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路線バスは、午後4時半頃に大きな町に着く。ここが次の目的地のキルナだ。バスステーションには、フィンツアーの三輪氏が出迎えてくれて、そのまますぐに車で、リバンホテルへ。元々はキャンプ地だったので、”Camp Ripan”と言わないと地元の人はわからいとのこと。ここはホテルと言っても、オフィスやレストラン等のある主ビルとは別に、キャビン風の宿泊用の部屋が沢山配置されている。ファミリータイプとツインタイプの2種に大別されるらしい。ツインタイプの方だったが、設備は普通のホテルと同様。食事等は当然、主ビルまで歩かなければならないが、そう苦にもならなかった。特に、朝食時などは、なんとも美しい色の日の出と青空が見られる。ヨーロッパの各地の空の青の色は日本のものと異なっていて、ピカソの絵なども、ヨーロッパだからこそと思える。オーロラ鑑賞地点なども教えてもらい、今夜は晴天とのことで「オーロラ待機ルーム」も予約する。通常のキャビンで北側に大きな窓があり、室内でオーロラの出現を待機して、出ると飛び出す仕組みになっている。室内では、シャワーとベッドはないがトイレもあり、コーヒー等は自由に飲め、予想以上に味のいいクッキーも自由だった。今日は、早朝までロヴァニエミでオーロラを見ていて、あとは長時間のタクシーとバスだったので、夜の今暁以上のオーロラを期待して、早めにホテルのレストランへ。またラップランド風だったが、十分においしかった。今まではトナカイの肉があまりおいしくなかったが、ここでのトナカイのヒレ肉ステーキは実においしかった。地元の人も食べに来るという理由もわかる感じがした。そして、夜になって、オーロラ待機ルームへ。オーロラ鑑賞地点に行ったり、ルームに戻ったりを繰り返す。結果的には、今回もオーロラは鑑賞できた。ロヴァニエミとは違って、雲は少ししかなく星はよく見えていたが、出現したオーロラは北方が中心で、ロヴァニエミの場合とほぼ同様。おそらく、オーロラそのものの鮮明度がずっと低かったのだろう。とは言っても、1月23日は、早暁にロヴァニエミで、夜にキルナでと、2度オーロラを見たことになる。あとは、オーロラルームで、他のツアーで来ておられた方とクッキーを食べながら話していた。<br />キルナの2日目は、ユッカスヤルヴィ(Jukkasjarvi)への観光である。日本人7人でお二人は若いご夫婦、あと女性グループは、丁度、ヘルシンキのホテルで顔を合わせたお二人で、寝台列車のサンタクロースエキスプレスでロヴァニエミへ行かれて、キルナで再びお出会いした方々。ユッカスヤルヴィはキルナの東の方で少しは山の方にあるが、途中で、キルナ市が近く移動する場所も通った。キルナは有数の鉄鉱山で有名(今日のガイドの話では、銅もとれると言っていた)だが、鉱山が斜坑で現在のキルナ市の地下に入っていくため、町全体を移動させなければということになったらしい。まだ、移動先には数本の煙突があるくらいだったが。このガイドと話していると、彼がオーロラ研究所にいる彼の友人から来た電子メールを見せてくれた。それによると、今日24日はオーロラの特異日的な日で、太陽活動が激しく太陽風は地球を向いているし、キルナは深夜も快晴だしとあった。オーロラは、深夜の25日午前2時±7時間に出現するだろうとあった。今夜はどうやら絶好のオーロラ鑑賞のチャンスらしい。まあ、それは夜に取っておいて、まずは「ユッカスヤルヴィ教会」そして「アイスホテル」。アイスホテルに関しては、Webなどでは観光客は日本人ばかりとあったが、今日は日本人はそう多くなかった。中では、アイスホテルの横の氷でできた教会の牧師が案内してくれる。多くの部屋は色々のデザインの彫刻がある。