2012/07/14 - 2012/07/16
1419位(同エリア2202件中)
つみきさん
これまで、様々な書籍や雑誌で「美山荘」の話題を目にしてきたので
いつかは行きたいと思っていた宿でした。
それが、ひょんな事から
連休に空きがあるという幸運に恵まれ
ウキウキワクワクしながら、美山へと向かったのでした。
【美山荘】
http://miyamasou.jp/
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- 高速・路線バス タクシー 新幹線 私鉄
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
10時50分発の、のぞみ107号で東京発。
今回も、東京駅の「グランスタ」でランチ購入だったのですが
私が乗った在来線が事故で遅れ
ツレに購入を頼んだら、思いがけずボリュームのある稲荷弁当を買われ
自分の胃袋にあったお弁当を、自分で買う事の大切さを痛感w
途中、寝るつもりだったのに
はやる気持ちのせいか
うとうともしないまま、13時11分、京都到着!
バスに乗り換える前に
何か京都らしい写真を…と思ったのですが
撮れたのは京都タワーくらいでしたw
7月に入り、既に祇園際はスタートしていたので
京都駅前には、コンチキチンのお囃子が流れ
否が応でも、気持ちがはしゃいでしまいます^ ^ -
いつもは電車移動をメインにするのですが
今回は、余裕のある移動だったし
まずは出町柳駅まで行かなくちゃいけなかったので
市バスで移動。
いつもはあまり行かないエリアを
バスの車窓から眺めるのも良いものです。
一応ネットで調べては来たけど
この後乗り換えるバスの時間を確認して
それまでの時間を潰すべく
すぐ近所にある「柳月堂」さんで休憩する事にしました。 -
出町柳は、なんどか来ていますが
たいてい「下鴨神社」に行くついで…とかで
出町柳駅近辺は、来たことが無かった。
「柳月堂」さんを利用するのも初めて。
1階はベーカリー(この日は休みみあたいでした)
2階が「名曲喫茶」になっています。 -
名曲喫茶は、音楽を聴く人の為の場所なので
お喋りしたい人は、それようの小さな部屋があります。
素敵なバーカウンターと、テーブルが2つだけの小さな部屋。
音楽を楽しむ方の部屋は、もっと広いです。 -
気休めのビタミンC補給って事で、レモンスカッシュをチョイス。
あんまり冷えてないレモンスカッシュに氷が入っているので
ぐるぐる混ぜないと冷たくならない(笑) -
バスに乗車。
このバスで、長距離移動です。
ちなみに、このバスを待っていた時
もう、これ以上「本気」って感じは無いだろうという
「登山」モードのグループが居まして
どうも高校生か大学生のグループが
先生の引率で、これから登山に行くらしい様子で
彼らがもし同じバスに乗るんだとしたら
私達は、こんな軽装でこのバスに乗っていいのかしら?
…と、若干不安になったのですが
結局彼らは同じバスに乗り込まず
我々の不安は、全くの無駄でございました(笑) -
出町柳を後にして
バスは市内を蛇行しながら北上してまいります。
北大路あたりまでは街ですが
貴船よりもずっと北へ
鞍馬よりもさらに北へ
とにかく北へ北へ。
杉林の中の山道をどんどん進みます。
途中アナウンスがあり
バス停が無いところでも
チャイムを押せば停めてもらえるんだそうです。
そういうバスに乗るの、初めてだなぁ。
バスに乗ってる人は、みなさん知り合いみたいで
「どこへ行ってきたの?」なんて話をしています。 -
出町柳からバスに揺られて1時間半。
「大悲山」というバス停で降りると
宿の方が、待ってくれていました。
