シリアの味　スイーツ・ドリンク編

2009/12/24 - 2009/12/29

写真の多い旅行記について、スイーツ・ドリンク編を別冊にしています。
本編「シリアの味」はこちら
http://4travel.jp/traveler/telescopio/album/10036477/

シリアはアラブ・スイーツが豊富なうえ、旅行者に「ハマ・ロール」として知られる独自のスイーツもあって楽しい。

表紙はシリアのスイーツ屋。
繊細なアラブスイーツは、カロリー爆発の激甘だけど美味しい。

エリア シリア

ホテルのサロン＠ダマスカス
０５年９月

これがなくては始まらないし、終わらない、アラビック・コーヒー。
厳密には、これはトルコ・コーヒーであって、本当のアラビック・コーヒーはもっと薄くて砂糖も入れないものらしいが、とりあえず「カフワ・アァラビーヤ（アラビア語でアラビック・コーヒー）」と頼むとこれが出てくる。
たいていはカルダモンとコーヒー豆を一緒に挽いていて、なんともいえないいい香りがする。
奥の小さな片手鍋のようなもので、砂糖と一緒に煮出して作る。

食堂＠デリゾール
０７年９月

頼んでないけど、サービスで単に「ジュース」と言って出された謎の飲み物。
真っ黒で冷たく、恐る恐る飲んでみると、なんともいえない微妙な甘さ．．．しかも飲み込んだ後が、ギャッと驚く苦さ。
漢方薬にこういう味のものがあったなぁ。

出前シャーイ屋＠アレッポ
０９年１２月

スークで価格交渉などしていると、どこからともなくシャーイやカフワが出てくるけど、もちろんちゃんと専門の店がある。
ここは新市街の方なので割と広く１畳くらい（笑）。
次々と配達の少年が「シャーイ５杯！」「カフワ３杯！」と駆け込んでくるし、電話注文も入る。ここで１杯注文して飲むこともできるけど、基本は出前。
単価はかなり安いけど、街角でお茶を飲んでる人の数を思うと、悪くない商売なのかも。

有名なアイスクリーム屋＠ダマスカス
０５年９月

妙に迫力あるけど、アイスそのものの味は、バニラというか、割とあっさりした味で、あまり卵とか牛乳とかの風味を感じない。何も言わなくても（というか、言わなければ）ピスタチオがどっさりかかってくる。
食べきれない量ではないが、少々飽きるし、頭が痛くなる（冷たくて）。
そしてこのアイス、伸びる。
ヨルダンのアイスも伸び気味（？）だったし、伸びるアイスはトルコだけではないらしい。

アラブ菓子＠アレッポ
０７年９月

お土産に持ち帰れる、日持ちのする方のお菓子。
（繊細なアラブ菓子は、持って帰るのが難しい）
全体に求肥のような昔のゼリー菓子のような、もっちり系。
下の４種類は、お土産にどれがいいか、まずは１種類ずつ味見．．．と選んでレジに持って行ったら「たった４個？！いいよ、持ってきな」とくれた(^_^;)。
そして上の緑色のは、お菓子屋さんの前を通ったら「どうぞ」とくれた。
ラマダンのせいか、皆さん非常に寛大であった。

街角のお菓子＠ダマスカス
０７年９月

小さなパンケーキのようなものを店頭のケースに並べている店があったので、ひとつ買おうとすると、それはまだ完成品ではなく、中にくるみを入れて揚げ、ハチミツにつけて食べるお菓子の途中段階だった。
揚げ物があまり好きではないので、ちょっと迷ったけど思い切って挑戦。
意外と油がさらっとしていて、激甘＆ギッシュな割に簡単に食べられた。渋い紅茶とよく合う。
大変腹持ちが良いので、ラマダン向けのお菓子かもしれない。

有名なアイスクリーム屋＠ダマスカス
０７年９月

前も行った店。
今回はアイスではなく、こちらを頼んでみた。
店の人はプディングと言ってたけど、多分ムハラビーヤという米粉のババロアだと思う。
一緒に頼んだ紅茶が、ちょっと待って、１分待って、５分待って．．．と２０分待っても来なくて、食べずに出てきてしまったので（だってすんごい甘そうなんだもん。お茶ナシで食べる気になれない）味は判りません。
悔いが残ると、また行きたくなるんだよね(^_^;)

民家＠ダマスカス
０９年１２月

友人の大家さん宅に遊びに行ったら、出されたデザート。
ムハラビーヤの豪華版？
夕食の後だったし、これの前にもアラブスイーツをいただいていたし、これ自体かなり甘いので、完食できず。ごめんなさい。
ちょっと独特の風味があり、好き嫌いは分かれるかも。

庶民的なスイーツ屋＠ハマ
０９年１２月

何という名前なのかなぁ。指差しで頼んだから判らない。ムハラビーヤかと思ったけど、これはちょっと違うみたい。
何か独特の風味があり、クセのある味わい。

庶民的な専門店＠アレッポ
０９年１２月

これが本当のムハラビーヤ。
少なくとも店の人はそう言っていた（笑）。
歩き方では「米粉で作った白いババロア」と説明されているけど、それは別物のような気がする。別の本ではムハラビーヤはミルクプリンと説明され、この店の人も「ミルクと砂糖で作ったもの」と言っていた。
食べてもミルクの風味は感じないんだけどね（笑）。
ぷるぷる系で甘すぎず、美味しい。
３０円くらい。

バスターミナルの専門店＠ハマ
０９年１２月

長距離バスのターミナルには、いくつかお店が入っていて
ハマには当然のように通称ハマロールのお店が。
１本の半分でいいなと思い「ヌス（半分）」と言ってみたら
キロ単位だったようで、半キロ、つまり500g測ってくれた(^_^.)
本当はシャーイを飲みながら食べて行きたかったが、それなりの量なので無条件に包まれてしまった。

同上

包を開くとちゃんと一口大にカットしてあった。
皮（？）はきゅう肥みたいな食感、中の白いのは生クリームとカッテージチーズの間くらいの触感。どちらもほとんど甘くなく、シロップをかけて食べる。
ふんわり、もちもち、柔らかな甘さとピスタチオの香ばしさが素晴らしいバランス。大好き。