Vol5.ペルーぐるりと1周19日間　バックパッカー１人旅　～カニョン・デル・コルカ編～

2011/07/15 - 2011/08/02

アレキバからコンドルの展望台があるクルス・デル・コンドルへ。今回初の旅仲間と共に一泊旅行で出かけてみました。ツアーも沢山あったけど敢えて個人旅行にこだわった結果、とんでもない苦労を強いられることに！？人生初のヒッチハイクに挑戦し、強く逞しく要領よく生き抜いた旅の記録第5弾。

≪日程≫
2011年7月22日　アレキバ発　チバイ着
　　　　 23日 クルス・デル・コンドル（展望台）　アレキバ着

エリア その他の観光地(ペルー)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0
• ホテル: 1.5
• グルメ: 3.0
• 交通: 1.0

• 同行者: 友人
• 一人あたり費用: 25万円 - 30万円
• 交通手段: 観光バス ヒッチハイク 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

2011年7月22日ペルー8日目
アレキバからコンドルを見に1泊2日の旅行に出かけました。
旅仲間はアレキバで出会った、日本人男性（Ｓさん）、Ｓさんと同じ宿にいる香港人女性（Ｈさん）同じくツアーで行こうとしてたけど、Ｓさんに会い一緒に行く事になった日本人女性（Ｍちゃん）と私の4人です。

写真はこの日泊まったチバイの宿にいたアルパカの赤ちゃん。
ラブリ〜〜。

Ｓさんは30代半ばのペルー放浪中でサーフトリップの途中ここまで来たという、ヒッピータイプの超節約派。
Ｈさんも半年ほど南米を放浪予定という、節約旅行者。
Ｍちゃんは20代半ばで海外旅行初だけど、南米を2か月ほど彷徨う予定という英語もスペイン語も話せない普通の女の子。
平凡だけど、ある程度お金を掛けてでも安全を取りたい私の旅行スタイルとは明らかに違う面々です（汗）

地元民御用達の超ローカルバスに揺られる事、5時間ほどでしょうか。
15時近くチバイのバス停に到着しました。
バスの中、隣のＳさんはＵＦＯの呼び出し方や、キリスト教について熱心に語ってくれました。
途中、皆のアイドル、アルパカが途中乗車するというハプニングも（笑）
チバイのバス停で客引きに連れられ、とある安宿にチェックインしました。
3人はシェアルーム、私はシングルルーム。

お茶をよばれて落ち着いた後、4人でチバイの村を散策しました。
町の中心地です。
Ｓさんはヒッピーで見た目通り超個性的です。
彫が深く色黒で、無精ひげのせいか一見日本人には見えません。
話もちょっと不思議で宗教や宇宙の話が好きらしいです。
写真やインターネットは好きではないとの事。

かわいい子供発見！
Ｍちゃんとはペルー旅行の話をしました。
2か月ほど南米を旅行するけど、まだ1週間しか経ってないとの事。
初海外旅行で緊張して、今まであんまり楽しめなかったんですって。
肝心のマチュピチュも雨で歩くのが大変だったって言ってました。
初海外で南米でしかも2か月って、大変な（無謀な？）勇気ですよね。

マーケットでは温かそうなアルパカ製品を見かけました。
西洋人が売ってた自作のアクセサリーが、とってもかわいかったです。
香港人女性のＨさんは、お金にはとってもシビアでした。
どの商品を手にとっても「高い！」と（苦笑）

道路には牛注意の標識がありました。
見たところ、残念ながらそれらしい生き物はいません。

南米らしく道端にはサボテンが生えていました。
4人で歩いてたけど、車もそんなに通らないで平和な感じのする村です。

牧場を発見。
右がリャマ？左がアルパカ？
見分ける方法がよく分かりません。
どっちもかわいくて、4人で動物たちに呼びかけました。
奇妙な人間に気付いたらしく、こちらにやってきます。

飼い主のおばちゃんが出てきて、私達を見て笑っています。
家畜なのにリャマもおばちゃんに懐いていました。
甘えてスリスリする姿が微笑ましいです。

夕方になり、お腹が減ったので4人でマーケットを歩きました。
フルーツやお菓子を買って、皆で食べ歩き♪

左下のプラムみたいな赤いフルーツが、甘くておいしかったです。
マスカットも安くておいしかった〜。
カラフルな果物が市場にアクセントを加えていました。

おばちゃん（おねえさん？）の髪型にも注目です。
三つ編みのお下げ髪の先を、一緒に束ねています。
服も色鮮やかで、陽気なペルー人にぴったりだと思いました。

トウモロコシやお米などの、穀物類も売っていました。
トウモロコシだけでも色々な種類があります。
粒の大きなジャイアントコーンは料理の付け合せで、良く見かけました。
味はあんまりしませんが、ネチネチ歯ごたえがあります。

