ウィーン旅行記(ブログ) 一覧に戻る
 オーストリアの古都ウィーンの観光は、歴史的旧跡巡りの観光も素晴らしいが、「ウィーンの森」と言われる郊外の田園風景を気ままに散策するのも楽しいときが過ごせる。<br /><br /> ウィーン旧市街からメトロを乗り継ぎで6駅郊外に行くとハイリゲンシュタットの駅に辿り着く。駅前からバスに乗り30分程丘陵を登ると終点カーレンベルグに到着する。小高い丘にはレストハウスと、そこからさらに山道を進むと中世のレンガブロック造りの展望台があり、ウィーンの市街とドナウ河を一望できる大パノラマが展開する。<br /> 帰り道、カーレンベルグから駅行きのバスをFernsprechamt Heiligenstadtnoの停留所で途中下車すると、今日の散策の目的地であるハイリゲンシュタットに到着する。ここはかつてベートーベンが療養のため訪れ、居住した場所でもある。今はウィーン郊外の閑静な高級住宅地と成り、緑にあふれた風光明媚な土地には瀟洒な住宅が「都会の隠れ家」のように点在する。<br /> バス停付近の案内図を見ると、「ベートーベンハウス」がいくつかあり、それぞれに纏わる逸話が残されている。案内図に沿って順番に巡り歩くと、悪化する聴覚に悩み絶望して弟に遺書をしたためた「遺書の家」、1817年に滞在して交響曲第6番「田園」の構想を練った「夏の家」、交響曲第3番が書かれた「エロイカハウス」などベートーベンにゆかりの建物を見ることができる。<br /> 何故ベートーベンハウスが何軒もあるのか、疑問を持つ方もあると思う。彼は生涯80回以上住居を替えた「引越し魔」であったということらしい。散策の途中、ベートーベンが交響曲第9を作曲した家でもあり、今はホイリゲ(ワイナリー&居酒屋)になっている「マイヤー・アム・プファールプラッツ」に立ち寄り、ここでワインの炭酸割り(Gespritzter)とパンとサラダ、ハムやサラミ、チーズなどのおつまみ盛り合わせのホイリゲ料理で昼食を済ませる。満腹になったところで散策に戻り、ハイリゲンシュタットのさらに奥まで足を延ばす。<br /> 道標にはBeethovengang「ベートーベンの散歩道」と表示されている。この散歩道の界隈の雰囲気は昔と大きく変わっていないようだ。かつて彼が交響曲第6番「田園」の構想を練ってこの道を散策していた情景を想い浮かべてしまう。ここを訪れる人も疎らで静寂の中をゆったりと散策できる。散歩道に沿って流れる小川も当時のままだ。すぐ近くには葡萄畑もあり、自然に溶け込んだ風景が満喫できる「心癒される空間」が続く。<br /> 散歩道の終点は、ベートーベン・ルーエでここには彼の胸像がある。ハイリゲンシュタット散策の記念写真を撮り、帰りは路面電車トラムD線で市街に戻る。<br /> 市内ウィーン大学の近く、オーバンリンク傍にも「パスクヴァラティハウス」という館がある。螺旋階段を上がった5階が記念館になっていて、1804年から1815年にかけてベートーベンが暮らしていた。交響曲第4番、第5番、第7番、第8番、ピアノソナタ「告別」、弦楽四重奏曲、ピアノ三重奏曲、オペラ「フィデリオ」、「エリーゼのために」がここで作曲されたらしい。最後にこの場所で、楽譜や肖像画、愛用した品々などを見学して、今日一日の「ハイリゲンシュタットの散策」の締め括りとすることとした。<br /><br />

ハイリゲンシュタットの散策

6いいね!

2010/08/01 - 2010/08/01

4085位(同エリア6497件中)