氷の台の上に断熱用のクッションか板があり、その上のトナカイの毛皮が敷いてあって、寝る人はその上に寝袋くらいで寝るのだろうが、特別な部屋以外はドアもなくて、通路からカーテンのようなのをくぐるだけだから、安心して睡眠はできないのでは?と思う。アイスホテルのすぐ外にコテージが沢山あったので、宿泊はコテージでとるのだろう。アイスホテル見学後にレストランへ。その入り口に寒暖計があったので見てみると、-28℃を示していた。さすがである。レストランといってもバイキングスタイルで自由にとって来るもの。奥に男性の彫刻があって、外から日の光が当たっていたので見てみると、植物学者というか、分類学の父として有名なリンネの像だった。そういえば、リンネはスウェーデン出身だが、もっと南の方が誕生地なので、このような北方でも有名なのはすごいなと思った。あと、ユッカスヤルヴィ教会を見たが、ここは1607,8年に最初の部分ができて、1700年代に現在の形ができたラップランド最古の木造教会である。正面のイエスの姿等の絵は、黄・緑・青・赤等で色取りが変っているなと思ったら、これは土地の先住民族であるサーメ人のスタイルだそうだ。ちゃんと、パイプオルガンもあって、世界各国から結婚式を挙げるカップル等も多数訪れているとのことだった。このツアーは、これでキルナ市内へ。キルナで有名なキルナ教会へ。ここは、ユッカスヤルヴィ教会よりずっと新しく、1912年に完成したもの。建物の形状は、サーメ人のテントを模してデザインしたものとのこと。ここで、ホテルへ戻るツアーと別れて、キルナ市内を歩いてみる。雪が深いので歩きにくいが、幸い天気は良いので問題はない。観光案内書(information)に行くのに、案外ウロウロしたが、ここであれこれの情報を手に入れた。あと、近くのキルナ市庁舎へ。キルナ鉱山がすぐ目の前に見えるが、あの鉱山の重要性から、上に少し触れたようにキルナ市自体が移動する。その話が、市庁舎1階の大きなフロアに展示してあった。市庁舎は当然として、キルナ教会も、キルナ駅も、観光案内所も、…が2016年までに移動する計画が書いてある。こうなると、商店街も皆移動しなくてはならないだろう。キルナの町が、鉱山によって誕生した町なので、こういうことは仕方がないのかもしれないが、面白い大規模な計画である。この後、ホテルへは徒歩で20分強。登り道なのと、雪で歩きにくかったけれど、まあまあである。明日は、また出発はゆっくりなので、キルナの市内見物の多くは明日の午前中に可能ならということにした。<br /> 今回の最大の“イベント”である1月24日の夕方になった。今朝のガイド氏が見せてくれたオーロラ専門家の友人からのメールでは、25日午前2時±7時間なので、今日の午後7時がチャンスになる。そこで、少し早めに夕食にホテルのレストランへ。食事後は、そのままオーロラルームへ行って、オーロラ出現を待つつもりである。オーロラ鑑賞には、太陽の活動が活発であること、快晴であること、満月でないことなどが条件のようだが、今夜は、太陽活動が活発でしかも太陽風は地球に向かっているらしく、文句なしに雲一つない快晴で、しかも新月ときている。いうなら、超絶好のオーロラ鑑賞日だと言える。午後6時過ぎにキャビンからレストランのある主ビルへ歩く。空になんとなく薄いが緑がかった線が出ている感じ。まだオーロラには早いのだが、ひょっとすると前兆かななどと話しながらレストランへ。夕食は昨日同様、おいしくたべた。午後7時になるので、ぼつぼつアカウントと思っているとウェイトレスが興奮した顔をしてやってきた。アカウントの用意もせずに”Northern Lights”と叫んでいる。他の席の客も立ち上がる。急いで外に出ると、空には見事な緑の幕が出かかっていた。急いでアカウントを済まして、オーロラ観測の地点へ。天空一面に、緑・白・部分的に赤の光のカーテンが激しく揺れ動く。