佐賀を巡る旅 ② ー 昔の長崎街道の面影を残す肥前浜宿

2011/12/07 - 2011/12/08

佐賀から列車で肥前浜宿へ移動しました。１時間に1本もないようなＪＲ長崎本線に乗り、40分もかからずに肥前浜駅に到着します。ここから5分も歩けば、肥前浜宿に行くことが出来ます。

肥前浜宿は街中を長崎街道が通リ、昔のままの家屋や蔵が建つ伝統的建造物群保存地区になっています。歩いている人は地元の人ばかりで、観光客らしき人はあまりいません。

続編もご覧ください。

■ 「佐賀を巡る旅 ① ー 葉隠れの里を訪ねて」
http://www.4travel.jp/traveler/srilanka/album/10627118/

■ 「佐賀を巡る旅 ③ ー 祐徳神社を訪ねて」　
http://www.4travel.jp/traveler/srilanka/album/10628001/

■ 「佐賀を巡る旅 ④ ー 纏めきれなかった分を番外編で」
http://www.4travel.jp/traveler/srilanka/album/10628556/

エリア 太良・鹿島(佐賀)

ＪＲ長崎線佐賀駅から電車に乗り、「肥前浜駅」で下車しました。降りた人は10人にも満たない程で、ひっそりしています。

駅舎そのものもがかなり古そうで、駅名が左から右に書かれ、「驛」と言う名前も昔のままです。

駅の待合室です。無人駅で駅員は誰もいません。

駅を出て、駅前がどんな風なのかを見てみました。駅からまっすぐ通りが走っていますが、人の姿が全く見られませんね。

ホームに出ると、これといって電車を待っているようではなく、だだ駅に来ておしゃべりをしている様子の高校生らしい一組の男女が見られるだけです。

駅を出るとすぐ傍に大きな木造の家が見えてきました。入口に暖簾が下がり、描かれた文字を見ると、どうやら醤油や味噌を作るところのようです。

表札に「田崎商店」という名前が出ていますが、店先には誰もいないようで、人気がありません。

店の隣にはこんな立派な日本家屋があります。

家の前に大変古い井戸がありました。よく見ると、「王冠」と言う名前とその商標のようなものが見えます。

肥前浜宿へやって来ました。近年ここは「酒蔵通り」と言う名前で呼ばれていますが、歩いてみると、まるで数百年前にタイムスリップしたような街並みです。この通リが昔の長崎街道です。

この建物は、「継場」という、旅人の荷物を運送(中継）する問屋だったところです。

継場の隣にこんな洋風の建物があり、かつて郵便局だったそうです。

この方は峰松さんといい、長年肥前浜宿の保存修復に携わってきました。しばらくお話を伺いました。

昭和の初期頃に戻ってしまったような街並みです。

街中には小さな掘割があり、よく見ると金魚や鯉が泳いでいました。

この家が建っているところには16世紀後半にスペインから来たドミンゴ派の宣教師たちが教会を建てたそうで、地元の方が教えてくれました。肥前で最初の教会です。

肥前浜宿の酒蔵通リの様子です。

酒蔵通りのすぐ裏側に浜川が流れていて、「参樂橋」が架かっています。橋の標識が大変古めかしそうです。

昼食は「六本木」という名前の店でとりました。古い蔵を利用して、レストランに改造され、なかなか落ち着いています。

中はこんな風で、すっかり現代風に作り変えていますが、木のぬくもりがする心地よい空間です。

この日昼食に頼んだものです。「だご汁」というものを選んでみましたが、具はかしわか又はクジラのどちらかを選択するようになっていて、小生はクジラの方を選びました。

肥前浜宿は酒造りの家が多いですね。このレストランには、地元で造られた日本酒が飾られています。

この地区には７軒の造り酒屋があります。そのうちの何軒かは見学したり、試飲をしたりすることが出来るそうです。

ある酒蔵を見させていただきました。

作業員が一生懸命作業をしていますが、これらはすべて正月用のお酒で、中に金粉が入っているとのことでした。かなり高価なようです。

「旧乗田家住宅」です。

庭に２個何かの実が落ちていました。アケビの実でしょうか。