南イタリア女一人旅2010④　アグリジェント

2010/05/16 - 2010/05/23

イタリア大好き！一人旅大好き！
５年ぶりに訪れたイタリア。ずっと念願だった
シチリアを訪れ、美しい景色を堪能してきました。

１日目　東京(成田)→ローマ→ナポリ
２日目　カプリ島→ナポリ→シチリア島
３日目　パレルモ
４日目　モンレアーレ
５日目　パレルモ→アグリジェント
６日目　アグリジェント→タオルミーナ
７日目　タオルミーナ→カターニア→ローマ
８日目　ローマ→東京(成田）

エリア シチリア島(イタリア)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• ホテル: 5.0
• グルメ: 5.0
• 交通: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 25万円 - 30万円
• 交通手段: 鉄道 高速・路線バス 船 タクシー 徒歩 飛行機
• 航空会社: JAL
• 旅行の手配内容: 個別手配

５／２０
朝５：４５、パレルモ中央駅からCuffaro社のバスに乗りアグリジェントへ向け出発。チケットは８.１０ユーロで、前日にバスの発着場にあるチケット売り場で買っておいた。
出発した時はまだ真っ暗だったが、次第に明るくなってくるとのどかな田園風景が。

アグリジェントまで約２時間の乗車。途中で立ち寄ったガソリンスタンド。なんかこういうイタリアの日常を見るのって、すごく面白い。

『セルフサービスだよぉ。会計はレジでしてね〜。』って書いてます。

そして８：００、アグリジェントに到着！
これは”アグリジェント中央駅”

まずはこの日宿泊するＢ＆Ｂ ”Portatenea”へ。まだ部屋は用意できていないので、スーツケースを預ける。フロントで朝食がまだだと話したら、チェックイン前だけど食べていいよ、と言われ、お言葉に甘えてゴチになる。

これが朝食。しっかり食べて、アグリジェントの遺跡散策に備える。
今日はいっぱい歩くからね〜。
朝食後、神殿の谷に向かうバスに乗るため、朝パレルモからのバスを降りたターミナルに向かう。

どこでバスを降りていいのかわからなかったので、あらかじめ運転手に考古学博物館に着いたら教えてくれるよう頼んでおいた。
ここがアグリジェントの国立考古学博物館。シチリアで２番目に大きい博物館で、アグリジェントばかりでなく、近隣の町から出土した品々が展示されている。まずはここを見て、少し予習していこう。
チケットは博物館と神殿の谷共通で１０ユーロ。

陶器がとても多いです。

これも陶器。とても保存状態がいいです。

彫刻もたくさん展示してあります。

そしてコレ。”テラモーネ”といって、神殿を支えていた柱だったそうです。約８ｍ、とにかくデカイ！神殿の谷にもこれと同じものが横たわっているのですが、この博物館内に展示されているのがオリジナルです。

こんな感じでみんなで頑張って神殿支えてたんですね。すごいぞ、テラモーネくん！

女神の顔・・・かな？すごく穏やかな表情。

そしていよいよ神殿の谷へ。博物館を出て、坂道をどんどん下っていくと、Barやお土産物やさんがあり、その道路を挟んだ向かいが入口。ここから５つの神殿をめぐります。往復４キロくらいかな。
まずは一番奥の高台にあるヘラ神殿を目指す。行きはひたすら坂道を上がって行きます。

空は雲が多いけど、時折晴れ間も見える。お願いだから雨降らないで〜！
遠くに見えるのはアグリジェントの街並み。

”ヘラ神殿”
紀元前４６０年頃に建てられた周柱式ドーリア式神殿で、ギリシャ神話の最高神ゼウスの正妻ヘラに捧げられたそうです。

ヘラ神殿付近は高台なので、見晴らしがとても良い。ちょうど晴れ間だったので、遠くに海も見えます。絶景。

”コンコルディア神殿”
他は神殿といっても柱ばかりで、原型があまりわかりませんが、これはほぼ完全に近い姿をとどめている神殿です。これも周柱式ドーリア式神殿で、ヘラ神殿と同時期に建てられ、平和の女神コンコルディアに捧げられたという話。

”ヘラクレス神殿”
坂をくだってきた一番下の、８本の柱が並んでいる神殿。
紀元前５２０年頃建てられたアグリジェントで最も古い神殿。周柱式ドーリア式神殿で、ギリシャ神話の英雄ヘラクレスに捧げられていたそうな。現在の８本の柱は瓦礫の山から復元したもの。

”ゼウス神殿”・・・とは言っても、崩壊した神殿の瓦礫が山になっているだけで、建物らしきものを探してもありません。かわりに横たわっているのが・・・出た！テラモーネくん！博物館で見たもののコピーです。なんか呑気に昼寝してるっぽい(笑)

