2009/09/14 - 2009/09/14
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hizuk927さん
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魚津の中心を流れる片貝川は急流河川であることから豪雨時には水害が絶えず、また夏場は水不足に悩まされてきました。そのことから周辺では水を巡る争いが絶えなかったそうです。
魚津市東山地区にある円筒分水槽は明治43年に構想され、戦争での工事中断を経て昭和30年に完成しています。自動的に水量を公平に分けるこのシステムは画期的な先人の知恵だと思います。
- 同行者
- 家族旅行
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 自家用車
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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円形をしたプールから水が四方に溢れ出しています。プールの縁には突起があり、水の流路を分けています。
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円形のプールからは絶え間無く水が流れ出しています。プール中心の底から水が湧き出しています。
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水は片貝川から引かれていて、水源がプールの水面より高くなっているので自噴する原理(サイフォン式)です。
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周辺には杉の美林が広がっています。実は日本の森林資源は非常に多いらしいのですが、海外の安価な木材に押されて山林が放棄されている所もあるようです。ただ、ここ最近になって、各国が原木での輸出に高い関税を掛けたり、森林資源を守るために輸出規制もしてますので、日本の森林が見直されてきてます。
木を切ると自然破壊のイメージがありますが、実際は人間が手入れした森林の方が豊かな生態系が保たれているそうです。 -
円形分水槽の全景
100年以上前から考案された水分配の仕組みが今でも十分機能していることを考えると昔の人々の知恵と技術力が、とても高かったことを改めて感じさせられます。 -
近くにあった案内板
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水量をいくつかに分配しています。
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分けられた水は用水を通って、各集落にある田畑に送られています。
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円形分水槽を後にして、片貝川上流へしばらく進むと構造物が現れます。水力発電所です。大型の水力発電所はダムを建設して貯水した水で発電しますが、小型のものは川の水を取水して直接使用します。
富山にはアルミサッシなどの会社がいくつかありますが、昔は豊富な水力発電で安価な電力があったために、電力を大量消費する企業が立地したそうです。北陸地方の工業を支えたのが、これらの水力発電所だったんですね。 -
発電所の貯水槽
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ふと、周囲の山を見渡すと、所々、赤く染まっていました。
紅葉?それにしては、ちょっと早い時期です。 -
車を走らせて、また更に進むと葉っぱが赤く染まったミズナラを見つめました。
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ミズナラの木をよく観察してみると、幹の辺りがオガクズの様なもので白くなっていました。カシノナガキクイムシという昆虫が原因の様でした。
ミズナラだけでなく、松なども松くい虫などの被害にあっている地域もありますが、これらは温暖化の影響で本来なら、これらのエリアにいなかったり、少なかった虫が大量に繁殖した影響かも知れません。
地球温暖化というと、気温が暑くなったり、北極や南極の氷が溶けるイメージかも知れませんが、生態系に与える影響や降水量の変化、集中豪雨といった私たちの直ぐ身近でも既に起こってます。
もっと真剣に温暖化への取り組みが必要の様に感じます。
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