感心していると、何本かの布のようなのが手の届きそうなところにたなびいてくる。驚いていると、北や西の空に、薄い緑の雲のようなものが立ち上がり、天空に登って行く。かと思うと、新しい天幕が南の空から出現したり、光のオーロラの塊がいくつかに分かれて垂れ下がってくる…。ただただ、驚きで目を見張っている。光が薄くなってオーロラが消えて来るまで約30分。もうこれで満足すればいいのだが、そこは人間というのはある意味では欲の塊。より良いオーロラが出るかもしれないし、そういうのを他人が見て、こちらが見ていないと残念さが倍加するのでもう一度と思う。そこで、オーロラルームへ移動して、またコーヒーとクッキー。しばらくはなにもなかった。外は寒いので、出てみてもそう長時間立っている訳にもいかない。何回かルームを出たり入ったりしている頃の10時30分頃、空が全体的に緑になって来た。薄い色だが、まぎれもなくオーロラの再来だ。しばらく見ていると、だんだんと形が変わり始めた。7時からのものと同じように、うねりただようカーテン。なんと形容したらいいのかわからない。さすがに自然の素晴らしさは言葉にならない。こういうのを見てしまうと、テレビや写真での2次元のオーロラ画像はなんだろうという気になる。たしかにカメラの方が、人間の目よりも鮮明に緑を捉えて再現するかもしれないが、それは自然なのだろうか?コンピュータ・シミュレーションで、オーロラの発生原因を解説してからシミュレーション結果を示す場面も幾度か見たが、あれは単に一つの部分を再現するだけで、今夜見たような広範で様々な姿のオーロラとは似ても似つかないものだ。つくづく、自然を著すには人智はあまりに不足しているし、それは不可能なのだと知らされた夜でもあった。10時半からの30分ほどの今夜2度目のオーロラで満足した。まだあとに出るかもしれないが、あとは部屋から眺められれば…くらいで、オーロラルームからも引き上げた。<br /> 昨夜は興奮したが、早く素晴らしいオーロラが出現してくれたので、早く寝ることができた。25日の朝食時に、気にして昨夜遅くからの状況を聞いてみたが、11時以降には、そんなにすごいオーロラは出なかったとのことで、ある意味では安心した。自分たちは、ベストなオーロラを見たのだと。チェックアウトは済ますが、部屋は12時過ぎまで使用可能との許可を得て、午前中はキルナ市内の見物に出る。ホテルからまっすぐに下って、昨日のInformationへ。再度あれこれ土産物店など調べてからキルナ駅へ。小さな駅だが、おそらくアビスコへ向かうのだろう日本人のツアーの一団をみかけた。駅のプラットフォームを歩いていると、スウェーデン人の若い男性が声をかけてきた。昨夜のオーロラを見たかというもの。彼も大興奮していた。このあと、いくつかの店を回ったり、スーパー・マーケットに寄ってみたりした。キルナの土産物を買った店でも、店のおばさんが、昨夜のオーロラの話をしてきて、あんな素晴らしいのは今まで見たことがないとも言っていた。昨夜のオーロラは、キルナの人達も興奮する大変なショーだったようだ。市内の中心地には、いくつかのサーメ風テントを模したようなとんがったテントが置いてあった。何かのイベントに使うのかもしれない。なにしろ、キルナは鉱山とサーメ文化が必須の町だ。12時過ぎに、お世話になった三輪氏が手配してくれた車でキルナの空港まで。ここからは、いよいよ今回の旅行の最終宿泊地のストックホルムへスカンジナビア航空の飛行機で向かう。

素晴らしいオーロラを見て、世の中を考える④(キルナ:Kiruna)

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2012/01/19 - 2012/01/28

87位(同エリア112件中)

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3