宿は、ここから車でさらに奥へ。
これから向かう「美山荘」は
もともとお寺の宿坊だったそうで
この先には、そのお寺と、数件の宿しかありません。
写真にうつっている看板が、その宿の名前。 -
宿に到着して、さっそくお部屋へ。
我々のお部屋は「岩つつじ」というお部屋。
おしぼりが、素敵な籠に入って出てきました。
仲居さんが、お茶を持ってくるために中座した隙に
「いいなぁ、この籠。」と、ヨダレがでそうでした(笑) -
仲居さんが持ってきたのは
草餅と、冷たいお茶。
草餅は、もちろん手作り。
黒文字で切るのが大変なほどの粘りのお餅は
よもぎの良い香りがしました。
冷たいお茶を味わいながら
「ん?なんだこの甘味?」と気になり
仲居さんにうかがうと
これは「あけび」のお茶でした。
このあたりは、お茶が取れないので
昔から、あけびの芽を摘んで
お茶にしていたんだそうです。
あけびがお茶になる事にもびっくりでしたが
味の良さにも、さらにびっくり。
お出迎えのお茶とお菓子だけでも
美山荘の実力がうかがいしれます。
あぁ、夜が楽しみ〜。 -
岩つつじのお部屋には月見台があり
上座からの眺めは、こんな感じ。 -
夏のしつらへで
御簾の向こうに月見台と山の木々が見えて
なんとも涼しげです。 -
広さも、十分すぎるほど。
後で、仲居さんに教えてもらったのですが
元々は2部屋だったのを
壁をとっぱらって、一部屋にしたんだそうです。
どうりで、という余裕です^^ -
この月見台の眺め、ほれぼれします。
-
こんなしつらへをする家に住んだら
さぞかし面倒だろうと思うのですが
同時に憧れも…。 -
こうして月見台を眺めつつ、のんびりするスペースも。
-
円座ってのもいいですよね。
-
-
ちょっとした書斎的なスペースも。
こんな場所で暑中見舞いを書いたら
上から目線になってしまいそうな(笑) -
この時期は、畳ではなく
竹を網代編みにしたものが敷かれていたのですが
それを止めている金具が銅製で
こんな金具もあるんだなぁ…と、しげしげ観ちゃいました。
畳の縁に
ぐいっと差し込まれているようで
びくともしませんでしたよ。 -
床の間は、こんな感じ。
-
軸には
京都・祇園を愛した明治〜昭和期の歌人、吉井勇の句。
「鞍馬より天狗風吹く夜もあらば抱かれて寝むと君は云ふかや」 -
活けられていたのは、見事に虫に食われた葉。
紅葉しながら、色が変わっていく葉も美しいのですが
虫に食われた葉が、こんなに美しいとは。
そして、これ以上「美山」らしい床の間もなかろうと思いました(笑)
いやいや、いちいちお見事です。 -
次の間にはクローゼット代わりの棚と
箪笥が一つ。 -
箪笥は飾りのようですが
こういう箪笥を部屋に置けたら
どんなに素敵だろう…と
我が家の狭さもお構いなしに
うっとりしてみたりします(笑) -
そしてこちらはお風呂。
これはお部屋のお風呂ではありませんが
なんせお部屋が5室しかありませんので
そうそうかち合う事もなく
しかも川に面していて
川側のガラス戸は開く事が出来るので
とっても気持ちのいいお風呂です。 -
洗い場に敷かれてるのは磁器なのでしょうか
足アタリが良くて、とっても気持ちが良かったです。 -
お風呂でさっぱりして
浴衣に着替えて、さっそく月見台へ。
動画でも撮ってみましたよん。
http://www.youtube.com/watch?v=rN05DhSndYE&feature=g-upl -
月見台の下には、せせらぎ。
-
お隣の月見台も、見えてしまうのですが
そこはお互い気を使いあい
間違っても覗き込まないように配慮しあっていい感じ。 -
ふっふっふっ、風呂上りには、これでしょう!
-
月見台で、かんぱーい!
