上海・多倫路文化名人街

2010/10/10 - 2010/10/17

上海の虹口地区にある「多倫路文化名人街」は「オールド上海」時代の街並みを保存しているところです。

2010年上海万博に行きましたが、万博を見た後市内観光をしました。

この時の旅行記を出版しました。

「世界史オタク　上海・ハルビンを行く」（水原杏樹：著　文芸社）
本の紹介ブログ
https://www.bungeisha.co.jp/bookinfo/detail/978-4-286-14465-8.jsp

エリア 上海(中国)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 4.5

• 同行者: 友人
• 一人あたり費用: 10万円 - 15万円
• 交通手段: 高速・路線バス 徒歩
• 航空会社: ANA
• 旅行の手配内容: 個別手配

北四川路の東側から入る所です。

魯迅も通ったというカフェ。ただし今は看板だけ。

薛公館。1920年ごろ、ジョージ王朝様式。清朝時代の官吏の息子が商人になって建てた屋敷。現在はアパート。

薛公館の向かいの道に内山完三。襟の形がちょっと変。

鴻徳堂。1925年。アメリカ長老会が建てたプロテスタント教会。一時政府機関に使われていましたが、今は教会に戻っています。中国風の屋根が乗っているのが特徴。

王造時住宅、1920年。OSAGEは「オサゲ」ではなくフランス風に「オサージュ」と読むらしいが意味は不明。

上の建物の先で道が南北に分かれます。北へ行けば多倫路名人街の続きですが、南へ行って回り込むと、景雲里という界隈があります。ここは一時魯迅が住んでいました。

分かれ道に戻ると鐘楼がありました。

北へ曲がってしばらく行くとある老電影珈琲館。Old Film Cafe。古い洋館を利用したカフェ。映画をテーマにした飾りつけがしてあります。中は撮影できませんでしたが、本当に洋館にお邪魔してコーヒーを頂いている雰囲気を味わえました。

老電影珈琲館の少し先の道を西へ曲がって狭い道を入ると左聯成立大会記念館があります。1920年代の建物。1930年に中国左翼作家連盟が成立したのを記念して関連品を展示する記念館として開館。しかし実際の成立大会は少し離れた別の場所にあったことがわかって、単なる展示だけの存在になりました。

上の建物の外観の細部。

室内の展示。

関連品の展示。

館内の階段。

永安里。古い集合住宅、

広東商人、李観森の邸宅、1924年。その後南京政府行政院長・梁鴻志邸→日本陸戦司令部→上海市老幹部大学紡績分校に変遷。

白公館。旧白崇嬉邸。フランス古典様式。白崇嬉は国民党軍の将軍で、上海には旧フランス租界にも「白公館」と呼ばれた白崇嬉の邸宅があります。現在は病院。

顔氏住宅。現在はカフェ。

知恩院、1924年。孔祥煕邸としても使われたことがあります。孔祥煕は民国時代の実業家で、「宗家の三姉妹」として有名な宗家の長女、宋藹齢の夫。
イスラム風の装飾がエキゾチックな雰囲気をもたらしています。
この建物が北四川路の北側の出口になります。