PK_PKさん

路線バスは、午後4時半頃に大きな町に着く。ここが次の目的地のキルナだ。バスステーションには、フィンツアーの三輪氏が出迎えてくれて、そのまますぐに車で、リバンホテルへ。元々はキャンプ地だったので、”Camp Ripan”と言わないと地元の人はわからいとのこと。ここはホテルと言っても、オフィスやレストラン等のある主ビルとは別に、キャビン風の宿泊用の部屋が沢山配置されている。ファミリータイプとツインタイプの2種に大別されるらしい。ツインタイプの方だったが、設備は普通のホテルと同様。食事等は当然、主ビルまで歩かなければならないが、そう苦にもならなかった。特に、朝食時などは、なんとも美しい色の日の出と青空が見られる。ヨーロッパの各地の空の青の色は日本のものと異なっていて、ピカソの絵なども、ヨーロッパだからこそと思える。オーロラ鑑賞地点なども教えてもらい、今夜は晴天とのことで「オーロラ待機ルーム」も予約する。通常のキャビンで北側に大きな窓があり、室内でオーロラの出現を待機して、出ると飛び出す仕組みになっている。室内では、シャワーとベッドはないがトイレもあり、コーヒー等は自由に飲め、予想以上に味のいいクッキーも自由だった。今日は、早朝までロヴァニエミでオーロラを見ていて、あとは長時間のタクシーとバスだったので、夜の今暁以上のオーロラを期待して、早めにホテルのレストランへ。またラップランド風だったが、十分においしかった。今まではトナカイの肉があまりおいしくなかったが、ここでのトナカイのヒレ肉ステーキは実においしかった。地元の人も食べに来るという理由もわかる感じがした。そして、夜になって、オーロラ待機ルームへ。オーロラ鑑賞地点に行ったり、ルームに戻ったりを繰り返す。結果的には、今回もオーロラは鑑賞できた。ロヴァニエミとは違って、雲は少ししかなく星はよく見えていたが、出現したオーロラは北方が中心で、ロヴァニエミの場合とほぼ同様。おそらく、オーロラそのものの鮮明度がずっと低かったのだろう。とは言っても、1月23日は、早暁にロヴァニエミで、夜にキルナでと、2度オーロラを見たことになる。あとは、オーロラルームで、他のツアーで来ておられた方とクッキーを食べながら話していた。
キルナの2日目は、ユッカスヤルヴィ(Jukkasjarvi)への観光である。日本人7人でお二人は若いご夫婦、あと女性グループは、丁度、ヘルシンキのホテルで顔を合わせたお二人で、寝台列車のサンタクロースエキスプレスでロヴァニエミへ行かれて、キルナで再びお出会いした方々。ユッカスヤルヴィはキルナの東の方で少しは山の方にあるが、途中で、キルナ市が近く移動する場所も通った。キルナは有数の鉄鉱山で有名(今日のガイドの話では、銅もとれると言っていた)だが、鉱山が斜坑で現在のキルナ市の地下に入っていくため、町全体を移動させなければということになったらしい。まだ、移動先には数本の煙突があるくらいだったが。このガイドと話していると、彼がオーロラ研究所にいる彼の友人から来た電子メールを見せてくれた。それによると、今日24日はオーロラの特異日的な日で、太陽活動が激しく太陽風は地球を向いているし、キルナは深夜も快晴だしとあった。オーロラは、深夜の25日午前2時±7時間に出現するだろうとあった。今夜はどうやら絶好のオーロラ鑑賞のチャンスらしい。まあ、それは夜に取っておいて、まずは「ユッカスヤルヴィ教会」そして「アイスホテル」。アイスホテルに関しては、Webなどでは観光客は日本人ばかりとあったが、今日は日本人はそう多くなかった。中では、アイスホテルの横の氷でできた教会の牧師が案内してくれる。多くの部屋は色々のデザインの彫刻がある。