2007/06/03 - 2007/06/03
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frau.himmelさん
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2007年6月、夫と二人でベルリンに語学留学しました。
間違っても向学心に燃えてなんて立派なことではなく、単にどこかを基地にして、楽してドイツ旅行をしたかった…、それだけのことなんです。
ですからどちらが序で(ついで)なのかわかりません。笑
夫のリタイア後、夫婦でドイツ語圏のどこそこに長期旅行(大体1ヶ月間)をしています。
この齢になると、毎回大きなカバンを持っての移動の旅も楽ではない…、そこで今回は、2週間だけベルリンの語学学校で勉強して、あとの2週間を旅行に当てようでは…と考えたのです。
◇◆
いよいよ明日から学校が始まりますので、今日のうちにベルリン入りをしなければなりません。
だけど勉強の心配はどこ吹く風。今日も目一杯遊んでからベルリン入りを…、と考えているのん気者のシニア夫婦でした。
せっかくジャーマンレイル・パスを使う日なのだから、活用しない手はないわよね。
ハノーファーは乗換え駅だし好都合だわ、少し観光していきましょうか。
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ハノーファーはドイツ鉄道が交錯する重要な駅です。
何度か列車で通過したことはありますが、まだ一度も降り立ったことはありませんでした。
駅のコインロッカーにスーツケースを預けて、さあ、街歩き開始です。
駅前の様子も何となくフランクフルトとはまた違った活発な雰囲気をk感じます。
若い女の子の服装や路面電車のなんとモダンな色使い、あそこで立ち話しているオバサンたちの表情も豊かです。 -
駅前の騎馬像の主はエルンスト・アウグスト公(1771-1851)。
のっけから手厳しいようですが、彼は暴力や強姦未遂など、品行方正とはほど遠い最悪の王でした。
新しくハノーファーの王となった彼は、今までの自由主義的な政治を破棄し、新しく反動的な政治を行いました。
これに異議を唱えたのがグリム兄弟を初めとするゲッティンゲン大学の7人の教授達。
彼らはその罪で追放や免職になるという(ゲッティンゲン七教授事件)が起きました。ハーナウ編でもご紹介しましたね。 -
駅前から地下にもぐる遊歩道が続いています。
「Niki de Saint Phalle」プロムナードですって。
この時はこの名前を気にも留めませんでした。 -
階段を下りてプロムナードに向かいます。
両側にはお店が並んでいて賑やかな通りです。 -
市電はここからが走っています。
私達も自販機で1日乗車券を購入。
この1日乗り放題チケットは、私達のようなシニアには心強い味方です。
疲れて歩けなくなったら市内何処からでも電車やバスに乗ることが出来るのですから。
このKroepcke駅から…。 -
ヘレンハウゼン王宮庭園駅でおりました。
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ヘレンハウゼン王宮庭園は、ヨーロッパで最も美しい庭園のひとつに数えられています。
ここは、エルンスト・アウグスト選帝侯妃ゾフィー・フォン・ハノーファーが、夏の離宮ヘレンハウゼンを、素晴らしい庭園に造り変えました。
なお、このエルンスト・アウグスト選帝侯は、駅前の騎馬像の悪名高き同名の王とは違います。 -
入口で入場料を払って中に入ります。
まるでチェスの盤か碁盤の目のような幾何学模様の案内板があります。 -
中に入って納得!
この植栽や噴水、彫像の一つ一つまで整然と配置された庭園は、幾何学模様そのものです。
でも、キレイです。 -
17世紀ごろ、ゾフィー・フォン・ハノーファー王妃が、オラニエ家の壮大なバロック庭園をモデルに造ったものだそうです。
4つの庭園から成っているそうですが、私達が見たのはたぶんグロッサー ガルテンだけではないかと…。
オラニエ家と言えば、オラニエ=ナッサウ家。
私の旅行記にも何回かとりあげたオランダの王室ですね。 -
入口近くにあった素晴らしい彫刻が施された噴水。
左側。 -
右側。
この上は展望台になっていて、幾何学的なお庭が一望に見渡せます。 -
その近くにあった建物。
人々が次々と中に吸い込まれます。一体何があるんだろう? -
中は洞窟になっていて、アニメチックなカラフルなモニュメントに飾られていました。
バロック式の豪華な庭園とは不釣合いな、とっても違和感を感じました。
きっと子供のためのテーマランドか何かなのね…。
それにしては大人が大勢来ていますけど。
でもあの太った女性のモチーフ、どこかで見たことがあるような…。
この写真はネットよりコピーしました。 -
庭園に数多く飾られている白い色の彫像は、砂岩で造られているのだとか…。
題材はギリシャ神話からとったものが多いようでした。 -
ギリシャ神話の彫像がズラーっと並んだ並木道、ちょっと壮観です。
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庭園には東屋みたいな屋根付きの建屋があったり…。
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噴水があったり…。
噴水が吹き出る時間は決まっているようで、私達が行った時間はありませんでした。
このずっと奥まで庭園は続いていますが、お腹も空いてきたし、そろそろ引き返します。 -
入口の見事な噴水の近くまでやってきました。
あそこにはテントが張られています。 -
こちらにはぶどう園があり、ブドウの生い茂った葉の間からテントが顔をのぞかせています。
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こちら側は宮殿の方。
ブドウの葉の間から垣間見えるバッロク様式の宮殿もステキですね。
あの下にはどんな豪華な装飾が施されているんだろう?と想像するのも楽しい。 -
残念、こちらからも生垣に隠れて見えませんでした。
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ところでその近くで見かけた立て札。
どこかの環境財団か何かの名前がありますが、その横、赤線で印をつけた文字、見えますか?
