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淡墨桜の再訪です。<br /><br />前回はまだ4分咲きといたっとこだったでしょうか。<br /><br />http://4travel.jp/traveler/kuropiso/album/10229943/<br /><br />淡墨桜は蕾のときは薄いピンク、満開になって白色、<br />散りぎわには特異の淡い墨色になるといい、<br />前回の薄いピンクとどのように違うかを比較しようと。。。<br /><br />などと書きましたが、<br />実際のところは満開に行けなくて悔しかったので、<br />満開のタイミングを狙って再訪した次第です。<br />丁度、満開宣言も3日程前にでて、<br />且つ、ライトアップも行われる模様。<br /><br />2012年は旧根尾村から本巣市になってから、<br />初めてのライトアップとのこと。<br /><br />〜〜〜〜〜〜〜<br /><br />淡墨桜(うすずみざくら)とは岐阜県本巣市(旧・本巣郡根尾村)、<br />淡墨公園内の樹齢1500年以上といわれるエドヒガンザクラの古木です。<br /><br />淡墨桜は日本三大桜(三大巨桜)、日本五大桜の一つであり、<br />国の天然記念物に指定されています。<br />又、淡墨公園には桜が多く植えられており、日本の桜名所100選に数えられています。<br /><br />淡墨桜の名は前述の通り、散り際の花びらの色にちなみます。<br />樹高16.3m、幹囲目通9.91m、枝張り東西26.9m、南北20.2m。<br /><br />以前までは幹の老化が著しかったが、樹木医、地元の人々の手厚い介護で<br />樹勢を取り戻しつつあるとのこと。<br /><br />保護活動について<br /><br />大正時代の大雪により約4mの枝が折れたせいで幹に亀裂が生じ、<br />それが原因で枯死寸前まで追い込まれる。<br />(亀裂に水が入ると腐る原因となる。又、埃、苔等が詰まり、<br />そこに鳥が運ぶ他の植物が寄生すると養分を吸い取られてしまう。。)<br /><br />枯死に追い込まれるであろうことを惜しんだ人々が協力、<br />更には樹木医を招聘し、根接ぎが試みられます。<br />根接ぎとは弱った元々の根に他から持ち込んだ元気な根を繋ぐのだそう。<br /><br />淡墨桜は幹の周りを掘り返すと、その辺りの根は殆ど枯れた状態だったそうですが、<br />近くの山々のヤマザクラの若い根を238本、わずかに活力の残った根に<br />根接ぎを施したそうです。<br /><br />根接ぎ後、驚くほど樹勢を取り戻しましたが、<br />その後も雪を取り除いて土壌と幹の凍結を防ぎ、<br />堆肥を行い、痩せた土壌の入れ替え、害虫、寄生植物駆除を行いました。<br />又、伊勢湾台風で甚大な被害を被ったあとも支柱の設置、<br />根の保護の為に柵の設置、カビの除去、徹底的な堆肥で若返りをはかりました。<br /><br />その後、平成になってからも4度の延命手術を行ったとのこと。<br />腐朽部除去、殺菌剤散布、木質強化剤塗付、ウレタン充填等がそれにあたり、<br />今後は空洞内の不定根を地面に届かせることを試みるという。<br /><br />普段、私たちが目にしないところで行われた、多数の人々の努力の結果、<br />淡墨桜は今年も、来年も、又その先も私達の目を楽しませてくれるのでしょう。<br />

日本三大桜!満開そしてライトアップの根尾谷淡墨桜(淡墨ザクラ/うすずみざくら) / 岐阜県本巣市 淡墨公園

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2012/04/21 - 2012/04/21

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kuropiso

kuropisoさん

淡墨桜の再訪です。

前回はまだ4分咲きといたっとこだったでしょうか。

http://4travel.jp/traveler/kuropiso/album/10229943/

淡墨桜は蕾のときは薄いピンク、満開になって白色、
散りぎわには特異の淡い墨色になるといい、
前回の薄いピンクとどのように違うかを比較しようと。。。

などと書きましたが、
実際のところは満開に行けなくて悔しかったので、
満開のタイミングを狙って再訪した次第です。
丁度、満開宣言も3日程前にでて、
且つ、ライトアップも行われる模様。

2012年は旧根尾村から本巣市になってから、
初めてのライトアップとのこと。

〜〜〜〜〜〜〜

淡墨桜(うすずみざくら)とは岐阜県本巣市(旧・本巣郡根尾村)、
淡墨公園内の樹齢1500年以上といわれるエドヒガンザクラの古木です。

淡墨桜は日本三大桜(三大巨桜)、日本五大桜の一つであり、
国の天然記念物に指定されています。
又、淡墨公園には桜が多く植えられており、日本の桜名所100選に数えられています。

