2011/10/08 - 2011/10/10
292位(同エリア537件中)
まゆままさん
最終日は唐津のまち歩きと、石炭王の邸宅旧高取邸、そして辰野金吾の愛弟子設計による旧唐津銀行を見学。
その後は福岡へ。
旧福岡県公会堂貴賓館、そして〆に本場のモツ鍋を食べ、帰途へついた。
満足の九州二泊三日の旅、完結~
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大分、佐賀の旅も終盤に、二日目の宿泊は唐津にて。
唐津での早朝、一人散策へ。 -
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朝の散歩、特に水辺の散歩は気持ちいいなあ。
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辰野金吾設計の旧唐津銀行。
ここは展示施設として公開されてるので、また後で開館してからゆっくり見にこよう。 -
モザイクタイルで「寿湯」と書かれた銭湯・・
現在は絵画教室として使われているみたい。 -
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散髪屋さんの店先に貼られていたかわいいタイル。
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松露まんじゅうの大原老舗の照明。
唐津焼のやわらかい色合いと質感がいいなあ。 -
古い民家を再生したギャラリー楽。
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風格が漂うお醤油屋さん。
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昭和8年建築の旧村上歯科医院兼住宅。
平成25年3月にカフェ&レストランとして再生されるみたい。
どんな風に生まれ変わるのか?興味深いなあ。 -
江戸末期に建てられた酒屋、東の木屋。
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唐津のマンホールは市の木、黒松と玄界灘の荒波がデザインされている。
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マンホールと同じデザインの小さなカラーの陶板も見かけた。
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一旦宿へ戻り、朝食を食べてから家族と外出。
唐津城を橋のたもとから眺める。 -
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そして重要文化財の旧高取邸へ訪れた。
旧高取邸は日本の石炭産業をリードしたといわれる炭鉱主、高取伊好の邸宅で約2300坪の広大に敷地に建つ2棟の建物からなっている。
ここが予想以上にすばらしく興味深い建物だった〜
和風基調の建物の中に洋風が絶妙にミックスされ、細部にまでこだわったセンスのいい意匠があちこちにあって
目も心も奪われてしまった・・
残念ながら内部は撮影禁止の為、写真は外観のみ。
ガイドさんについてもらって説明を受けながら一通り見学した。 -
本玄関入ってすぐ脇には洋間もある。
この石造りの煙突がついている部分。
天井は少し高めの漆喰天井になっていてアールヌーヴォー調のシャンデリアが下がり、
絨毯敷で暖炉もあり、この部屋だけは純洋風だった。 -
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ここからの写真はそれぞれ建物を外からぐるりと回って撮ったもの。
内部の見どころの一つは大広間に能舞台が組み込まれているところ。
能舞台の床下はしっくいで固めたすり鉢状になっているそうで音響効果もすばらしく、
畳を敷くと北側の広間と合わせて30畳の広間として使えるようになっているなど機能的。 -
邸宅内には京都丸山四条派の絵師、水野香圃による杉戸絵が72枚も保存されていて
どれも色鮮やかで美しい。質も量も全国随一だそうで、
この高取邸へ調査にやってきた藤森照信が絶賛したという蛍と柳の杉戸絵もホタルがほんのり光を発しているような臨場感があった。 -
私が特に気に入ったのが部屋や廊下に入れられていた欄間の数々。
特に素敵だったのは2階の大広間に入れられていた孔雀と芥子の欄間。
純和風の大広間に和製アールヌーヴォー調の曲線が美しい孔雀の透かし彫り・・
隣の部屋から漏れる明かりにより、孔雀の影が壁に映し出される様子はとっても味わい深いものが。
他にも千鳥や珍しい蝙蝠柄の欄間などなどかわいらしいデザインのものもたくさんみることができた。 -
隣り合った寝間と書斎は和室でありながら両部屋共用の暖炉があって、
イタリア産の大理石と鶴と亀がデザインされたマジョリカタイルが貼られて和洋折衷の雰囲気が素敵なお部屋だった。 -
この大玄関に入れられていた亀甲模様の透かし彫りの欄間にも繊細な職人技を見た。
どのお部屋も豪華絢爛というより洗練された上品さと遊び心が感じられるとっても素敵な空間を味わうことができた。 -
高取邸を出て旧唐津銀行へ向かう。
土塀の続く道。 -
明治創業の老舗のうなぎ屋さん。
木造三階建ての建物は登録有形文化財。 -
そしてやって来たのが唐津出身の辰野金吾が愛弟子、田中実に設計をゆだね、明治45年に完成した旧唐津銀行本店。
こちらは約2年の復元工事を経て今年3月にリニューアルオープンしたばかり。
常設展示の他多目的ホールや地階にはレストランが併設している。
外観は辰野式でおなじみの赤レンガ(煉瓦調タイル)と白三御影石によるコントラストが美しい。 -
復元された旧営業室の木製カウンターと飾り格子。
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旧営業室ロビー
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ロビーの大理石の暖炉。
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営業室の金庫