…と言っても
静かにね、気持ちの良い風に吹かれながら
美味しくいただきましたよ。 -
左のお隣さんの方は
あまり見えないように目隠し。
お部屋の中まで見えちゃまずいですもんね(笑) -
-
-
お夕飯の時間になって、仲居さんが迎えに来ました。
今夜は個室でいただくようです。
廊下越しにはお庭。
モリアオガエルが渋い声で鳴いています。
鳴き声からして、多分一匹なんだけど
まぁ見事に響く響く。
仲居さんが教えてくれたのですが
このお庭の池に卵を産むんだそうで
芍薬の枝に、泡に包んだ卵を産みつけるんだそうです。
芍薬とは、なんと贅沢な(笑) -
こちらのお部屋、ふすまも素敵でした。
いくつか部屋があって
我々のお部屋は、ちょうど夏のお部屋で「朝顔」。 -
ちなみに、これは私達が泊まったお部屋の襖。
これも素敵でしょ。 -
-
桶に活けられた花も、それぞれ違うようです。
-
お食事の際には、ナプキン代わりに手ぬぐいを渡されました。
これはオリジナルなんですね、素敵です。 -
さぁ、いよいよ楽しみにしていたお食事の始まり。
おーっと、大きな葉に隠されていますね。 -
葉をめくると、籠が出てきました。
何やら美味しそうなものが色々と…。
どれも食材の味を大切にして
味を殺さないように丁寧にこしらえてあります。
口に運ぶたび
「うまーい」と大喜びの私たち。 -
これは、えーっとなんだったっけ。
たにしだったかな。
佃煮にしてあって
臭みなどは一切なく
噛みしめると、旨味がじわっと。 -
お次は、木箱がやってきました。
-
箱の蓋をあけると、お造りが。
山奥なのに
まぁ、歯ごたえのいいお造り。 -
手前は蓮根だとわかったのですが
奥はアスパラ?と思ったら
「牛尾菜(しおで)」というお野菜で
私は、初めていただきましたが、まぁ美味しい。
帰宅してから調べたら
「山アスパラガス」という別称もあるんだそうです。
しかし、牛尾とは、まぁ確かに(笑) -
今度は、川魚。
川どじょう
はや
ゴリ
ゴリは食べたことがありましたが
残りの2つは初めていただきました。
それぞれ、衣や揚げ加減を替えてあるのか
旨味や苦みが、それぞれ違っていて
とっても美味しかったです。
奥に隠れているのは、とうもろこしで
この甘味が、いい箸休めになって
これも絶品でした。 -
お次は何やら、塩釜が。
-
開くと鮎。
うるかを少し挟んでいるので
酒飲みにはたまらない塩気と苦みです。 -
乾杯はビールだったのですが
この辺で、お酒をお願いしました。
こんな風に
葉を添える事が出来るのも
山での贅沢ですねぇ。
こんな葉が身近にあれば
撮影でも困る事はないだろうなぁ(笑)
ついつい仕事での苦労を思い出し
女将に「こんな葉が欲しいと思っても、東京ではなかなか。本当に羨ましい限りです」とお話ししちゃいました(笑) -
お寿司もちょこっと。
さっと炙っていて、上手く脂を加減しています。
酸味も抑え目で、美味しかった〜。 -
椀物のお出汁を味わうと
宿の力量が伝わってくると常々思うのですが
美山のお椀も、期待を裏切らないお味でした。 -
焼き物は鮎。
こんなに香ばしく
でも骨まで食べられるほど
いい加減に焼くには、どんなコツがあるのでしょう。
これまで焼き鮎は度々食べていますが
こんなに香ばしい鮎は、そうそうありません。
素材も良いのでしょうが
とにかく焼き加減が素晴らしい鮎でした。 -
煮物は、少々甘口。
といっても、甘ったるいわけではなく
茄子をいただくと
美味しいお出汁がじゅわっと。 -
ご飯は、なんと鮎雑炊。
もぉ、最後まで
これでもか、これでもかと美味しいものが〜!
