2012/07/04 - 2012/07/05
1414位(同エリア2195件中)
miuさん
5年ぶりの美山荘は変わらず素晴らしかった。
2007年まで毎年楽しみにしていた京都旅行。
2008年に一代目フェレットのおむ1stの闘病のため、予約をキャンセル。
おむ1stを亡くした後は相棒のつぶ1stの健康最優先のため、部屋数が少なく数ヶ月先の予約しか出来ないこの宿から遠のいていた。
2012年1月、ニンゲンなら90歳と言うご長寿をまっとうしてくれたつぶ1stを看取って、5年ぶりの予約を入れた美山荘。
季節はやっぱり一番好きな蛍の季節。
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 一人あたり費用
- 15万円 - 20万円
- 交通手段
- 自家用車
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
東京を早朝3時半に出発し、大阪に入ったのが9時。
一仕事片付けてから京都へ。
やや渋滞気味の京都市内中心部を、いつものカーブドエビナでワイン購入。
その後、錦市場を観光客らしく散策。
季節が夏なので、魚屋で軽い「鱧セット」や、卵屋でだし巻き卵を購入。(出し巻きはともかく、魚屋の鱧寿司はイマイチだったので、どこで買ったかも忘れた。)
前から探していた竹製の箸を「遊膳」で購入。
スーパーでトマトジュースを買うなど多少の寄り道などしながら14時半ごろ、美山荘にチェックイン。
迎えてくれたじゅんちゃんは、3年前から働いているということで久しぶりの私たちには初めてのお嬢さんだったが、こけしのようにおっとりとした可愛い娘さんだった。
京都出身の娘さんかと思うと出身は北海道。タスマニアで英語や写真を勉強して3年ほど暮らすうち、かえって日本のよさを再認識してここに就職したとか。
そう言えば最近は外国人のゲストも多いらしい。
若女将に聞くと、「侘びさび」というのに憧れるらしく、米国より欧州から来るお客の方が多いのだとか。
中でも、ベルギーの古城に住む建築家さんが年に何度も訪れて、自国で「wabi」とかいう本を出版したとか。
前回来たときに隣のお寺が閉まっていたのをとても残念がって「今度は空海に呼ばれたら来られるでしょう。」と行って帰ったとか。
あ、ワタシ知らなかった。隣のお寺って空海大師が開いたのね。
話を戻して、私たちとしてはいつものように川べりの月見台で、まずビール。
おつき菓子の蓬餅より、とにかくビールとお願いすると鯉の皮と蓮根のチップスをおつまみに持ってきてくれる。
こういう心配りがいつもながら素晴らしい。 -
で、一息ついたらお風呂。
「いつものようにね(^_-)-☆」の一言で、お風呂にはよく冷えたビールが2本。 -
お風呂上りも月見台。
とにかく私たちはこの宿で(土砂降りのとき以外)室内で過ごすことがない。
川のせせらぎと豊かな緑の香りにα波全開状態で、あっというまに夕食の時間。 -
前菜。
-
山の贅沢。
-
大女将の活けるお花は山から持ってきた自然のもの。
生花店では売っていない虫食いのある葉っぱを「レースみたいできれい。」と感じる大女将の審美眼にほっとする。
もっとも最近は大女将も足が悪くて自分で山には入れないらしいが。
夜は蛍。
残念ながら、群舞とまでは行かない蛍を連れて行ってくれたスタッフの方は「今年は6月の気温が低かったので少し遅れているかも。」
と言ったが、翌朝若女将は「蛍にも数年単位のサイクルがあって今年ははずれ年かも…。」と言っていた。
まあいいやね。
全ての季節を楽しんだ上で、私たちの一番好きな季節は梅雨時。
これからも来られる限りはこの季節に足を運ぶのだから。 -
朝食は母屋で。
このところ何度かは食事処で朝食をいただいていたが、私はやっぱりここならではの、畳に直に置かれるスタイルが好き。 -
梅湯。
-
色々な宿で絢爛豪華な食材も含めて色々な朝食をいただいてきたが、私が一番好きなのはこの朝食だとつくづく思う。
-
野菜たっぷり。
丁寧な日本のごはん。
卵、納豆、干物などどこでも出てくる朝食メニューはひとつも出てこない。
美山荘の山のごはん。 -
夏だから、茄子。
-
これよりおいしい「あげさんとなっぱの炊いたん」は食べたことおまへん。
-
クロちゃん。先代のキチが亡くなった後やってきて、5年前にはまだまだ落ち着きのない子供だったがおとなしくなった様子。
-
聞けば、他所の犬と喧嘩してお尻を噛まれ、手術をしたそう。
で、ついでに不妊手術も済ませたそうで、おかげで性格もおとなしくなったらしい。
お尻を噛まれるとはキミは要は尻尾を巻いて逃げ出したんだな、喧嘩の弱いヤツめと思うが、逃げるキミを後ろから襲うなんて相手の犬は卑怯なヤツだと、やっぱり少しキミの肩もち。 -
朝食後もお風呂でビール。
風呂上りの月見台を存分に楽しんだ後、そろそろチェックアウトしようかと声をかけると、若女将が
「七夕が近いので、願い事を書いて川に流しましょう。」
となんとかの葉っぱを持ってきてくれた。
3月には紙雛を流すお遊びもするとのこと。
「何もないところなので、それくらいの趣向しか…。」と若女将は言うが
その何もなさがいいんですったら。 -
ここに来て、何もないことに退屈したり、部屋になにかと持ってこられるから緊張するなんて人は、来る場所を間違ったとしか言いようがない。
自分のペースでのんびり過ごして、川のせせらぎをBGMに夫婦の会話を楽しめる人以外は、目の飛び出るような高い料金に不幸のどん底に突き落とされるから来てはいけません。絶対にね(^_-)-☆
この旅行記のタグ
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
この旅行記へのコメント (2)
-
- ウサギさん 2012/08/05 00:21:23
- あらまぁいつの間に。
- miuさん
こちらではご無沙汰しております。
久しぶりに4tra開いたら、美山荘に行っていらしたのですね。
miuさんの旅行記を拝見してからあこがれていた美山荘、
ちょうどmiuさんの訪問の1年前くらいでした。
その時も七夕の願い事をして、おかげさまで成就してみたらしばらく旅はお預けです。
これからしばらくはいろんなところに旅行されるんですか?
自分で行けない分、またこちらで非日常空間を楽しむことにします^^
ウサギ
- miuさん からの返信 2012/08/05 07:40:59
- RE: あらまぁいつの間に。
- > 久しぶりに4tra開いたら、美山荘に行っていらしたのですね。
おハガキありがとうございます♪
ご存知の通り、第一世代のつぶおむを看取るまでは…と諦めていた美山荘、お姉ちゃんつぶの幸せな一生を見送ってすぐに予約しました。
我が家にとってはここが一番のリゾートです、やっぱり。
> その時も七夕の願い事をして、おかげさまで成就してみたらしばらく旅はお預けです。
霊験あらたかですね。
じゃ、私たちのお願い事もきっと叶うな。
> これからしばらくはいろんなところに旅行されるんですか?
弟おむが4歳になるので彼の体調と相談しつつですが。
ただ昔、あまりに色んなところに行き過ぎて、今久しぶりに良さそうな宿をチェックしても、なんだかどこも同じですよね。
部屋ごとに露天風呂がついているのなんて、いまどき当たり前だし(笑)
また美山荘みたいに、言葉では語り尽くせないonly oneな魅力のあるところを見つけたら行きます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
2
16