2012/02/20 - 2012/02/20
214位(同エリア699件中)
pioさん
幼い頃・・・1ドルが360円の時代だった。
海外旅行なんて夢の世界の話。物価は1/10以下、当然個人所得はそれ以下だ。
遠い遠い海の向こうの国の話。
その頃私は、イタリアが何処かなんて全く知らなかった。
まだ御伽話やお姫様が本当に何処かで存在してると信じてた頃だ。
イタリアって国は長靴の形をしてて、
そこには今にも倒れそうで倒れない塔が在る。
この言葉は、私に魔法を掛けた。
なんて不思議な所なんだろう。。
小学生に成と、世界の地理を理解した。
そして、ピサの斜塔は本当に在るんだと知った。
いつか行くんだ。きっと行かなくちゃ。
イタリアを現実として認識した瞬間だ。
小学校を卒業する頃は
ガリレオ・ガリレイやレオナルド・ダ・ヴィンチ
ルネッサンス、大航海時代、ローマ時代、フェニキア人
バチカン市国、ローマ法皇、メディチ家・・・etc.
様々なワードが本を通じて、ドンドン私の中へ入って来た。
中学高校と経て、美術学校を出た頃には
当然、地盤沈下、ガリレオがリンゴを落としたのは嘘。
振り子の原理を発見した頃、聖堂にあの燭台は無かった。とか
大人の暴露話も当然知っていた。
いつしか、そんな事は私にとって、どうでも良くなってた。
魔法を架けててくれた両親の愛が、私の芯に成ったのだと気がついたから。
大人に成るまで温めてた魔法は、今、私の目の前に在った。
傾いた塔を目の前にして、私は亡くなった父と老いた母を想った。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 5.0
- グルメ
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 観光バス
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行あり)
PR
-
バスの車窓は、どこまでも続く田園風景。
のどかだ・・・・ -
トスカーナ地方の特徴と言える杉の木
イタリア人ガイドさんが、「大昔死者を葬った場所にこの木は植えられた」と教えてくれた。 -
山を超え
-
カントリーロードをひた走る。
-
ピサ駅のバスターミナルから「Choo-Choo-Train」に乗換えた。
-
ピサのドゥモォ広場まで。
貸切だから、チョコットと楽しい。でも暖房が無いから寒いのよぅ。
幸い、雨は止みそうだ。 -
前から見るとこんな感じ。トレインと言う名の観光用トロリーバス。広場の周りはホテルが沢山。
-
門を入ると、デーン!
君だったのか・・・
ずっと会いたかったんだよ。。。 -
本当に・・・・
傾いてるんだね!
今、私は奥の茶色の建物に小走り中。。。 -
Dove il bagno?
寒さで生理的反応も近く成ますって。ワインの飲み過ぎかしら?
