2010/12/24 - 2011/01/08
822位(同エリア1013件中)
ちゃおさん
川の上流、音楽が大音響で流れている方へ行くと、岸辺でカンボジア人が大声で乗客を集めている。これからトンレサップ川のナイトクルーズが始まるようだ。外人は誰もいない。が、英語は通じる。聞くと1ドルとのこと。80円! 全く二重価格も良い処。これが外人専用だったら、10ドル、800円は軽く取られるだろう。
一も二も無く、直ぐに乗船する。30cm程の細い板を渡って船に乗り込むのだが、足元が暗く乗船までには手間取る。ここで足を滑らしたら、ドボンと川に転落してしまう。船は2階建てで、20人程の乗客の大半は2階のデッキに出て、夜景を楽しんでいる。どちらかと言うと若い人が多い。カップルなども目に付く。良いデートスポットなのかも知れない。
ボートは河岸に沿って1キロ程下り、プノンペンの街並み、夜景が堪能できる。高層ビルもなく煌びやかな夜景ではないが、首都の大きな街並みは手に取るように見える。10年後、20年後には、バンコク、サイゴン程ではないにしても、多くの高層ビルの明かりに彩られているだろう。
街並みが途絶えた辺りでボートは反転し、対岸の薄暗い、殆ど明かりのない岸辺に沿って今度は遡上し、発着場所に向かう。対岸にも集落とか倉庫のようなものはあるようだが、殆ど明かりもなく、漆黒の中に沈んでいる。
500年前、まだアンコールワットが陥落する前のクメールは、この辺りには町らしい町もなく、日本から来た貿易船もメコンを上り、更にこのトンレサップ川に入り、100キロ程先のトンレサップ湖まで行って、漸くアンコールの都に来ることができた。誰か、その当時の武将の名前がアンコールの壁にいたずら書きとして今でも残されている。
それから500年、アンコールワットはベトナムからこの川を上ってやってきた部族・チャンパに敗れ、廃墟となり、400年後、フランス人により発見され、今はインドシナ随一の観光名所となっている。その後、フランスの植民地から独立したは良いが内戦、ポルポトにより多くの市民が犠牲になった。多くの遺体もこの川に流されただろう。そうした悲劇も喜劇も興奮も知らぬげに、この川は滔々と流れ続けている。陸上の物事がどのように変化しようと、この川は500年前と変わらず流れ続けている。人々に自然の偉大さを知らしめている。
- 旅行の満足度
- 4.0
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