2007/06/02 - 2007/06/02
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frau.himmelさん
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2007年6月、夫と二人でベルリンに語学留学しました。
いえ決して向学心に燃えてなんて立派なことではなく、ただ単にどこかを基地にして、楽してドイツ旅行をしたかった…、それだけのことなんです。
ですからどちらが序で(ついで)なのかわかりません。笑
夫のリタイア後、夫婦で毎年ドイツ語圏のどこそこに長期旅行(大体1ヶ月間)をしています。
この齢になると、毎回大きなカバンを引っ張っての旅も楽ではない…、そこで今回は、2週間だけ語学学校で勉強して、あとの2週間を旅行に当てようでは…と考えたのです。
基地となるベルリンは私のたっての希望です。
夫はまだ壁のある時代に訪れたことがあり、最初はその時の暗いイメージ(怖い思いもしたらしい)で躊躇していましたが、その後の変貌を確かめるいい機会だと賛成してくれました。
さて、フランクフルトに宿泊して、昨日はルクセンブルクとコブレンツに行ってきました。
明日はいよいよベルリンに移動しなければなりませんので、今日は遠出はしないで近場をまわることにします。
まずは、グリム兄弟が生まれたハーナウを訪れます。
-
フランクフルト駅。
今日はこのICE(インター・シティー・エクスプレス:ドイツの新幹線)には乗りません。
駅でハーナウまでの1日券を自販機で買って、Sバーン(都市近郊列車)に乗りこみます。
フランクフルト駅では近郊区間はDB(ドイツ鉄道)ではなく、RMV(ライン・マイン交通連合)の自販機で切符を買います。 -
ハーナウのマルクト広場はハーナウ西駅で降りたほうが便利です。
ここからなら歩いていくことが出来ます。
さて、今日は土曜日、マルクト広場では市が並んでいました。
きれいなお花屋さんのテントです。 -
この広場に大きなグリム兄弟像が建っています。
グリム兄弟といえば世界中でよく知られているメルヘンを数多く手がけた人物ですね。
ここハーナウはグリム兄弟の生まれ故郷なのです。
座って本を読んでいるのが弟ヴィルヘルム・グリムで、それを優しく見守るように立っているのが兄のヤーコブなのです。 -
像の下に掲げてあるプレートには、二人の名前と共に、
「ハーナウとブレーメンを結ぶメルヘン街道はここから始まる」
とあります。まさにここがメルヘン街道のスタート地点です。
◇◆
私はグリム兄弟といえば、2010年に訪れたゲッティンゲン大学を思い出します。
優秀な言語学者だったグリム兄弟はゲッティンゲン大学で教鞭をとっていました。ところが、後に他の7人の教授と共に、国王アウグストに大学の民主化を要求し、解雇されてしまいます。
「ゲッティンゲンの7人」として有名な事件らしいです。
私の旅行記「2010初夏 伝統ある大学の街ゲッティンゲン」で紹介しております。 -
二人の像の後ろに見えるレンガ色の重厚な建物はラートハウス(市庁舎)です。
-
ラートハウスには、ハーナウの歴史が記されたプレートが掲げてありました。
ここではグロックケンシュピール(仕掛け時計)もやっているようです。 -
ラートハウスの後ろにまわってちょっと横丁に入ります。
このあたりは静かな雰囲気のいい路地になっています。
この先に夫が見たい博物館があるのです。 -
フライハイト広場を過ぎて更に進むと、ひときわ目を惹く木組みの家が現れます。
ゴルトシュミーデハウス、金細工職人の家とでも言うのかしら。
ここは博物館なのです。 -
博物館の前で見かけた井戸のようなモニュメント。
上には「刀」をかざしている女神?が乗っかっています。
そりゃー金属博物館ですもの、刀くらい持つわよ!(と、その時は思っていました) -
入館料2人で5ユーロを払って中に入ります。
上から見た広場と、刀の女神を背後からみたところ。 -
中では、銅線を丸めた細工物や…。
-
日本のお箸も展示してあります。
あれぇーなんだか…。
夫は勘違いしていたみたいです。
鉱物の塊や刀剣、青銅器などが展示してある金属博物館だと思っていたようです。 -
カンナくずみたいなもの。
ところがここは、宝石細工の装飾品やアクセサリーを展示する博物館でした。
ハーナウは宝石や貴金属の加工で有名な街なんだそうです。 -
今年はここで、「シルバー・トリエンナーレ」が開かれていました。
世界中の銀細工職人が腕を競う3年に一度の祭典です。 -
まぁーこんなかわいらしい玩具も…。
考えていた博物館ではなくて、少しがっかり気味の夫でしたが、
3年に1度しか開かれないと言うトリエンナーレに遭遇できて、まあよしとしましょう。 -
帰りはハーナウ中央駅までバスで行くことにします。
往きはハーナウ西駅から来ましたが、ハーナウ中央駅からの方が本数も多く便利です。
フランクフルト駅で買ったRMVの1日券はバスにも使えます。
2輌連結のバス。 連結部分もとってもカッコいい! -
ハーナウ街の様子。
フランクフルト近郊なのでもっと賑やかな街を想像していました。
意外と静かな街でした。 -
私達が乗ったバス。
中央駅からマルクト広場までは、駅前から1,2,5番のバスにお乗りください。 -
ハーナウ中央駅からフランクフルトに戻ります
-
今日は土曜日なのでフランクフルト市内を「りんご酒電車」が走っています。
