フランス-バスク-スペイン　点と点を繋ぐくるり旅（２）　美しき巡礼の村コンク

2012/06/17 - 2012/06/17

ミディピレネーの美しい村コンク（Conques）。
この村に行くには、電車でロデズ（Rodez）という町まで行き、そこから平日一日一本しかない16:40のバスに乗ってやっと辿りつけます。ただ帰りのバスは翌朝(月〜金）一本しかないので、個人で行くには難しい、山あいにあるひっそりとした巡礼地。
ミディピレネーをネットで検索していた時に、この辺りを周る現地ツアー会社を見つけました。トゥールーズからの日帰りで天空の町コルド＝シュル＝シエルとセット。これが一番いい手段と思い申し込みましたが、他に参加者がいない場合は二名分の料金が必要。それでもどうしても行きたくて申し込んだ矢先、フランス人と結婚しパリ近郊に住む友人がちょっとだけ一緒に参加したいと。ただ、旦那様がレンタカーにしなさいと。既に1か月を切って現地ツアーもキャンセル料が必要になってしまいますが、それでもレンタカーにしようというので、ツアー会社に迷惑をかけてしまいましたがキャンセルしました。
トゥールーズからコンク、コルド＝シュル＝シエルを周ってトゥールーズにまた戻ってくると400キロくらい走ることになるので、念のため私も国際免許を持っての参戦。使わずにすみましたけどね（＾＾；）
サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼はいつかしてみたいと思っているので、その巡礼地に行けたことに初日から感激し通しでした。


6/16　《成田》〜（CDG）〜《トゥールーズ》　　トゥールーズ泊
6/17　《コンク》〜《コルド=シュル=シエル》〜（アルビ）　トゥールーズ泊
6/18　《サン=ジャン=ド=リュズ》〜《バイヨンヌ》　バイヨンヌ泊　
6/19　《オンダリビア》〜《サンセバスチャン》　サンセバスチャン泊
6/20　《マドリード》〜《チンチョン》　　マドリード泊
6/21　《マドリード》〜《クエンカ》　クエンカ泊
6/22　《クエンカ》〜(バレンシア）〜《バルセロナ》　バルセロナ泊
6/23　《バルセロナ》　　バルセロナ泊
6/24　《バルセロナ》〜(ﾛｰﾏﾌｨﾐﾁｰﾉ）〜
6/25　《成田》

エリア コンク(フランス)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0
• グルメ: 3.5

• 交通手段: レンタカー

6/17(日）
AM8:00ホテル出発です。アルビまでは高速で1時間。フランスの人は130キロから速い人で160キロくらいで飛ばしていきます。
天気は朝方広がっていた雲が徐々に途切れて快晴に。
パリ近郊に住む友人によるとここ最近パリはずっとぐずついた天気が続き寒いそうです。昨年の夏はほとんど夏がこないまま終わってしまったとか。
またパリも最近の日本と同じように、雨が降るとゲリラ雷雨のようになるそうです。
世界中で天気がおかしくなってるんでしょうか。

アルビで高速が終わり、そのままロデズまでN88を1時間。途中こんなのどかな光景に出合えたりもします。

ロデズが見えてきました。
そこそこ大きな街のようです。

ロデズからはD901を行きます。
ここはサル＝ラ＝スルス（Salles-la-Source)という村です。カーブを曲がってぱっとこの光景が目に飛び込んできたときは、なかなか風光明媚なところだと思いました。美しい村と言われてもおかしくないような？？町中はわかりませんが。
左側に写っているのは、フロントガラスに張り付けたTOMTOM(タムタムだと思ってました）というカーナビです。友達は使いずらいと言ってましたが、けっこう反応良さそうでした。

日曜のためマーケットが開かれていて、メインストリートを迂回せざるをえなかったかわいらしいマルシヤックヴァヨン（Marcillac-Vallon)という村を抜け、コンクに近づいていくにつれて緑が深くなり、ところどころすれ違いずらそうな田舎道になります。

10:40コンク（Conques）到着。ロデズからは40分くらいでした。
日曜ですがこの時間まだ村の手前の駐車場に停められました

そしてさっそくこの景色が飛び込んできます。
憧れていた光景です。

観光客はまだそれほど多くないよう。

辺り一面緑です。フランスってそれほど起伏がなく平原が広がっているイメージが強いので、なかなか新鮮です。

まずはご挨拶。

まだ寝たりないようです。

サント・フォア教会内は日曜のミサが行われていたので、中に入るのは後にして入り口の有名なタンパンだけをみます。

なんとなくアジアっぽいというか、カンボジアの彫刻を思い出します。

始めはもっと色が濃くカラフルだったんでしょうね。

真ん中辺り、差し延べられた手の前にひれ伏しているのがサント・フォアだそうです。

ベトナムの三角傘が連なったような教会の丸屋根がかわいい。

ご近所さんたちが何やら井戸端会議です。

「フランスの美しい村」のマーク。初めて実物を目にしました。

見学していた時は気づかなかったのですが、手すりも木の柵です。
こういうちょっとしたところでも美しい村の景観を保っているのですね。

巡礼にまつわる建物でしょうか・・・宿泊施設？

この形の十字架はこの先色々なところでみかけることになります。

この屋根の石はどこから切り出してくるんでしょうかね。
よくくずれないなぁと思います。

背景の山の真ん中辺に道路が通っていますが、その右上あたりにぽつりと小さな教会らしきものが見えます。このサン・ロッシュ教会から見るコンクの景観が素晴らしいということですが、ここまでどうやって辿りつけるのでしょうか。