NIKI DE SAINT PHALLE
同じ文字が駅前のプロムナードにもありました。
ニキ・ド・サンファル。
何とフランス生まれの有名な画家・彫像家でハノーファーの名誉市民なんですって。
入口の洞窟の太った女性像、あれが彼女の作品なのだそうです。
そういえばあのモチーフ、よく見かけますね。 -
路面電車で駅まで戻ります。
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再びKroepcke駅で降りて、歴史的な教会が建っている通りを市庁舎に向かいます。
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ハノーファー市のシンボルでもある市庁舎。
1901年〜1913年に建てられたルネサンス様式の立派な建物。
まるで宮殿のようです。 -
見れば見るほど豪華です。
市庁舎の中に、斜めに登っていくエレベーターがあり、あの丸屋根に上ることが出来るそうです。
何処から登るのかな?
後で時間があったら登りましょう。
今日の私達の目的はラーツケラーでシュパーゲルを食すること。 -
ニーダーザクセン州はシュパーゲル(白アスパラガス)の本場だそうで、とても美味しいところだと何かで読みました。
ハノーファーは州都でもあり、そこのラーツケラーだったら間違いなく美味しいでしょうね〜。
今年の初シュパーゲルはそこでいただきましょう。
と言う事で、ドイツに来ていながら昨日までシュパーゲルは封印していました。
ラーツケラーは市庁舎の地下にあり、12世紀に創業した歴史のあるレストランです。
◇◆
先ずはお決まりのビールと白ワインを…。 -
こういう格式あるところはすぐには料理は出てきません。
やっと出てきた頃には、ビールはもうあらかた飲んでしまって追加注文しましたし、お腹が空いてパンも殆ど食べてしまいました(笑)
わぁー美味しそーう!
私はいつものようにシュパーゲルクラシカルを、夫はシュニッツェルが付け合せに(あくまでシュパーゲルが主で、お肉はつけ合わせです)ついているものを頂きました。 -
お腹もくちくなって、ほろ酔い気分で市庁舎のホールにやってきました。
ホールには見事なフラワーカーペットならぬ、フラワー額縁が飾られていました。 -
さて、市庁舎の展望台に行くエレベーターはどこにあるのでしょう?
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市庁舎のホール内部。
天井も壁も素晴らしいです。
20世紀になって建造されたとのことですから比較的歴史は浅いですね。 -
エレベーターが見つからなくて、もう上に登るのはどうでもよくなりました。
お庭に出ました。
気持ちのいい池の周りでは、ゆっくりくつろいでいる人の姿が見えました。 -
これもギリシャ神話か何かの銅像でしょうか。
この狩猟の神が弓矢で狙っている先には…。 -
市庁舎の建物がありました。
更に詳しくいうと、弓矢の先には市長の執務室があり、悪いことをしないか、年中狙われているのです。 -
せっかく1日乗り放題チケットを持っているんですもの、電車で駅まで行きましょうよ。
ブラブラと、地下駅を探しながら歩きます。
自転車チューブのモニュメントがある広場を抜けて…。 -
写真がボケボケですが、この駅が市庁舎から一番近い地下鉄の駅です。
歩いてもどれほどでもないのですけどね…。 -
いよいよ私達は15時31分のインターシティーに乗ってベルリンに向かいます。
◆◇
次回は、私達と同じように、シニアで留学をしてみたいと考えていらっしゃる方達のために、語学学校のことを少しご紹介したいと思います。
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