氷の台の上に断熱用のクッションか板があり、その上のトナカイの毛皮が敷いてあって、寝る人はその上に寝袋くらいで寝るのだろうが、特別な部屋以外はドアもなくて、通路からカーテンのようなのをくぐるだけだから、安心して睡眠はできないのでは?と思う。アイスホテルのすぐ外にコテージが沢山あったので、宿泊はコテージでとるのだろう。アイスホテル見学後にレストランへ。その入り口に寒暖計があったので見てみると、-28℃を示していた。さすがである。レストランといってもバイキングスタイルで自由にとって来るもの。奥に男性の彫刻があって、外から日の光が当たっていたので見てみると、植物学者というか、分類学の父として有名なリンネの像だった。そういえば、リンネはスウェーデン出身だが、もっと南の方が誕生地なので、このような北方でも有名なのはすごいなと思った。あと、ユッカスヤルヴィ教会を見たが、ここは1607,8年に最初の部分ができて、1700年代に現在の形ができたラップランド最古の木造教会である。正面のイエスの姿等の絵は、黄・緑・青・赤等で色取りが変っているなと思ったら、これは土地の先住民族であるサーメ人のスタイルだそうだ。ちゃんと、パイプオルガンもあって、世界各国から結婚式を挙げるカップル等も多数訪れているとのことだった。このツアーは、これでキルナ市内へ。キルナで有名なキルナ教会へ。ここは、ユッカスヤルヴィ教会よりずっと新しく、1912年に完成したもの。建物の形状は、サーメ人のテントを模してデザインしたものとのこと。ここで、ホテルへ戻るツアーと別れて、キルナ市内を歩いてみる。雪が深いので歩きにくいが、幸い天気は良いので問題はない。観光案内書(information)に行くのに、案外ウロウロしたが、ここであれこれの情報を手に入れた。あと、近くのキルナ市庁舎へ。キルナ鉱山がすぐ目の前に見えるが、あの鉱山の重要性から、上に少し触れたようにキルナ市自体が移動する。その話が、市庁舎1階の大きなフロアに展示してあった。市庁舎は当然として、キルナ教会も、キルナ駅も、観光案内所も、…が2016年までに移動する計画が書いてある。こうなると、商店街も皆移動しなくてはならないだろう。キルナの町が、鉱山によって誕生した町なので、こういうことは仕方がないのかもしれないが、面白い大規模な計画である。この後、ホテルへは徒歩で20分強。登り道なのと、雪で歩きにくかったけれど、まあまあである。明日は、また出発はゆっくりなので、キルナの市内見物の多くは明日の午前中に可能ならということにした。
 今回の最大の“イベント”である1月24日の夕方になった。今朝のガイド氏が見せてくれたオーロラ専門家の友人からのメールでは、25日午前2時±7時間なので、今日の午後7時がチャンスになる。そこで、少し早めに夕食にホテルのレストランへ。食事後は、そのままオーロラルームへ行って、オーロラ出現を待つつもりである。オーロラ鑑賞には、太陽の活動が活発であること、快晴であること、満月でないことなどが条件のようだが、今夜は、太陽活動が活発でしかも太陽風は地球に向かっているらしく、文句なしに雲一つない快晴で、しかも新月ときている。いうなら、超絶好のオーロラ鑑賞日だと言える。午後6時過ぎにキャビンからレストランのある主ビルへ歩く。空になんとなく薄いが緑がかった線が出ている感じ。まだオーロラには早いのだが、ひょっとすると前兆かななどと話しながらレストランへ。夕食は昨日同様、おいしくたべた。午後7時になるので、ぼつぼつアカウントと思っているとウェイトレスが興奮した顔をしてやってきた。アカウントの用意もせずに”Northern Lights”と叫んでいる。他の席の客も立ち上がる。急いで外に出ると、空には見事な緑の幕が出かかっていた。急いでアカウントを済まして、オーロラ観測の地点へ。天空一面に、緑・白・部分的に赤の光のカーテンが激しく揺れ動く。感心していると、何本かの布のようなのが手の届きそうなところにたなびいてくる。