2012/08/25 - 2012/08/26
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sunnyさん
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1994年春。
私がまだのほほんと学生をやってた頃、想像を絶する集団虐殺がアフリカの真ん中にある国ルワンダで起きていた。
100日間の犠牲者は約100万人といわれる。
原子爆弾や化学兵器ではなく、手榴弾やナタ、人の手でこれだけの人が殺されたのです。
Shooting Dogs(邦題ルワンダの涙)は事件の起きた学校で撮影されたもの。この映画を見てから現地入りしたので、多少免疫はついていると思ったのですが、やはり実際に見るとかなりの衝撃でした。
ジェノサイドの悲劇から18年。カガミ大統領の元でアフリカの奇跡と呼ばれるほどの発展を遂げたルワンダの首都キガリを歩いてみました。
2016年9月、キガリ再訪。ドーハ、エンテベ経由
☆フライト
Johannesburg-Kigali
8/25 WB120 01:30 - 05:25
8/26 WB119 20:50 - 00:45
Rwanda AirのHPからUSD501.90
☆レート
1USDドル=615RWF(ルワンダフラン)、2012年8月26日現在
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 4.0
- 交通手段
- 高速・路線バス
PR
-
ヨハネスブルグOR Tambo空港最終便のルワンダ航空キガリ行きは土曜日深夜の1時半。空港スタッフもすでに掃除を始めてるし、出国審査官のところには人が群がりぺちゃくちゃおしゃべり。緩すぎる。
キガリ行きボーイング737-800型機内は半分くらい埋まった感じ。照明とかトイレも他の機体に比べてきれいと思ったら、スカイインテリアを採用した機体だとか。
機内食は無地の箱とホットミールが別で配られる。味は普通だけど、夜中の2時過ぎなので、少しだけいただく。
ヨハネからは、ジンバブエ、ザンビア、コンゴ、ブルンジ上空を飛び、離陸から3時間半で朝の5時過ぎキガリ着。
キガリで降りたのは数人で、他の人はそのままナイロビ行きに乗り換えて行った。
事前にオンライン申請したビザを30ドル払って取得。スムーズで難なく入国。
入国でもめない国ってそれだけで好感度大。 -
今夜の宿、Okapi Hotelに空港ピックをお願いしていたのに、迎えが誰もいない。
ローミングできるはずの自分の携帯電話が使えず、近くにいた人が自分の携帯で電話をかけてくれた。金は要求されない、いい人だ。
15分ほどでタクシーが迎えにきた。
空港の両替所で50ドルだけ両替し、タクシーでホテルへ、10,000フラン。
空港で声をかけてきたドライバーも10,000フランだったので、その人にお願いしてもよかった。
タクシーから眺めた第一印象は、町がきれいでゴミがあまり落ちてない、人々も温和な感じ。
朝6時前だったけれど部屋に案内してもらえた。
部屋のベッドの上からの眺め。
少し前に太陽が昇ったばかり。 -
千の丘の国といわれるルワンダ。
(関係ないですが、千の風になってを歌っているのは地元出身の歌手、中学校の音楽の先生の息子さん)
夜間フライトであまり眠れなかったので、部屋で一眠りしてから朝ごはんを食べ出かける。 -
土曜日の朝だからか、10時半を過ぎても店が開いてないので変だなと思って近くの人に聞いたら、今日はUmugandaだという。
毎月月末の土曜日の午前中は、ルワンダ中でみんなが掃除する日らしい。