淡墨桜の名は前述の通り、散り際の花びらの色にちなみます。
樹高16.3m、幹囲目通9.91m、枝張り東西26.9m、南北20.2m。

以前までは幹の老化が著しかったが、樹木医、地元の人々の手厚い介護で
樹勢を取り戻しつつあるとのこと。

保護活動について

大正時代の大雪により約4mの枝が折れたせいで幹に亀裂が生じ、
それが原因で枯死寸前まで追い込まれる。
(亀裂に水が入ると腐る原因となる。又、埃、苔等が詰まり、
そこに鳥が運ぶ他の植物が寄生すると養分を吸い取られてしまう。。)

枯死に追い込まれるであろうことを惜しんだ人々が協力、
更には樹木医を招聘し、根接ぎが試みられます。
根接ぎとは弱った元々の根に他から持ち込んだ元気な根を繋ぐのだそう。

淡墨桜は幹の周りを掘り返すと、その辺りの根は殆ど枯れた状態だったそうですが、
近くの山々のヤマザクラの若い根を238本、わずかに活力の残った根に
根接ぎを施したそうです。

根接ぎ後、驚くほど樹勢を取り戻しましたが、
その後も雪を取り除いて土壌と幹の凍結を防ぎ、
堆肥を行い、痩せた土壌の入れ替え、害虫、寄生植物駆除を行いました。
又、伊勢湾台風で甚大な被害を被ったあとも支柱の設置、
根の保護の為に柵の設置、カビの除去、徹底的な堆肥で若返りをはかりました。

その後、平成になってからも4度の延命手術を行ったとのこと。
腐朽部除去、殺菌剤散布、木質強化剤塗付、ウレタン充填等がそれにあたり、
今後は空洞内の不定根を地面に届かせることを試みるという。

普段、私たちが目にしないところで行われた、多数の人々の努力の結果、
淡墨桜は今年も、来年も、又その先も私達の目を楽しませてくれるのでしょう。

同行者
一人旅
一人あたり費用
1万円未満

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  • どっしりと太い根尾谷淡墨桜<br />ただ、幹の内部は空洞化が進んでいるとのこと。<br /><br />満開とのことだが若干、緑の新芽が見える。<br />散り始めといったところかもしれません。

    どっしりと太い根尾谷淡墨桜
    ただ、幹の内部は空洞化が進んでいるとのこと。

    満開とのことだが若干、緑の新芽が見える。
    散り始めといったところかもしれません。

  • 日が沈みます。<br />ライトアップは18:30からとのこと。

    日が沈みます。
    ライトアップは18:30からとのこと。

  • 空はまだ青味を帯びていますが、背景の山が黒く沈み、<br />ライトアップされた淡墨桜が浮かび上がってくる。<br />

    空はまだ青味を帯びていますが、背景の山が黒く沈み、
    ライトアップされた淡墨桜が浮かび上がってくる。

  • 淡墨桜、何を思う。。<br /><br /><br /><br />〜〜〜〜〜<br />ただ、残念なこと。<br />ライトアップされた淡墨桜を撮影しようと<br />カメラマン50人くらいが三脚を立てています。<br />広角のレンズを持たない人でしょうか、<br />早めにお越しになり下がって三脚を立てていらっしゃいます。<br />次に来た人は先に来てる人の前に立てるのは失礼なので、<br />その隣、そして次の人が更に隣と、その人の横に列が出来ました。<br /><br />その位置からは桜、柵、歩道、芝生となります。<br />そのカメラマンらはライトアップが始まったとたん、<br />大声で前に立たないで〜!お〜い、立たないで〜!と。<br /><br />前に歩道があるポジションならば<br />それは歩道を歩く人がいるのは当たり前。<br />カメラマンが偉いわけではありません。<br />桜をバックに写真を撮ろうとした親子連れに、<br />おいっ!って言ったのには呆れました。<br /><br />京都の寺院で三脚の使えないところが増えました。<br />その他の観光地でも一般の観光客との<br />トラブルが絶えないと聞きます。<br /><br />ここもそうならないといいのですが。。

    淡墨桜、何を思う。。



    〜〜〜〜〜
    ただ、残念なこと。
    ライトアップされた淡墨桜を撮影しようと
    カメラマン50人くらいが三脚を立てています。
    広角のレンズを持たない人でしょうか、
    早めにお越しになり下がって三脚を立てていらっしゃいます。
    次に来た人は先に来てる人の前に立てるのは失礼なので、
    その隣、そして次の人が更に隣と、その人の横に列が出来ました。

