【神奈川県（横浜）】横浜山手と横浜港をぶらり散歩

2012/05/12 - 2012/05/12

横浜の山手町は明治期には外国人居留地だったところで、その緑多い丘には瀟洒な住宅が建ち並ぶ中に、当時の面影を残すレトロな洋館が今でもあちらこちらに点在しています。

ここ横浜山手は、神戸の北野と旧居留地によく似ています。
今回のテーマは、「港街の歴史に触れる旅」
では、スタートします。

エリア 横浜(神奈川)

• 一人あたり費用: 1万円未満
• 交通手段: JR特急 私鉄

天気は、当初、生憎の曇り
しかし、徐々に回復し、素晴らしい晴天へと変化して行きます。
本当に、幸運でした。

【横浜外人墓地】
港の見える丘公園の正面にある外国人専用の墓地。
1854年(安政元)に米ペリー戦艦上で事故死した海兵隊員ロバート・ウィリアムスがここに葬られたのが始まりです。
生麦事件の犠牲者リチャードソン、旧国鉄の初代技師長モレル、電話技師メーソン、フェリス女学院創立者キダー、日本に漫画を伝えたワーグマンら文明開花の功労者をはじめ、著名人の墓が多いです。

入園日は、3〜12月の土・日曜・祝日のみに限られています。
訪問する際は、気をつけてください。

【山手資料館】
旧中澤邸
この建物は、横浜・戸部の大工によって中澤邸として本牧に建てられ、 1929年(昭和4年)に横浜・諏訪町の園田邸に移された後、 1977年(昭和52年)に現在地に移築されました。
横浜に現存する明治時代の唯一の木造西洋館で、
現在は、横浜開港当時の資料等が展示される資料館として公開されています。

色々な種類のバラが、咲き乱れていました。

【クライスト・チャーチ(横浜山手聖公会)】
ジョサイア・コンドル(Josiah Conder)によって建てられた赤煉瓦造の建物が1923年(大正12年)の関東大震災により倒壊したため、英国聖公会の援助のもと、大谷石の外壁をもつ現在の建物が再建されました。
1945年(昭和20年)の空襲で外壁を残して焼失しましたが、 アメリカ聖公会の援助により1947年(昭和22年)に修復されました。

教会の館内に、入ってみました。

教会の外観です。

【元町公園　山手234番館】
元町公園のエリスマン邸の斜向かいに、山手本通りに面して山手234番館が建っています。
この建物は関東大震災後の1927年（昭和2年）、外国人のための共同住宅として建てられたものです。

【山手の公衆電話ボックス】
山手234番館の向かい側にあるレトロな電話ボックスです。
平成2年に電話100年を記念して、明治33年京橋に作られた日本発の電話ボックスを再現したものです。
昔は「自動電話」と呼ばれていました。

【えの木てい】
1927年に建築され、かつて外国人居留だった山手に残る数少ない西洋館のひとつです。
木製の上げ下げ窓、冬は薪を焚く暖炉、150年以上も昔のアンティーク家具など、古き良き山手の雰囲気を漂わせるティールームでは、レアチーズケーキや英国風スコーンなどオープン以来のレシピをそのまま受け継ぐ人気メニューが今も健在です。

【元町公園　エリスマン邸】
エリスマン邸は、生糸貿易商社シーベルヘグナー商会の横浜支配人として活躍した、スイス生まれのフリッツ・エリスマン氏の邸宅として、大正14(1925)年から15(1926)年にかけて山手町127番地に建てられました。
現在は、横浜山手通りの洋館喫茶となっています。

【山手イタリア山庭園　外交官の家】
「山手イタリア山庭園」の一角に「外交官の家」が建っています。
この建物は、元々は1910年（明治43年）に渋谷の南平台に建てられ、内田定槌の私邸として使われていたものです。
内田定槌は明治から大正にかけての外交官で、そこから「外交官の家」の名がつきました。その旧内田邸を、内田定槌の孫にあたる宮入氏からの寄贈を受け、横浜市がここへ移築復元しました。

では、外交官の家に入ってみることにします。

館内はこんな感じです。

レトロで、なかなか素晴らしいです。
心が癒されます。

外交官の家の館内には、喫茶室もあります。
その魅力はテラスの先の横浜の景色。
庭には綺麗な花々が咲き乱れ、美しい絨毯のように煌びやかでした。

右に見えるのが、先ほどのテラスです。

外交官の家、ここは本当にオススメです！
では、山手イタリア山庭園から海の見える丘公園を目指します。

【山手十番館】
外国人墓地の向かいにある山手十番館。
モスグリーンの洋館風の建物が印象的なカフェ＆レストランです。
オープンは昭和42年、山手に初めて登場した本格的なレストランです。

