2012.3雪の矢島に知人に会いに行く2-郷土博物館と佐藤酒造店のすばらしいお雛様

2012/03/26 - 2012/03/26

いままでいろいろなところでお雛様を見ているが，矢島のお雛様は素晴らしい．秋田の山の中にこれほどの文化があることに2009年に初めて来たときに感動した．本当に素晴らしい．今回は月曜日だったのに特別に郷土博物館を見ることができたし，また佐藤酒造店では矢島ひなめぐりの際のお雛様をかたずけないでいてくれた．感謝！！柳飾りと押絵があること，佐藤様のお宅でその実際の飾りつけを見学できたのが大きな収穫だった！！享保ひなはアルカイックな魅力がある．近世のものなのに細面の端正な顔立ちがそのような印象を与えてくれるのだろう．0930公民館でMさんとSさんにあう．1106佐藤酒造店から龍源寺に向かう．矢島ひなめぐりマップはhttp://www.akitafan.com/topics/detail.html?topics_id=3255
ぜひ羽後本荘出張旅行2-矢島 春はゆりでひなめぐり
http://4travel.jp/traveler/suomita/album/10318616/
も参照してほしい.
すばらしいところだ

エリア 鳥海・由利(秋田)

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: レンタカー ANAグループ
• 旅行の手配内容: 個別手配

0930公民館である日新館で二人で待っていてくれた．

今日は本当は郷土資料館は休み，友人が頼んでくれて，入ることができた

3年前来た時と同じような展示だが少し違う．今回はお雛様だけでなく，その周りの風習も展示している

この柳飾りが矢島のお雛様の特徴！矢島の町家の風習とのこと.私の友人のMさんが作ったもの．

藤田家の享保雛．古いものだ．江戸中期

須貝家，1686年酒田より転住．酒造業．町役，藩主の本陣を受ける家柄．藩主生駒氏の奥方に由来するものである可能性がある．

小番（こつがい）家，幕末から明治半ばまで染物業．昭和9年に秋田から酒田へ，翌10年に家人の女子が酒田に嫁いだ代わりに小番家にきたもの．1848年作．5人囃子の表情が豊かで面白い

佐藤家，1784年以来，染屋をやっていた商家．大正6年に女の子の誕生を祝い，親族より送られたもの．江戸時代には庄屋仮役．名字帯刀をゆるされたと．保存状態がよい

竹内家の押絵．

須貝家のつるし飾り，柳飾りにつける．

須貝家の押絵，子供がうまれると子供の身代わりになるような人形を贈る風習があったと，戦時中に布地が入らなくて急速に廃れる

ひな菓子

九州柳川にも同じような風習「柳川のさげもん」，ここは本当に面白い．全国でひな飾りは良く見るが，矢島ほど多彩で豪華なものは見たことはない．江戸時代生駒氏の城下町であり，明治以降は林業や駒市で栄えた町であったので，すばらしい「ひな人形」が保存されている．非常に商業資本が蓄積した豊かな街だったようだ．この街には本荘市との合併まで法務局，高校などいろいろな施設が，「市」並みにあったという．城下町で会った矜持を感じる町だ！

この郷土博物館も面白い．鳥海山信仰の部屋

役行者像と聖宝尊師像

岩手県からの登山者が多い．大正二年に岩手から秋田，それも矢島まで来るのは大変だったろう．

矢島の自然の歴史

民俗も良く展示してある．素晴らしい郷土博物館だ

エントランスにある阿弥陀三尊像

このお顔がすばらしい！

エントランスにある鳥海山の模型，下に矢島の町

ここが矢島．この郷土博物館はなかなか楽しませてくれる良い博物館だ．必見！http://www.city.yurihonjo.akita.jp/yashima/yashima/siryokan/index.htm

1010　公民館日新館で一休み．矢島駅のディーゼルカーが見える

名物虎の子まんじゅう

国際交流もしているんだ

ぜひアシストクラブに入ろう！！1040日新館をでる．

1046　矢島駅によりアシストクラブの入会申込書をもらう

1048　「出羽の富士」佐藤酒造店へ

いかにもつくり酒屋さんという感じ

私のために片づけないでおいてくれた．素晴らしいお雛様と柳かざり．酒造店の奥様の飾りつけも素晴らしい．

暗かったので少しピンボケなのが悔しい

享保雛

こちらは現代雛

首が振れるように細工がしてある

この屏風も素晴らしい．全部で六面あると．由緒ある商家の伝統がすごい

やなぎ飾り

これもつるした飾り

どのように飾られたか，実践例がよくわかった

古い酒屋さんだ

酒林　杉の葉だ！

いかにも酒屋さん！お酒を買って帰った．まだ飲んでいない．1106龍源寺に向かう．

佐藤酒造店のパンフレット

この天の美禄　大吟醸は辛口でさっぱりしているがこくがあっておいしかった！今まで飲んだ日本酒の中でも最高の部類