    その位置からは桜、柵、歩道、芝生となります。
    そのカメラマンらはライトアップが始まったとたん、
    大声で前に立たないで〜!お〜い、立たないで〜!と。

    前に歩道があるポジションならば
    それは歩道を歩く人がいるのは当たり前。
    カメラマンが偉いわけではありません。
    桜をバックに写真を撮ろうとした親子連れに、
    おいっ!って言ったのには呆れました。

    京都の寺院で三脚の使えないところが増えました。
    その他の観光地でも一般の観光客との
    トラブルが絶えないと聞きます。

    ここもそうならないといいのですが。。

  • ちょっと時間が経つと、カメラマンは思い思いのポジションに散りました。<br />それを見計らって裏側に移動します。<br /><br />最初からこちらにいると皆さんの写真に写り込む為、<br />罵声を浴びてしまったことでしょう。<br /><br />私は逆光側からの方も好きです。<br />空にはまだ青味が残っています。

    ちょっと時間が経つと、カメラマンは思い思いのポジションに散りました。
    それを見計らって裏側に移動します。

    最初からこちらにいると皆さんの写真に写り込む為、
    罵声を浴びてしまったことでしょう。

    私は逆光側からの方も好きです。
    空にはまだ青味が残っています。

  • LED(らしい)ライトを浴びて輝く<br />根尾谷淡墨桜。

    LED(らしい)ライトを浴びて輝く
    根尾谷淡墨桜。

  • 数多くストロボもたかれ、<br />まるでスターの様。<br />「寝られないよ・・・」などと不満をいうことなく、<br />淡墨桜はつきあってくれました。

    数多くストロボもたかれ、
    まるでスターの様。
    「寝られないよ・・・」などと不満をいうことなく、
    淡墨桜はつきあってくれました。

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  • はな♪さん 2012/06/10 17:47:59
    淡墨桜♪
    kuropisoさん☆


    こんにちは♪

    はじめまして・・・でしたでしょうか???
    いつもすてきなお写真、感動して拝見している はな♪です。

    さて、淡墨桜に反応して、訪問させて頂きました。
    しかも、行った日が同じですね^^
    あの日、あの時、あの場所で、たぶん時間もかぶっているようですね^^;
    腕は全然違いますが、なんだか同じような写真で、ちょっとうれしくなっちゃいました♪♪♪

    三脚のカメラマンさん、確かに見えましたが、そんな光景があったとは・・・
    わたしがお会いしたカメラマンさんは、やさしく声を掛けてくださり、
    “どうですか〜?きれいに撮れますか?”ってやり取りをしたり、
    場所もどうぞ〜って譲ってくださったので、もしや kuropisoさんではないですよね???

    早い段階で、場所を変えられたようですが、あちらからのアングルもいぃ感じですよね^^

    ライトアップ、老木の桜にとっては、そぉ〜っとして欲しいかもですが、
    感動を与えてくれたことには、感謝ですよね(*^о^*)/


    では、はな♪

    kuropiso

    kuropisoさん からの返信 2012/06/13 02:58:39
    有難うございます。/RE: 淡墨桜♪
    はな♪さん

    書き込み有難うございます。
    恐らくはじめまして・・・でしょうか?(笑)

    淡墨桜、同じ日だったのですね。
    はな♪さんの淡墨桜の旅行記拝見させて頂きました。
    腕が違うだなんて、何をおっしゃいます。
    フォギーの写真とかとても素敵でした。
    又、私とチョロっと写真、ちょろっと文章っていうのと
    違って内容も充実、お写真も沢山で読ませて頂いて
    こういうのが良い旅行記なんだろうな〜とつくづく思いました。

    カメラマンさんももちろんいろんな方がいらっしゃるので、
    嬉しい思い、嫌な思いいろいろします。
    ただ嫌な思いの方が心が傷つくから印象に残っちゃうんでしょうかね。。

    残念ながら「どうぞ〜」は私ではありません(笑)が、
    近くを通ったかもしれませんね〜。

    淡墨桜にとっては多くの人が来て、
    嬉しいのか、騒がしくて嫌なのか分かりませんが、
    いつまでも元気で皆の目を楽しませて欲しいです。

    東海、美濃近辺もよく行きますので、
    どちらかでお会いするかもしれませんね〜。

    その時を楽しみにしております。

    Kuropiso

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