驚いていると、北や西の空に、薄い緑の雲のようなものが立ち上がり、天空に登って行く。かと思うと、新しい天幕が南の空から出現したり、光のオーロラの塊がいくつかに分かれて垂れ下がってくる…。ただただ、驚きで目を見張っている。光が薄くなってオーロラが消えて来るまで約30分。もうこれで満足すればいいのだが、そこは人間というのはある意味では欲の塊。より良いオーロラが出るかもしれないし、そういうのを他人が見て、こちらが見ていないと残念さが倍加するのでもう一度と思う。そこで、オーロラルームへ移動して、またコーヒーとクッキー。しばらくはなにもなかった。外は寒いので、出てみてもそう長時間立っている訳にもいかない。何回かルームを出たり入ったりしている頃の10時30分頃、空が全体的に緑になって来た。薄い色だが、まぎれもなくオーロラの再来だ。しばらく見ていると、だんだんと形が変わり始めた。7時からのものと同じように、うねりただようカーテン。なんと形容したらいいのかわからない。さすがに自然の素晴らしさは言葉にならない。こういうのを見てしまうと、テレビや写真での2次元のオーロラ画像はなんだろうという気になる。たしかにカメラの方が、人間の目よりも鮮明に緑を捉えて再現するかもしれないが、それは自然なのだろうか?コンピュータ・シミュレーションで、オーロラの発生原因を解説してからシミュレーション結果を示す場面も幾度か見たが、あれは単に一つの部分を再現するだけで、今夜見たような広範で様々な姿のオーロラとは似ても似つかないものだ。つくづく、自然を著すには人智はあまりに不足しているし、それは不可能なのだと知らされた夜でもあった。10時半からの30分ほどの今夜2度目のオーロラで満足した。まだあとに出るかもしれないが、あとは部屋から眺められれば…くらいで、オーロラルームからも引き上げた。
 昨夜は興奮したが、早く素晴らしいオーロラが出現してくれたので、早く寝ることができた。25日の朝食時に、気にして昨夜遅くからの状況を聞いてみたが、11時以降には、そんなにすごいオーロラは出なかったとのことで、ある意味では安心した。自分たちは、ベストなオーロラを見たのだと。チェックアウトは済ますが、部屋は12時過ぎまで使用可能との許可を得て、午前中はキルナ市内の見物に出る。ホテルからまっすぐに下って、昨日のInformationへ。再度あれこれ土産物店など調べてからキルナ駅へ。小さな駅だが、おそらくアビスコへ向かうのだろう日本人のツアーの一団をみかけた。駅のプラットフォームを歩いていると、スウェーデン人の若い男性が声をかけてきた。昨夜のオーロラを見たかというもの。彼も大興奮していた。このあと、いくつかの店を回ったり、スーパー・マーケットに寄ってみたりした。キルナの土産物を買った店でも、店のおばさんが、昨夜のオーロラの話をしてきて、あんな素晴らしいのは今まで見たことがないとも言っていた。昨夜のオーロラは、キルナの人達も興奮する大変なショーだったようだ。市内の中心地には、いくつかのサーメ風テントを模したようなとんがったテントが置いてあった。何かのイベントに使うのかもしれない。なにしろ、キルナは鉱山とサーメ文化が必須の町だ。12時過ぎに、お世話になった三輪氏が手配してくれた車でキルナの空港まで。ここからは、いよいよ今回の旅行の最終宿泊地のストックホルムへスカンジナビア航空の飛行機で向かう。

旅行の満足度
5.0
観光
5.0
ホテル
5.0
グルメ
4.5
ショッピング
3.5
交通
4.0
同行者
カップル・夫婦(シニア)
一人あたり費用
30万円 - 50万円
交通手段
高速・路線バス タクシー 徒歩 飛行機
航空会社
スカンジナビア航空
旅行の手配内容
その他

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