綺麗に清掃されたトイレには受付が有って、怖い顔のマダムが「3セント!」と繰り返しています。
幾ら出そうか迷うより良いけどね。指定される公衆トイレも初めてだ(笑)
トイレからホッとして出て1枚。 -
あれ程憧れて止まなかった斜塔ですが・・・・
3分で飽きてしまい。。。登らず。
(高いところの苦手な私は、どこの鐘楼も登らなかったんですけどね。) -
このファザードに吸い寄せられて行きました。
1063年にパレルモ沖でサラセン艦隊を破ったことを記念して建築を始めたそうです。
日本では
康平6年(1063年)8月に河内国(大阪府羽曳野市)を本拠地とする河内源氏2代目の源頼義が、前九年の役での戦勝を祈願した京都の石清水八幡宮護国寺(あるいは河内源氏氏神の壺井八幡宮)を鎌倉の由比郷鶴岡(現材木座1丁目)に鶴岡若宮として勧請した時代でんがな・・・ -
お約束の聖話の扉。
-
中央身廊と2重側廊で全5身廊のバシリカ形式、そして古代ローマの影響を思わせる列柱(コリント様式)が配されています。 高く設定された黄金の格子天井も素晴らしい。
写真だけが、素晴らしくない・・・トホホ。 -
天井を見上げると。
おー。。。 -
見入ってしまう。。
ドォーモのドームの・・・ややこしい。。 -
神々しい。。
漢字で書くとそのままじゃん・・・
恐れ多く、手も震えます。
実は、寒かっったんですけど・・・ -
絵画が素晴らしく、飽きること無いのですが・・・
腕が悪くてどうも。。。 -
凄いでしょ。
圧巻です。 -
天使の燭台も素敵です。
-
こっちからの方が少し見やすいかな。
教会内は当然フラッシュ禁止です。 -
これが、ガリレオの燭台。
ガリレオはこれが揺れるのを見て、振り子の原理を思いついたとか。
しかし、歴史を紐解くと、この燭台はそれよりずっと後の物だと・・・
リンゴを落としたとか、ピサは何とかガリレオと結びついてたいのです。
年譜
1564年 イタリアのピサ郊外で音楽家で呉服商のヴィンチェンツォ・ガリレイの長男として生まれる(当時、この地はトスカーナ大公国領だった)。
1581年 ピサ大学に入学(医学専攻)。
1585年 ピサ大学退学。家族でフィレンツェに移住。
1586年 最初の論文『小天秤』を発表。
1587年 初めてローマを訪問。当時の碩学クリストファー・クラヴィウスを尋ね、教授職の斡旋を願う。
1589年 ピサ大学数学講師(一説では教授)に就任(3年契約)。
1591年 父ヴィンチェンツォ死去。
1592年ピサ大学の職が任期切れになる。
と、ピサとは深い関わりが有るのですがね。。 -
真下から。
うー・・・首がコル。 -
-
-
美術館
ピサのドゥオモ広場の東側 -
広場の真ん中から一周見回す。
-
城壁
-
ドゥオモと鐘楼(斜塔)
-
この後はもう暗闇。
観光客もお帰りの時間。 -
私たちをチューチュートレインは広場の外で待っていた。
街灯が灯るピサ市内をグルリ一周回り、建物等の説明が有りました。
心地よい揺れと闇の中の光とで、瞼が。。。
ピサ駅のバスターミナルから、朝からお世話に成ってるバスに乗換え、一路フィレンツェのサンタマリアノッベラ駅へ。ZZZZZZZZ・・・・・・・
20時半に到着。
女性の夜歩きは危ないって、良く言われてるけど
東京のがよっぽど怖いぞ・・・とブツクサ言いながら徒歩10分程、ホテルまで歩く。
途中、数軒のトラッテリアに寄ろうかと思ったけど、一人だしね。
ちょっと寂しいから大人しくホテルまでトコトコ。 -
ホテルに着いてフロント鍵を受け取ると、安心したのかお腹が急に「何か食わせろ!グー!」(////)赤面。。
仕方がないから、
「私とても空腹なの。何か食べさせて下さい。」
と言うと
ラウンジスペースの奥に、バーラウンジに案内してくれた。
簡単なメニューが有った。
まずは、プロセッコ♪
外人さんに混じって、日本人一人で観光バスに乗ったご褒美
(理由は何でも良かったんだけどね^^) -
チキンソテー
ポテトとほうれん草がわんさか。
温たたかいご飯って、有難い(´;ω;`)
ご飯を食べてると、ロシア人の女性が降りてきた。
30代そこそこかな。やっぱり一人旅なんだって。