みんなまじめに掃除をやっているところが、素晴らしい。 -
仕方ないので店が開くまでぶらぶらと歩くことに。
掃除の甲斐もあってか、キガリの町は本当にきれい。
首都だけと思ったら、翌日訪ねたニヤマタもそうだった(これは前日の一斉掃除のおかげか?) -
キガリのシンボル、キガリタワー。
1階には小売店、旅行代理店やスーパーなどが入っていて、上のほうはオフィスらしい。 -
この大きな中華系スーパー2000が両替レートがいいと教えてもらっていたので、スーパーが開くのを待っていたら同じく開店待ちしている日本人がいたので声をかけてみると、現地に住んでる人だった。
さっそくいろいろと情報収集。
スーパーの2階で両替できたのだけど、持っていたドル紙幣が2003年だったのでレートが悪かった。2005年以前の紙幣はレートが悪くなるらしい。 -
その人に教えてもらって行ったドイツ人経営のお店では、焼き立てのパンや輸入商品が買えた。
サーターアンダギーみたいなお菓子とSkolビールが今日のブランチ。
ブラジルビールSkol、現地生産されてるようで1本450フラン、約70円と安い。水500mlが300なので2倍しない。 -
キガリ市内を走っているのは日本車が多い。
ここはトヨタだらけの駐車場。ルワンダでは90%は日本車が占めている。
フランスの植民地だったので左ハンドルだが、輸入した後に内装を変えるらしい。
突然トラックから「左へ曲がります」という日本語が聞こえてきたので見たら運送会社の中古車。
彼らも運転しながら、なんだろーと思ってるんだろうな。 -
ルワンダはほとんどがキリスト教徒だが、ムスリムも5%ほどいて、犠牲祭(イードアルアドハー)が祝日である。
通りかかったモスクから、昼ごろのアザーンが小さく聞こえた。
カガミ大統領の顔写真が飾られている店も多い。
聞くと、どこかの国のように強制で飾っているわけではなく、経済発展を成し遂げている大統領の手腕をたたえている人が多い。 -
高地でエクアドルのように年中春のような感じだが、今は乾期の終わり。
ちょうどジャカランダが咲き始めていた。
南部アフリカは春を迎え、これから街が紫に色づき始める。 -
メモリアルミュージアム(虐殺記念館)
キガリタワーのあたりから、バイクで400フラン、60円くらい。
いい値は500だったが、交渉するとすんなり下がる。
アップダウンの丘を走っていくと、10分弱でミュージアムへ到着。
観光客が入り口で待っているので聞いてみたら、
今日は祝日営業で、午後1時オープン。
開館時間まで周りを散歩してみる。 -
さっきまでいたキガリタワー辺り。
丘の上に築かれた街なのがよくわかる。 -
道路はよく整備されている。制限速度40キロ。
坂も多いので、スピード出している人はあまり見かけない。
時間になったので
入り口では荷物&ボディーチェックを受け、中へ。
入場料はなく、寄付 -
展示物はフランス語、ドイツ語、英語で表記されているが、小さい字で暗いのでオーディオガイドを15ドルで借りた。
内部は撮影禁止。
ルワンダ以外に、国連で認められたジェノサイドの事例5つの資料の展示
アルメニア人虐殺、「ヘレロ・ナマの蜂起」制圧(ナミビア)、ナチスのホロコースト、ポルポト政権のカンボジア大虐殺、ユーゴスラビア紛争の民族浄化
犠牲になった子供たちの写真に年齢、好きな物、死因などが記された展示
昔訪れたアウシュビッツもトゥールスレンも衝撃だったが、ここルワンダの記憶が新しいこともあり衝撃が大きかった。そして翌日行くNyamataの教会はさらに。。 -
食欲は減退したものの、朝もろくに食べてないのでランチ。
バイクタクシーでキガリタワー付近まで戻り、今朝教えてもらったレストランへ。
