北京故宮博物院２００選　　清明上河図

2012/01/13 - 2012/01/13

清明上河図が日本にやってきた！
ＮＨＫの日曜美術館を見ていたら、上野の国立博物館で公開しているそうで特集を組んで放送してました…
中国国内でも見る機会はそうざらには無い門外不出のお宝を見れる！
ということで仕事そっちのけで行ってきました、ぽかぽか陽気の冬の午後の上野公園、『北京故宮博物院２００選』
会場にはあの紫禁城の養心殿西暖閣の三希堂が再現され中の調度品やお宝はそのまま展示という事ですが、
本物の三希堂は今、どうなっているのでしょう…
会期は2月19日まで。
その数日後に本物の故宮博物院、三希堂を見に行くので心配になってしまいました。

エリア 上野・御徒町(東京)

パンフレットを見ると。
何故か清明上河図のことは一言も触れてません…

上野は１２０分待ちでなくなく帰った阿修羅展以来の2年半ぶりです…

国立西洋美術館ではプラド美術館のマハが来てました。

会期は1月2日から2月19日までですが、清明上河図だけは1月24日までの公開です。
国立博物館はここを右折します…

この林の中を通ると国立博物館です。
2年前まえに阿修羅像を見に来てあまりの待ち時間に諦めて、炎天下をとぼとぼ帰ったのを思い出しました…
今日はどうかな？

前回は林の中を通って見れなかったので、ゲンかつぎに他の道を通ります。
国立科学博物館の前を通って…

「カハク」横のシロナガスクジラの前を通ると道の向こう側に東京国立博物館「トーハク」はあります。

激しく工事中のトーハク前の上野公園。

チケット売り場は左側、画面の外です。

ん〜、なになに？
どひゃー！
２００分待ち…？

待ち時間の案内に今回もくじけそうですが、とりあえず行って見ましょう…開催場所は平成館だから左手奥です。

片山東熊の表慶館の前を表敬しながら通って…

おー！
並んでます。
入場に３０分

どうやら時間の経過と出てきた人を考慮して一定人数ずつ入場させているようです…

係りの人の説明があります。
概要は
・会場は第一会場と第二会場に別れている
・清明上河図を真近で見るには２００分並ぶ
・拡大されたものや遠くからなら待たずに見れる
・開館時間は5時までであるが、清明上河図は5時までに並べば見れる。
　したがって、他の作品を見てから並ぶことがおススメ…

予告どおり３０分ほどならんで入場できました。
会場は２階ですが、清明上河図を見る行列は1階にまでおよんでました。
係りの人が「最後列はここです…」と叫んでます。
この時点で1時30分過ぎ。
迷わず第一会場へ。

マニアや書をたしなむ人が見たらよだれの出そうな書の逸品がズラリと。
そして、「水村図」や「楊竹西小像」にため息をだしながら、
第一会場は40分ほどで出てきました。
第一会場の最後に清明上河図はありました。
並んでないので後ろの方から、並んで真近で見ている人の頭越しにチラチラと見れました…
２００分はねエ、ちょっとでも実物を見れたからいいや…
と言う気持ちがよぎりましたが、後で絶対後悔すると思い第二会場に行きます。

お、並んでますねエ。
第二会場では故宮で見た康熙帝の南巡図が第十一、十二巻の2巻も公開されてました。
色鮮やかなこの長大な絵は清明上河図を踏襲したのか虹橋のような橋が描かれてました。
でも人々の動きという点では清明上河図に軍配が上がると思います。
その他にはかの有名なカスティリオーネ作と言われる「乾隆帝大閲像」
そして気にいったのが小品ながら円明園「万方安和」模型
模型の屋根が取り外しできて室内の様子も見渡せると言う懲りようです。

さすがえりすぐりの２００点。
名品は蒋介石が持ち去ったと聞きましたがやっぱ奥が深いねェ中国は、と感心しながら、
出てくるとショップがあります。

カタログは重い、かさばる、高い（2500円！）の３重苦ですが、内容をよーく吟味して…

ショップで購入して意を決して並びます。
この饅頭ではありません、買ったのはカタログ！

さてさて、行列はと言うと最後列を見ると２００分待ちは１５０分待ちになってました。
と言うことでこの時点で３時ちょっと前…

並んで３０分ほど、朝日新聞の号外が山積みしてある場所にきました。
手にとって読みますが、ゆっくり読んでも１０分程度で読み終わってしまいます。
気になる記事を見っけ！
開封市にテーマパークとして実物大の世界を再現とあります。
横店以外にもあるのですね。