1

12

bellenaさん

 オーストリアの古都ウィーンの観光は、歴史的旧跡巡りの観光も素晴らしいが、「ウィーンの森」と言われる郊外の田園風景を気ままに散策するのも楽しいときが過ごせる。

 ウィーン旧市街からメトロを乗り継ぎで6駅郊外に行くとハイリゲンシュタットの駅に辿り着く。駅前からバスに乗り30分程丘陵を登ると終点カーレンベルグに到着する。小高い丘にはレストハウスと、そこからさらに山道を進むと中世のレンガブロック造りの展望台があり、ウィーンの市街とドナウ河を一望できる大パノラマが展開する。
 帰り道、カーレンベルグから駅行きのバスをFernsprechamt Heiligenstadtnoの停留所で途中下車すると、今日の散策の目的地であるハイリゲンシュタットに到着する。ここはかつてベートーベンが療養のため訪れ、居住した場所でもある。今はウィーン郊外の閑静な高級住宅地と成り、緑にあふれた風光明媚な土地には瀟洒な住宅が「都会の隠れ家」のように点在する。
 バス停付近の案内図を見ると、「ベートーベンハウス」がいくつかあり、それぞれに纏わる逸話が残されている。案内図に沿って順番に巡り歩くと、悪化する聴覚に悩み絶望して弟に遺書をしたためた「遺書の家」、1817年に滞在して交響曲第6番「田園」の構想を練った「夏の家」、交響曲第3番が書かれた「エロイカハウス」などベートーベンにゆかりの建物を見ることができる。
 何故ベートーベンハウスが何軒もあるのか、疑問を持つ方もあると思う。彼は生涯80回以上住居を替えた「引越し魔」であったということらしい。散策の途中、ベートーベンが交響曲第9を作曲した家でもあり、今はホイリゲ(ワイナリー&居酒屋)になっている「マイヤー・アム・プファールプラッツ」に立ち寄り、ここでワインの炭酸割り(Gespritzter)とパンとサラダ、ハムやサラミ、チーズなどのおつまみ盛り合わせのホイリゲ料理で昼食を済ませる。満腹になったところで散策に戻り、ハイリゲンシュタットのさらに奥まで足を延ばす。
道標にはBeethovengang「ベートーベンの散歩道」と表示されている。この散歩道の界隈の雰囲気は昔と大きく変わっていないようだ。かつて彼が交響曲第6番「田園」の構想を練ってこの道を散策していた情景を想い浮かべてしまう。ここを訪れる人も疎らで静寂の中をゆったりと散策できる。散歩道に沿って流れる小川も当時のままだ。すぐ近くには葡萄畑もあり、自然に溶け込んだ風景が満喫できる「心癒される空間」が続く。
 散歩道の終点は、ベートーベン・ルーエでここには彼の胸像がある。ハイリゲンシュタット散策の記念写真を撮り、帰りは路面電車トラムD線で市街に戻る。
 市内ウィーン大学の近く、オーバンリンク傍にも「パスクヴァラティハウス」という館がある。螺旋階段を上がった5階が記念館になっていて、1804年から1815年にかけてベートーベンが暮らしていた。交響曲第4番、第5番、第7番、第8番、ピアノソナタ「告別」、弦楽四重奏曲、ピアノ三重奏曲、オペラ「フィデリオ」、「エリーゼのために」がここで作曲されたらしい。最後にこの場所で、楽譜や肖像画、愛用した品々などを見学して、今日一日の「ハイリゲンシュタットの散策」の締め括りとすることとした。

同行者
カップル・夫婦(シニア)
交通手段
鉄道 高速・路線バス 徒歩
旅行の手配内容
個別手配
  • カーレンベルグの大パノラマ

    カーレンベルグの大パノラマ

  • カーレンベルグの展望台

    カーレンベルグの展望台

  • ベートーベンハウス「遺書の家」

    ベートーベンハウス「遺書の家」

  • 「遺書の家」の中庭

    「遺書の家」の中庭

  • 「マイヤー・アム・プファールプラッツ」の外観

    「マイヤー・アム・プファールプラッツ」の外観

  • ホイリゲ「マイヤー・アム・プファールプラッツ」での昼食

    ホイリゲ「マイヤー・アム・プファールプラッツ」での昼食

  • ベートーベンの散歩道

    ベートーベンの散歩道

  • ベートーベンの散歩道は昔の面影が残る

    ベートーベンの散歩道は昔の面影が残る

  • 交響曲第6番「田園」の構想が練られた

    交響曲第6番「田園」の構想が練られた

  • ベートーベン・ルーエにある胸像

    ベートーベン・ルーエにある胸像

  • 「パスクァラティハウス」の室内

    「パスクァラティハウス」の室内

この旅行記のタグ

関連タグ

6いいね!

利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。 問題のある投稿を連絡する

この旅行記へのコメント (1)

開く

閉じる

  • keithforestさん 2012/01/08 17:26:10
    あ、これです!
    こんにちわ!

    私達はこの展望台を見付けることができなくて、残念なことをしました。
    なんで見付けられなかったのか、今でも謎ですが。
    次のチャンスがあるかどうかわからないですが、その時にはきっと。

     おかげであることが確認できました。ありがとうございました。

bellenaさんのトラベラーページ

コメントを投稿する前に

十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?

サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)

報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。

旅の計画・記録

マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?

オーストリアで使うWi-Fiはレンタルしましたか?

フォートラベル GLOBAL WiFiなら
オーストリア最安 478円/日~

  • 空港で受取・返却可能
  • お得なポイントがたまる

オーストリアの料金プランを見る

フォートラベル公式LINE@

おすすめの旅行記や旬な旅行情報、お得なキャンペーン情報をお届けします!
QRコードが読み取れない場合はID「@4travel」で検索してください。

\その他の公式SNSはこちら/

PAGE TOP