”ディオスクリ神殿”
紀元前５世紀末に建てられた小規模な周柱式ドーリア式神殿で、ゼウスの双子の息子カルトルとポルクスに捧げられた神殿ということになっているそうな。カルタゴ軍に完全に破壊され、瓦礫の山となっていたのを、１８３２年に現在の４本の柱が復元された。

ディオスクリ神殿から市街の方向を見ると、こんな光景が。洞窟みたいなのもあって面白い。

あ、お化け屋敷発見！パレルモですっかり廃墟マニア(?)になってしまいました・・・

乾いた風が吹き、荒涼としたイメージの神殿の谷ですが、こんな可愛い花もところどころに咲いていて、ホッと和みます。

サボテンの花もたくさん咲いてました。

花とサボテンと遠くに見える街並み、なぜか心をぎゅっと掴まれる光景でした。

こんな岩肌にもしたたかに生える。ポピーって、ホント生命力強い花ですよね。

神殿の谷の散策を終え、街に戻ってきたのはもうお昼を過ぎていました。
Ｂ＆Ｂのオーナーにオススメのレストランを訪ねたら、それはピランデッロという広場にあるというので、街を散策しながら行ってみる事に。
Ｂ＆Ｂ脇の旧市街目抜き通り、アテネア通りを西へ進みます。

”サン・ロレンツォ教会”

アテネア通りから小道に入り、気の向くままくねくねと高台に向けて登っていくと・・・

展望台に出た。街が一望できる。

”ドゥオーモ”
丘の一番上に建っていました。結構急な坂を上がってきたので、息切れが・・・中に入ろうとしたら閉まっていて、どっと疲れが。

ドゥオーモからまた小道をくねくね下り、迷路にはまりながらも、どうにかピランデッロ広場に降りて来ました。そう、この広場の一角にＢ＆ＢオーナーおススメのOsteria ”Ex Panificio”があります。

店内はこんな感じ。ピークが過ぎていたので、他のお客さんはいませんでした。イタリア語でexは『元の』、panificioは『パン屋』。つまり元パン屋さんが開いたosteriaです。きっと付け合わせのパンは美味しいはず♪

いつものパターンで、Cameriereにオススメ料理を訪ねる。
まずは前菜に”Parmigiana”というナスのトマトソース煮のような料理。ナスがやわらか〜く煮てあって塩加減も丁度良いところに、ふんだんにかかったチーズのまろやかな風味。美味しい！もちろんのこと、パンもモチモチして美味しく、ソースにつけて食べたら昇天。

プリモはcasarecce(カザレッチェ)というシチリア生まれのショートパスタ。
５センチくらいの長さで溝が切ってあり、ちょっとねじってあります。イワシとトマトが入っていて、シチリア特有の、チーズの代わりにパン粉がかけてあります。これも、もぉぉぉ美味しい！海の味、というか、イワシの主張がしっかりしてました。

このdolceはお店のオーナーがサービスで出してくれました。生のイチゴにイチゴのソースがかかってますが、甘すぎず、さっぱり食べられました。
前菜・パスタ・デザート・水・coperto合計で１６ユーロ。大満足♪

食後はまた少し街を散策。この教会は・・・うぅ〜、忘れちゃった。
確か”サン・フランチェスコ教会”だったと思います。

パレルモでモザイク装飾の絢爛豪華な教会を見続けた後なので、とても質素に感じましたが、とても厳かで品のある教会だなぁと思いました。
本来教会って、質素であるべきなのかもなぁ。

正面のこの像が、うす暗い中でひときわ光ってて、とても印象に残りました。

キリスト像？

Ｂ＆Ｂに戻る途中でお菓子やさんを見つけ、当然のごとく吸い込まれました。どれもこれも美味しそ〜〜！！

ケーキワンホール買いたいくらいだったけど、食べきれないから小物をいくつかチョイス。部屋でおやつに食べよ〜っと♪

そして、これが Ｂ＆Ｂ”Portatenea”のフロントです。すっごく趣味がイイ！オーナーもとてもキレイな女性でした。

こんなステキな絵も飾ってあります。確か、地元の画家の作品だとか言ってたな。

これが私の泊った部屋。ここもすっごく趣味がイイし、すっごくキレイ！

バスルームの装飾もお洒落ですよ〜。１泊朝食付きで４０ユーロ。街の目抜き通りアテネア通りの入口にあり、駅もバスのターミナルも近いし、おススメです！

疲れ過ぎてあまりお腹がすかないので、夕飯は夕方買ったdolceと、野菜不足なので近くの八百屋さんからトマトやルッコラを買ってきて食べました。こうしてアグリジェントの夜はふけていく・・・。ホントは神殿の谷の夜景も見に行きたかったなぁ。ま、それもまた次回のお楽しみってことで。

部屋のテラスから眺めた街並み。イタリアの夜って、このオレンジの灯りですごくロマンチックになりますよね。ずっと見てても飽きない。

アグリジェントも最高に楽しかった〜！
明日は朝からタオルミーナへ移動です。空の青と海の青、セットで見たいから晴れますように・・・