ドイツ語で「エッペルヴァイ・エクスプレス」、可愛い路面電車です。
私達はこれに乗るために早めに帰ってきました。
運行日時は土、日、祝日の13:30分からだいたい6時頃まで。 -
案内には、沿線ならどこから乗ってもOKとありましたので、ズド・バーンホフ(南駅)で待っていました。
ところが電車が来ても、満員でとっても乗ることができません。
困っていたら近くにいた人が、
「動物園駅が始発だから、あそこで待っていると間違いないよ!」
って教えてくれました。
急いで動物園駅(Zoo:ツォー駅)に移動しました。 -
動物園駅でやっと乗ることが出来ました。
これがチケット。一人6ユーロ。
ボケボケですみません。 -
写真を撮っていると、近くの席の人が「どこから来たのー?」って私に話しかけてきました。
こんな場所では隣の人同士すぐに打ち解けます。
お座敷電車(?)のいいところですね。 -
グリーンのTシャツの女性職員がアップルワインを配り始めました。
-
フランクフルト名物のアップワイン1人1本とプレッツェルのおつまみがつきます。
テーブルは穴が空いていて、ビンが倒れないようになっています。 -
こうしてフランクフルトの街中をワインを飲みながら、賑やかに市内観光です。
これで6ユーロ、安いですね。
ただ土日祝日に居合わせなければなりませんから、運もありますね。
電車はちょうどマイン川に差し掛かったところ。 -
今度はこっちの方にみんな一斉に顔を向けました。
-
フランクフルトの超高層ビル群。
ニューヨークのマンハッタンをもじって「マインハッタン」と呼ばれています。 -
このバベルの塔みたいな建物は何?
-
マイン川の散歩道を通っています
-
市内を1周して再び動物園駅に着きました。
あらーステキー!
こちらのシニアは、とっても優しいですね。
ちゃんとだんな様が奥様に手を差し伸べています。
それにひきかえ家の夫ときたら…、
さっさと下りて写真を撮り始めています。 -
その夫のカメラに向かって運転手さんが、ピース!
この写真で今気がつきました。
1時間ほどのリンゴ酒電車の旅でした。
これ皆さん超オススメです。
お酒がだめな人はりんごジュースを出してくれます。 -
せっかくフランクフルトに来たのだから、ちょっと街中を散策しましょう。
大聖堂に出てきました。 -
やっぱりレーマー広場の雰囲気は味わいたいですね。
市庁舎。 -
木組みの家が並んでいるあたり。
一番右側は私達がフランクフルトに来たらいつも寄るレストラン。
ここでいつものように食事をしました。
明日はフランクフルトを離れる日です。
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この旅行記へのコメント (2)
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- ももであさん 2012/04/14 08:28:58
- 箸が転がらなくても、おかしい年頃
- himmelさん、おはようございます。
リタイアされてからの語学留学って、とても良いですね。
旅にテーマがあって、まさしく趣味と実益を兼ねて。
ルクセンブルクに友人夫婦がいますが、彼らもマルチリンガル。
旦那さんはルクセンブルク人。奥さんはブラジル人で、それぞれ
5カ国語は話します。奥さんは日本語まで。
旅の超達人で、来日だけでも7回。ぼくの知らない日本を、
たくさん知っています。やはり語学力や、コミュニケーション
の力は大切ですね。
フランクフルト市内をリンゴ酒電車が走っていたとは、
知りませんでした。楽しそう♪6ユーロは確かに安いですね。
金属博物館の“はし”
ぼくも最初??でしたが、よく考えてみると展示しているのは、
はしではなく、シルバーの“はし置き”なのですね。
ものの見方って面白いと、改めて思いました。
ももであ
- frau.himmelさん からの返信 2012/04/14 22:58:51
- RE: 箸が転がらなくても、おかしい年頃
- ももであさん こんばんは。
旅行記を見ていただいてありがとうございます。
> リタイアされてからの語学留学って、とても良いですね。
> 旅にテーマがあって、まさしく趣味と実益を兼ねて。
5年前になりますが、あの時が限界でしたね。
悔しいけどもう若い方にはついていけません。
でも、ベルリンに腰を落ち着けてアチコチ見て回れるというのは、
やはりシニア向けの旅の仕方でしょうかしらね。
> フランクフルト市内をリンゴ酒電車が走っていたとは、
> 知りませんでした。楽しそう♪6ユーロは確かに安いですね。
そうそう、あれはオススメです。
前から知ってはいたのですが、なかなかタイミングが悪くて、あの時初めて経験しました。
6ユーロでりんご酒と市内観光、いいでしょう?
ものの見方ってとても面白いとおっしゃったこと、ももであさん、さすがに鋭い!
金属博物館の「はし」のことですが、目からうろこでした。
私今初めて、おはしが主役ではなくて、はしおきが主役なんだと気がつきました。
ほんとに何を見ていたのだか…。
さて、ももであさんのギリシャ旅行記が始まったのですね。
さきほど(午前中)久しぶりにももであ調に酔いしれてまいりました。
もう一度明日にでもゆっくりお邪魔させていただきたいと思っています。
himmel
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