ここも巡礼者の宿のようです。

観光客が来ないシーズンは静かで穏やかな生活をしているんでしょうね。

ここにも壁の木型にホタテマーク。ドアには巡礼の杖。

美しい村ってどこを切り取っても美しい村なのですね。

あじさいの色もなんだかフランスっぽい。

お土産に・・

美しい村ですが規模は小さいし、ほどよく観光地だし、ただモンサンミッシェルとかのように人が多すぎることもないので、良い村です。

お昼はオーベルジュ・サンジャックで。中はけっこう広いので団体客が何組か入っても大丈夫。混んでいても食べ物がでてくるのはそれほど遅くありません。
「Aligot(アリゴ)｣と書いてあるのを頼んだら、アリゴは付け合せなんですね。よくわからないメインが出てきてしまいました。これは豚のホルモン・・・。
ホルモン系けっこう苦手です。でもハーブでだいぶ臭みは消えていて、薄味ですが癖もないので、なんとか3/4は食べました。奥は友人が頼んだフォアグラのサラダ。生野菜にフォアグラが混じってるのかと思ったら、野菜はなくてフォアグラがどどん。周りについてる黄色いのはフォアグラを保存するための油だそうです。日本でこんなな油がついたフォアグラを見たことがないのでちょっとびっくりしました。

サント・フォア教会はステンドグラスのないシンプルなロマネスクの教会。
聖ヤコブ（サン・ジャック）の像がありました。

巡礼者を見かけないと思ったら、教会裏の木陰で一休み中。

教会裏手に並ぶ棺を守る番人のように、ロバがいました。

陽が真上に昇り、広場に影がなくなりました。

本当はもっとゆっくりいろいろな小道を探索したり下の橋まで降りてみたかったけど、時間に限りがあります。

こんな所にもホタテマーク。

もう一度ここから青空をバックに教会と村を撮って車に乗り込みます。

車で上の展望場所に廻ってくれたので、そこからもパチリ。

素朴で素敵な村でした。。
次はコルド＝シュル＝シエルに向かいます。

この旅行記へのコメント （4）

• わんぱく大将さん 2012/07/05 00:59:58

  家の購入

  mykonosさん
  
  私の前の会社の人間も、このあたりに家を買いました。夫婦でくるまに乗ってはスペイン側に入ったり、でたり、としていますが。
  いいですね。　私が先週行った村は、どことはなくスペイン。ここは間違いもなくおフランスです。
  
  　大将

  mykonosさん からの返信 2012/07/05 22:15:17

  RE: 家の購入

  いつの間にかコメントの返事を書けるようになっただけでなく、投稿もできるようになったんですねと思ったら、リニューアル延期ですか。
  4トラさん迷走してますね。
  フランスとスペインじゃ同じような田舎町でもまったく様相が異なりますね。
  この近辺で購入ってことはトゥールーズの近辺とかですかね。飛行機でトゥルーズ近郊の上空に差し掛かったら、一軒家はやたら豪邸ばかりでしかもすべてプール付でした。エアバス社の恩恵でしょうか。
  まさかその中にお知り合いの家が・・・

• こあひるさん 2012/07/03 09:44:46

  イメージ通りのかわいらしい村ですね

  mykonosさん、おはようございます。
  
  いや〜、かわいらしい素敵な村ですね〜。私がフランスの田舎の町（村）と言ったら、まさにこういうイメージです。こういう風景を見ると、ほんとうに心からほっとします。
  
  もしフランスに行く時が来たら、やっぱりこういう村にトライしてみたいです。でも、やっぱり不便なところにあるんですね・・。何か所もよくばらず、時間に余裕を見て泊りがけで行けば、電車＋バスでも何とかなるかなぁ・・・。
  
  続き楽しみにしてますね〜。
  
  こあひる

  mykonosさん からの返信 2012/07/05 22:09:26

  RE: イメージ通りのかわいらしい村ですね

  こあひるさん
  
  メッセージありがとうございます。いつもこあひるさんの旅行記楽しくみさせていただいてます。
  そうですね、フランスの田舎の村は公共の手段で行こうとすると行くまでに相当時間はかかりますけど、宿泊してゆっくり見て周った方が後々いい思い出になりますよね。
  私がキャンセルしてご迷惑おかけしてしまった現地旅行会社ですが、「フランサテムツアー」さんというところなんですが、ミディピレネーにたくさんある美しい村や、それ以外の観光地も効率よくまわってくれるツアーがいろいろあるし、日本人の方がコーディネーターで日本語のHPがありますので、自分で巡る足がない時はこういうツアーに参加するのもいいと思います。
  でもこあひるさんの行動力ならご自分でいろいろな処に周りそうですね！