Boucherie Charcuterie de Kigali
ランチはブッフェ料理が名物なんだけど、この日はUmugandaのおかげでアラカルトしかない。
地元のビールをと頼んで出されたTurbo Kingビールはあまり好みの味じゃなった。
やっぱり飲みやすさはSkolが一番。 -
フランスの植民地だったからか、ご飯のレベルはなかなか高い。
メインはCarbonade de Boeuf、ビール煮込みが美味
Pommes Frites、Haricots frais aux carottes
あーフランス語。。 -
スープ、メインも期待してたより美味しくて、最後のデザート
特産品バナナも甘くて美味。
スープ、サラダ、ビーフシチューとこの皿、最後にデザートが付いて2,500フラン、約400円。安くなない。 -
治安はいいけれど夜は街歩禁止、と現地事務所より指示があったので、おとなしくホテルへ戻る。
バルコニーからの夜景。
キトのオレンジの明かり一色には負けるけど、丘の多い街の夜景は格別。 -
早めに寝たのに起きたら日はとっくに登っている時間。
この日は曇っていてよく見えない。 -
もわんとした景色もなかなかよい。
朝ごはんを食べた後、キガリ郊外のジェノサイド現場の教会へ行く。
Ngabugogoバスターミナルへ行き、そこから乗り合いバスで40分くらい、600RWF。
ホテルからはすごい坂道なのでバイクタクシーを止めて乗っていく。
400RWFと安いので、疲れたらすぐバイク(笑) -
バスターミナルまで5分ほどで到着。
人が多くて活気あるターミナル。
旅行者らしき人は私以外見かけない。 -
Nyamata行きのバス。
満員になったら出発だけど、満員とは日本だと2人掛けのところに無理やり3人押しこまれた状態。狭いよ。。
隣に座った人は大学で経済を教えている先生。
ルワンダはVISION 2020という経済方針を定め、経済改革に取り組んでいる最中。
ルワンダはシンガポールやドバイを目指してるって聞いたんだけどほんと?と聞くと、モデルは必要だろう、と苦笑していた。
Nyamata近くに建設中の大規模なホテルがあった。今はリージョナルな路線がほとんどのルワンダエアも、今後はもっと世界に航路を拡大する方針らしい。
内陸国、国の面積が小さいという弱点を乗り越え、頑張っているルワンダを応援したくなった。 -
Nyamataのどこへ行くの?と聞かれ、ジェノサイド現場というと、いくつかあることが判明。
街から一番行きやすいところへ行きたい、というとバスが止まった時に先生がバイクタクシーの運転手に私を教会へ連れて行くよう頼んでくれ、バイクタクシー代も交渉してくれた。 -
ジェノサイド現場の教会。
受付にいた女性がガイドをしてくれた。
ぐるっと囲むように飾られている白&紫の垂れ幕、この色の組み合わせは、死を意味するらしい。
10,000人が犠牲になった教会の内部には、当時殺された人たちのボロボロの服、頭がい骨の山。
天井や壁には犠牲者の血痕の跡。
さらに敷地の奥にはお墓や、むき出しで並べられた頭がい骨。
強烈だった。 -
バス乗り場まで歩く。
先ほど見た頭から離れられない。
ガイドしてくれた女性は、恐がらなくていいのよ、と言ってくれた。
映画で見たよりも現物は視覚だけでなく、嗅覚にも訴えてくる。 -
バスターミナルまで歩く。
-
やっぱりアジア人浮きまくり。
近くを歩いていた兄弟。
初めは堅い顔だったけど徐々に。 -
ほら、素敵な笑顔。
小さな子どもも英語が少し話せる。
学校で習ってるんだって。 -
ニヤマタドライビングスクールは
手作り感あふれる自動車学校 -
なぜサロン名がNew Mexico?