【港の見える丘公園】
奥に見えているのが、有名な「港の見える丘公園」です。
横浜港を見下ろす高台にあるこの公園は、港の風情を間近に感じることのできる山下公園とはまた違った魅力を持っています。
港の見える丘公園は、かつて横浜開港期にイギリスとフランスの軍隊が駐屯した場所としても知られています。

奥に見えているのが、大の愛猫家で、『鞍馬天狗』、『赤穂浪士』、『パリ燃ゆ』、『天皇の世紀』などの小説・ノンフィクション・歴史書で知られる大佛次郎の記念館です。

【記念スポット】
スタジオジブリのアニメ映画「コクリコ坂から」の記念スポットとなっています。

国際信号旗（Ｕ・Ｗ旗）と記念パネルを展示しています。

記念パネル
「コクリコ荘」がある場所は、港の見える丘公園がモデルになっています。

横浜港やベイブリッジの景色がよく見え、最高のビューポイントです。

人混みが凄いです。
「人混みの見える丘公園」となっていました！

【フランス山】
港の見える丘公園の端に位置する通称「フランス山」。
昔、ここにあったフランス領事官邸や井戸などの跡を見ることができます。

【フランス山の風車】

井戸から水の汲み上げに使われた風車も復元されています。

フラン領事館跡地

階段を降り、山下公園に向かいます。

【横浜マリンタワー】
2006年12月に一旦、営業を終了した横浜マリンタワーですが、改修を経て、2009年5月にリニューアルオープンしました。

【山下公園】
横浜港に沿った１ｋｍの散歩道「山下公園」、横浜で一番有名な公園です。
横浜の観光＆デートの定番中の定番となっています。

【マリンルージュ】
お洒落で豪華な「マリーンルージュ」
ランチクルーズ、ディナークルズを楽しめます。

【日本郵船氷川丸】
世界的には傑出した存在ではない中級サイズの貨客船ですが、その接客設備とサービスの優秀さによって太平洋を往来する著名人たちに愛用され、数多くの逸話を残した船として知られています。
多くの日本商船が喪失された太平洋戦争でも沈没を免れた数少ない大型貨客船で、戦後も1960年まで北太平洋航路で運航を続けました。
運航終了後は横浜市山下公園前の横浜港に係留されています。

【大さん橋】
大さん橋は、横浜港大さん橋ふ頭及び大さん橋国際客船ターミナルからなります。
また、「くじらのせなか」の愛称でも呼ばれています。

横浜山手いかがでしたか？
まだ、終わりではありませんが、ちょっと足を伸ばして「みなとみらい」に場所を変えることにします。

【スカイガーデン】
山下公園からみなとみらいにやって来ました。
横浜ランドマークタワーは、横浜みなとみらい21の中核となっている超高層ビルで、オフィスのほかホテルやショッピングモールなどからなる複合施設です。
その６９階の展望台フロアーが「スカイガーデン」です。
ここも、オススメです！

３６０°のパノラマを眺望できます。

素晴らしい眺めです。

ランドマークタワーの影の先に見えているのが、「横浜赤レンガ倉庫」です。
そして、その先に「大さん橋」、一番奥の橋が「横浜ベイブリッジ」です。

遙か彼方には、東京スカイツリーも見えます。

左に見えるのが、横浜スタジアムです。

【ヨコハマグランドインターコンチネンタルホテル】
みなとみらいのシンボル、風をはらんだヨットの帆の形が特徴のインターナショナルブランドホテルです。

【横浜赤レンガ倉庫２号館】

【横浜赤レンガ倉庫１号館】

大さん橋から夕日を眺めるため、くじらのせなかに移動します。

くじらのせなかいに停泊する夕日を浴びたかめりあ丸

くじらのせなかから見た夕日

続いて、マジックアワー

大さん橋からの眺望はいかがでしたか？

「クイーンの塔」の愛称で親しまれている「横浜税関」

ライトアップされた赤レンガ倉庫
横浜に来たら、やはり、ここは外せません。

正面に見えているのが、よこはまコスモワールド

【大観覧車「コスモクロック21」】
夜間には、毎時15分毎に直径100ｍの回転輪を利用したイルミネーションによる美しい大輪の花火を打ち上げます。
みなとみらい21地区のシンボルに相応しいファンタジックで幻想的な光の世界を演出します。

横浜山手、そして夜の横浜港いかがでしたか？
今回は、かなり長編となりましたが、旅の参考にしていただければ幸いです。
本当に、オススメです！