明日は、お茶と軽くスイーツが欲しいからお願いねってバーカウンター(実は支配人)に話した。
カウンターは、「スイーツだったら、3時からのチョコレートタイムに是非来て下さい。わずか7ユーロでコーヒーかお茶かホッとチョコレートにスイーツを沢山用意します。」って。
彼女は、「夜にのんびりとお茶とクッキーが良いのよ・・・」
うんうん。彼女の意見に賛成〜! 女心のわからんオヤジだ。 -
この奥がミニバー兼ミニレストラン。
アベリティーボよりご飯、ご飯。
ロシアンレディーは諦めず、女心を伝えてるのだが・・・
オヤジは「ロシアからですか?」って
ロシアンレディー「えっ。私の英語って、ロシア訛り?!ショックだわ!」
私の心の声(いいえ、充分私より達者な英語ですから)
オヤジ「のーぷろぶれむ」
えーーーーーーー。違うだろ! -
カプチーノでホッとする。
ホテルのマーク入って、4つ星ホテルって感じする♪
やりとりの続く、イタリアオヤジvsロシアンレディーに
私は「ボーナノッテ」と席を立った。
2人揃って「グットナイト、マダ〜ム」
実は気が合う2人だったのだ(笑)。 -
このライトも
-
この愛らしい蛇口も
-
この可愛いバスタブも
-
このドライヤーとも
明日はお別れです。
明日、1時過ぎに、ローマへ向かいます。
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この旅行記へのコメント (2)
-
- ゆーりはまーさん 2012/05/07 21:03:20
- pioさんボナセーラ
- いやあ、散々持ち上げといて見事に落としますね。
私はピサにはまだ行ったことはないんですが、この塔だけは登ってみたい。
pioさんと違って高所フェチ。
でも、共感できるとこは多いんですよ。
写真のブレと一人飯。
暗い所の写真はダメですね。まあ大したカメラを持ってないこともあるんだけど腕も悪いんだなと思う。旅行記をアップする段になっていつもがっかり。
食事もね。私の旅の目的は食事が半分なんだけど、一人ということと歩き疲れで、トラットリアあたりでも入ることが気軽に出来ないですね。
まあ、それでも旅は楽しく。今回も笑わせて頂きましたよ。
ゆーりはまー
- pioさん からの返信 2012/05/08 01:38:11
- RE: pioさんボナセーラ
- ゆーりはまーさん、ボナセーラ♪
2月の旅行記を、やっと半分書けたノロマのpioです。^^;
そうですか。では、高い所は全てゆーりはまーさんにお任せします!
私は高い建物を見上げるだけで、クラクラしちゃいますので。
ゆーりーはまーさんの写真は、
いつも素敵だなぁ〜って拝見させていただいてますよ。
腕が悪いなんて、とんでもない!
私とは全然違います。私は、自分で見入ってしまうので、
『あっ!写真写真』 って思い出して撮る程度でぜーんぜん駄目ですね。
でも、ブレも味と自分の思い出と開き直って、
恥も放り投げちゃってます。エヘヘヘ。
今想うと、
オヤジとロシアンレディーの写真を何故撮らなかったんだろ・・とか
ピサ市内の雨上がりの夕闇にボヤ〜ンと浮かんで見える街明かりや
レストランから登る暖かそうな湯気
小鳥や子猫、子供たち、八百屋の店先や屋台、一緒に観光バスに乗った外人三たち、広場を埋め尽くす屋台の喧騒、チョコレートの香り、
ホテルのスタッフや酒屋のおばさん、道に迷って助けてもらった親切な人々、
自分がイタリアで感じた「大好き」を全く写真に収めて来なかった事が
とても残念です。
余裕が無いんでしょうね・・・
一人飯!
そうなんですよね。
私の旅の目的も、半分は『食』です!!!
お昼なら一人で辛うじて入れるレストランでも
夜は、どうもね・・・ですよね。
一人で入ると、余計に一人ぼっちを感じてしまうからかな・・・
夜は殆ど買ってホテルで食べてしまいました。。
それはそれで、気楽で好きでは有るんですけどね。
でも!
どこかの旅先でもし一緒だったら、是非夕飯をご一緒させて下さいね。
楽しそう〜〜
pio
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