ベネルクス25日間　第五日目（120423）

2012/04/19 - 2012/05/14

　今日のメイン・イベントはなんといっても「キューケンホフ公園」でございますよ！「キューケンホフ」って一体何だよということになりますが、キューケンというのは「台所」を意味するんだそうでございますね。つまりお城の食材のお庭だったということなんだそうですが、もちろんこれは聞き書きですから私の知識なんてのじゃないんですよ。こういう時はツアーに参加していると自分で勉強しなくても教えていただけるのが便利ですなぁ。

　それにしてもこの豪華絢爛、大江戸元禄踊りのような華やかな文句のつけようのない素晴らしい花の中に一旦埋もれてしまうと、このあとどんなところにいってももう何も感じることがございませんねぇ。フロリアードがどうだろうと、「日本だって花のきれいなところはいくらでも」と聞こうが、もう、何も感じることはございませんね。オランダにやってくる日本人観光客の8割がこの時期にやってくるというのも当たり前のことでしょう。どんなに人が混んでいようが、これはもう文句のつけようがありません。

　大堤防を見にも行きましたけれど、もう、今日は「キューケンホフ公園」だけしか印象に残りません。

エリア キューケンホフ(オランダ)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 交通手段: 観光バス
• 航空会社: スカンジナビア航空
• 旅行の手配内容: ツアー（添乗員同行あり）
• 利用旅行会社: ユーラシア旅行社

　朝飯前に目が覚めたのでホテルの目の前にある駅を見に行きました。今日は月曜日なので、通学や通勤の人たちが忙しそうに駅構内を動いています。レーワルデンの街はフリージアンの街でフリース語ってのを話すんだそうですが、もちろん私にはそんなのわからないですから、お店だろうとキオスクだろうと知らん顔で英語で通してしまいます。傲慢そのものだけれど、他には日本語しかわからないんだもの。

　こっちはインターシティのアムステルダム行きですね。手前にある黄色い箱がICの読み取り装置で、乗客はここにカードを「ぴっ」と読み込ませていきます。

　ここからアムステルダム・セントラルまでは2時間半ほどです。

　それほどではないけれど、まぁまぁの駅です。駅を一歩出て、折りたたみ傘を開こうとしたら、壊れていて、キオスクに戻って5ユーロのオランダカラー、オレンジ色の傘を買いました。これって、オランダ国内にいるときはよいのですが、ベルギーに入ると、結構困惑気味なり。

　朝一番から散歩に出ると、朝ご飯が美味しくて仕方がありませぬ。ここのホテルのメニューは盛りだくさんでございますよ。

　簡単に散歩しているとやっぱり運河なんですな。

　また、雨が降ってきてんですよ。本当にやんなる。

　Oldehoveの斜塔です。16世紀の建物で、教会として建てられたのに、すぐに傾きだしたんだそうで、40mの高さで断念だそうです。
　ピサの斜塔じゃあるまいしと思ったんですが、やっぱり地盤が良くない国ですから、まだ他にもこんな例ってあるんじゃないですかね。

　元州総督の館だったプリンセスホフ陶器博物館であります。雰囲気ありますね。月曜日ですから、ここもやっぱりお休みです。尤も、この時間では多分月曜日でなくてもまだあいていないでしょうけれど。

　火曜日から日曜日は午前11時から17時までで、女王記念日、クリスマス、そして毎週月曜日はお休みです。

　オランダの分別ゴミ箱。やたらでかいんだけれど、街中にあってみんながここに放り込みに来る。ガラスを入れるところでワインのボトルが入り切らなくて外側に積んであるところを見たのはアムステルダムだったかな？

　これが昨日泊まったホテルです。私が泊まったのは二階の右から二つ目の部屋でした。

　みんなが一生懸命写真にしているのは、ここが第一次世界大戦中にスパイ容疑でフランスに捕らえられ、有罪判決を受けて処刑された、かの「マタ・ハリ」が少女時代に暮らした家だというのであります。
　
　確かにマタハリの名前は聞いたことがあるけれど、本名はMargaretha Geertruida Zelleといってここで生まれたんだそうです。とにかく男好きがする美貌の持ち主だったことは間違いがなさそうですな。

　さて、10時過ぎにレーワルデンを出発しまして、一路「大堤防」を目指して高速道路を南西に向かいます。

　さぁ、やってきました「大堤防」です。全長32kmもあります。もちろん右側が北海のワッデン海。完成1932年だってんだから大工事です。今だったら、それほどでもないかもしれないですが。左側のアイセル湖は海面下6mだといいます。とんでもないことをやってしまったわけです。津波が起きることはないということですよねぇ。

　よく見るとここには一時間に一本、ルーワルデンの駅まで行くバスが来るみたいです。いや、全くの推測ですから、どうぞご自分でお調べください。

　一人でこんなところで寂しくたたずんでいたら、小林旭か、石原裕次郎になっちゃいそうです。（喩えが古すぎる・・・）

　さて、いよいよかのキューケンホフを目指して高速道路を突っ走りますが、その間、周辺にはこうして球根畑ががんがん出てきます。もっとゆっくり見ていきたい、写真を撮りたい、そんな欲求がふつふつと湧いてきますが、そんなことをしている場合じゃありませぬ。

　もう、これでもかぁ、これでもかぁと広がります。バスの車内には「わぁ、わぁ」という声が充ち満ちてきます。いよいよ高まる期待の声！

　まず東の外れの風車を目指します。そしてこの上から隣接する球根畑を見ようというわけです。次から次に世界各国からやってきた観光客が風車の上に上がってきます。

　こらこら、順路を乱して上がって来ちゃだめだっての、そこは降りる人用の階段なの！（どうもこういう約束を守れない民族ってあそことあそこなんだよなぁ）。

　あ、水路の舟巡りをやっている人たちがいる！

　さすがに日本庭園も造ってあるんですよ。捕虜になって日本に連れてこられた人たちの中には、これを見ていやな気分になる人もおられることでしょうねぇ。

　しばらくの間はお花をお見せすることにしましょう。私もこれを羅列して「こんなの見て来ちゃったんだぞぉ〜」と自慢することにしましょう。

　本当にキューケンホフに満足してみんなとろりとした顔つきで、一路バスはデン・ハーグに向かったのですが、途中でも道路の両側はチューリップや他の花の球根畑。

　とうとう我慢ができなくなって、ドライバーに頼み込んで途中下車。畑を写真に撮っていると、この球根農家の息子とおぼしき少年が木靴のまま走ってきて「No Photo!」と怒鳴っています。

　これは新種の花球根なのかもしれません。だから花を写真に撮られてしまったら、またすぐに追いつかれてしまうということなんでしょうねぇ。謝ったものの、みんな写真はそのまま。この写真じゃ花の形まではわからないですね。

　Den Haag（日本ではただハーグといっていますがどうしてなんですかね？）での宿は市立美術館からもそれほど遠くないCrowne Plaza Hotelです。夕ご飯は街中へ出かけてステーキとなりました。