日が沈んで、辺りが暗くなりました。
スナックだけではお腹が満たされず、食堂に入りました。
女性3人は麺を、Ｓさんは山盛りフライドポテトを注文しました。
麺は茹で過ぎたスパゲッティぽく、スープはコンソメ味でした。
鶏肉とゆで卵入りで、ずっと食べていると飽きる味です。

宿に戻り、しばらくみんなでおしゃべりした後、ベットにつきました。
明日はコンドル見学です。

7月23日
チバイの朝は日本の冬の様に冷えます。
6時頃宿を出発してバス停に向かいました。
朝ご飯を待ち時間の間に済ませ、8時に出発。
バスの中は観光客・地元民、半々でしょうか。

9：30に展望台のクルス・デル・コンドルに到着しました。

バスの中からもコンドルが飛んでいるのが見えましたが、生で見ると凄い迫力です！
私のデジカメでは、この大きさが限界です（泣）

崖に巣があるようで、頻繁にコンドルが行き来しています。
目の高さに大きなコンドルが羽を広げて飛んでいる姿は圧巻です。
それはそれは、かっこいいんです！

ガイドブックには書いてありませんでしたが、この展望台有料でした。
いくらか忘れちゃったけど、決して安くはなかったような。
ＳさんとＨさんは、お金払いたくないと遠くから眺めていました。
近くまで来ると、迫力ある崖が目の下に広がり、コンドルの小さな動きも見れて楽しいのしな〜。

30分程度見学していたら、急にコンドルの数が減ってしまいました。
みんな、どこに行ってしまったんだ？？
やっぱりここは早朝到着するように来た方がいいようです。
沢山いた見物客もいつの間にか少なくなっていました。

十分見学できたので、もう帰ることにしました。
地球の歩き方によると、隣の町のバス停まで歩いて1時間。
ここでただ待っているより、1時間くらい歩こうって事で、4人で歩く事にしました。
しかし、この判断が悲惨な結果を招く事になったのです。

最初は4人で和気あいあいと、景色を楽しみながら歩きました。
が、荷物を持ちながら、炎天下歩くのはとても大変な事なのです。
通り過ぎるツアーの車や、大きな観光バスが物珍しそうに私達を見ています。

1時間の辛抱と思い頑張って耐えたのですが、1時間半歩けど町らしきものはまだ表れません。
途中、虻の攻撃をかわして、休憩を挟みつつ4人で黙々と歩きました。

4人のペースはやがてバラバラになり、いつの間にか私は先頭を歩いていました。

坂道もキツイし虫も襲ってくるし、暑くて倒れそうになります。
私、なんで歩いちゃったんだろう？って後悔の念が頭によぎりました。
後で知ったのですが、展望台で待っていれば来た時と一緒の方向のバスをつかまえて、町まで戻ることができるそうです。
無理して歩く必要なんてないのです。
2時間ほど歩いて、遥か向こうに町らしきものが見えてきました。

何となく後ろを振り返ったのですが、3人ともいない！？
立ち止まって待ちましたが、来ないんです。
ひょっとして引き返しちゃったとか？
1人きりでもう歩くの嫌だーって思った時、ふとヒッチハイクを思いつきました。
でもこの道路を通るのは観光バスばかり。
バカげた考えよね〜て思ったその時、1台のトラックが通りました。
すかさずヒッチハイク！！

停まりました〜〜！
とんでもない幸運に自分でもびっくりです。
人生初のヒッチハイクを成功させ、車に乗り込みました。
ペルー人のお兄さんとおじさんです。
おじさんが荷台に移動して私に助手席を譲ってくれました。
親切すぎて感動です！
10分足らずでバス停に到着しました。
車を降りて車が見えなくなるまで手を振り続けました。
ありがと〜。

時間はもう12：30です。
1時間半後にアレキバ行きのバスがありました。
切符を買って、時間があったのですぐ近くの食堂でランチを取ることにしました。

子供がお手伝い？
姉妹でしょうか、こちらを見てスペイン語で何か話しかけてきます。
写真を指差して注文しようとしたら、座ってろってジェスチャーされました。
しばらくして、ペルー料理が運ばれてきました。
あの、まだ何も頼んでないんですけど（笑）
スープとご飯で量が多かったけど、すごくおいしかったです。
疲れも吹き飛び、元気になりました。

食事の間、私の後ろにいたらしい3人が戻ってきました。
私と違い全行程歩いたようです・・・。
Ｍちゃんは冗談抜きで死にそうな顔をしてました。
ごめん、私車のっちゃたと白状しました。

ここでＨさんとはお別れ。
Ｓさん、Ｍちゃんとアレキバの町に戻りました。
1泊して、次は謎の地上絵のある町ナスカです。
1人旅に戻り、なんとなくホッとしました。