一人バカウケして写真撮ってたら、近くの人が首をかしげていた。 -
バスが出発するまで(人が集まるまで)時間があったので、Primusビール買いに行く。
昼間っからラッパ飲みしてたら、地元の人がくすくす。
通りすがりに、enjoy your drinkとか言われる。 -
ナイル川の支流が流れている。
赤道付近から出発して、エジプトを経て地中海に注ぐ世界最長の川。 -
ゼッケンを着ているお兄ちゃんが運転するバイクタクシー。
安くて便利で値段交渉したらすぐ下がる(笑)
客はヘルメットかぶらなければならないのだけど、みんなで共用。
ちょっと匂うのが気になった。 -
キガリに戻って適当に入ったレストラン。
今日のランチはお魚。
たるたるソースがピリッと辛くて -
隣にあったスーパーで買い物
ルワンダは高原でコーヒーが美味しいというので、怪しいけれど並べてあったすべてのパッケージの香りをかいで、一番気に入った香りのコーヒーを購入。
買い物したものは紙袋に入れてくれる。
ルワンダは環境に配慮しビニール袋は存在しない。 -
キガリタワーのカフェで一休み。
韓国人の団体がいた。ボランティアかな。
ボランティアがオープンさせたベーカリーができていた。(2016年) -
ルワンダにはビールの看板が多い。
代表的な銘柄が一同集合。 -
店の看板の絵が上手。
マラウイでも感動したのだけど、ルワンダでも。 -
建物が途切れた間から眼下に広がる街を眺めながら、キガリにお別れ。
Okapiホテルに戻り、レストランでビール飲みながらインドドラマをぼんやり見ながら、夜のフライトまでの時間をすごす。
周りはインドジンだらけで、ゲラゲラ笑っている。
で最後はやっぱり俳優たちが踊りまくっていた。 -
空港までのタクシーは値切って7,000フラン。
途中激しい雨が降ってきた。
出国カードを記入し、出国手続きをすませ搭乗ゲートへ。ここでもネットがつながる。
ナイロビからの乗り継ぎ客を待っての出発だったので、1時間近く遅れた。復路フライトはガラガラで3列シート独占。
ぐっすり眠ってヨハネスブルグへ。
人がすごく親切で気候がいいルワンダ。お隣ウガンダのようにゴリラトレッキングもあるようです。 -
2016年9月再訪。
ジャカランダの花が咲き終わりのころ。 -
ルワンダのお土産。
CHIAシード、ルワンダナッツ
ルワンダコーヒー
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この旅行記へのコメント (2)
-
- ぺこっちさん 2012/09/07 19:15:07
- ルワンダ、行かなきゃですね
- sunnyさん、こんばんわ。
「ルワンダの涙」は観ていませんが、「ホテル・ルワンダ」を観たことがあり、ものすごい衝撃を受けました。
ルワンダで起こったことももちろんですが、国連の治安維持軍の役割とか、外国メディアの撤収とかが現地ではどういう意味をなすのかってことを、映画を観て考えさせられ、ほんと、自分の人生にとって非常に大きな影響を与えた映画でした。
そんなわけで、ルワンダには関心があったのですが、まだ旅行で行かれる状態じゃないのかと思ってたんです。きれいに整備されていて、安全なんですね。
いつか、アウシュビッツも必ず行こうと思っていますが、ルワンダも行こうと思います。参考になりました。ありがとうございます。
急にゆるい話になりますが、「突然トラックから「左へ曲がります」という日本語が聞こえてきたので見たら運送会社の中古車。」ってのにはバカうけしてしまいました・笑 途上国で、日本が書かれたまま走ってる車はよく見るようですが、これはほんとうけますね。
ぺこっち
- sunnyさん からの返信 2012/09/09 03:12:10
- RE: ルワンダ、行かなきゃですね
- ぺこっちさん
こんにちは〜
ホテルルワンダ、見たかったんですがDVDがなく、帰国してから見泣きゃと思ってます。
ルワンダの涙でも、なすすべもなく撤収するしかない欧米人たちの姿にやるせない思いでいっぱいでした。。
ルワンダ、街歩きができるくらい安全できれいですよ!
南アよりははるかに(苦笑)
日本からは行きにくいかもしれませんが、アフリカへ行く時にぜひ訪ねてみてください。トルコ航空やKLMが飛んでましたよ。
> 急にゆるい話になりますが、これはほんとうけますね。
そうなんです。現地でひとりオオウケでした。
「バックします」というのもありましたよ〜
sunny
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