これを読んで先ほど見た第一、二会場の作品を復習します。
なお、カタログにも詳細なる解説がありますがこれは帰ってからのお楽しみにします…

することがなくなってじっと我慢…
ふと通勤バックの中にＰＣがあることを思い出しました。
帰りのロマンスカーの中で見る韓国ドラマ用です…
今回はたまたまFOXチャンネルの「NCIS」がDVDドライブに入っていました。
体勢はきついんですが立って見ます
ジヴァ役のコート・デ・パブロいいんでよね、これが…

３時５０分。
１時間並びました…
１５分ぐらい立ち止まって２０人分ぐらい進むのを繰り返します。
清明上河図を見るとき、１列になってガラス越しに覗き込んでゆっくり進むため、
そこだけロープを張って入場制限しているのです。
先ほどその後ろから見たので事情は分かりました。

２階の吹き抜けのパラペットの周りをぐるっと廻ってもうちょっとです。
パラペットがあったので寄りかかれてＤＶＤを見るのに楽になりました…

４時２０分
ここから第一会場の中に入ります。
まずは清明上河図の拡大図をゆっくりすすみながら間近でみます。
ゆっくり進むのは前が詰まっているからです。
そのあと長大な実物がガラスケースに入ってますが、ここでまた待ちます。
なかなか進まないので業を煮やした人が後ろの方で、
「ガードマン！一番先がさっきから全く動かないじゃないか！動かせ！」と叫びます…
ここまできたらゆっくり見れるので待ってもいいのに、余計なことして…
ガードマンは「立ち止まらないでゆっくり進みながら見てください！」
おかげで端から端まで６分ぐらいで見てしまいました…

人々の表現などは拡大した図のほうがわかりやいのですが、さすがに実物は線の一本一本を目の前でつぶさに見れます。
その細い線を見て、出るのはため息ばかりでした…
虹橋の上から人が覗き込んでいるのですが、べん河に魚が数匹泳いでいるのです。
これを細い線でニョロニョロと描いてあります。
これを感激！と言わずして何と言いましょう…

5時過ぎ。
閉館しましたが、清明上河図だけは5時までに並べば見れます。
行列は更に長くなって２１０分待ち…
また1階のエスカレーター横まで列が伸びてます。

選りすぐりの素晴らしいお宝を見て興奮しながら帰途に着きます。
開封の再現されたテーマパーク、いつ行こうかなあ〜

スイマセン
展示品の画はひとつもありません。撮影禁止だしカタログも複製、転載禁止なので…

この旅行記へのコメント （2）

• ムロろ～んさん 2012/01/17 20:01:09

  200分待ちはすごいですよね。

  アルデバラン様
  
  ムロろ〜んです。
  
  この度はあっちこっち旅した旅行記の最終巻に投票をして下さりありがとうございます。伊丹から東京まで普通のチケットにプラス８０００円で、ラウンジと機内食が味わえるのでとても快適にくつろげました。
  
  清明上河図を見るために辛抱強く並ばなければならないのですね。列の状況を見て驚きました。見る時間も６分と短いことにも驚きました。
  それでも見る価値のあるものは本当に人をひきつけるくらいに素晴らしいものなのでしょうね。

  アルデバランさん からの返信 2012/01/18 08:24:23

  RE: 200分待ちはすごいですよね。

  ムロろ〜ん様
  
  いつもいつもありがとうございます。
  国立博物館では何度もくじけそうになりましたが、
  あとで後悔すると思い我慢しました。
  中国で公開された時も4時間待ちの行列になったそうです…
  長さは長いのですが縦３０センチぐらいの小さな巻物のなかに
  ６００人とも７００人とも言われる庶民や動物が活写されてます。
  カウンターを持ってもう一度行き人数を数えてみたい気分です。
  でもあの行列じゃあねエ…
  
  浙江省の横店に撮影用のセットとして忠実に再現されたところがあり
  以前訪れましたが、開封の街にもあるそうです。
  夏にでも行ってみようと思ってます…
  
  西日本往復の充実した旅お疲れ様でした。
  さまざまな出会いそして、
  飛行機、フェリー、ローカル線等々変化に富んで素晴らしいと思いました。
  また楽しい旅よろしくお願いします。
  
  我輩もイギリス旅行記を早く仕上げて2月の北京旅行の準備しなくっちゃ…