン・ルイ島である。
メトロ駅 Pont Marieポン・マリーも近い。 -
ヴィラージュ・サンポールの中庭
都市の中のヴィラージュは周囲を建物群で区画された共同の中庭を意味するようであるが、ここもいくつかの建物が連なり、アーチを抜けると又別な中庭がある。
歩き疲れて小休止するには絶好の場所で、静かで安心できる空間 -
取り囲む建物の一階には、骨董店、古書店、フォっトギャラリー、食器店、帽子店などがある。
いずれも小規模で、ちょとユニークな店が多い。
中に日本人の経営するギャラリーがあり
折りしも個展開催中のW画伯にお目にかかることができた。
今年は京都で展覧会を予定しているとのこと。 -
クリスマス前には、中庭にちいさなマルシェが立ち、多くの人々が利用している
これは2011年11月ー12月に滞在したときの様子 -
小規模ではあるが、ワイン、チーズ、肉製品、果物等々ほとんどの食料品が揃っている。
それほど混み合うことなく落ち着いた雰囲気
(2011年12月撮影) -
(2011年12月撮影)
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(2011年12月撮影)
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別の日、こちらは3区のパサージュ・ランクル。
サンマルタン通りからトュビルゴ通りに通じる小さなパサージュである。
この青い扉はサンマルタン通り側である。
撮り忘れたが、トュビルゴ通り側はもっと広く開けている。 -
サンマルタン通り223番地
パサージュ・ランクル PASSAGE de L'ANCLE の表示 -
門をくぐると
このように狭い路地となっている。
パサージュ巡りのツアーとおぼしき一団をみかけたが、
ここはよほどのマニアでなければ、分かりにくい存在であり
他の華やかなパサージュとはだいぶ趣が異なる。
はっきり言って地味である。 -
もともとパサージュも大好きだが、実は来訪の目的はパサージュのなかにある傘修理の専門店PEP'Sである。
傘の修理を依頼するためではなく、あるモチーフを求めてやってきた。
来訪先がたまたまパサージュの中にあった、というのが本当の事情。 -
PEP'Sの入り口
残念ながら、ただいま閉店中
今回は再訪時間がないため
次回のパリ来訪時まで持ち越すこととする -
開店の時間帯がきちんと掲示されている。
-
とりあえず、外観だけでも写真に収める
-
お店のプレート
PEPの店名の由来も次回聞いてみよう。 -
この人形の看板は面白い
左右どちらからみても同じポーズで作られている。
当たり前といわれそうだが
どうやって作成してあるのか、両面を何度も見比べてようやく理解ができた。 -
分かってしまうと、なんだということになるが、
数少ない傘修理専門店の店頭に面白いものを発見した
喜びにひとり悦に入った次第。
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この旅行記へのコメント (7)
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- 164-165さん 2021/05/31 15:32:25
- すみません。
- ばねお さん こんにちは。
フランスには興味が無く、ましてやパリには見たいところもありません。と言いつつ、フランスには行った事が有りました。スイス観光のついでにシャモニーに行ったのでした。
そういう理由で、ばねおさんの旅行記(滞在記?)は遠い存在でしたが、コメントを頂きちょこちょこ拝見して、どちらかと言うとばねおさんの人生の方に興味があります。長いフランスでの生活(旅行記を少ししか拝見していないので)はどうしてでしょう。
テレビで海外での日本人の私生活を放送していますが興味を持ってみています。
御気に触ったらすみません。
【164-165】
- ばねおさん からの返信 2021/05/31 23:55:42
- RE: すみません。
- 164-165さん
こんにちは
突然の「すみません」には驚きました。
その後のお加減はいかがでしょうか。
療養記を書かれているご様子なので、あらためて拝読したいと思います。
私の人生に興味があるとのことですが、とりたてて語るほどの内容もなく、さりとて一、二行で片付けるにも無理があり、しかもまだ人生途中なものですから、もう少し先の締めくくり時点でレジュメを考えたいと思います。
「長いフランス生活」というのは、少々違っております。
毎年、フランスに足を運んで、数週間〜数か月の滞在を繰り返してきましたが、2019年から自分のビザを得て「生活」を始めました。
したがいまして、生活者としてはまだよちよち歩きです。
フランスへ行こう、と思ったのは半世紀も前のことで、結局、実現するのにここまでかかってしまった、というのが実情です。
日本では、「おふらんす」のイメージが強い国ですが、質実剛健で愛国心が強い国民性で、一人一人が自我を持ち、同一均一を嫌い、大勢順応をしません。
日本人にはないものがここにはあり、学ぶべきものが多くありますが、決して賛美しているわけではありません。
どこまでいっても日本人である自分には、海外に出てはじめて見える日本の姿というものもあります。
大げさに言えば、宇宙に出て眺める地球という存在のようなものです。
いずれは地球に、ではなく日本に帰る日が来ますが、事情が許す限りは留まる予定です。
ばねお
-
- babyananさん 2013/06/27 23:22:00
- ありがとうございました!
- ぱねおさん、こんにちは
先日は、ジェロブロワの旅行記に訪問&投票ありがとうございました!
