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<br />2011年9月25日(日)<br /><br /><br />壮大なサンタントニオ聖堂の前に立ち、聖堂の気を大きく胸に吸い込む。<br /><br />こんなものを、誰が、どのようにして、建設したのだろう。<br /><br />大きく、かつ巧緻に。<br /><br />宗教の力は、実に偉大だ。<br /><br /><br />そこに、思いがけないことが起こった。<br /><br />「乗合観光バス」の出現だった。<br /><br />二階建ての赤いボディ、黄色いパイプ手すり。<br /><br /><br />クラシックなパドヴァの町に、とびっきりモダーンなバスの出現。<br /><br />その周辺は、パッと花が咲いたように賑々しい。<br /><br /><br />ボーっと見ていると、綺麗なおねえさんがやって来て、「いかがですか」と声をかけてくれる。<br /><br />私はもう夕方でもあり、乗る気はなかったが、おねえさんに好感を持ち、冷やかし半分に内容を聴いて見た。<br /><br />おねえさんはこのバスの車掌で、客集めに熱心なところを見れば、売り上げが多ければ手取り収入が増えるのだろう。<br /><br /><br />バスは一周ほぼ一時間で、街の中を巡って歩く。<br /><br />見せてくれたルートマップは、ほとんどの観光地を巡りながらも、いたずらな赤ちゃんがクレヨンで無茶苦茶を描いたように、グルグル街を楽しんでいる。<br /><br /><br />「ア、	これに乗れば、パドヴァを二次元的に見ることが出来るのだ」<br /><br />今までのトラム利用では、ほぼ一つの線上、すなわち一元的だったものが、今度は面的、すなわち二次元的に巾をもって、街を感じることが出来る。<br /><br /><br />そう閃いた私は、値段を聞いて見た。<br /><br />8.5ユーロ(約900円)。<br /><br />この切符を買えば、今日一日何回でも乗れると言う。<br /><br />何十分かの間隔で後続バスが走っていて、面白そうなところに降り、次のバスに乗り換えれば、街をマイペースで歩きまわることが出来る。<br /><br /><br />「ああ、これに乗って見よう」<br /><br />急に決心して切符を買うと「日本語でしょうか」と訊ねられ、ビックリする。<br /><br />説明は8カ国語が用意され、その中に日本語も入っているのだ。<br /><br /><br />こんな便利なシステムが、なぜ日本に入って来ないのだろうか。<br /><br />恐らく、「規制」の仕業か、あるいは既得権益のためではないだろうか。<br /><br />観光を活性化するために、日本への導入を期待する。<br /><br /><br />乗客の全員は、階段を登り、屋根上席に乗っている。<br /><br />私もそれに倣う。<br /><br />サンタントニオ聖堂前を出発したバスは、サント街を通り、パドヴァ大学からエルベ広場に向かう。<br /><br /><br />この記事に関連する写真を、<br />「ソフィーさんの旅行ブログ」http://4travel.jp/traveler/katase/<br />に掲載しています。<br />お訪ね下さい。<br /><br /><br />(2011年11月16日 片瀬貴文)<br />

パドヴァ【9】二階建て観光遊覧バスに乗る(イタリアを夢見て【B20】)

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2011/09/25 - 2011/09/25

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7

ソフィ

ソフィさん


2011年9月25日(日)


壮大なサンタントニオ聖堂の前に立ち、聖堂の気を大きく胸に吸い込む。

こんなものを、誰が、どのようにして、建設したのだろう。

大きく、かつ巧緻に。

宗教の力は、実に偉大だ。


そこに、思いがけないことが起こった。

「乗合観光バス」の出現だった。

二階建ての赤いボディ、黄色いパイプ手すり。


クラシックなパドヴァの町に、とびっきりモダーンなバスの出現。

その周辺は、パッと花が咲いたように賑々しい。


ボーっと見ていると、綺麗なおねえさんがやって来て、「いかがですか」と声をかけてくれる。

私はもう夕方でもあり、乗る気はなかったが、おねえさんに好感を持ち、冷やかし半分に内容を聴いて見た。

おねえさんはこのバスの車掌で、客集めに熱心なところを見れば、売り上げが多ければ手取り収入が増えるのだろう。


バスは一周ほぼ一時間で、街の中を巡って歩く。

見せてくれたルートマップは、ほとんどの観光地を巡りながらも、いたずらな赤ちゃんがクレヨンで無茶苦茶を描いたように、グルグル街を楽しんでいる。


「ア、 これに乗れば、パドヴァを二次元的に見ることが出来るのだ」

今までのトラム利用では、ほぼ一つの線上、すなわち一元的だったものが、今度は面的、すなわち二次元的に巾をもって、街を感じることが出来る。


そう閃いた私は、値段を聞いて見た。

8.5ユーロ(約900円)。

この切符を買えば、今日一日何回でも乗れると言う。

何十分かの間隔で後続バスが走っていて、面白そうなところに降り、次のバスに乗り換えれば、街をマイペースで歩きまわることが出来る。


「ああ、これに乗って見よう」

急に決心して切符を買うと「日本語でしょうか」と訊ねられ、ビックリする。

説明は8カ国語が用意され、その中に日本語も入っているのだ。


こんな便利なシステムが、なぜ日本に入って来ないのだろうか。

恐らく、「規制」の仕業か、あるいは既得権益のためではないだろうか。

観光を活性化するために、日本への導入を期待する。


乗客の全員は、階段を登り、屋根上席に乗っている。

私もそれに倣う。

サンタントニオ聖堂前を出発したバスは、サント街を通り、パドヴァ大学からエルベ広場に向かう。


この記事に関連する写真を、
「ソフィーさんの旅行ブログ」http://4travel.jp/traveler/katase/
に掲載しています。
お訪ね下さい。


(2011年11月16日 片瀬貴文)

旅行の満足度
4.0
観光
4.0
同行者
一人旅
一人あたり費用
30万円 - 50万円
交通手段
観光バス
旅行の手配内容
個別手配
  • 秋空に聳える<br />パドヴァ<br />サンタントニオ聖堂

    秋空に聳える
    パドヴァ
    サンタントニオ聖堂

  • パドヴァ<br />サンタントニオ聖堂(左)<br />サンタントニオ信者会(右)

    パドヴァ
    サンタントニオ聖堂(左)
    サンタントニオ信者会(右)

  • パドヴァ<br />サンアントニオ聖堂<br />ファサッド詳細

    パドヴァ
    サンアントニオ聖堂
    ファサッド詳細

  • パドヴァ<br />サンタントニオ聖堂右脇の広場<br />高い台座上にあるのは<br />「ガッタメーラ」の騎馬像<br />騎馬像としてはイタリアナンバーワン

    パドヴァ
    サンタントニオ聖堂右脇の広場
    高い台座上にあるのは
    「ガッタメーラ」の騎馬像
    騎馬像としてはイタリアナンバーワン

  • パドヴァ観光バス<br />二階席

    パドヴァ観光バス
    二階席

  • パドヴァ市内に残る<br />古い城壁

    パドヴァ市内に残る
    古い城壁

  • トラムが通る道を<br />観光バスは走る

    トラムが通る道を
    観光バスは走る

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