フランス-バスク-スペイン　点と点を繋ぐくるり旅（３）　魅力的な天空の町コルド＝シュル＝シエル

2012/06/17 - 2012/06/17

コンクからコルド＝シュル＝シエル（Cordes‐sur‐Ciel）へ向かいます。
『天空の城ラピュタ』のモデルになったとも言われる、その名も「天空の」コルド。
ラピュタのモデルになったというのは後付けかな・・・？モンサンミッシェルやカンボジアのベンメリア等もそのように言われてますね。私的にはモンサンミッシェルはそれっぽいとは確かに思います。
この町はラピュタのモデルであってもなくてもとっても魅力的な町。
最初一人で行こうとしていた時に申し込んだ現地ツアーのプランに組み込まれていたのですが、レンタカーになった時点で、ミディピレネーエリアならここではなくても美しい村のサン＝シルク＝ラポピーでもミシュラン三ツ星のロカマドゥールでもよかったわけなんですが。。。雲海に浮かぶまさに「天空の」コルドの写真を見て、ここが頭から離れられなくなりました。
ただここの一番はやっぱり対面の丘から眺める全景・・・と思ってましたが、町中も相当に魅力的です。滞在時間が短かったために余計そう思ったのかもしれませんが、ここは一泊してでももう一度来たいと思うほど、私の中でかなりお気に入りの町となりました。。

6/16　《成田》〜（CDG）〜《トゥールーズ》　　トゥールーズ泊
6/17　《コンク》〜《コルド=シュル=シエル》〜（アルビ）　トゥールーズ泊
6/18　《サン=ジャン=ド=リュズ》〜《バイヨンヌ》　バイヨンヌ泊　
6/19　《オンダリビア》〜《サンセバスチャン》　サンセバスチャン泊
6/20　《マドリード》〜《チンチョン》　　マドリード泊
6/21　《マドリード》〜《クエンカ》　クエンカ泊
6/22　《クエンカ》〜(バレンシア）〜《バルセロナ》　バルセロナ泊
6/23　《バルセロナ》　　バルセロナ泊
6/24　《バルセロナ》〜(ﾛｰﾏﾌｨﾐﾁｰﾉ）〜
6/25　《成田》

エリア コルド=シュル=シエル(フランス)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5

• 交通手段: レンタカー
• 旅行の手配内容: 個別手配

13:40コンクを後に、コルド＝シュル＝シエルに向かいます。
ナビは来た道を少し戻ってから右折してD22に入り、途中からかなり辺鄙な（？）田舎道D87を指定します。
対向車が来たら怖いよぉ〜という所も。でもこの道をサイクリングしたら相当気持ちよさそう。とても雰囲気のいい道なのです。

そしてD87の所々でコンクでみたような十字架を見かけます。この道は巡礼路なんでしょうか。
今回バスク地方のSaint-Jean-Pied-de-Portという町に行こうかどうしようか悩みました。というのもこの町が、大抵の人にとってのサンティエゴ・デ・コンポステーラ巡礼の起点となる町だからです。時間の関係で諦めましたが、日本を発つ前に『星の旅人たち』というCAMINOを題材にした映画を見て、やはりサン＝ジャン＝ピエ＝ド＝ポーが映っていたため、行きたい気持ちが再燃。結局行きませんでしたが、今回このD87を通ったことで図らずも巡礼しているような気になり、ちょっと気分が高揚しました。

道はこのまま、この近辺にある美しい村Belcastelにまで続いて行きそうだったので、予定になかったベルカステルが見れるかも・・と若干期待していましたが、そう都合よくは行かず、途中で西に進路を変え、D5からD1へ。
ヴィルフランシュ＝ド＝ルエルグ(Villefranche-de-Rouergue)という街ではナビが示す道が工事中で迂回してもまた戻ってきてしまうということを繰り返し、なかなか抜け出られなくなりました。妙にごっつい鐘塔が目を引く教会が印象的な、でも実際には穏やかそうな雰囲気もある街でした。

D922を進み、16:00過ぎ、ついにコルド＝シュル＝シエルが見えてきました。

いったん町の全景が見えるピエ・オーの丘（Puech Haut←Google Mapでみるとこの綴りのようです）に行きたいと、D7に進むよう依頼しましたが、D600に入ってしまいＵターンしました。D600からはこのように町が見えます。

D7に入ったところで、もともとGoogleのストリートビューで調べていた駐車場を発見しましたが、友人によるとそれは老人ホームの駐車場なのでここに停めるのはあまりよくないということで、道がちょっと広くなっているところの路肩に寄せ、丘に登っていくとみられる道を登っていきます。

ピエ・オーの丘についてほとんど情報がありませんでしたが、この道で間違いはないようです。

途中で視界が開けました。
うん、まさにこの景色！

ただ、残念ながらこの時間帯(16:00過ぎ）逆行です。

本当はもう少し登りたかったのですがまだ先は長そうで、友人は長距離運転してきてるしペッタンコ靴だし、それ以上登る気はなさそう。まぁ、もっと高く登っても逆行なので、これ以上は期待できないかなと思ってあきらめました。