ぱねおさんのパリの旅行記、まだ一部ですが拝見させていただきました☆
フランス、中でもパリはやっぱり不思議な、なぜか惹かれる街ですね。
まだ全くの未定ではありますが、近々とれるかもしれない5連休程度連休に、(行けるとしたら)どこに行こうかと想像を巡らせていたところ、やはりフランスは候補に挙げてしまいます。
まだ渡仏は2回だけ、それも一回がパリ、もう一回はパリ以外ですが、パリからいける近郊の都市でどこかあるかな~なんて考えてマス。
つい、あまり人が足を運ばない、というか、有名な観光地(ももちろん惹かれますが)以外の都市を探してしまったりしてwww
そうそう、私の旅行中の写真もまた(?)、どちらかというと記録の要素があります。それこそ、忘れないようにするために・・・(笑)
また、他の旅行記も拝見させていただきたいと思います。
どうぞ、よろしくお願いします♪
babyanan
- ばねおさん からの返信 2013/06/28 22:12:28
- RE: ありがとうございました!
- babyananさん こんばんは
バラの村といわれるジェロブロワは本当に素敵な所ですね。
babyananさんの旅行記でその魅力が十分伝わってきました。
そして勝手ながら、私の頭の中で作成している
「いつか行くべき地」リストに加えました。
渡仏歴2回でこうした観光地化されていない名所を訪れるのは
ご自身の興味や関心がはっきりしているからでしょうね。
この4トラには、たくさんの旅の達人が居られ
教わることが多いのですが、
同じ地を訪れても、また異なる視点からの
新しい発見も楽しみです。
間欠的な訪問となりますが、
他の旅行記も拝見させていただきますので
こちらこそどうぞよろしくお願いいたします。
ばねお
- babyananさん からの返信 2013/06/29 21:31:18
- RE: RE: ありがとうございました!
- 旅行記でジェルブロワの良さが伝わったこと、とっても嬉しいです!そして旅行記をきっかけに?リストに加わったなんてとても光栄に思います☆
もう言うまでもないですが、本当にとても素敵なところです。
そして。もしお時間に余裕があるのなら。数時間の散策だけの方が少なくないようですが、1泊でも滞在をお勧めします♪
ぜひ行かれたら、旅行記を作成してくださいね!!
babyanan
-
- yunさん 2012/09/02 18:21:02
- 心動きました
- ばねおさん こんにちは。
興味があるyun、お邪魔しています。
パリを再訪したくなる魅力(私の)
その1 景観(建築物)の特異性 その2 美術館の豊富さ
その3 住む人の雰囲気 その4 食いしん坊が満たされる
歴史ある建築物が、見つけるのも難しいほど自然に現代街並みに溶け込んでいる点でパリは他の比でないですね。
オーギュストの城壁、半円形は物見塔なのですね。知りませんでした。
サンマルタン通り223番地、グーグル地図で早速確認しました。
素敵なパサージュをアップしていただきどうもありがとう♪
エイヤッと、踏み入る勇気が少し要るほど小さな入口ですね。
両面同じの不思議は現地で確認するとします。
5月1日のパリ(2)でばねおさんがおっしゃったパリの「社会の成熟度」
私も大いに感じます。個々人が自分も相手も尊重でき、「違い」が当たり前に大切とされる気風が心地良いと感じます。政治もごく日常に存在し、カッコ良く且つ、しっかりと主張が出来るのですね。
三編のパリ記にすっかり心動き・・・
次の「旅」をパリに決めてしまいました。
すずらんの季節は勤務上当面不可で、真冬のパリになりそうです。
シタディーヌ・バスティーユ・マレ予約中です。
きっと両手がクレープになります。きっかけをありがとうございます。
雨の日曜日、自宅で映画『Hugo』を観ました。
アメリカ映画ではありますが、パリの色彩を楽しめました。
ではまた。
yun
- ばねおさん からの返信 2012/09/02 22:34:14
- RE: 心動きました
- yunさん こんばんは
いつもお立ち寄りいただき、ありがとうございます。
そろそろ秋の気配が感じられてきましたが、お元気でお過ごしですか。
パリ滞在記が何となく据わり心地が悪いので、3部構成で一応〆てみました。
yunさんが挙げられた4つの魅力、そのとおりですね。
若い頃パリを訪れ、パリに恋してそのまま居ついてしまった人の何と多いことか。
> 三編のパリ記にすっかり心動き・・・
> 次の「旅」をパリに決めてしまいました。
旅行先決定に関与したとなると、これは責任重大ですね。
> シタディーヌ・バスティーユ・マレ予約中です。
ここは日本人観光客やビジネスマンもよく見かけます。おそらくリピーターも多いと思います。
> 素敵なパサージュをアップしていただきどうもありがとう♪
> エイヤッと、踏み入る勇気が少し要るほど小さな入口ですね。
> 両面同じの不思議は現地で確認するとします。
素敵かどうかは少々お待ちください、と申し上げておきますが、希少性はありますね。
看板の謎のヒントは右手左手の関係ですよ。
> きっと両手がクレープになります。
すずらんのない時期ですので止むを得ないと思います。
片方はガレットで変化をつけてもよろしいかと...
> 雨の日曜日、自宅で映画『Hugo』を観ました。
> アメリカ映画ではありますが、パリの色彩を楽しめました。
この映画についての知識はありませんが、今度観てみます。
それではまた
ばねお
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