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煉瓦調タイルが貼られた営業室内の暖炉。
当時、タイルは最新の建築材料だったそうで外観の赤レンガ調タイル共に田中実の独自のデザイン。 -
欅の木目がいかされた2階貴賓室への階段。
赤絨毯が華やか。 -
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二階展示室
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貴賓室。
復元された絨毯と暖炉。 -
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部屋の四隅の換気口。
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天井飾りも華やか
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アーチ窓からの光が明るい2階吹き抜け。
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唐津を後にし、博多モツ鍋をぜひ食べて帰りたいという旦那のリクエストにより福岡へ寄って帰ることに。
途中に立ち寄った「日本基督教団福岡警固教会」
昭和4年建築、中村鎮設計によるもの。
建物は中村式鉄筋コンクリートブロック造で建てられたもの。
そういえばずっと以前、大阪で見た同じく中村鎮設計の「天満教会」で
お話を伺った方がこの福岡の警固教会にいたと言われてた。
教会は閉ざされてて内部は拝見できなくて残念だったけど・・
大阪の天満教会の内部はこちら↓
http://4travel.jp/traveler/mayumama/album/10229189/ -
そして、お昼からモツ鍋をやってるところはあんまりなくて、ようやくガイドブックで見つけたお店の近くに
ちょうど旧福岡県公会堂貴賓室があったのでついでに見て帰ることに。
旧福岡県公会堂貴賓室は明治42年建築の数少ないフレンチルネッサンスを基調とする建物で重要文化財。
県の迎賓館、公会堂として使われていたが、高等裁判所や県立水産学校、福岡県教育庁舎などにも転用され、
現在は貴賓館のみが保存、公開されている。 -
一階の一画とこちらのテラスはレストランとして利用されてた。
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玄関を入ると階段室が広がる。
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欅の一本彫りで造られた重厚感のある階段親柱。
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一階遊戯室の天井のレリーフ
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2階貴賓室。
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貴賓室の天井装飾。
空と雲? -
貴賓室の八角形の張り出し部分
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張り出し部分の天井も丸窓がついていて凝った造りに。
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貴賓室の大理石の暖炉。
各部屋には同じく大理石のデザイン違いの暖炉が設けられていた。 -
天井の装飾、照明は各部屋全て違うものに。
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バスルーム
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そしてモツ鍋のお店「博多なぎの木」へ。
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本場のモツ鍋を食べるのは初めてだったけど、めちゃ美味しくて皆大満足!
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〆はうどんと雑炊2種類食べた。
この後は一路大阪へ。
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この旅行記へのコメント (2)
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- 旅は人生の友さん 2012/11/30 14:48:15
- 迷っていたけど、唐津、行こう。
- 佐賀のついでに、唐津に行こうと思って、質問したら、
「なにを見に行くのか?」「焼き物なら、有田だ」との回答が多かったです。
質問の時に、唐津の高取邸を書いてなかったので、皆さんの答えに戸惑って、どうしようと、考えてしまいました。
高取邸で検索したら、まゆままさんの旅行記にたどりつきました。
見ていたら、町並みや銀行まで、あいかわらず、細かく書いていて、「あ〜私と見所が一緒」と再確認しました。
迷わず、唐津は行かなくちゃと決心して、マイレージでJALで行ってきます。
詳しい日記をありがとうございます。
いつも参考にしていたので、ここにも行っている「まゆままさん」
に感動と乾杯です。
- まゆままさん からの返信 2012/12/02 23:25:04
- RE: 迷っていたけど、唐津、行こう。
- 人生は旅の友さん
お返事おそくなりすみません;
唐津へ行かれるんですね!
私の旅行記見てくださり、唐津へ行こうと思ってくださってとてもうれしいです。
高取邸は本当に見応えがあって、建物のお好きな方ならきっと感動されることと思います。
今回時間もなくて窯元のある辺りへは行けてなかったのですが
辰野金吾の唐津銀行もありますし、街歩きも少しは楽しめるかと思います。
ぜひ満喫していらしてください〜!
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