雲海に浮かぶこの町の姿を目にしたら、ラピュタだと思ってもおかしくはないかもしれません。。

町の麓の駐車スペースに車を停め直し、町へ入っていきます。一人だったらきっつい坂道を登っていったかもしれませんが、今回は麓に停まっていたプチトランで城壁まで。往復2.5ユーロ。プチトランは一番左の外側の坂道を登っていきます。この途中の建物や路地が気になるとこばかりで。。降りて歩いて登っていきたい衝動に駆られます。

小さい町ながら、中世は立派な要塞都市として、堅固な防御を誇ったのではないかと思われる厚い城壁です。

朝方靄がかかったらこの景色は一面真っ白なのかな・・・。

ヒールで歩くことは・・・できませんね。

横尾忠則氏が好きそうなY字路の家。

こういうY字路ってやっぱり絵になりますね。

後ろのかわいらしいショップに目を奪われて手前の井戸にまつわる逸話
(深さが100ml以上あるだとか、異端者が投げ込まれたとか）を後になって知りました。

上から騎士がしっかり見守ってくれています。

この糸杉の見える景色はトスカーナっぽくも見えるかな。

時期的に観光客はまだそれほど多くないようです。この店の斜め前の店は閑古鳥が鳴いていました。

奥が蝋人形博物館かなんかだったかな？

フォアグラは大好きなんですけど、家でなかなか料理につかうことはないので・・・。

メインの通りはお土産屋が連なっているようですが、観光ずれした町にあるような、質の悪いものとかありきたりのものを売っているようなところはなかった気がします。。写真に気をとられて見てなかっただけかな。

小さい騎士がいました。

紋章学とか勉強したらヨーロッパの町もさらに面白いでしょうね。

手前の柵にピントが。。せっかく待機してくれてたんですが・・・。

門だらけです。

裏道は人気もなく・・

壁の彫刻がおもしろそうな建物でした。

日本に住んでいると、こういう可愛い町はとにかくいろんなところを見て周って写真を撮りまくってしまうんですが、フランスに住む友人にとってはもうありきたりの光景らしく。。
でもやっぱりこの町は魅力的です。メインの通りの裏には生活感の感じられる通り、生活感すらあまり感じられない寂れた感じの通りなど小さい城壁内に中世都市の魅力がぎっしりです。
裏通りなどは夜はちょっと怖そう。

む〜、もっと居たい。。

もっと長くとどまっていたいけど。。。

この坂道なんかは本当に急な上に、石がぼっこぼこです。

そろそろ麓に向かって降りていきましょう。

この門をくぐると麓に下りる道が続きます。

せめて帰りはプチトランは使わず歩きで降りることにします。

振り向いて見送ってくれているかのよう。。

この素敵な天空の町に、いつか絶対に泊まりにきたい。
ピエ・オーの丘の頂上までいって、雲の上に浮かぶ姿をみてみたい。
麓から徒歩で坂道を登ってこの町の魅力を隅々まで味わいたい。
人気のない朝や夜の中世の町の雰囲気を体験したい。
再訪を誓います。。

駐車場に戻ったのは18:00過ぎ。正味1時間30分のコルド＝シュル＝シエル観光でした。

この旅行記へのコメント （2）

• ももんがあまんさん 2012/10/01 15:38:42

  ボンジュール

  　こんにちわ、Mykonosさん。
  
  　いつも、ご投票頂き有難うございます。
  
  　コンクに、コルド・スル・シェル、僕も今年(八月)行ってきましたけど、この角度は、ちと記憶にないので、見逃したようです・・・残念。
  
  　Mykonosそんの旅行は六月のようで、さすがに両方の村共に、あまり観光客はいないようですね、僕の時は八月だったので、コルド・スル・シェルなどは、観光客の大洪水でした、それでもコンクなど、さすがフランスで一番美しいと言われる村の佇まいを見せてくれました。
  
  　また、そのうち、旅行記を書き始めますので、また、おいで下さいませ、宜しくです。
  
  　　　　　　　　　　　　　　　　　by　ももんがあまん

  mykonosさん からの返信 2012/10/05 21:36:10

  RE: ボンジュール

  ももんがあまんさん
  
  無事に帰ってこられたのですね。
  おかえりなさいませ！
  8月のコルドはそんなに観光客で溢れていたのですね。
  だからこそあえて美しい村になる必要もないのでしょうね。。
  秋口のひっそりとしたコルドのたたずまいなども見てみたいです。
  
  ももんがあまんさんがいらっしゃらない間に、じっくり旅行記読ませていただいてました。
  どなたかが書いてらっしゃいましたが、本当に旅行記といえる旅行記でいつもとっても興味深く見ています。
  自転車で旅行されてるからこそ見られる景色が新鮮な上にももんがあまんさんの風景の切り取り方もとても好きです♪
  やっとウェールズまで見終わったのですが、これからもちょくちょくお邪魔させていただいて、続きを読ませていただきますね！
  今年の旅行記も楽しみにしてます！
  今後ともよろしくお願いします。
  
  mykonos