美山荘に完敗(笑) -
デザートはこちら。
-
梅や野イチゴをふんだんに使ったゼリーです。
爽やかで、一粒一粒の酸味や甘味を味わって
最後まで、完璧です。 -
仲居さんと襖の話になった時
お部屋ごとにしつらへが異なり
隣りには床の間があるので
お隣のお部屋のお客様がお済になったらお見せしますね
と、言ってくださって
こうしてお部屋を見せていただきました。
ちょっとピンぼけですが
お部屋ごとに良さがあって
余裕があれば、全てのお部屋を堪能してみたい気にさせられますね。 -
これは「おひやを」とお願いした時に持ってこられた「水差し」。
もぉ、水差しまで素敵なんだものー(笑) -
銅製の急須もいいですねぇ。
こういった、食器のセンスも、とにかく素敵です。 -
お部屋に戻る頃には
とっぷりと日が暮れていましたが
足元を照らす灯りがまたステキ。 -
お部屋には、ふっかふかのお布団。
ベッドじゃないと、とおっしゃる方も居ますでしょうが
いい宿はマット選びもお上手で
寝心地に遜色はありませんよー。 -
次の間に片付けられていた座卓には
お茶のセットが置かれていたのですが
これがまたステキ。 -
いまちょうど、急須を探しているもので
ついつい急須を手に取って、しげしげ眺めてしまうのでした(笑) -
翌朝。
朝食は、他のお部屋の方々とご一緒に。
コの字型のカウンターの一番奥に通されました。 -
一面だけ窓を開けながら
エアコンも効いていて、いい感じ。
ご一緒する方のご迷惑にならないよう
写真はここまで…と思っていたのですが
他のお客様も、こっそり携帯で写真を撮られていたので
安心して私も時折、iPhoneでパシャパシャっと(笑) -
お豆腐には、美味しい屑のあん。
-
お魚は鯖のへしこ。
お味噌汁は、うこぎと山椒。
ご飯がとても美味しくて
向かいの席に座ってらした男性は
「ぜひ、お焦げを…そして、ちょっとお塩をふっていただけますか?」とお願いしていました。
おぉ、それは美味しそう。
残念ながら、私は満腹で、そこまで行けませんでしたが
そんな風にいただくのも、きっと美味しいでしょうねぇ。 -
お部屋に帰ると、お布団はあげられていましたが
明け方に降った雨で、月見台が濡れていたので
そっと、わらじが置かれていました。
わらじを履くのははじめてでしたが
わらじって、気持ちのいいものですねぇ。
実はこの後、仲居さんがやってきたので
「お支払かな?」と思ったら
なんと、明け方の大雨で土砂崩れが起きたとの事。
バスが来れないので
タクシーを手配いたしますが…と。
あれまぁ、確かに凄い雨だとは思っていたけど
まさか、土砂崩れを起こすほどとは。
この宿には、テレビもありませんので
思いもよりませんでした。
幸いsoftbankだけは通じたので調べてみると
確かに土砂崩れで、鞍馬から北は大変な事になっているようです。
いやはや、こんなアクシデントがあるとは(笑) -
荷造りをしていたら、女将が珈琲を持ってきてくれました。
珈琲まで美味しい。
まったく、美山荘ったら、最後まで完璧です(笑) -
チェックアウトまでは時間があるので
本来、美山荘が「宿坊」として存在していた由縁である
「峰定寺」さんへ行ってみる事にしました。
こちらは、修験者が修業を積んだお寺です。
宿の敷地の奥へ進むと
門が片側だけ開いていました。
境内は撮影禁止だと伺っていたので
撮影はここまで。
中に、お寺の方が居たので
ご挨拶してお話を伺うと
上まで上がる事は出来るのだけれど
足元が危ないので、おすすめ出来ないと仰る。
前のグループは
それでも上へとあがったそうですが
我々は、いつかまた…と諦めました。
ツレはともかく
私はそそっかしいので
万が一にも足をくじいたりしたら
お寺の方にご迷惑ですからね。
一応、スニーカーも持参していましたが
今回は、ご縁が無かったのかもしれません。
いつかまた、こちらを参拝する機会があれば
いつか、山の本堂を拝ませていただきたいものです。 -
宿まで戻ってきたので、せっかくだから宿の様子をパシャパシャっと。
これは、お食事をいただいた方の棟。 -
これは、我々のお部屋がある方。
…と、言っても、これじゃわかりませんよね(笑) -
これは「美山荘」の入り口。
石には「峰定寺参道」の文字。
敷地内に参道が通っているわけです。
動画も撮ってみましたよ。
http://www.youtube.com/watch?v=tgauxyU9o68&feature=g-upl
お願いしていた時刻にタクシーが迎えに来て
美山荘を後にしました。
京都市内までのタクシー代は、予定外の出費でしたが
運転手さんが、色々と楽しいお話をしてくださって
退屈する事はありませんでした。
ちょうど土砂崩れしたトンネルの横も通ったのですが
間伐材が斜面を滑り落ちて
トンネルの中に流れ込み
復旧までにはだいぶ時間がかかりそうでした。
運転手さんに「大原へいけませんか?」とお願いしてみたのですが
美山から大原へ抜ける道の路面状況は危ういらしく
危険をおかすのも…と考えて、大徳寺さんのあたりまで乗せてもらいました。
京都市内に戻ってからのお話は、また次の旅行記で…。
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